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第2章 「剣と魔法の世界」に中世の軍隊編成はそぐわない
2-11 転生もので『主人公が前世の記憶を取り戻す前』の世界とは
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「へえ……。お兄様とラジーナはすっかり仲良しになれたのですね?」
未夏は帰国後、薬屋に戻る前にエイドの妹ミモレのもとに足を運んでいた。
これは元々通り道であるのと、どのみち薬屋に行くまでにミモレの家の近くで宿を取る必要があるためだ。
「ええ。とても仲よさそうだったわ?」
彼女とは惚れ薬を渡したときに知り合っており、それ以降暇なときに一緒にお茶を飲む仲になっている。
彼女はゲーム本編では攻略対象を奪い合うライバルだったが、今世ではいい友人として知り合っている。
……もっとも、これは彼女が前世のような恋愛体質のキャラではないからでもあるのだが。
「ミモレも心配していたのね?」
「ええ。……お兄様がラウルド共和国のラジーナを手なずけてくだされば……きっと、戦争も起こらなくなって、オルティーナ様も安心して暮らせると思いましたもの」
そういうと、ミモレはクスクスと笑った。
「うーん……」
「どうしました、未夏様?」
「いえ、ラジーナ様のこと、この国の人は誤解しているような気がするから……」
「誤解?」
「ええ。あの方は確かに冷徹な判断を下すこともあるけど……。感情のままに動く独裁者じゃないわ。だから、彼女をそこまで嫌うのはおかしいなって思って」
「……そうでしょうか?」
そう言った後、ミモレは少し考え込むようにした後に答える。
「ごめんなさい。やっぱり前世で、ラジーナに暴徒を送り込まれて殺された恨みが、残っておりますから……」
(暴徒?)
そこで未夏は不審に思った。
確かにゲーム本編では彼女はラウルド共和国の暴徒に殺された。
……だが、それが作中でラジーナの手引きだとは一言も語られていない。そもそも合理主義者の彼女は、そんな無駄なことをやるのだろうか?
だが、そこはいったんおいておき、話を続けた。
「これからミモレはどうするの?」
「そうですねえ……。しばらくはのんびりしたいと思います」
「のんびり、ね。誰かと恋愛を楽しむとか?」
「いえ……私は……」
そういうとミモレは少し顔を赤らめた。
「お兄様と過ごした思い出にしばらく浸っておりたいですから。……お兄様以上の恋人なんて、思いつきませんし……」
それを聞いて、未夏は猛烈に嫌な予感がした。
「……ねえ、ミモレ? まさかとは思うけど……以前渡した惚れ薬を使ったのって……」
「ええ。お兄様です。……『指導』にかこつけて兄さまに抱かれたあの夜の思い出は……私の一生の宝物です……」
未夏は自身の予感が的中し、やはりと思った。
二次創作による展開が行われた時を意識してのことだろう。
作中では触れられていないが、ミモレとエイドは血はつながっていない設定になっている。
だが、それはゲーム本編では一切明かされないため、本編中のキャラは全員『二人は実の兄妹』と思い込んでいる。
(やっぱり、おかしい……まさか……!)
そもそも、生まれた時から共に過ごしてきた異性の兄妹に対して『性愛を抱く』ということ自体、通常ではありえない。
当然ゲーム本編でもそのような描写はなく、あくまで二人は兄妹として関わっており、ここまでミモレがエイドに対して恋愛感情を持つことはなかった。
「そ、そうですか……。お二人は本当に愛し合っていたのですね……」
「ええ。前世では……お兄様はそっけない手紙しかくれなかったけど……今世ではこんなにたくさん手紙も送っていただきましたし……ほら、昨日も送ってくれたんですよ?」
そういいながら、ミモレはまるでのろけ話をするように手紙を見せた。
それを聞いて、未夏は『やはり』と思った。
「す、すみません、そろそろ私も時間なので、また……」
「ええ。いつでもいらしてください」
そういうと、未夏は急いで宿に戻った。
そして宿に戻ると、
『は~い? 久しぶりだね~?』
案の定というべきか、道化師プログリオがそこに現れた。
「……やっぱり来たのね……。ねえ、この世界って……」
『キミが知っている乙女ゲームの世界だよ?』
そう彼は答えた。
「じゃあどうして、みんなのいう『前世』がゲーム本編と食い違うの?」
『うーん……。もう薄々分かってるでしょ? 具体的にどう違うのかをね?』
「ええ……」
そういって、未夏はゲーム本編との相違点を考え直してみた。
まず、彼らのいう『前世』で起きたことについてだが、戦争の発生や暴徒の襲来など、大きな出来事については変化がない。
だが、それに対する『解釈』の仕方が異なっている。
たとえばミモレは『兄から手紙を貰った』ことについて言及していたが、ゲーム本編では、彼女は『分厚い内容の手紙を受け取って、内心迷惑していた』という描写がなされていた。
だが先ほどのお茶会で彼女は『そっけない内容の手紙を貰って寂しかった』と言っていた。
ウノーの件も同様だ。
前世で彼はオルティーナと幼馴染だったことは事実だが、彼女との関係性について『劣等感を持っていた』という解釈をしている。
そして何より、彼を含めた国民全員が、不自然なほどオルティーナを崇拝している。
逆に、ラジーナが殊更悪者として解釈されている。
以上のことから導き出せる答えは一つ。
「記憶の改ざん……」
『そう、正解だよ、未夏!』
そういうと、パン、とクラッカーを鳴らすプログリオ。
ゲーム本編でも取っていた行動だが、この時代に火薬はないので、そのあたりの時代考証はやはり適当なようだ。
「そうよね……この世界は単に『二週目の世界』ってだけじゃない。誰かが都合のいいように記憶を書き換えている……?」
「そうそう! ほら、あと少し! ミモレって前世でどんなキャラだった? そして、そのシナリオで彼女の推しは?」
そう言われた未夏は記憶の糸を手繰る。
(確かミモレは、エイド以外の相手が攻略対象になるはずよね。そして主人公の行動や言動で本命キャラが変化したわね……)
このゲームのライバルキャラは『決まった相手しか狙わない場合』と『主人公の行動次第で相手が変わる場合』の2種類がある。そしてミモレは後者だ。
(そう、確か暴徒襲来のルートに行く場合は、ミモレの本命は……)
「フォスター将軍……」
そう未夏はつぶやくと、プログリオを見つめた。
「前世で主人公……オルティーナの本命って確か……」
『フォスター将軍だよ? ……もうわかった?』
「ええ……」
そして未夏は答える。
「ミモレが……フォスター将軍にアプローチしないように、兄に対する異性愛を植え付けた……ってこと?」
『ぴんぽーん! ……誰がそんなことを考えるか……もう分かるでしょ? だれがそれで一番得をすると思う?』
「……聖女……オルティーナ……」
未夏はぽつり、とつぶやく。
それに対して、にんまりとプログリオは笑う。
「正解……!」
「けど、オルティーナは前世の記憶が無いわよね? どうして?」
楽しそうな表情で未夏の質問にプログリオは答える。
「オルティーナはさ。前世で言ったんだよ。『次は私のことをみんなが愛してくれる世界で、フォスター将軍と幸せに過ごしたい』ってね。だから、フォスター将軍と添い遂げる日まで、記憶は持たないんだ」
(そういうことね……)
よくフィクションでも『人生2週目』や『前世の記憶を持って生まれ変わる』設定は多いが、すべての転生ものが『生まれた時から前世の記憶がある』わけではない。
作品によっては、ある程度の年齢になった時に、前世の記憶を突如思い出すものがある。
(オルティーナは面倒くさがりな性格だったから……。戦争とか勉強とかそういう面倒なイベントを全部スキップして『高スペックを手にした上で、平和な世界での結婚生活』だけ楽しみたいって思ったのでしょうね……)
……つまり聖女オルティーナに前世の記憶がないのは、この世界を『オルティーナが主人公の物語』として捉えた場合『本編開始前』の世界だからということである。
だが、それに対して未夏は怒りが湧いてきた。
「けど……。ウノー様から才能と能力を奪って、ミモレとエイド様に禁忌を犯させたのもオルティーナの意思ってことね?」
「そうだよ! 『恋敵は許せない』『楽して強くなりたい』って気持ちの表れだよね?」
本人が明確に『ウノーに経験の代行証を渡せ』と使用人に指示したわけではないだろうが、転生者たちは、彼女のそんな欲望を反映した行動を取るようになっているということなのだろう。
「それも許せないけど……今、前世の記憶を持ってないってことは、戦争で多くの将兵が死んでいくのを見て見ぬふりしてるのと同じじゃない」
ダン! と未夏はテーブルを叩きながら叫ぶ。
未夏にとっては、先の戦争で死んだ将兵の顔がいまだに夢に浮かんでいるのだから、怒るのも当然だろう。
「責任を取る気もなく、良心が痛むような『汚れ役』をやる気もなく……彼らの犠牲の上に、権利だけを享受しようとするなんて……それがオルティーナの望みなの!?」
「そりゃ、そうでしょ。誰だって『自分のあずかり知らないところで、自分の生活を守るために犠牲になってくれる人』が欲しいんだから。安い野菜を買うために、農家の人たちに安月給で我慢してほしいんじゃないの、キミたちも?」
プログリオは当然のように答える。
「オルティーナは許せない……! けど……今の彼女を攻撃しても仕方ないし……どうしたら……」
そうつぶやく未夏の前にひょい、と体を乗り出すと、
「アハハ! もう少ししたら、大きな転機が来るはずだから……その時にまた考えなよ? それじゃあね~?」
そういうと、プログリオは姿を消した。
未夏は帰国後、薬屋に戻る前にエイドの妹ミモレのもとに足を運んでいた。
これは元々通り道であるのと、どのみち薬屋に行くまでにミモレの家の近くで宿を取る必要があるためだ。
「ええ。とても仲よさそうだったわ?」
彼女とは惚れ薬を渡したときに知り合っており、それ以降暇なときに一緒にお茶を飲む仲になっている。
彼女はゲーム本編では攻略対象を奪い合うライバルだったが、今世ではいい友人として知り合っている。
……もっとも、これは彼女が前世のような恋愛体質のキャラではないからでもあるのだが。
「ミモレも心配していたのね?」
「ええ。……お兄様がラウルド共和国のラジーナを手なずけてくだされば……きっと、戦争も起こらなくなって、オルティーナ様も安心して暮らせると思いましたもの」
そういうと、ミモレはクスクスと笑った。
「うーん……」
「どうしました、未夏様?」
「いえ、ラジーナ様のこと、この国の人は誤解しているような気がするから……」
「誤解?」
「ええ。あの方は確かに冷徹な判断を下すこともあるけど……。感情のままに動く独裁者じゃないわ。だから、彼女をそこまで嫌うのはおかしいなって思って」
「……そうでしょうか?」
そう言った後、ミモレは少し考え込むようにした後に答える。
「ごめんなさい。やっぱり前世で、ラジーナに暴徒を送り込まれて殺された恨みが、残っておりますから……」
(暴徒?)
そこで未夏は不審に思った。
確かにゲーム本編では彼女はラウルド共和国の暴徒に殺された。
……だが、それが作中でラジーナの手引きだとは一言も語られていない。そもそも合理主義者の彼女は、そんな無駄なことをやるのだろうか?
だが、そこはいったんおいておき、話を続けた。
「これからミモレはどうするの?」
「そうですねえ……。しばらくはのんびりしたいと思います」
「のんびり、ね。誰かと恋愛を楽しむとか?」
「いえ……私は……」
そういうとミモレは少し顔を赤らめた。
「お兄様と過ごした思い出にしばらく浸っておりたいですから。……お兄様以上の恋人なんて、思いつきませんし……」
それを聞いて、未夏は猛烈に嫌な予感がした。
「……ねえ、ミモレ? まさかとは思うけど……以前渡した惚れ薬を使ったのって……」
「ええ。お兄様です。……『指導』にかこつけて兄さまに抱かれたあの夜の思い出は……私の一生の宝物です……」
未夏は自身の予感が的中し、やはりと思った。
二次創作による展開が行われた時を意識してのことだろう。
作中では触れられていないが、ミモレとエイドは血はつながっていない設定になっている。
だが、それはゲーム本編では一切明かされないため、本編中のキャラは全員『二人は実の兄妹』と思い込んでいる。
(やっぱり、おかしい……まさか……!)
そもそも、生まれた時から共に過ごしてきた異性の兄妹に対して『性愛を抱く』ということ自体、通常ではありえない。
当然ゲーム本編でもそのような描写はなく、あくまで二人は兄妹として関わっており、ここまでミモレがエイドに対して恋愛感情を持つことはなかった。
「そ、そうですか……。お二人は本当に愛し合っていたのですね……」
「ええ。前世では……お兄様はそっけない手紙しかくれなかったけど……今世ではこんなにたくさん手紙も送っていただきましたし……ほら、昨日も送ってくれたんですよ?」
そういいながら、ミモレはまるでのろけ話をするように手紙を見せた。
それを聞いて、未夏は『やはり』と思った。
「す、すみません、そろそろ私も時間なので、また……」
「ええ。いつでもいらしてください」
そういうと、未夏は急いで宿に戻った。
そして宿に戻ると、
『は~い? 久しぶりだね~?』
案の定というべきか、道化師プログリオがそこに現れた。
「……やっぱり来たのね……。ねえ、この世界って……」
『キミが知っている乙女ゲームの世界だよ?』
そう彼は答えた。
「じゃあどうして、みんなのいう『前世』がゲーム本編と食い違うの?」
『うーん……。もう薄々分かってるでしょ? 具体的にどう違うのかをね?』
「ええ……」
そういって、未夏はゲーム本編との相違点を考え直してみた。
まず、彼らのいう『前世』で起きたことについてだが、戦争の発生や暴徒の襲来など、大きな出来事については変化がない。
だが、それに対する『解釈』の仕方が異なっている。
たとえばミモレは『兄から手紙を貰った』ことについて言及していたが、ゲーム本編では、彼女は『分厚い内容の手紙を受け取って、内心迷惑していた』という描写がなされていた。
だが先ほどのお茶会で彼女は『そっけない内容の手紙を貰って寂しかった』と言っていた。
ウノーの件も同様だ。
前世で彼はオルティーナと幼馴染だったことは事実だが、彼女との関係性について『劣等感を持っていた』という解釈をしている。
そして何より、彼を含めた国民全員が、不自然なほどオルティーナを崇拝している。
逆に、ラジーナが殊更悪者として解釈されている。
以上のことから導き出せる答えは一つ。
「記憶の改ざん……」
『そう、正解だよ、未夏!』
そういうと、パン、とクラッカーを鳴らすプログリオ。
ゲーム本編でも取っていた行動だが、この時代に火薬はないので、そのあたりの時代考証はやはり適当なようだ。
「そうよね……この世界は単に『二週目の世界』ってだけじゃない。誰かが都合のいいように記憶を書き換えている……?」
「そうそう! ほら、あと少し! ミモレって前世でどんなキャラだった? そして、そのシナリオで彼女の推しは?」
そう言われた未夏は記憶の糸を手繰る。
(確かミモレは、エイド以外の相手が攻略対象になるはずよね。そして主人公の行動や言動で本命キャラが変化したわね……)
このゲームのライバルキャラは『決まった相手しか狙わない場合』と『主人公の行動次第で相手が変わる場合』の2種類がある。そしてミモレは後者だ。
(そう、確か暴徒襲来のルートに行く場合は、ミモレの本命は……)
「フォスター将軍……」
そう未夏はつぶやくと、プログリオを見つめた。
「前世で主人公……オルティーナの本命って確か……」
『フォスター将軍だよ? ……もうわかった?』
「ええ……」
そして未夏は答える。
「ミモレが……フォスター将軍にアプローチしないように、兄に対する異性愛を植え付けた……ってこと?」
『ぴんぽーん! ……誰がそんなことを考えるか……もう分かるでしょ? だれがそれで一番得をすると思う?』
「……聖女……オルティーナ……」
未夏はぽつり、とつぶやく。
それに対して、にんまりとプログリオは笑う。
「正解……!」
「けど、オルティーナは前世の記憶が無いわよね? どうして?」
楽しそうな表情で未夏の質問にプログリオは答える。
「オルティーナはさ。前世で言ったんだよ。『次は私のことをみんなが愛してくれる世界で、フォスター将軍と幸せに過ごしたい』ってね。だから、フォスター将軍と添い遂げる日まで、記憶は持たないんだ」
(そういうことね……)
よくフィクションでも『人生2週目』や『前世の記憶を持って生まれ変わる』設定は多いが、すべての転生ものが『生まれた時から前世の記憶がある』わけではない。
作品によっては、ある程度の年齢になった時に、前世の記憶を突如思い出すものがある。
(オルティーナは面倒くさがりな性格だったから……。戦争とか勉強とかそういう面倒なイベントを全部スキップして『高スペックを手にした上で、平和な世界での結婚生活』だけ楽しみたいって思ったのでしょうね……)
……つまり聖女オルティーナに前世の記憶がないのは、この世界を『オルティーナが主人公の物語』として捉えた場合『本編開始前』の世界だからということである。
だが、それに対して未夏は怒りが湧いてきた。
「けど……。ウノー様から才能と能力を奪って、ミモレとエイド様に禁忌を犯させたのもオルティーナの意思ってことね?」
「そうだよ! 『恋敵は許せない』『楽して強くなりたい』って気持ちの表れだよね?」
本人が明確に『ウノーに経験の代行証を渡せ』と使用人に指示したわけではないだろうが、転生者たちは、彼女のそんな欲望を反映した行動を取るようになっているということなのだろう。
「それも許せないけど……今、前世の記憶を持ってないってことは、戦争で多くの将兵が死んでいくのを見て見ぬふりしてるのと同じじゃない」
ダン! と未夏はテーブルを叩きながら叫ぶ。
未夏にとっては、先の戦争で死んだ将兵の顔がいまだに夢に浮かんでいるのだから、怒るのも当然だろう。
「責任を取る気もなく、良心が痛むような『汚れ役』をやる気もなく……彼らの犠牲の上に、権利だけを享受しようとするなんて……それがオルティーナの望みなの!?」
「そりゃ、そうでしょ。誰だって『自分のあずかり知らないところで、自分の生活を守るために犠牲になってくれる人』が欲しいんだから。安い野菜を買うために、農家の人たちに安月給で我慢してほしいんじゃないの、キミたちも?」
プログリオは当然のように答える。
「オルティーナは許せない……! けど……今の彼女を攻撃しても仕方ないし……どうしたら……」
そうつぶやく未夏の前にひょい、と体を乗り出すと、
「アハハ! もう少ししたら、大きな転機が来るはずだから……その時にまた考えなよ? それじゃあね~?」
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