風俗店で働いていたら運命の番が来ちゃいました!

白井由紀

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死神

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そう、秋の月に向かってお願いした。

あなたの幸せが僕の幸せ…。

涙を拭いて家に帰った

ガチャ

ただいまという挨拶でもうるさいと言われるので、僕は家に帰ってから無言になる

お店でも無言だったけどね

僕の両親は事故で亡くなった。

あまり、社交的ではなかったため親戚と疎遠になっていた

祖父母の支援を受けずに、大切に育ててくれた。

だけど、小学4年生の夏

キャンプをした帰りにながら運転をしたトラックにぶつかり、僕のことを守って亡くなった

その時は言葉にならないほどの失望感、心にぽっかりと穴が空いてしまった。

両親を失った僕は親戚に引き取って貰えないかと親戚中を回ったが、誰も引き取ってはくれなかった

だけど、今の義父母は両親の事故で慰謝料や、保険金が手に入ることが分かり僕を引き取った

それからは義父母の家で家事をする毎日

中学生までは学校に行かせて貰えたけど、高校からは住ませてあげるけど、働いてお金を入れろという毎日

それから、今日まであの店で働いてきた

これからどう過ごせばいいのか…

明日また考えよ!と呑気なことを考え、一人部屋なんて無いので、いつも寝ているリビングのソファーで寝た





________________________________

パチッと目が覚めた

早く起きないと、出ていけと言われるので朝1番に家を出る 

少量の水で、顔を洗い。歯磨きは仕方ないと言われちゃんとしている

鏡に写る、自分を見て2年間ぐらい髪を切ったことないなとぼんやり思う

それより、今日は働くところを見つけなければならない

朝からバイト探しだ

10着ぐらいしか持っていない私服からいいのを選んで着替える

準備ができたので出発だ!

て言っても、運命の番さんに会うことは無いし、またあのお店で働かせてくださいって頼んでみようかな

そう思い、見慣れた道を歩く

当たり前だけど朝は人が少ない。だから、気分が良い

人が多いと見られているような感じがする

そんなこんなで、着いたと思ったら

店が取り壊されていた

工事中みたい

「えっ?」驚きで声を出してしまった

すると、後ろから男性達が話す声が聞こえた

「あぁ~、ここのお店繁盛してたのに」

「そうだな、だけど、あの八神グループを敵に回したらいかんかったよな」

八神グループ…。

き、聞いたことある!た、確か名刺を渡されて…。

思い出した!八神 颯真さんだ!

男性達の話詳しく聞きたい

そう思い、話しかけた

「あの」

「あっ、はい。なんですか?」

「や、八神グループが潰したんですか?このお店」

「あぁ~、八神グループがお店取り壊しているんで。多分そうかと」と言われた

八神グループは、広い範囲で事業をしているため、工事の仕事も請け負ったわけか…

「八神 颯真社長は別名、死神と言われてますよ」

「気に入らないものは社会的に抹消してしまう。ということでつけられたあだ名だそうですよ」

そうなんだ。確かに死神…

「ありがとうございました」とお礼を言って、その場を後にした



    
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