全寮制の学園に行ったら運命の番に溺愛された話♡

白井由紀

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再び

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画鋲を集めたあと廊下にあるゴミ箱に捨ててやった

へへへ!お前らなんかに負けないからな!ふんっ!と思いながらゴミ箱の底にある画鋲をみる

そして、教室に戻ると出る前よりクラスメートが増えていた

ってことは、時間やばいかも…!と思い見ると着席5分前。先生は来ないけど、一応は座っといた方がいいと思いみんな座ってるんだよね…。それはもちろん僕も

そして、案の定というか毎回だけど、先生は来なかった

その後の授業は、居眠りするだけの先生と、誰かに話を聞いて欲しくてベラベラと僕たちに向かって面白くない話を言う先生、そもそも来ない先生と授業をして1限から4限目は終わった

そして、今はお昼ご飯タイム!

ご飯~ご飯~と朝作ったお弁当がないかとカバンの中を漁るけど、どこにも見当たらない

あれ…?と思い記憶を辿る

記憶の中にはお弁当をカバンの中に入れた覚えがない

まさか…机の上に…!?

でも、今更取りに行けないし…。

どうしよう…。と考えた末に出てきた答えは食堂に行くだ

そして、苦い思い出のある食堂をいま目の前にしている

もう行かないって決めたのに…。

でもお腹すいちゃったからうどんでも食べるか~と思い食堂のドアを開けた

開けるとご飯を食べている人がこちらを見てくる

な、なんでそんなに見るんだよっと心の中で呟くけどじーっとみんなが見てくる

痛いほど視線を感じながらもうどんの食券を買って作ってくれているおばちゃんに渡して、席が空いてないかと辺りを見渡す

このシチュエーション見たことある!でも!もう今度こそは間違えない!絶対に2階には上がってはダメだと!と思いながら、ずーっと辺りを見渡していると奥の4人席が空いているのに気づいた

あっ!あそこにしよ!と思った時に、後ろからおばちゃんの「そこのあんた!できたわよ!」と言う声がして、急いでうどんの乗ったトレーを取りに行き「ありがとうございます!」とお礼を言って奥の席に向かった

向かう途中にも視線はものすごく痛かったが、なんとか席に座れた

箸を取りうどんをつかもうとした瞬間、耳に痛いほどの甲高いキャーーーーと黄色い声援が聞こえた

どうせ、トップ4だから関係ない!僕はうどんにしか興味が無い!と思い食べ始めた

なんという歯ごたえ!もちもちしながらもスーッと喉に入っていき麺と絡み合い、ダシも効いてる

ん~なんという美味しさ!と思いながらうどんを食べているとガラガラと椅子を引く音がした

相手を見るまもなく、あぁ~相席ね!と思い、また、うどんを食べると鼻にお肉のいい匂いが!

もっとお肉の匂いを感じたくて、クンクンと犬みたいに匂い嗅ぐ

その仕草がバレてしまったのか「食べるか?」と言われた

いいの!?と思い顔をあげようとした瞬間、その食べるか?の声が頭の中でリピートされた

も、もしかして…い、一条様!?

えぇ!?トップ4って2階で食べるんじゃないの?と疑問に思ったが、そんなことはどうでもいい

「な、なんで来たんですか…」と不満気に一条様に言う

「なんでって…言っただろ?お前を手に入れるならなんでもするって」と言われた

……返す言葉が見当たらなくて早く、その場から逃げたい一信で急いでうどんを食べる

早く逃げたい!早く逃げたい!

急ぎすぎて味が感じられないけれどそんなことはどうでもいい

思えば思うほど早くなっていき、ものの数分で食べ終え席を立ち上がった
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