運命の番ってそんなに溺愛するもんなのぉーーー

契約

契約 第十八話

そして、スタスタと歩く音がする

こ、こっちに向かってくる！

そして、リビングのドアが開いた

男女がリビングに入ってきて、玲央さんを見てお辞儀をして口を開いた

「まず、私から、初めまして！ゆき様、これからよろしくお願いします」とニコッと微笑まれた

母の件から女の人って怖いものって思ってたけど、優しそうな人だ

「今日から、一緒にお掃除をお手伝いさせていただきます。伊藤と申します！どうぞ、お見知りおきを」と丁寧に挨拶された

ペコっと軽く会釈をした

すると今度は男性が喋り始めた

「初めまして。ゆき様、今日から玲央様とゆき様の身の回りのことをお手伝いさせていただきます。神崎(かんざき)と申します」

また、深くお辞儀されたので、ペコッと軽く会釈した

座りながらだと会釈しにくい

「ゆき様、よろしくお願い致します！」と2人揃って言われた

僕は笑顔で「はい！」と答えた

玲央さんは淡々と「じゃあ、お前たちは帰っていい」と言い

「かしこまりました。」

2人はその命令に従い伊藤さんと神崎さんは帰って行った

帰った後に僕の顔を見て「そういえば、キスしてなかったよな？」

えっ？玲央さん、キスしてないこと忘れてる？

これは大チャンス！「し、しました！しました！」と言ったが、「いや、してないな」と嘘がバレてしまった

「ゆきは嘘をつくのがほんとに下手だな」と笑われた

「下手で悪かったですね！ぷん！正直なんだもん！」

と言ったらまた笑われてしまった

僕は素直なんだよ！

「じゃあ、キスを奪うとするか…。」

と言い僕の顎をクイッと上げ、口付けをした

今回はまるで、王子様がお姫様におかえりと言っているようなキス…。

優しい……。

そして唇が離れた

玲央さんから「改めて、おかえり。ゆき」と言われ抱きしめられた

な、なんかちょっと照れくさい…。

べ、別に契約を果たすために帰ってきただけだし…。

なんでそんな嬉しそうなんだろ…。

でも、、、暖かい…。

何故か心の中から安心した

そして、僕も抱き締め返した