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親衛隊隊長

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ゆずside

自分の部屋に入って、布団にダイブして、近くにあった一条様から貰った大きなぬいぐるみを抱きしめる

※小さなぬいぐるみの方は、勉強机に置いてあります

「ん~」

おやすみ…ゆずが頭から離れない…

どうしたんだ!ゆず!なんてことない挨拶だろ!何も無かった何も無かった

そう!何も無かったんだ!

明日も学校だし…寝よ!



***


ピピピピ…ピピピピ…

いつもの目覚まし時計の音で目覚めた

いつものように、準備をしていつものように、学校へ登校と思ったのだが…

あと少しで校舎に入れる!って思ったところで、突然目の前に20人ほどの人が来た

前にもあったことのあるいじめ宣言してきた奴らだ

「「我ら、一条様親衛隊!」」

「は、はぁ…?」っていうかあれ、親衛隊だったんだ…

「最近出番が少なくて、裏で僕たち泣いてるんだけど!」

「そ、そうなんですか…」 

「それはともかく!一条様のお部屋ってどうでしたか?」と顔の近くまで来て目を輝かせて聞いてきた

「ええっと、どうでしたかって…まぁ、広かったけど?」

「写真とかないの?写真!」

「あるわけないじゃん…そんなに見たいなら一条様に言えばいいのに」

「一条様に言う!?あんな神々しい方と喋れるなんて滅相もない!喋れるだけで死にますよ?なのに毎日毎日喋りやがって!」と言ってきたが、そんなん知ったこっちゃない

あっちが喋ってくるんです!って言おうとした瞬間「あれれ?こんなところにいたの?一条親衛隊隊長さん」と言って聞き覚えのある声がした

その声の主は天馬 璃都

気がついたら僕の横に来ていて「何してるの?」と隊長さんに聞く

「そ、それは…こいつが一条様のことまとわりつくから!」

「ふーん、ゆずちゃんも懲りないね~まだ一条に執着してたんだ」

「執着ってあっちがしてるわけで!」

「ま、そうだろうけど…ていうか、あの言葉忘れてないよね?」

あの言葉…?確か…壊れるよって言ったことかな…

「ま、いっか僕はこの親衛隊隊長さんに用があってきたんでね」

「だから!あなたみたいなチャラ男僕は好きになりません!一条様みたいにクールな男性とお付き合いしたいのです!」

「はいはい、それ何百回も聞いた。いつになったら僕の親衛隊してくれるんだろねぇ…あ、ゆずちゃん、じゃあ…チャオ」と手を振って親衛隊を引き連れてどこかへ行ってしまった

「ちゃ、チャオ?」

チャオってなんだ?と疑問に思いつつも校舎に入った


***

親衛隊隊長side

最近、まとわりついてくる男がいる…天馬 璃都様…

どういう訳か、一条様について言ったら好かれてしまった

その好かれた理由は「俺も、こんな一途に愛して欲しいから♡」なのと「一途に愛す方法が知りたい」だ

僕は、天馬 璃都がとことん嫌いだ、俳優、アイドルをやっていて僕的にはチャラ男で苦手

僕にそう言っておきながらも、学校のファンたちに愛想は振りまくし

はっきり言ってすごく迷惑…

第1!天馬様の親衛隊だって一条様までとはいかないけど、沢山いるし…

僕に固執する理由がいまいち分からない

一条様には、運命の番…バカオメガが着いてるし…

親衛隊隊長は大変だぁぁ



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