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エピローグ セドナを「勇者」と呼ぶ理由
チャロ達の時代の「魔王」とは
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数日後、ロナや他の隊員たちも無事に戻ってきた。
それからの数週間は、セドナ達にとっても大忙しだった。
まず、通商破壊の証拠を議会の場で提出し、二国間交渉のための準備に奔走する必要があった。
そして交渉の時にも、チャロ達が行った脱走劇に関する件についての謝罪を行いつつ、不当な通商破壊に関する賠償金の要求、並びに略奪に関する強い法的拘束力を持つ罰則の制定などを行った。
これにより、多国間の立会いの下で賠償金の支払い、並びに正常な通商の回復が行われ、王国の食料不足も少しずつ回復の兆しが見えてきた。
そして、それからさらに数週間の時が経過した。
「……へえ、あなたたちの曲、面白いわね。性別だけじゃなく、種族によっても歌うパートを変えるなんて」
「ああ。ワシらドワーフはあまり高い声を出せないからな。けどその分低音のボイスには自信があるぞ?」
そう言いながら、ドワーフの中年男性は野太い声を出した。
「確かに、素敵な歌声ね。それなら今度、私が伴奏してあげますから合唱でもしてはどう?」
「お、いいな、それ!」
街の中央にある大きな酒場で、セドナ達はパーティをやっていた。
チェンバロの傍で音楽についての話題で盛り上がっているのは、いつかセドナ達に強く当たっていた側近たちだ。
「あいつらも、ずいぶん楽しんでくれてるみたいで、良かったな」
「本当だな。てっきり『あたし達エルフが、こんなものと一緒に居るなんてごめんよ!』なんて言うと思ったけど……」
「あいつらも本当は、ただ誰かに認めてもらいたかっただけだったんだろうな」
側近たちが和気あいあいとしてる様子をリオとセドナは楽しそうに眺めていた。
「……うぎゃああああ!」
その時、横からチャロが悲鳴を上げる声が聞こえた。
「はい、これで私の逆転勝ち。一瞬でもトップに立てて、嬉しかった?」
「くそ!ふざけないでよ、ロナ!もういい、やってらんない!」
そう口汚く吐き捨てるように言うとゲーム用のチップを乱暴に叩きつけ、チャロは不機嫌そうに立ち上がった。
「ナイスファイトだったぜ、チャロ!途中までトップ独走だったじゃんか!」
リオは嫌みを含んだ口調でチャロをからかうように笑った。
「うっさいよ、リオ!……セドナ、敵とってよ!」
「え?……けど俺はこういうの苦手なんだよ……」
そう言いながら、セドナはバツが悪そうに顔を掻く。
「そっか、そうだよね。……じゃあリオ、よろしく」
「なんで俺なんだよ! ……ったく……」
そう言いながらも、リオは律儀にチップを拾い集め、ロナの前に座った。だが、ロナとゲームをする口実が出来て嬉しいのだろう、その表情は明るかった。
「私たちも、部隊に戻れてよかったよね、セドナ隊長?」
「ああ、そうだな……」
あれからセドナ達は、食糧問題の解決の立役者と言うことで、部隊に再任命されることを報酬として受け取った。
実際にはこんなものは報酬とは呼べないのだが、エルフたちの嫉妬を防ぐためにそのような形となった。ただし、給与水準だけは他のエルフと同等のレベルまで引き上げてもらっている。
ロナについては、帝国のスパイとしての罪を問われたが、一番重要となる『通商破壊の証拠資料の入手』を行ったことで罪がいくらか相殺され、降格処分で落ち着いた。
彼女の後釜として、弓士隊の隊長には、当然のごとくセドナが推薦された。
もっとも、これは『異種族ばかりの部隊の隊長になりたがるエルフがいなかった』ためでもあるのだが。
少し落ち着いた様子を見せるチャロに、セドナは少し意外そうな表情で話しかけた。
「にしても、チャロが俺の正体に気づいていたなんてな」
「当たり前だよ。何か月も一緒に居たら、セドナが人間じゃないなんて、すぐわかるよ」
王国に戻ってすぐ、セドナはチャロに自分の正体について伝えた。だが、チャロは『そんなの知ってた』と驚く様子すら見せなかった。
「いつ頃俺が人間じゃないって気づいてたんだ?」
「最初っからだよ。まずさ、『転移物』って基本的に物だけだよね?なのに転移してきたってことは、キミ自身が「物」だと思ったんだよ」
「ああ……。まあ、そうか……」
「それに一緒に暮らしてて、殆どご飯食べなかったし……。それに一度も『痛い』とか『疲れた』って言わなかったでしょ?で、代わりに使ってたのが『壊れる』『きしむ』って言葉ばっかりだったからさ。多分セドナはゴーレムみたいなものだって気づいたんだ」
その発言に、セドナははっとしたような表情を見せた。
「そういや、そうだったか……。まあ、俺たちセドナ型ロボットは痛みを感じないからな」
「で、極めつけは……この世界に来てすぐにこの国の会話を覚えて、数ヶ月で読み書きまでマスターしたことだよ。仮にキミが『天才』だとしても、数か月で言語を覚えるなんて無理だと思ったから」
「俺はどの国の戦場に派遣されてもいいように、強力な言語認識機能を搭載してるからな……」
セドナは、そう言いながら頷いた。
「けどさ。仮にキミがロボットだとしても……私はキミが好きだし、一緒に居たいと思うんだ。キミって、みんなに希望を与えてくれるから」
「希望、ねえ……。よく言われるけど、あまり自覚はないな」
「そんなことないよ! リオだって、スラム街のみんなだって、キミから希望をもらってたんだから!それに、お兄ちゃんも……」
そう言うと、チャロは少し寂しそうな表情を見せた。
「いつか、再会したいよな……」
「うん。……そうだ、お金が貯まったら、お兄ちゃんを探しに行こうよ!」
「ああ、そうだな。あいつがハニートラップに引っかかったなんて、信じられないしな!」
セドナはその提案に、嬉しそうにドン、と自分の胸を叩いた。その様子を見て、チャロは嬉しそうに笑みを浮かべる。
「フフフ、キミって本当にみんなのことが好きなんだね?」
「当たり前だろ? それが俺たち『セドナ型ロボット』だからな」
「そうなのかもね。……けど、キミは私の……ううん、私たちの時代の『勇者』だよ。みんなに希望を与えてくれるし、みんなを平等に大事にしてくれる。それに……」
そこまで言うと、チャロはぎゅっとセドナを抱きしめ、
「私たちの世界の『魔王』である『差別』と一番上手に渡り合えるんだから!これからもよろしくね、セドナ!」
そう言いながらセドナの唇にキスをした。
それからの数週間は、セドナ達にとっても大忙しだった。
まず、通商破壊の証拠を議会の場で提出し、二国間交渉のための準備に奔走する必要があった。
そして交渉の時にも、チャロ達が行った脱走劇に関する件についての謝罪を行いつつ、不当な通商破壊に関する賠償金の要求、並びに略奪に関する強い法的拘束力を持つ罰則の制定などを行った。
これにより、多国間の立会いの下で賠償金の支払い、並びに正常な通商の回復が行われ、王国の食料不足も少しずつ回復の兆しが見えてきた。
そして、それからさらに数週間の時が経過した。
「……へえ、あなたたちの曲、面白いわね。性別だけじゃなく、種族によっても歌うパートを変えるなんて」
「ああ。ワシらドワーフはあまり高い声を出せないからな。けどその分低音のボイスには自信があるぞ?」
そう言いながら、ドワーフの中年男性は野太い声を出した。
「確かに、素敵な歌声ね。それなら今度、私が伴奏してあげますから合唱でもしてはどう?」
「お、いいな、それ!」
街の中央にある大きな酒場で、セドナ達はパーティをやっていた。
チェンバロの傍で音楽についての話題で盛り上がっているのは、いつかセドナ達に強く当たっていた側近たちだ。
「あいつらも、ずいぶん楽しんでくれてるみたいで、良かったな」
「本当だな。てっきり『あたし達エルフが、こんなものと一緒に居るなんてごめんよ!』なんて言うと思ったけど……」
「あいつらも本当は、ただ誰かに認めてもらいたかっただけだったんだろうな」
側近たちが和気あいあいとしてる様子をリオとセドナは楽しそうに眺めていた。
「……うぎゃああああ!」
その時、横からチャロが悲鳴を上げる声が聞こえた。
「はい、これで私の逆転勝ち。一瞬でもトップに立てて、嬉しかった?」
「くそ!ふざけないでよ、ロナ!もういい、やってらんない!」
そう口汚く吐き捨てるように言うとゲーム用のチップを乱暴に叩きつけ、チャロは不機嫌そうに立ち上がった。
「ナイスファイトだったぜ、チャロ!途中までトップ独走だったじゃんか!」
リオは嫌みを含んだ口調でチャロをからかうように笑った。
「うっさいよ、リオ!……セドナ、敵とってよ!」
「え?……けど俺はこういうの苦手なんだよ……」
そう言いながら、セドナはバツが悪そうに顔を掻く。
「そっか、そうだよね。……じゃあリオ、よろしく」
「なんで俺なんだよ! ……ったく……」
そう言いながらも、リオは律儀にチップを拾い集め、ロナの前に座った。だが、ロナとゲームをする口実が出来て嬉しいのだろう、その表情は明るかった。
「私たちも、部隊に戻れてよかったよね、セドナ隊長?」
「ああ、そうだな……」
あれからセドナ達は、食糧問題の解決の立役者と言うことで、部隊に再任命されることを報酬として受け取った。
実際にはこんなものは報酬とは呼べないのだが、エルフたちの嫉妬を防ぐためにそのような形となった。ただし、給与水準だけは他のエルフと同等のレベルまで引き上げてもらっている。
ロナについては、帝国のスパイとしての罪を問われたが、一番重要となる『通商破壊の証拠資料の入手』を行ったことで罪がいくらか相殺され、降格処分で落ち着いた。
彼女の後釜として、弓士隊の隊長には、当然のごとくセドナが推薦された。
もっとも、これは『異種族ばかりの部隊の隊長になりたがるエルフがいなかった』ためでもあるのだが。
少し落ち着いた様子を見せるチャロに、セドナは少し意外そうな表情で話しかけた。
「にしても、チャロが俺の正体に気づいていたなんてな」
「当たり前だよ。何か月も一緒に居たら、セドナが人間じゃないなんて、すぐわかるよ」
王国に戻ってすぐ、セドナはチャロに自分の正体について伝えた。だが、チャロは『そんなの知ってた』と驚く様子すら見せなかった。
「いつ頃俺が人間じゃないって気づいてたんだ?」
「最初っからだよ。まずさ、『転移物』って基本的に物だけだよね?なのに転移してきたってことは、キミ自身が「物」だと思ったんだよ」
「ああ……。まあ、そうか……」
「それに一緒に暮らしてて、殆どご飯食べなかったし……。それに一度も『痛い』とか『疲れた』って言わなかったでしょ?で、代わりに使ってたのが『壊れる』『きしむ』って言葉ばっかりだったからさ。多分セドナはゴーレムみたいなものだって気づいたんだ」
その発言に、セドナははっとしたような表情を見せた。
「そういや、そうだったか……。まあ、俺たちセドナ型ロボットは痛みを感じないからな」
「で、極めつけは……この世界に来てすぐにこの国の会話を覚えて、数ヶ月で読み書きまでマスターしたことだよ。仮にキミが『天才』だとしても、数か月で言語を覚えるなんて無理だと思ったから」
「俺はどの国の戦場に派遣されてもいいように、強力な言語認識機能を搭載してるからな……」
セドナは、そう言いながら頷いた。
「けどさ。仮にキミがロボットだとしても……私はキミが好きだし、一緒に居たいと思うんだ。キミって、みんなに希望を与えてくれるから」
「希望、ねえ……。よく言われるけど、あまり自覚はないな」
「そんなことないよ! リオだって、スラム街のみんなだって、キミから希望をもらってたんだから!それに、お兄ちゃんも……」
そう言うと、チャロは少し寂しそうな表情を見せた。
「いつか、再会したいよな……」
「うん。……そうだ、お金が貯まったら、お兄ちゃんを探しに行こうよ!」
「ああ、そうだな。あいつがハニートラップに引っかかったなんて、信じられないしな!」
セドナはその提案に、嬉しそうにドン、と自分の胸を叩いた。その様子を見て、チャロは嬉しそうに笑みを浮かべる。
「フフフ、キミって本当にみんなのことが好きなんだね?」
「当たり前だろ? それが俺たち『セドナ型ロボット』だからな」
「そうなのかもね。……けど、キミは私の……ううん、私たちの時代の『勇者』だよ。みんなに希望を与えてくれるし、みんなを平等に大事にしてくれる。それに……」
そこまで言うと、チャロはぎゅっとセドナを抱きしめ、
「私たちの世界の『魔王』である『差別』と一番上手に渡り合えるんだから!これからもよろしくね、セドナ!」
そう言いながらセドナの唇にキスをした。
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