全寮制の学園に行ったら運命の番に溺愛された話♡

白井由紀

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食べさせられる

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来なくていいのに……と思いながら一条様が撫でたせいで崩れてしまった髪を整える

サラッと撫でてくれればいいのに、犬を触るような触り方しやがって!と少しだけ一条様のことがムカついたけど、ここに居ないので言うことが出来ず、ますます一条様の鬱憤が溜まっていった

その後、看護師さんからあばら骨が折れている、腹部打撲、手首付近に打撲、ご飯は食べさせて貰えということを説明された

看護師さんは、説明した後、速やかに帰って行った

僕には、2つの疑問だけが残った。手首を打撲?手首なんか、殴られたり踏まれたりもしてない……どういうこと?検査間違え?いやいや、多分大病院だと思うし……そんなことはないと思う……

それに、看護師さんが食べさせるなら分かるけども食べさせて貰え?と2つの疑問が謎のままでモヤモヤしている時に、ガラガラーとドアが開いた

看護師さんが、間違ったって言いに来たのかな?と思ったけど、開いたドアの方を見ると一条様と、さっき説明してくれた人とは別の看護師さん

一条様は、さっき帰ったと思ったから、そんな短時間で来てると思わなくて「え?なんで、一条様がここに!?」と思わず聞く

「なんでって、ゆずの食事を届けに来たんだよ」と喋っている間に、看護師さんが僕のベットの上にある机にトレーを置く

「届けにって、一条様はいるんですか?」

「まぁ~重要な役目があるんでな……入るぞ」と言い僕に近づいてきた

一条様が、近づいて来る時にに少し血の匂いがする。なんで?とは思ったけど、気のせいだと思って聞かないでおいた

「ちょ!ちょっと待ってください!重要な役目を説明してください!」

「説明いるか?行動で示す。ただそれだけだ」

そして、一条様は、トレーに置いてある橋を取り、味噌汁を食べさせようとする。しかし、味噌汁はこぼれる可能性だってあるし、八宝菜のうずら卵ぐらいあーんに向いていない分類だと思う

今にも味噌汁のお茶碗が僕の唇に来そうだし、出来れば、お味噌汁じゃなくてほかのものにして欲しい

「一条様……お味噌汁は、零れてしまうこともありますので、ほかのものにしてくれませんか?そ、それに、僕自分で食べられますけど!!!」と言うと一条様は、ピタッと動きが止まり考えた末に出てきた答えは「食べれるか、食べられないかは置いといて、俺が、食べさせたいんだよ。だが、……確かにこぼれる。しかし、ご飯とおかずだけにするよ」と言いお味噌汁はトレーに置かれた

とりあえずは、ホッ……と胸を撫で下ろす。布団にかからなくて良かった

お味噌汁を少し飲んで、一条様に箸を渡して、ご飯とおかず、サラダを食べてを何回も繰り返して、やっとご飯を食べ終わった
    
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