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第2章 「加害者を守る」ことになる「法律」を否定した魔王、ミルティーナ
2-4 今回の婚約者は汚部屋の住民のようです
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「ここが俺の住む家か……」
魔王ミルティーナは外見の雰囲気や城内の内装から考えて、自分のために金を使わないタイプの為政者であることはすぐに分かった。
そのためサンティの家もあまり裕福と言う感じはなく、ごく普通の平屋一戸建てであった。
それでも住む家が提供してもらえるだけありがたい。
俺は呼び鈴を鳴らす。
「……どんな人だろうな、サンティって」
俺は「美人」と評された彼女の外見に興味を持ったが、すぐに考え直すことにした。
ここに来るまでに分かったが、この国の住民はみな、例の『人間が可愛い子猫に見える眼鏡』をつけている。
確かにこれをつけていれば、貧しいおっさんも、美しい美少女もみな平等に『愛し、与えるべき庇護対象』にしか見えない。
逆に言えば、これをつけないということは「私はあなたを性的対象としてみようとしています」「あなたが醜いなら助けません」と言っているようなものだ。
それ自体が他者に不安感を与えることは分かっている。
それに、別に俺は結婚相手の容姿は別に気にすることはない。
そう思って俺は眼鏡をかけたままにしておいた。
「はいはい、どちらさんっすか?」
そう声が聞こえてきたので、俺は出来る限り礼儀を尽くすように身構えた。
一応ミルティーナから湯あみの時間を設けてもらい、また服も一番良い奴を着てきた。
……といっても、所詮冒険者である俺の服はどれも似たようなものだが。
眉を整え、髪型も油を貸してもらえたので、きちんとセットした。
「はい、冒険者の二コラです。ミルティーナ様に婚約者候補として紹介を頂いています」
「え? ……マジ!? あいつ、本当に紹介してくれたのかよ?」
そんな感じで内側からバタバタと派手な音が聞こえてきた。
恐らくはおめかししているのだろう。
しばらくして、彼女はドアを開けた。
「はじめまして、あたしがサンティ。よろしくな」
眼鏡の影響で顔は分からないが、明るい女性である印象を受ける。
また、内包している魔力はミルティーナ同様、人間にしては強い方だ。
とはいえ彼女もまた、イルミナの国の一般市民にすら及ばない。
……魔王ヒルディスが好戦的な為政者でなくて本当に良かったと俺は思った。
やや粗野な感じで話をしているが、彼女もまた警備兵として働いているゆえだろう。
この国では『応報罰の魔法』のおかげで内乱は起きてないそうだが、外敵、特に魔物の襲撃に備える必要がある。
その為、彼女のような強い魔力を持つものは兵士として駆り出されると聞いた。
だが、それ以上に彼女を見て気になった点があった。
(ひどい傷だな……そんなに周辺の魔物は強いのか、この国は……)
彼女の体にはおびただしい数の傷があった。
だが、俺がこの国に来るまでには弱い魔物こそちらほら見かけたが、彼女ほどの魔力を持つものを痛めつけられるような敵には遭遇しなかった。
(いや……ひょっとして『応報罰の魔法』の影響か?)
俺はそう思っていると、彼女は俺のことをじろじろ見て尋ねてきた。
「ふうん。あんた、あまり魔力がないんだね。あまり両親の血筋が良くないのか?」
初対面でいきなりそれをいうか、彼女は。
そう思ったが、別に気にするつもりはなかった。
「どうなんだろうな。実は俺の両親は小さい時に死んだから、分からないんだ。けど、教会の神父様やシスターは良い人だったよ」
「え? ……あ、そうか……悪かったな」
それに、この低い魔力は以前はコンプレックスだったが、今では俺の誇りだ。
イルミナから魔力を奪うことなく、自分の力だけで生きていくと決めた証なのだから。
もう俺は生涯、魔力を持つものに嫉妬することはないし、まして魔力を奪ってまで高めようとは絶対に思わない。
「それより、魔力が低い男は嫌か? もしそうなら、悪いな」
まあ、魔力が低いことで彼女をがっかりさせたのであれば、申し訳ないとは思う。
「そういうわけじゃ……。あれ……痛くないな。……あんた、怒ってないのか?」
『応報罰の魔法』によるダメージが返ってくると思ったのか、彼女は意外そうな表情を見せた。
「ああ。別に気にしてないからな。それより、本当にいいのか? 住むところを融通してもらって」
「え? ……ま、まあな。けど入って驚くなよ?」
そう言われて彼女に室内に案内された。
(おお……けど、予想ほどじゃないな……)
なるほど、彼女が『家事が出来ない』と言っていた通り、家の中はごみ溜めのようになっていた。
生ごみが散乱しており、屋根裏からはネズミと思しき足音がバタバタと音が聞こえてくる。
そして床にはゴキブリだけでなく、30センチはあるであろうムカデの類まで部屋を這っている。
だが、この程度の汚部屋は、元の世界でも下男として何度も片付けた経験がある。
ムカデやネズミは確かに不快だが、※傭兵として戦った時のように、ヒルにかまれたり蚊に病気を感染させられたりする心配がないだけ、まだマシだ。
(※二コラの国では『勇者』が国を統治するまでは、傭兵として市民を駆り出して何とか国の体裁を保っていた)
「あれ、あんたは嫌じゃないのか? ……こんな汚い部屋嫌だって、前の婚約者にはぶん殴られたからな」
無論この「ぶん殴られた」は本人によるものでなく『応報罰の魔法』によるものだろう。
確かにきれい好きな人によっては、ここに住むのを受け付けない……いや、この空間で息をするのも嫌なものは多いのだろう。
正直俺が生きてきた環境が過酷だったこともあり、この程度は何でもない。
とはいえ、家事や仕事で相手に不快感を与えると、暴力的な報復が来るというのであれば、俺も気を付けないといけないと思った。
「このくらいなら全然だよ。ただ、部屋の掃除は明日からでいいか?」
「え、全部やってくれるのか?」
「当然だろ? 俺がお世話になるんだから、掃除や洗濯みたいな家事は俺が全部やるよ」
「へえ……。そりゃ助かるな。ああ、折角だからあんた……えっと……」
「二コラでいいよ」
「二コラか。あたしはサンティって呼び捨てで良いからな? 二コラも折角だし夕飯食べるか?」
「ああ、ありがとう」
彼女は台所に立って、おそらくは軍用の缶詰であろうそれ(俺の母国ではまだ鉄の精錬や、錫のメッキ技術が進んでおらず、瓶詰が中心であった)を温め直して、何やら手を加えて俺に出してくれた。
「はい、食ってくれ」
「ああ、いただきます」
そう言って俺は一口食べた。
(う……なんだこれは……)
どうやったら缶詰をここまで不味くできるんだ?
一体、この謎の風味は何なんだろう?
台所にある訳の分からない塩蔵品が転がっているのを見るに、勝手なアレンジを加えたことは見て取れた。
なるほど、彼女は本当に料理が下手なタイプなんだな。
「どうだ? 美味しいなら良いんだけど……」
「あ、ああ、塩辛いけど美味しいな! 明日は俺がもっとうまいのを作るよ!」
「そ、そうか? ならよかった!」
だが、こうやって誰かと食事をともにできるのは、本当にうれしい。
一人で食うご馳走よりも、こうやって二人で食べる食事の方がずっと美味しく感じる……なんていうほど、精神論を過大評価しない。
だが、それでも俺は生涯で食べる※6万6千回の食事の内、二人で食べる回数が1回でも多い方がいいと思っている。だから結婚相手を探しているのだ。
(※二コラは人生を60年として考えています)
しばらく俺は彼女の料理を食べた後、台所を見やる。
……当然というべきか、洗っていない皿が大量にあり、そこにコバエがわんさかと集っている。
(台所の掃除は今すぐやらないとな……)
そう思っていると、サンティは立ち上がった。
「ゴメン、あたしは明日あんたと違って早いんだ。だからもう寝るな」
「ああ、兵士ってのも大変なんだな」
「だろ? あんたの仕事ってデスクワークなんだってな。楽で羨ましいよ。それじゃあたしはもう寝るけど、寝顔を覗こうとするなよ?」
ジロリ、と俺の方を睨みつけながら彼女は答えた。
「あはは、しないって」
「ならいいけど。あたしはさ、あんたが『応報罰の魔法』で傷つくのは見たくないからね」
口ではそう言っているが、本音では俺のことを気にかけているわけではないだろう。
単純に彼女は眼鏡をはずして、素顔を見られるのが嫌なのはすぐに分かった。
……自分がされて嫌なことを伝えるときでも『相手を傷つけないように言う』のがこの国では常識になるということだ。
それが分かった俺は、頷いた。
「ああ。サンティが俺のこと好きになってくれるまで待つよ」
「アハハ、そうだね。それじゃあと頼むね? あとお皿、あたしの分も洗っといてね」
そう言うとサンティは部屋に戻っていった。
(なんか、サンティの話し方、気になるな……彼女が傷だらけなことと理由があるのかな……)
俺は少し彼女の物言いに違和感を感じた。
だが、別に気にすることでもないと思いながら、俺は彼女が食べていたであろう皿を片付け始めた。
魔王ミルティーナは外見の雰囲気や城内の内装から考えて、自分のために金を使わないタイプの為政者であることはすぐに分かった。
そのためサンティの家もあまり裕福と言う感じはなく、ごく普通の平屋一戸建てであった。
それでも住む家が提供してもらえるだけありがたい。
俺は呼び鈴を鳴らす。
「……どんな人だろうな、サンティって」
俺は「美人」と評された彼女の外見に興味を持ったが、すぐに考え直すことにした。
ここに来るまでに分かったが、この国の住民はみな、例の『人間が可愛い子猫に見える眼鏡』をつけている。
確かにこれをつけていれば、貧しいおっさんも、美しい美少女もみな平等に『愛し、与えるべき庇護対象』にしか見えない。
逆に言えば、これをつけないということは「私はあなたを性的対象としてみようとしています」「あなたが醜いなら助けません」と言っているようなものだ。
それ自体が他者に不安感を与えることは分かっている。
それに、別に俺は結婚相手の容姿は別に気にすることはない。
そう思って俺は眼鏡をかけたままにしておいた。
「はいはい、どちらさんっすか?」
そう声が聞こえてきたので、俺は出来る限り礼儀を尽くすように身構えた。
一応ミルティーナから湯あみの時間を設けてもらい、また服も一番良い奴を着てきた。
……といっても、所詮冒険者である俺の服はどれも似たようなものだが。
眉を整え、髪型も油を貸してもらえたので、きちんとセットした。
「はい、冒険者の二コラです。ミルティーナ様に婚約者候補として紹介を頂いています」
「え? ……マジ!? あいつ、本当に紹介してくれたのかよ?」
そんな感じで内側からバタバタと派手な音が聞こえてきた。
恐らくはおめかししているのだろう。
しばらくして、彼女はドアを開けた。
「はじめまして、あたしがサンティ。よろしくな」
眼鏡の影響で顔は分からないが、明るい女性である印象を受ける。
また、内包している魔力はミルティーナ同様、人間にしては強い方だ。
とはいえ彼女もまた、イルミナの国の一般市民にすら及ばない。
……魔王ヒルディスが好戦的な為政者でなくて本当に良かったと俺は思った。
やや粗野な感じで話をしているが、彼女もまた警備兵として働いているゆえだろう。
この国では『応報罰の魔法』のおかげで内乱は起きてないそうだが、外敵、特に魔物の襲撃に備える必要がある。
その為、彼女のような強い魔力を持つものは兵士として駆り出されると聞いた。
だが、それ以上に彼女を見て気になった点があった。
(ひどい傷だな……そんなに周辺の魔物は強いのか、この国は……)
彼女の体にはおびただしい数の傷があった。
だが、俺がこの国に来るまでには弱い魔物こそちらほら見かけたが、彼女ほどの魔力を持つものを痛めつけられるような敵には遭遇しなかった。
(いや……ひょっとして『応報罰の魔法』の影響か?)
俺はそう思っていると、彼女は俺のことをじろじろ見て尋ねてきた。
「ふうん。あんた、あまり魔力がないんだね。あまり両親の血筋が良くないのか?」
初対面でいきなりそれをいうか、彼女は。
そう思ったが、別に気にするつもりはなかった。
「どうなんだろうな。実は俺の両親は小さい時に死んだから、分からないんだ。けど、教会の神父様やシスターは良い人だったよ」
「え? ……あ、そうか……悪かったな」
それに、この低い魔力は以前はコンプレックスだったが、今では俺の誇りだ。
イルミナから魔力を奪うことなく、自分の力だけで生きていくと決めた証なのだから。
もう俺は生涯、魔力を持つものに嫉妬することはないし、まして魔力を奪ってまで高めようとは絶対に思わない。
「それより、魔力が低い男は嫌か? もしそうなら、悪いな」
まあ、魔力が低いことで彼女をがっかりさせたのであれば、申し訳ないとは思う。
「そういうわけじゃ……。あれ……痛くないな。……あんた、怒ってないのか?」
『応報罰の魔法』によるダメージが返ってくると思ったのか、彼女は意外そうな表情を見せた。
「ああ。別に気にしてないからな。それより、本当にいいのか? 住むところを融通してもらって」
「え? ……ま、まあな。けど入って驚くなよ?」
そう言われて彼女に室内に案内された。
(おお……けど、予想ほどじゃないな……)
なるほど、彼女が『家事が出来ない』と言っていた通り、家の中はごみ溜めのようになっていた。
生ごみが散乱しており、屋根裏からはネズミと思しき足音がバタバタと音が聞こえてくる。
そして床にはゴキブリだけでなく、30センチはあるであろうムカデの類まで部屋を這っている。
だが、この程度の汚部屋は、元の世界でも下男として何度も片付けた経験がある。
ムカデやネズミは確かに不快だが、※傭兵として戦った時のように、ヒルにかまれたり蚊に病気を感染させられたりする心配がないだけ、まだマシだ。
(※二コラの国では『勇者』が国を統治するまでは、傭兵として市民を駆り出して何とか国の体裁を保っていた)
「あれ、あんたは嫌じゃないのか? ……こんな汚い部屋嫌だって、前の婚約者にはぶん殴られたからな」
無論この「ぶん殴られた」は本人によるものでなく『応報罰の魔法』によるものだろう。
確かにきれい好きな人によっては、ここに住むのを受け付けない……いや、この空間で息をするのも嫌なものは多いのだろう。
正直俺が生きてきた環境が過酷だったこともあり、この程度は何でもない。
とはいえ、家事や仕事で相手に不快感を与えると、暴力的な報復が来るというのであれば、俺も気を付けないといけないと思った。
「このくらいなら全然だよ。ただ、部屋の掃除は明日からでいいか?」
「え、全部やってくれるのか?」
「当然だろ? 俺がお世話になるんだから、掃除や洗濯みたいな家事は俺が全部やるよ」
「へえ……。そりゃ助かるな。ああ、折角だからあんた……えっと……」
「二コラでいいよ」
「二コラか。あたしはサンティって呼び捨てで良いからな? 二コラも折角だし夕飯食べるか?」
「ああ、ありがとう」
彼女は台所に立って、おそらくは軍用の缶詰であろうそれ(俺の母国ではまだ鉄の精錬や、錫のメッキ技術が進んでおらず、瓶詰が中心であった)を温め直して、何やら手を加えて俺に出してくれた。
「はい、食ってくれ」
「ああ、いただきます」
そう言って俺は一口食べた。
(う……なんだこれは……)
どうやったら缶詰をここまで不味くできるんだ?
一体、この謎の風味は何なんだろう?
台所にある訳の分からない塩蔵品が転がっているのを見るに、勝手なアレンジを加えたことは見て取れた。
なるほど、彼女は本当に料理が下手なタイプなんだな。
「どうだ? 美味しいなら良いんだけど……」
「あ、ああ、塩辛いけど美味しいな! 明日は俺がもっとうまいのを作るよ!」
「そ、そうか? ならよかった!」
だが、こうやって誰かと食事をともにできるのは、本当にうれしい。
一人で食うご馳走よりも、こうやって二人で食べる食事の方がずっと美味しく感じる……なんていうほど、精神論を過大評価しない。
だが、それでも俺は生涯で食べる※6万6千回の食事の内、二人で食べる回数が1回でも多い方がいいと思っている。だから結婚相手を探しているのだ。
(※二コラは人生を60年として考えています)
しばらく俺は彼女の料理を食べた後、台所を見やる。
……当然というべきか、洗っていない皿が大量にあり、そこにコバエがわんさかと集っている。
(台所の掃除は今すぐやらないとな……)
そう思っていると、サンティは立ち上がった。
「ゴメン、あたしは明日あんたと違って早いんだ。だからもう寝るな」
「ああ、兵士ってのも大変なんだな」
「だろ? あんたの仕事ってデスクワークなんだってな。楽で羨ましいよ。それじゃあたしはもう寝るけど、寝顔を覗こうとするなよ?」
ジロリ、と俺の方を睨みつけながら彼女は答えた。
「あはは、しないって」
「ならいいけど。あたしはさ、あんたが『応報罰の魔法』で傷つくのは見たくないからね」
口ではそう言っているが、本音では俺のことを気にかけているわけではないだろう。
単純に彼女は眼鏡をはずして、素顔を見られるのが嫌なのはすぐに分かった。
……自分がされて嫌なことを伝えるときでも『相手を傷つけないように言う』のがこの国では常識になるということだ。
それが分かった俺は、頷いた。
「ああ。サンティが俺のこと好きになってくれるまで待つよ」
「アハハ、そうだね。それじゃあと頼むね? あとお皿、あたしの分も洗っといてね」
そう言うとサンティは部屋に戻っていった。
(なんか、サンティの話し方、気になるな……彼女が傷だらけなことと理由があるのかな……)
俺は少し彼女の物言いに違和感を感じた。
だが、別に気にすることでもないと思いながら、俺は彼女が食べていたであろう皿を片付け始めた。
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