上 下
28 / 126
玲央編

玲央編 第六話

しおりを挟む
この子の顔にスプーンを近ずけた

驚いた顔をして「あのぉー自分で食べれます」と言った

俺からのご飯は受け取らないってことか?

「ん?いいから食べろ」

少しきつい口調で言ってしまった

あれだけ大切にしようと誓ったのに

どうして俺は、、、

だが、運命の番は普通に頷いただけだった

コクっとした仕草が可愛い

他の人とは違う、運命の番だけにしかできない可愛さ

お粥が熱そうだから息をふきかけ覚ましてスプーンを口に持っていった

熱そうに涙目になりながらも美味しそうに食べていた

あぁ~これはたまらなくいい

もぐもぐとちゃんと噛んで食べてるところが小動物みたいでとても愛らしい

いくらでも食べさせてやる

と思ったらお粥の量が少ない

スプーンに乗るお粥の量が少ないのに気づいたのか、少し悲しそうな顔でお粥の皿を見ている

だが、満腹でもういらないのかもしれない

だから「まだ食べたいのか?」と聞いた

さっきまでの可愛さとは裏腹に淡々と「いりません、作ってくれてありがとうございます」

と素っ気なく答えた

「そうか」まだ見たかったがお腹が満腹なら仕方ない

「また、食べたかったらいつでも言え」

とだけ言って、部屋を出るタイミングで

「はい、ありがとうございます」とだけ聞いて、キッチンに向かった

さすがの俺でも洗い物ぐらいはできる

まだ、やっていない仕事が大量にある、食器を洗ったらすぐさま取り掛かろう

素早く、洗い終え

リビングのソファーに座る、食べ方も熱くて涙目になるところもとっても可愛かった

もっと、食べさせてあげたい

そんなことを考えながら仕事をしていたが10分経ったぐらいに、運命の番のいる寝室のドアがガチャと開いた

トイレでもしたいのだろうか

ガチャガチャと他のドアを開けている

と思ったら、リビングに入るドアが開き、涙目になりながら俺が居たことに安堵したのか分からないがほっとしたように、近寄ってくる

俺の近くに来て「ごめんなさい、ごめんなさいまた発情しちゃった」っと泣きながら伝えてくる

そんなに泣きながら伝えられると心配になって

「大丈夫だ、ベッドに行こう。すぐ楽にしてやるから」

「うん」と、運命の番が返事をした

早く楽にしてあげたい

お姫様抱っこをし、寝室へ向かった

密着しているとどうしても抑えられなくなってしまい

部屋に入ってすぐさま、ベッドに運命の番を押した
しおりを挟む
1 / 5

この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!

双子に攻められる平凡な僕の話

BL / 連載中 24h.ポイント:149pt お気に入り:51

天翔ける獣の願いごと

BL / 完結 24h.ポイント:106pt お気に入り:342

R指定

BL / 連載中 24h.ポイント:633pt お気に入り:68

ガイアセイバーズ2 -海の妖-

BL / 完結 24h.ポイント:0pt お気に入り:7

魔王軍のスパイですが勇者(候補)に懐かれて任務が進みません

ファンタジー / 連載中 24h.ポイント:1,080pt お気に入り:30

おいてけぼりΩは巣作りしたい〜αとΩのすれ違い政略結婚〜

BL / 完結 24h.ポイント:2,996pt お気に入り:2,722

【完結】ゼジニアの白い揺籠

BL / 完結 24h.ポイント:28pt お気に入り:112

【完結】心を失くした男娼は旅する従弟の夢を見る

BL / 完結 24h.ポイント:14pt お気に入り:53

虚構の愛は、蕾のオメガに届かない

BL / 完結 24h.ポイント:951pt お気に入り:3,125

処理中です...