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案内

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改札を通り、迷いながらも、母から渡された地図にそって東京駅を出た

田舎にいた時は当たりを見渡しても田んぼ、田んぼだらけだったけど、違う

大きなビルにたくさんの人だかり

「うわぁぁぁ~すごいや~」

今の時代の若者はスマホで写真を撮るが、ゆずはそんな最先端なものを持っていない

綺麗な街を目に焼きつける

楽しみだなぁ~

人にぶつかってお辞儀をされることが、大半だったが、たまに「チッ、オメガか」と言われることもあった

怖いよぉ~

ど、どうしよう…学校でもそんなこと言われちゃったら…

お友達できるかなぁ~とか、一気に不安が募る

それよりも不安なことがある。それは遅刻してしまいそうなこと!

素敵な東京に見惚れてたら学校に行く時間11時なのに、10時30分になっちゃってる!

急がないとぉ~

何とか、走って学校に行き間に合った

森林に囲まれた大きな学園

坂を登ると大きな門があり呆気を取られていた

インターホンがあったのでそれを押し、「はーい」と男性の声がしたので喋りかける

「ええっと」なんて言えばいいんだろ…

あっ、名前

「白雪ゆずです!3日?後に入学する…」と言ったら「ちょっと待ってて」と言われ数分待つと、男性が門から出てきた

男性は高身長イケメンで見たものを発狂させれるレベルの方だった。僕の住んでた田舎町にはそんなイケメンな方いなかった

そんなことを考えているとイケメンが「新入生の方だよね?」と優しく声をかけてくれた

戸惑いながらも「は、はい」と答えた

「そっか、じゃあ寮へ案内するよ!」

そう言われたので「ありがとうございます」とお礼を言い、一緒に話しながら歩いた

「君はオメガかな?」

「あっ、はい…」

「あっ、安心して僕ベータだから!」そう言われて驚いてしまった

ベータなのにこんなにもイケメンなの!?

えぇ~ベータよりイケメンとされているアルファはどんだけイケメンなんだろ…

そんなことを話していると、きらびやかな建物が見えた

す、すごい!玄関?は自動ドアだし

自動ドアのガラスから中を見ると、天井からシャンデリアがぶら下がっていたり、高級そうなソファーが置いてあった

僕が、綺麗な建物に釘付けになっていると男性は言う「そこはアルファの寮だよ。オメガは仲の良いアルファが了承してくれたら入れるんだ」

「そうなんですね」

「君も素敵なアルファと出会えるといいね」

そう言われたが、素敵なアルファとあまり出会いたくはない…


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