全寮制の学園に行ったら運命の番に溺愛された話♡

白井由紀

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一条様

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僕はムカッと来て後ろ向いて「僕だって!運命の番となんか会いたくなかった!こんなことなら!」と感情が昂り、拳を握りしめる

「嘘つきたいのはこっちだよ!僕は平穏な学校生活を望んでた。なのに…なのに…」と振り絞って言うと後ろから「もう、これ以上何を言うな」と一条様が言う

そして、続けて「ゆず…。俺はお前に会いたかった。正直、運命の番には興味がなかったんだ」

「だけど、ゆずに出会って運命の番というものはどれだけ素晴らしいものなのかを知った…」

「だから、嘘でも言って欲しくない」と言われた

確かに…僕も言いすぎた

「ごめんなさい」

「別にいいんだ、ゆず。もっと俺の魅力が伝えられるために努力するから…それより、俺の運命の番を嘘つき呼ばわりするのは侵害だ」と僕を避け段差を降り、一条様は2人に向かっていく

何をする気だろう…。と一条様を目で追う

一条様は2人に近づき、席に座らせ「お前らは、自分のやった失敗を他人に擦り付けるのか?」

「いいえ…そういうことは…」と天満璃都が言う

「じゃあ、どういうことだよ。本当なのに嘘つき呼ばわりして、ゆずの心を傷つけた。しかも、ゆずは優しいから、罪をなしにしてやると言ってるんだぞ?それなのにお前らは逃げようとしているばかりだ」

「「はい…」」

「別に、お前らを退学させてもいいし、ここで殴ってもいい。だが、幼なじみだし、ゆずが許してくれるって言ってくれるから、お前らのことは見逃す」と言い2人は何も反応しないので「わかったなら返事しろや!」と部屋中に響き渡る声で怒鳴りつけ2人は「はい!」と行き良いよく返事をした

一条様は振り返り、こっちに戻ってくる

そして、また、壇上に上がり「ゆず、ずっと思っていたのだが、どうしてこんなところに来たんだ?」と質問された

「ええっと…それは…ちょっと待っててください!」と言い壇上を降りてドアの方へ向かい、ドアを開け、2人を呼び寄せる

「翼くん!アルファさん、OKみたいです!」と小声で言う

2人はうんと頷き、一緒に、部屋の中に入った

すると、一条様は僕たちを見るなり壇上から降りて近づいてきた

一条様と向かい合い、紹介しようとした瞬間に一条様に腕を引っ張られ勢いで真正面から抱きついてしまった

僕は驚きでキョロキョロと辺りを見渡し、今置かれている状況を把握し、一条様から離れようとするけど、背中に手を置かれていて身動きが取れない

「ど、どうしたんですか?」と質問すると「黙ってくれ」と言われた

続けて一条様は「そこのお前、ゆずとはどういう関係だ」と言う

後ろを向いていて分からなかったが答えたのはアルファさんだった  

「別に、翼の友達?みたいな関係ですけど…」

「本当のことを言わないと殺すぞ?」

殺す!? 「何を勘違いしているんですか!?」

「この、アルファさんは!翼くん、隣にいるオメガの番契約をした方なんです!」と一条様に言うと「そうか…」と安心そうに言う

何を勘違いしていたんだろう…

    
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