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家を出てから

家を出てから 第二十七話

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「こいつは借金あるんだ!払ってもらわねぇと」

「ほう、なら、俺が払う。それでいいか?」

えぇ!?

た、助けてくれたのは有難いけど…お金を払うのは別

「れ、怜央さん、自分で払いますから」

そんなことを言っておきながら、僕は働き口がない

結局、体で払うしか無くなる

「では、俺が助ける必要はなかったということか…」

「あっ、それは違います」

ガラの悪い男性が気まずそうに「お取り込みのところ失礼していい?あのさ、俺的には誰が払おうが関係ないだから、早く払え」

そう言われても、自分から出せる金額でもない、怜央さんもさっき僕が払いますって言っちゃったから戸惑ってる

僕に向かって「お前が払うんだったら体で払うしか無くなる」と言われた

何ヶ月普通の仕事で働いても返済は無理、利子とかでどんどん溜まっていく

なら、体で払う?いいの?

そしたら、ずっと黙っていた怜央さんが口を開く「それぐらいの、大金なのか?」

「あぁ~1500万だ」

怜央さんは黙ったままだった

そりゃ~こんな大金聞いたら、払いたくも無くなる

「払おう、金はいくらでも持っている、はした金だ」

えぇ!?はした金は違うと思う!

しかも、いくらでも持っているってどういうこと…?

「ちょ、待って」と怜央さんを止めるが

「ゆき、話はあとだ」と言われ、大人しく聞くことにした

その後、怜央さんがどこかに連絡して、数分後、4~5人の黒い人となんとも美形な1人がきた

メガネイケメン、高身長、多分、怜央さんの秘書の方かな?

その人がお金を持ってきてくれて、完済となった

「では、完済しましたんで、俺はこの辺で…」

「おい、待てや」と怜央さんがドス黒い声で言う

「はいぃ!な、なんでしょ」

「俺の運命の番触ったんやから、どうなるかわかるよな?」と男性に耳元で怜央さんが言った

ゆきは2人が話しているところから遠かったため、聞こえてなかった、だから、2人をジッと見つめるしかなかった

「連れてけ」と怜央さんが、黒いスーツの人に言って、ガラの悪い男性は連れてかれた

メガネイケメンと、怜央さんと、僕含め、3人になった

静まり返った部屋

怜央さんが、メガネイケメンを見て、何を思ったのか出ていってしまった

そ、そんなぁ~、出ていかないでぇ~

そんな叫びも虚しく出ていってしまった

そして、2人きりの部屋になってしまった
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