8 / 43
第1章 弓士団試験
エルフには「天才」はいない
しおりを挟む
最初のうちこそ周囲にいたエルフたちは、感心しながらチャロの武勇を眺めていた。
「これは、ぜひわが軍に欲しい」
「人間のこの接近戦は、切り札になるな」
「いざと言うときの捨て駒にはうってつけだ」
……と、セドナに聞こえていることも知らずに、好き放題に話をしていた。
だが、5連勝をしたあたりから少しずつチャロを怯えるような目で見始めてきた。
「なあ、ひょっとしてあの子『天才』なんじゃないか……」
「いや、まさか。だって、人間だろ?あれくらい強い奴は、普通にいるって……」
と言った声が聞こえ始めてきた。
……エルフはみな小柄で魔力に優れた美男美女ばかり……と言われており、実際にその通りである。
だが、これは裏を返せば「個体差が少ない」と言う意味でもある。
すなわち「種族間」で見ればエルフは「とがった能力」を持っているように見えるのだが、「エルフ間」で見れば、みな似たり寄ったり、ということだ。
また、老化が遅い・男性が華奢な傾向がある、と言うことは裏を返せば、年齢・性別間の能力差も小さいということでもある。
逆に人間は、性別・年齢による能力差は勿論のこと、同性・同年代でも容姿・体格・知力と言った、ありとあらゆる能力のばらつきが大きく、チャロのような傑出した能力を持つものが現れることも珍しくない。
(天才、か……。チャロは確かにすごいけど、もっとすごい奴なら前の世界にも居たからなあ……)
セドナはエルフの表情を見ながら、そう心の中でつぶやいた。
そもそも「天才」の存在自体、人間の世界では、さほど珍しいものではない。
仮にサッカーにおいて「1000人に1人の逸材」と言われたとしても、10万人も選手を集めれば、それだけで9チームの「天才だけのチーム」を作っておつりが出る。
実際チャロも確かに「天才」ではあるが、その才覚をスポーツに例えるなら「全国大会に出場できるチームのナンバー2」と言ったところであり、唯一無二のもの、というほどではない。
即ち、稀な存在であることに変わりはないが、人間の世界での「天才」は「どの学校にも1人はいる、割とありふれた存在」ともいえる。
だが、エルフには、そのような「天才」が存在しない。
それに加え、実際にエルフの歴史を紐解くと幾度となく人間の「天才」が種族の覇権を脅かしたこともあったようだ。
(あの新兵が怯えていたのも、チャロが「天才」だったらと思って、心配していたんだろうな……)
そのこともあり、エルフたちは「天才」を持つものを過剰におびえ、時には排斥することもある。
……この世界では「天才」は、誉め言葉ではないのだ。
「ふう、まだまだ余裕。次の相手は?」
「……次の相手は、団長よ。……お願いします、団長」
ロナは、少し不安そうな表情で答えた。
「おお、団長のお出ましか!」
「これなら、人間ごとき簡単に仕留められるな」
周囲の歓声の中現れたのは、筋肉質な肉体に大剣を背負った一人の女性だった。
団長はやや粗野ながらも、威厳を込めた口調で話しかけてきた。
「お前、ずいぶん強いらしいな。だが、ここで負けたらエルフ弓士団の沽券にもかかわる。……悪いが、ここで終わらせるぞ?」
そういうと、彼女は大剣を振り下ろした。さすがに刃引きはされているが、頭上に直撃を受ければ絶命は免れない。「人間を殺しても問題ない」と言う意識がその切っ先には見え隠れしている。
「悪いけど、私はイライラしてるんだよ。さっさと来て?」
エルフたちの見下すような口調がチャロの耳にも届いていたのだろう、怒りを抑えるような口調で、チャロも構えた。
そして、チャロは強化魔法を展開し、大きく飛び上がり団長に強烈な飛び蹴りをかます。
ヒュン、とその一撃は団長の喉元をかすめた。
「くっ……流石ね……」
地面に激突しそうになったチャロは受け身を取り、構えた。
次の瞬間、エルフの大剣がチャロの頭上に振り下ろされる。
「うわ!」
チャロは悲鳴を上げながらも、それを紙一重でかわす。
「これは、まずいな……」
その様子を見て、セドナは焦り始めた。
エルフの世界では、おそらく彼女は「ゴリラのような大女」なのだろう。
だが、人間目線で見れば所詮「ボディビルダー志望」程度の体格でしかなく、素質あるものが極限まで鍛えた人間の体格には到底及ばない。
加えて、持って生まれた反射神経は他のエルフと大差はないようだ。
先刻の、絶妙のタイミングで振り下ろした一撃を交わされるのでは、おそらく時間こそかかるだろうが、団長側に勝ち目はない。
(ま、これは人間の『天才』がそれほど、やばいってことだろうな……)
よく物語の中に「ドワーフ」のような屈強なフィジカルを持つ種族が出てくる。
だが、その「ドワーフ」と大差ない筋肉を身にまとった豪傑は、現実世界にもゴロゴロいる。
これは、他種族から見れば、「オオカミを打ち倒せるカエル」がいるようなものだ。
このような「個体差の大きさ」は人間にとっては当たり前だが、他種族にとっては脅威に映るのだろう。
「なかなかやるな、お前……。けど、勝つのは私だ!」
そういうと、団長は強化魔法をさらに高めた。
「まだ、やるっていうんだね?じゃあ、かかってきてよ!」
それを迎え撃とうと、自らも強化魔法を高めるチャロ。
だが、ここで勝てばチャロが「天才」であることが確定してしまうだろう。
そう思ったセドナは、大声で試合の中止を叫ぼうとした。だが……。
「……?」
突如、チャロの脚部から魔力が失われていった。
「な、なんで……」
突然の変化に動揺を隠しきれないチャロ。魔力は凡人並みとはいえ、まだまだ余裕があったのだろう。その様子を見た団長は、少し不服そうな表情を見せながらも、にやりと笑った。
「ふ、ふん……。魔力が切れたようだな……。これで幕だ!」
動揺する隙にチャロの懐にもぐりこみ、足払いと同時に剣をチャロの肩にあて、地面に叩きつける。
ドガ……と言う音とともに、チャロは倒れこんだ。
「はい、試合終了!チャロ、さっさとそこから出て?」
その様子を見るや否や、ロナは大声で叫んだ。
「チャロ!大丈夫か?」
セドナは試合場で倒れこんだチャロに駆け寄った。不満そうな表情を見せていたチャロだったが、それを見て急に苦痛の表情を見せながら、セドナにもたれかかる。
「ううん。ダメ……。お願い、抱っこして……?」
「抱っこ?いや、大丈夫。足にけがはないぞ。それに打ったのは肩だな。脳震盪も起こしていないから、自力で歩けるだろ?」
そういうなり肩を貸そうとするセドナの頭を、チャロはひっぱたいた。
「おい、試合は終わったんだぞ!」
「そういう時、普通は抱きかかえてくれるもんじゃないの?」
「わ、悪かったよ……」
そう言いながらも、チャロはセドナの肩を借り、立ち上がった。
「けど、本当におかしいな……。まだ魔力があったはずなのに、急に使えなくなったんだよね……」
先ほどの試合結果に満足していないのか、チャロはつぶやいた。
「確かに、魔力切れが早すぎるよな……。もしかして、誰かが魔法解除をしてきた……ってことか?」
「だと思う。けど、誰にもバレずにそんなこと出来るエルフが、ここにいる?」
「それは、そうだな……」
人間を相手にするエルフはみな、どちらかと言うと魔法よりも剣技を得意とするものばかりだ。そもそも、相当な実力者でない限り、誰にもバレずに魔法解除を行うことは困難だ。
「ま、負けちまったものは仕方ないよな。けど、そのおかげで命拾いしたのかもな」
「そうなの?」
セドナは周囲の声を聴き、少し安心したように肩をなでおろした。
周囲は先ほどの恐怖するような口調とは裏腹に、
「やはり、人間はエルフには勝てないようですな」
「いかに野蛮な暴力を持とうと、所詮は人間。魔力が長続きしないのだろうな」
「持久戦に持ち込めば、我々エルフに勝てる種族など、いないということが証明されましたな」
「だが、やはり人間の力は捨てがたい。隣国に奪われる前に囲い込まねば」
と、チャロを脅威としていないことが明らかであった。
(魔法解除をした奴が誰かは分からないけど……。ある意味感謝しないとな)
「では、今日は最後の受験者ね。セドナさん」
「はい」
そういうと、セドナは前に出た。
「これは、ぜひわが軍に欲しい」
「人間のこの接近戦は、切り札になるな」
「いざと言うときの捨て駒にはうってつけだ」
……と、セドナに聞こえていることも知らずに、好き放題に話をしていた。
だが、5連勝をしたあたりから少しずつチャロを怯えるような目で見始めてきた。
「なあ、ひょっとしてあの子『天才』なんじゃないか……」
「いや、まさか。だって、人間だろ?あれくらい強い奴は、普通にいるって……」
と言った声が聞こえ始めてきた。
……エルフはみな小柄で魔力に優れた美男美女ばかり……と言われており、実際にその通りである。
だが、これは裏を返せば「個体差が少ない」と言う意味でもある。
すなわち「種族間」で見ればエルフは「とがった能力」を持っているように見えるのだが、「エルフ間」で見れば、みな似たり寄ったり、ということだ。
また、老化が遅い・男性が華奢な傾向がある、と言うことは裏を返せば、年齢・性別間の能力差も小さいということでもある。
逆に人間は、性別・年齢による能力差は勿論のこと、同性・同年代でも容姿・体格・知力と言った、ありとあらゆる能力のばらつきが大きく、チャロのような傑出した能力を持つものが現れることも珍しくない。
(天才、か……。チャロは確かにすごいけど、もっとすごい奴なら前の世界にも居たからなあ……)
セドナはエルフの表情を見ながら、そう心の中でつぶやいた。
そもそも「天才」の存在自体、人間の世界では、さほど珍しいものではない。
仮にサッカーにおいて「1000人に1人の逸材」と言われたとしても、10万人も選手を集めれば、それだけで9チームの「天才だけのチーム」を作っておつりが出る。
実際チャロも確かに「天才」ではあるが、その才覚をスポーツに例えるなら「全国大会に出場できるチームのナンバー2」と言ったところであり、唯一無二のもの、というほどではない。
即ち、稀な存在であることに変わりはないが、人間の世界での「天才」は「どの学校にも1人はいる、割とありふれた存在」ともいえる。
だが、エルフには、そのような「天才」が存在しない。
それに加え、実際にエルフの歴史を紐解くと幾度となく人間の「天才」が種族の覇権を脅かしたこともあったようだ。
(あの新兵が怯えていたのも、チャロが「天才」だったらと思って、心配していたんだろうな……)
そのこともあり、エルフたちは「天才」を持つものを過剰におびえ、時には排斥することもある。
……この世界では「天才」は、誉め言葉ではないのだ。
「ふう、まだまだ余裕。次の相手は?」
「……次の相手は、団長よ。……お願いします、団長」
ロナは、少し不安そうな表情で答えた。
「おお、団長のお出ましか!」
「これなら、人間ごとき簡単に仕留められるな」
周囲の歓声の中現れたのは、筋肉質な肉体に大剣を背負った一人の女性だった。
団長はやや粗野ながらも、威厳を込めた口調で話しかけてきた。
「お前、ずいぶん強いらしいな。だが、ここで負けたらエルフ弓士団の沽券にもかかわる。……悪いが、ここで終わらせるぞ?」
そういうと、彼女は大剣を振り下ろした。さすがに刃引きはされているが、頭上に直撃を受ければ絶命は免れない。「人間を殺しても問題ない」と言う意識がその切っ先には見え隠れしている。
「悪いけど、私はイライラしてるんだよ。さっさと来て?」
エルフたちの見下すような口調がチャロの耳にも届いていたのだろう、怒りを抑えるような口調で、チャロも構えた。
そして、チャロは強化魔法を展開し、大きく飛び上がり団長に強烈な飛び蹴りをかます。
ヒュン、とその一撃は団長の喉元をかすめた。
「くっ……流石ね……」
地面に激突しそうになったチャロは受け身を取り、構えた。
次の瞬間、エルフの大剣がチャロの頭上に振り下ろされる。
「うわ!」
チャロは悲鳴を上げながらも、それを紙一重でかわす。
「これは、まずいな……」
その様子を見て、セドナは焦り始めた。
エルフの世界では、おそらく彼女は「ゴリラのような大女」なのだろう。
だが、人間目線で見れば所詮「ボディビルダー志望」程度の体格でしかなく、素質あるものが極限まで鍛えた人間の体格には到底及ばない。
加えて、持って生まれた反射神経は他のエルフと大差はないようだ。
先刻の、絶妙のタイミングで振り下ろした一撃を交わされるのでは、おそらく時間こそかかるだろうが、団長側に勝ち目はない。
(ま、これは人間の『天才』がそれほど、やばいってことだろうな……)
よく物語の中に「ドワーフ」のような屈強なフィジカルを持つ種族が出てくる。
だが、その「ドワーフ」と大差ない筋肉を身にまとった豪傑は、現実世界にもゴロゴロいる。
これは、他種族から見れば、「オオカミを打ち倒せるカエル」がいるようなものだ。
このような「個体差の大きさ」は人間にとっては当たり前だが、他種族にとっては脅威に映るのだろう。
「なかなかやるな、お前……。けど、勝つのは私だ!」
そういうと、団長は強化魔法をさらに高めた。
「まだ、やるっていうんだね?じゃあ、かかってきてよ!」
それを迎え撃とうと、自らも強化魔法を高めるチャロ。
だが、ここで勝てばチャロが「天才」であることが確定してしまうだろう。
そう思ったセドナは、大声で試合の中止を叫ぼうとした。だが……。
「……?」
突如、チャロの脚部から魔力が失われていった。
「な、なんで……」
突然の変化に動揺を隠しきれないチャロ。魔力は凡人並みとはいえ、まだまだ余裕があったのだろう。その様子を見た団長は、少し不服そうな表情を見せながらも、にやりと笑った。
「ふ、ふん……。魔力が切れたようだな……。これで幕だ!」
動揺する隙にチャロの懐にもぐりこみ、足払いと同時に剣をチャロの肩にあて、地面に叩きつける。
ドガ……と言う音とともに、チャロは倒れこんだ。
「はい、試合終了!チャロ、さっさとそこから出て?」
その様子を見るや否や、ロナは大声で叫んだ。
「チャロ!大丈夫か?」
セドナは試合場で倒れこんだチャロに駆け寄った。不満そうな表情を見せていたチャロだったが、それを見て急に苦痛の表情を見せながら、セドナにもたれかかる。
「ううん。ダメ……。お願い、抱っこして……?」
「抱っこ?いや、大丈夫。足にけがはないぞ。それに打ったのは肩だな。脳震盪も起こしていないから、自力で歩けるだろ?」
そういうなり肩を貸そうとするセドナの頭を、チャロはひっぱたいた。
「おい、試合は終わったんだぞ!」
「そういう時、普通は抱きかかえてくれるもんじゃないの?」
「わ、悪かったよ……」
そう言いながらも、チャロはセドナの肩を借り、立ち上がった。
「けど、本当におかしいな……。まだ魔力があったはずなのに、急に使えなくなったんだよね……」
先ほどの試合結果に満足していないのか、チャロはつぶやいた。
「確かに、魔力切れが早すぎるよな……。もしかして、誰かが魔法解除をしてきた……ってことか?」
「だと思う。けど、誰にもバレずにそんなこと出来るエルフが、ここにいる?」
「それは、そうだな……」
人間を相手にするエルフはみな、どちらかと言うと魔法よりも剣技を得意とするものばかりだ。そもそも、相当な実力者でない限り、誰にもバレずに魔法解除を行うことは困難だ。
「ま、負けちまったものは仕方ないよな。けど、そのおかげで命拾いしたのかもな」
「そうなの?」
セドナは周囲の声を聴き、少し安心したように肩をなでおろした。
周囲は先ほどの恐怖するような口調とは裏腹に、
「やはり、人間はエルフには勝てないようですな」
「いかに野蛮な暴力を持とうと、所詮は人間。魔力が長続きしないのだろうな」
「持久戦に持ち込めば、我々エルフに勝てる種族など、いないということが証明されましたな」
「だが、やはり人間の力は捨てがたい。隣国に奪われる前に囲い込まねば」
と、チャロを脅威としていないことが明らかであった。
(魔法解除をした奴が誰かは分からないけど……。ある意味感謝しないとな)
「では、今日は最後の受験者ね。セドナさん」
「はい」
そういうと、セドナは前に出た。
0
お気に入りに追加
6
あなたにおすすめの小説

貧弱の英雄
カタナヅキ
ファンタジー
この世界では誰もが生まれた時から「異能」と「レベル」呼ばれる能力を身に付けており、人々はレベルを上げて自分の能力を磨き、それに適した職業に就くのが当たり前だった。しかし、山奥で捨てられていたところを狩人に拾われ、後に「ナイ」と名付けられた少年は「貧弱」という異能の中でも異質な能力を身に付けていた。
貧弱の能力の効果は日付が変更される度に強制的にレベルがリセットされてしまい、生まれた時からナイは「レベル1」だった。どれだけ努力してレベルを上げようと日付変わる度にレベル1に戻ってしまい、レベルで上がった分の能力が低下してしまう。
自分の貧弱の技能に悲観する彼だったが、ある時にレベルを上昇させるときに身に付ける「SP」の存在を知る。これを使用すれば「技能」と呼ばれる様々な技術を身に付ける事を知り、レベルが毎日のようにリセットされる事を逆に利用して彼はSPを溜めて数々の技能を身に付け、落ちこぼれと呼んだ者達を見返すため、底辺から成り上がる――
※修正要請のコメントは対処後に削除します。
SSSレア・スライムに転生した魚屋さん ~戦うつもりはないけど、どんどん強くなる~
草笛あたる(乱暴)
ファンタジー
転生したらスライムの突然変異だった。
レアらしくて、成長が異常に早いよ。
せっかくだから、自分の特技を活かして、日本の魚屋技術を異世界に広めたいな。
出刃包丁がない世界だったので、スライムの体内で作ったら、名刀に仕上がっちゃった。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!

ブラックギルドマスターへ、社畜以下の道具として扱ってくれてあざーす!お陰で転職した俺は初日にSランクハンターに成り上がりました!
仁徳
ファンタジー
あらすじ
リュシアン・プライムはブラックハンターギルドの一員だった。
彼はギルドマスターやギルド仲間から、常人ではこなせない量の依頼を押し付けられていたが、夜遅くまで働くことで全ての依頼を一日で終わらせていた。
ある日、リュシアンは仲間の罠に嵌められ、依頼を終わらせることができなかった。その一度の失敗をきっかけに、ギルドマスターから無能ハンターの烙印を押され、クビになる。
途方に暮れていると、モンスターに襲われている女性を彼は見つけてしまう。
ハンターとして襲われている人を見過ごせないリュシアンは、モンスターから女性を守った。
彼は助けた女性が、隣町にあるハンターギルドのギルドマスターであることを知る。
リュシアンの才能に目をつけたギルドマスターは、彼をスカウトした。
一方ブラックギルドでは、リュシアンがいないことで依頼達成の効率が悪くなり、依頼は溜まっていく一方だった。ついにブラックギルドは町の住民たちからのクレームなどが殺到して町民たちから見放されることになる。
そんな彼らに反してリュシアンは新しい職場、新しい仲間と出会い、ブッラックギルドの経験を活かして最速でギルドランキング一位を獲得し、ギルドマスターや町の住民たちから一目置かれるようになった。
これはブラックな環境で働いていた主人公が一人の女性を助けたことがきっかけで人生が一変し、ホワイトなギルド環境で最強、無双、ときどきスローライフをしていく物語!

【超速爆速レベルアップ】~俺だけ入れるダンジョンはゴールドメタルスライムの狩り場でした~
シオヤマ琴@『最強最速』発売中
ファンタジー
ダンジョンが出現し20年。
木崎賢吾、22歳は子どもの頃からダンジョンに憧れていた。
しかし、ダンジョンは最初に足を踏み入れた者の所有物となるため、もうこの世界にはどこを探しても未発見のダンジョンなどないと思われていた。
そんな矢先、バイト帰りに彼が目にしたものは――。
【自分だけのダンジョンを夢見ていた青年のレベリング冒険譚が今幕を開ける!】

書物革命
蒼空 結舞(あおぞら むすぶ)
ファンタジー
『私は人間が、お前が嫌い。大嫌い。』
壺中の天(こちゅうのてん)こと人間界に居る志郎 豊(しろう ゆたか)は、路地で焼かれていた本を消火したおかげで、異性界へと来てしまった。
そしてその才を見込まれて焚書士(ふんしょし)として任命されてしまう。
"焚書"とは機密データや市民にとっては不利益な本を燃やし、焼却すること。
焼却と消火…漢字や意味は違えど豊はその役目を追う羽目になったのだ。
元の世界に戻るには焚書士の最大の敵、枢要の罪(すうようのざい)と呼ばれる書物と戦い、焼却しないといけない。
そして彼の相棒(パートナー)として豊に付いたのが、傷だらけの少女、反魂(はんごん)の書を司るリィナであった。
仲良くしようとする豊ではあるが彼女は言い放つ。
『私はお前が…人間が嫌い。だってお前も、私を焼くんだろ?焼いてもがく私を見て、笑うんだ。』
彼女の衝撃的な言葉に豊は言葉が出なかった。
たとえ人間の姿としても書物を"人間"として扱えば良いのか?
日々苦悶をしながらも豊は焚書士の道を行く。

男女比1:10。男子の立場が弱い学園で美少女たちをわからせるためにヒロインと手を組んで攻略を始めてみたんだけど…チョロいんなのはどうして?
悠
ファンタジー
貞操逆転世界に転生してきた日浦大晴(ひうらたいせい)の通う学園には"独特の校風"がある。
それは——男子は女子より立場が弱い
学園で一番立場が上なのは女子5人のメンバーからなる生徒会。
拾ってくれた九空鹿波(くそらかなみ)と手を組み、まずは生徒会を攻略しようとするが……。
「既に攻略済みの女の子をさらに落とすなんて……面白いじゃない」
協力者の鹿波だけは知っている。
大晴が既に女の子を"攻略済み"だと。
勝利200%ラブコメ!?
既に攻略済みの美少女を本気で''分からせ"たら……さて、どうなるんでしょうねぇ?
スライムすら倒せない底辺冒険者の俺、レベルアップしてハーレムを築く(予定)〜ユニークスキル[レベルアップ]を手に入れた俺は最弱魔法で無双する
カツラノエース
ファンタジー
ろくでもない人生を送っていた俺、海乃 哲也は、
23歳にして交通事故で死に、異世界転生をする。
急に異世界に飛ばされた俺、もちろん金は無い。何とか超初級クエストで金を集め武器を買ったが、俺に戦いの才能は無かったらしく、スライムすら倒せずに返り討ちにあってしまう。
完全に戦うということを諦めた俺は危険の無い薬草集めで、何とか金を稼ぎ、ひもじい思いをしながらも生き繋いでいた。
そんな日々を過ごしていると、突然ユニークスキル[レベルアップ]とやらを獲得する。
最初はこの胡散臭過ぎるユニークスキルを疑ったが、薬草集めでレベルが2に上がった俺は、好奇心に負け、ダメ元で再びスライムと戦う。
すると、前までは歯が立たなかったスライムをすんなり倒せてしまう。
どうやら本当にレベルアップしている模様。
「ちょっと待てよ?これなら最強になれるんじゃね?」
最弱魔法しか使う事の出来ない底辺冒険者である俺が、レベルアップで高みを目指す物語。
他サイトにも掲載しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる