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忠告

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教室に着くと、わらわらと人だかりができていた

人だかりの前に居ると1人が気づいてまた、1人が気づいてしまいには全員が振り返った

そして、その人だかりから可愛いオメガの子が前に出てきた

その人と目が合い「あなたよね?」と聞いてきた

いや、あなたよね?って何が?って感じなんですけれど…。

「一条様に忠告されたって話」

え?忠告?

なにそれ…。忠告なんてされてないし、むしろ、口説かれたの方が合ってると思う

僕は話が分からずポカーンと聞いているとまた、喋りだした

「ま、せいぜい退学まで頑張りなさい」と言い、ふんっ!言いながら帰って行った

それにつられて集まっていた人も帰っていく

それより、僕の脳内はこんがらがっていたた、退学?忠告?

よくわかんないや

とりあえず、教室入ろ!

「かおりくん!教室入ろ!」と声をかけるけど返事がない

かおりくんはずっと一点を見つめている

そして、僕の方を向き血相を変えて言ってきた「忠告!?ぼ、僕も退学の危機じゃん!あぁ~でも、美形を拝めれてよかった」

な、何を言ってんだ?美形だけど、性格悪くね?一条様なんか、俺の膝座る?だって、お前の膝なんか座られねぇよ

なんて言いたかったけどね…。

僕はかおりくんを心配させないために「退学はしないと思うけど」と優しく声をかけた

 もし、かおりくんが退学させられそうになったら僕が全部責任を取るし

「今回の事件は僕のせいだし!かおりくんは1つも悪くない」

「だから、大丈夫だよ!」

「そ、そう?」と泣きそうになりながら言ってきた

意外と強気に見えて弱いところもあるんだな

この学園でやっていくには元気さと強気が大事なんだとかおりくんや、他の生徒を見て1日でわかった

僕達、地獄のクラスは目が死んでるけど、天国クラスの子達は目が死んでなかったもんなぁ~

まだ、生きてる

けど、この学園、エスカレーター式だから最初からいた子達は大変な思いをしていたんだろうな

まだ、僕はいい方か…。高等部だから…あと3年我慢すれば…

かおりくんは昨日の話からいくと、中等部みたいだったし、大変だったんだろうな

そ、それより授業始まっちゃう!

「か、かおりくん!教室入るよ!」
と声をかけ席に座ったが肝心の教師が来ない

また、バックレ

授業料払ってないから仕方ないんだけどさ、そういうことだと思わないじゃん!

教科書あるし読んでおこう

そう思い、教科書を開いたら

黒い影が僕を包み込んだ
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