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体験入団初日、マリーナはナイトハルトとともに、王宮の裏側にある宮廷魔法師団の建物を訪れていた。
厳かな雰囲気のある銅像が立ち並ぶエリアを抜け、石畳の廊下を抜けると、師団の本部があった。
ナイトハルトに導かれるがままに迷路のような師団本部の内部を歩くと、奥の部屋にたどり着いた。
「オリバー、俺だ。入るぞ。体験入団のマリーナを連れてきた。」
ドアの開けると、金色の長髪を後ろに結った細身かつ筋肉質な長身の男性が顔を上げた。ものすごく美形である。
「殿下、マリーナさん、ようこそお越しくださいました。お話は聞いています。」
「初めまして、マリーナと申します。よろしくお願い致します。」
「こちらこそよろしく。」
向かい合わせのソファに、ナイトハルトとオリバーが隣同士に、マリーナがオリバーの向かいに座った。
オリバーは無駄を極度に嫌う性格のようで、すぐに本題に入った。
「さて、まずは今日は体験する部署を選んでもらいます。次の部署から1つ希望を出してください。
●魔物討伐部
●結界守護部
●魔道具製作部
●魔法薬作製部
●医術治癒術部
●経済振興部
●商業推進部
●先端研究部
●都市計画部
どれにしますか?」
戦闘系や医術系はなんとなく想像できるわね。経済の推進や先端研究なんかは今まで触れていなかった分野だし面白そう。都市計画は建築系かしら?
前世は経理だったから、知識を活かせそうなのは経済か商業よね。
迷うけど、ここは経済振興にしてみようかな。
マリーナは経済振興部の話を詳しく聞くことにした。
「経済振興部とはどのような部署でしょうか?」
厳かな雰囲気のある銅像が立ち並ぶエリアを抜け、石畳の廊下を抜けると、師団の本部があった。
ナイトハルトに導かれるがままに迷路のような師団本部の内部を歩くと、奥の部屋にたどり着いた。
「オリバー、俺だ。入るぞ。体験入団のマリーナを連れてきた。」
ドアの開けると、金色の長髪を後ろに結った細身かつ筋肉質な長身の男性が顔を上げた。ものすごく美形である。
「殿下、マリーナさん、ようこそお越しくださいました。お話は聞いています。」
「初めまして、マリーナと申します。よろしくお願い致します。」
「こちらこそよろしく。」
向かい合わせのソファに、ナイトハルトとオリバーが隣同士に、マリーナがオリバーの向かいに座った。
オリバーは無駄を極度に嫌う性格のようで、すぐに本題に入った。
「さて、まずは今日は体験する部署を選んでもらいます。次の部署から1つ希望を出してください。
●魔物討伐部
●結界守護部
●魔道具製作部
●魔法薬作製部
●医術治癒術部
●経済振興部
●商業推進部
●先端研究部
●都市計画部
どれにしますか?」
戦闘系や医術系はなんとなく想像できるわね。経済の推進や先端研究なんかは今まで触れていなかった分野だし面白そう。都市計画は建築系かしら?
前世は経理だったから、知識を活かせそうなのは経済か商業よね。
迷うけど、ここは経済振興にしてみようかな。
マリーナは経済振興部の話を詳しく聞くことにした。
「経済振興部とはどのような部署でしょうか?」
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