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挨拶

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黒い影が僕を包み込んだ

な、なに!?

すると、上から冷たい水が降ってきた

えっ!?僕は混乱状態だった

水で髪は濡れ、教科書にもかかり、体操服も水浸し……。

すると、上から「えへへっ~」と声がした

だ、誰!?

そして、えへへっ~と言った人は僕の目の前に移動してきた

座っている僕の目線と同じぐらいでしゃがみんだ

み、見たことある人だ

結構綺麗な顔をしていて背は低め

た、確か……。トップ4の1人だった気がする

僕が一条様に声をというか囁かれた時に笑っていたような……。

目が会い「挨拶だよぉ~」と言ってきた

あ、挨拶!?どこがだよ!

などと考えているとあっちから自己紹介をされた「僕は、トップ4の一ノ瀬 椿。退学の間までよろしくね!」

「いっぱい、いじめてあげるから!ふふふ」と言われた

えっ?退学の意味もわかんないし、いっぱいいじめてあげる?

可愛い顔と裏腹に毒舌って感じなのか…。

「一条くんに嫌われたら生きていけないからさ、お疲れ様」と肩をポンポン叩かれた

えっ?なんか僕嫌われた認定されてるし

いや、嫌われて有難いんだけどさ…。

ずっと思ってるけど、口説かれた方なんだけど…。

そ、それに、バカにされた感じがする

そして、一ノ瀬先輩はルンルン気分で去っていった

なんだったんだろ…。

横を見るとかおりくんが口を開いてポカーンとしていた

「かおりくん?大丈夫?」

「おーい!おーい!」って言っても返事が無い

「かおりくん!」と言いながら体を揺さぶるとやっと口が開いた

「ゆず!その滴る水をください!」

へ?

滴る水?

「ん?ん?ちょ、ちょっと待って?どういうこと?」

「だって、それは一ノ瀬様が飲んだお水」

「神秘的な水なわけじゃん?その水が欲しい!」と言われた

何言ってんだ?

「ちょっと!飲ませて!」

「汚いって!」

「汚くないって!神秘的な水なの!」

と抵抗したが、やはり飲まれてしまった

あぁ~、汚いのに…。

かおりくんが飲んでる姿を横目で見る

「あぁ~、神よ、この世で1番綺麗な水を下さりありがとう」となにか言っている

僕にはもう、かおりくんのテンションについていけないや

そして、席に着き、一応持っていたタオルで髪の毛を拭いた

あぁ~もう!水浸しだよ!

これも全て一条様が悪いんだ!

ますます、一条様のことが嫌いになった!
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