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2人

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いや!でも!かおりくんは鈍感の中の鈍感!これは隠し通せる!

「かおりくん!行けないよね!1人で!」

うんって言って!!!!

うんの2文字!

さぁ!かおりくん!2文字を言うんだ!

「行けるよ?一条様に聞けば行けるし!一条様!場所はどこですか♡?」ゆずの思っていた答えとだいぶ違う答えが返ってきた

あちゃ~

行けないよ!かおりくん、方向音痴そうだし!

一条様と2人っきりになるのだけはやばい!何とか阻止しないと!

「いや、行けてもさ!2人だったらつまらないし!」

「え?僕よりはるかに一条様とゆず仲良さそうじゃん!僕は2人のこと邪魔したくないしね!」

邪魔したくないしって何!?

仲良さげか?僕がかおりくんの立場だったら絶対仲悪いんだと思うんだけど!

死んでも、一条様と一緒、いや!2人きりになるのだけはいや!というゆずの気持ちを無視してかおりは「さ!一条様場所お願いします♡」と一条に聞く

「〇〇ホテルのパーティーができる場所とフロントに聞けばわかるぞ」

「彼氏とか連れてきていいですか♡?」

かおりくん!何聞いてんの!?

ダメだよ!って多分、言うよ!?

「うむ…。部外者は立ち入り禁止だが、まぁ、ゆずの友達ということで、いいぞ。特別に許可してやる」

いいの!?一条様!?

「じゃあ!そういうことで!ゆず!バイバイ~2人で、楽しんでね♡」と言い玄関の方へ行ってしまった

「あっ!ちょっと!かおりくん!待ってぇぇぇ!」とゆずが引き止めるが、一条様に手を繋がれているため止められてしまった

しかも、最後ら辺2人でで楽しんでって言ってたし、絶対バレたよね!?

どうやって、説明しよう…。

かおりくんだけにはバレたくなかったのに…。という気持ちをつゆ知らず「ゆずは、そんなに2人きりが嫌なのか?」というゆずの中で1番いらない質問が来た

答えは決まってる!

「嫌です!大大大嫌だいだいだいいや!」

「本当は?」と人差し指で頬を触ってくる

ムカッ!その触り方痛いんだよ!

「ほんとに嫌です!それと!触らないでください!その触り方嫌いです!」

「俺だってな、この頬があるとどうしても触りたくなるんだ。仕方ないだろ」と言い頬の指が離れた

なんですか!?その言い訳!余計ムカついてきた!

「仕方なく無い!」

「まぁまぁ、じゃあ!行くか!」

「どこにですか?」

「ゆずの服装を見に行くために」

服装…?
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