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幸せ

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「ええっとね…唯くんと同じ感じだよ」

「同じ感じ?」と不思議そうに聞いてくる

「うん…トップ4の…クソ…いや!一条…様と運命の番だったの…」

大丈夫かな…。否定されないかな…。と考えていたけど…

「え!いいなぁ~」

と予想外の答えが帰ってきた

「え!?」と思わず言ってしまった

なんでいいなぁ~なんだろう…。

僕だったら、最悪じゃん~とか言いそうだけど…。

「だってさ、優しそうじゃん?」

「は?えっ?どこが!?」と予想外の答えに思わず口が悪くなる

すると、唯くんは苦笑いしながら「僕なんか、無理やり番にさせられそうになったんだから…。ゆずくんは何がそんなにダメなの?一条様のこと」と聞いてきた

…一条様が嫌いなわけじゃないかもしれない

アルファが好きじゃない…それにベータも…

まだ、一条様が優しいのかも、悪い人なのかもわかんない

ただ、一条様のせいでいじめられてるんだから…嫌いになるのも無理はないだろ…

だから、そのまま「一条様のせいでいじめられてるから嫌いなんだ」と言った

「それを言うなら僕もだね。アハハ…」

と言い2人とも黙ったまま沈黙状態になってしまった

何を喋ればいいのかも分からない

唯くんにかける言葉も見当たらない

ただ、僕も唯くんみたいに一条様に無理やり番にさせられることもある

1度きりしかない番…絶対に僕のことを大切にしてくれる人とつがうために…。そう思い太ももに置いてあった手を力いっぱい握りしめる

一条様は多分いじめてるから大切にしてくれないんだろう…。いやきっとそうだ。あの人たちと同じ…僕をバカにしてくる…。

嘲笑って、いじめて、僕の気持ちなんかどうでもいいんだ

幸せになるためには運命であろうがなかろうが逃げなければならない…。

いつかの幸せのために…。

そうゆずが決意した瞬間だった
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