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学園に帰ると僕の噂でもちきり

噂で気になることだと、僕たちをいじめた女の子オメガが消息不明らしい

女の子オメガは、お父さんの会社が倒産。突然銀行、取引先から、契約を解除されたらしい……

お父さんは、まだ、たち直せる思ったらしく、闇金に手を出し、路頭に迷っているらしい

女の子オメガは、婚約破棄、学園退学、働こうにも働けず、噂では人間の形をしてないらしい

この噂よりも酷いってのを聞いた

一条様が何とか圧力的なものをかけたりして何とか平和に学園生活を送れている

そして、お昼ご飯タイム……

最近一条様が全然来ない……僕的には超嬉しいし、かおりくんと唯くんと食べている

訳あって、かおりくんと唯くんが仲良くなった

かおりくんが強引に友達になったみたいだけど……

今も「唯!もっと食え」とトマトを唯くんに押し付けている

「かおりくん、唯くんだってちゃんとお弁当あるし……そっとしといてあげて……」

「うぅ~わかったけど!ゆずも!食べるんだぞ!」

「うん、わかったよ」と言うとにっこにこのかおりくんがずっと見てきて「食べないのか?」と急かしてくる

「自分のタイミングで食べるから大丈夫だよ」

「沢山食べないと餓死するからな!食え!」

どうやらあの一件で、かおりくんは過保護になってしまったようだ……

「そんなことで死なないから!あの一件でも死んでないんだし……」

自分でも、死んだと思ったんだけど、田舎パワーで生命力を高めていたからかな?

いいお医者さんだったから傷もさっぱりってほどでは無いけど、だいぶ綺麗になってる

これも一条様が手配してくれたお医者さんのおかげ……でも、パーティーに誘って僕を危険な目にさらしたことはまだ怒ってる……。そんなことを考えていたら、急に後ろから抱きしめられた

「???」だ、誰?と聞く前に「キャッ♡一条様♡」とかおりくんが言ったところで一条様だということがわかった

横を見ると唯くんも目を輝かせて「美しい……」と言っている

一条様は、僕の頭に顎を乗せて「ゆず、最近俺と一緒にご飯食べてないから寂しいんだろ?」

「はぃ!?寂しくありません!唯くんとかおりくんと一緒にご飯食べてるし!たまに翼くんとも食べてるから!!!寂しくないですー!」

「俺は寂しかったぞ」

一条様が寂しかろうがなんであろうが僕には関係ない!!!
    
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