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* 死神生活三年目&more *
第264話 死神ちゃんとフリマ出店者④
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ノームの女性は体の側面に何かが密着し、暖かさを感じたことに顔をしかめた。そして彼女は、暖かさの正体を確認するべく横に首を振ってみた。すると、真横にぴったりと寄り添うようにして体育座りをしていた死神ちゃんと目が合った。死神ちゃんは苦い顔で彼女のことを見上げてきていた。
「なあ、何でお前は、いつもそんなに破廉恥なわけ?」
「いやだなあ、死神ちゃん。蝋燭は挟み込むものだろう?」
ケラケラと笑ってそう返しながら、ノームは脚を悩ましげに動かした。彼女の腿と腿の間には、極太かつ極長の蝋燭が挟み込まれていた。死神ちゃんは眉間のしわを一層深めると、ほんの少しだけ首を捻ってたどたどしく言った。
「あー、あれか? 灯りと暖を一緒に確保しようとか、そういうことなわけか?」
「いやだなあ、そんなわけないでしょうが。こうやってるとね、フリマの売り上げが格段に上がるんだよ。これで、パツパツのミニスカートとかガーターベルトに網タイツだと、なおいいんだよね!」
「やっぱり破廉恥じゃないか。気を遣った予想をして損したよ。――ていうか、ここはフリマスペースじゃあないんだから、そういう座り方しなくたっていいだろうが」
「おっと、たしかにそうだ。いつもの癖で。失礼、失礼~!」
ノームの彼女――二束三文にもならない品を、破廉恥な小細工をすることで法外な値段で売りさばくフリマ出店者は苦笑いを浮かべると、蝋燭に絡めていた脚を解いた。彼女は最近ハンドメイドにはまっていて、壊れた装備品を自分で直してフリマで売るということも行っている。本日は、手直しのために必要な皮を集めに来たのだそうだ。
「ほら、皮製の装備品って、意外と多く産出されるじゃん? しかも、粗悪品が多いじゃん? だからね、それをちょちょいと手直ししたり装飾したりして〈ノームがヒイヒイ言いながら抜いたり刺したりしたアイテム〉って看板立てて売るんだよ。そうすると、元々が粗悪品だってのに、みんなそんなこと気にすることなく大金はたいて買ってくれてね」
「期待を裏切ることなく、下品でえげつない売り方してるな。何だよ、ヒイヒイ言いながら抜き刺しって」
「別に? 息切れを起こすくらい一生懸命、縫い針を動かしているってだけだけれど。ほら、皮って厚さによってはかなり硬いから。だから、嘘は言っていない!」
得意げに胸を張って鼻を膨らませてフンと息をつく彼女を、死神ちゃんは呆れ返って見つめて小さく鼻を鳴らした。
彼女は休憩を終えると、さっそく皮探しを始めた。オークを追いかけては棍棒でしばき倒し、ユニコーンを追いかけては何やら興奮されて逆に追いかけられた。死神ちゃんは、こんな破廉恥の塊でも乙女認定されるということが納得できずにモヤモヤとした。しばらくして、彼女のもとに大量の皮が集まった。しかし、それらを手にした彼女は何故か不服そうだった。
「なんで念願の皮を手に入れて、そんな〈気に食わない〉って顔してるんだよ」
「いやあ、こっちのこれ、〈かなり良い皮〉だから使うの勿体無いなあと思って。たかだか、粗悪品をほんの少し飾り立てるだけのためになんてねえ。それにこっちは〈みずぼらしい皮〉なんだよ。ちょっとこれだと、ボロボロすぎて使えないんだよね。〈貧素な皮〉か〈ごく普通の皮〉が手に入ってくれたら、ちょうどいいんだけれども。こっちのこれなんかは――」
「ちょっと待て。産出する皮の種類、そんなにあるのかよ」
「うん。むしろ、もっとあるよー」
死神ちゃんが呆気にとられて口をあんぐりとさせていると、彼女はハッと表情を固くした。どうしたのかと尋ねると、彼女は〈途方に暮れた〉と言わんばかりにしょんぼりと肩を落とした。
「いろいろと拾いすぎて、ポーチの中に入らない。同じ名称のものだったら、同じポケットに入ってくれるのに」
何でも、魔法のポーチは〈同じ名前のアイテム〉であれば、同じポケットに一定数をまとめて一緒に入れることができるのだという。逆を言うと、少しでも名前が違うと一緒に入れることができないのだそうだ。
「どうにか整理できないのかよ」
「んー、どれもこれも、持ち帰りたいしなあ……。――あ、そうだ。これをポーチから出しちゃえば少しは空きができるじゃん。今回もですね、ひと針ひと針真心込めて作らせて頂いたんですよ。というわけで、さっそくお着替えしましょうか。私のお店のマスコットちゃん」
「いやだから、マスコットはしないって何度も言って――おお、凄くカッコイイな、この皮ジャン。こういうの、普通に売ったら良いじゃないか。こんなの作れるだなんて、すごいな、お前」
「おや、今回は気に入ってくれましたか。では、さっそく――」
死神ちゃんは、素晴らしく出来の良い皮ジャンを見て目を輝かせた。すると、フリマ出店者はニヤリと怪しげな笑みを浮かべた。死神ちゃんが怪訝な表情を浮かべると、彼女はそれに構うことなく死神ちゃんの服を脱がしにかかった。
「何でだよ、皮ジャンなんだから脱ぐ必要なんかないだろう!」
「皮ジャンだけと思うたか! 甘いのう! 甘いのう!!」
「騙したな!? あと出しとか、卑怯だろう!?」
ギャアという死神ちゃんの悲鳴がこだましてしばらくすると、今度はスンスンと鼻を鳴らす音が響いた。死神ちゃんは両手で顔を覆い隠し、めそめそと泣きながらうなだれた。
「無理矢理は、よろしくないと思います」
「いやいや、今回は乗り気だったじゃあないですか。いやだなあ」
「皮ジャンだけだと思ったんだよ! こんな下着みたいな格好、誰が好き好んでするかよ!」
死神ちゃんは皮ジャンの下にブラトップ、そしてミニスカという少々ロックな格好に着替えさせられていた。フリマ出店者は満足げにうなずくと、ポーチ内の整理を再開させた。しかし、それでも入手した皮の全てをポーチに収めることはできなかった。
仕方なく、彼女は大量の皮を抱えて帰ることにした。よたよたと歩きながら、彼女は不安げに頬を引きつらせた。
「ねえ、なんか、あとをつけられている気がするんだけど。気のせいかな?」
「粗悪な皮も多いからな、綺麗になめせてなくて獣臭さが残っているんじゃあないか?」
「つまり、その匂いに釣られて、何かがついてきてるってことだよね? やっぱり」
一瞬足を止め、フリマ出店者はちらりと振り返った。彼女の背後には、大鉈を担いだトカゲ人間やら鉤爪自慢のライオン人間やらワービーストの類が、よだれを垂らして列を成していた。
「ヒエッ! なんか肉食な感じの方々が、大量にいらっしゃるよ!」
「あー、たしかに。この人たち、普段から肉大っ好きだわ」
「やっぱりぃ!? ひえ~! ノームはたしかに羊角だけど、羊の味なんて全然しないよ~!? しませんよ~!? だから、美味しくない―― ぎゃあああああ! 追いかけてきたああああああ!」
必死に〈食べないで〉アピールをしながら、フリマ出店者はじりじりと後ずさりしていたのだが、その努力も虚しく彼女はワービーストたちの狩りの獲物とされた。皮の臭いが原因ならと、手持ちの皮を投げ捨ててみたものの、それでもビーストたちの気を反らせることは叶わなかった。そしてとうとう、彼女は逃げ切ることができずに狩られてしまったのだった。
**********
仕事が明けて一時間ほどのち。死神ちゃんはピエロのぬいぐるみを拾い上げると、ほくほく顔でポーチに詰めた。
「これでようやく、十三体集まったか。つらい道のりだったなあ」
死神ちゃんは仕事帰りや休日も使って、少しずつ七階の第一関門のリドル品を集めにきていた。そのリドル品も、本日ようやく集まったのだった。死神ちゃんが本日の狩りを手伝ってくれたマッコイと住職に礼を述べると、マッコイが「帰る前にお夕飯のお肉を調達していきましょう」と言った。
ミノタウロスがよく出没するエリアに移動すると、グレゴリーと第二班副長の雌ライオンさんが牛ハントに精を出していた。彼らは狩りに夢中となり、まるで転生前に戻ったみたいに牙を剥いてミノタウロスを追いかけ回していた。普段は獰猛に鼻を荒く鳴らしてこちらに突っ込んでくるミノタウロスが怯えて逃げるほどの迫力で全力疾走する彼らを眺めながら、死神ちゃんは首を傾げた。
「あら、薫ちゃん。どうしたの?」
「いや、今日、勤務中にもこういう光景を見た気がして……」
マッコイは苦笑いを浮かべながら、クーラーボックスを床に置いた。そして死神ちゃんたちも肉狩りを始めたのだが、死神ちゃんはクーラーボックスの中を覗き込んで首をひねった。
「あら、なあに? また首を傾げて」
「いや、今日、勤務中にも似たような光景を見た気がして……」
クーラーボックスの中では、お肉のパックがタワーと作っていた。そのタワーは部位ごとにきちんとまとめられていたのだった。
――――整理整頓の基本なのDEATH。
「なあ、何でお前は、いつもそんなに破廉恥なわけ?」
「いやだなあ、死神ちゃん。蝋燭は挟み込むものだろう?」
ケラケラと笑ってそう返しながら、ノームは脚を悩ましげに動かした。彼女の腿と腿の間には、極太かつ極長の蝋燭が挟み込まれていた。死神ちゃんは眉間のしわを一層深めると、ほんの少しだけ首を捻ってたどたどしく言った。
「あー、あれか? 灯りと暖を一緒に確保しようとか、そういうことなわけか?」
「いやだなあ、そんなわけないでしょうが。こうやってるとね、フリマの売り上げが格段に上がるんだよ。これで、パツパツのミニスカートとかガーターベルトに網タイツだと、なおいいんだよね!」
「やっぱり破廉恥じゃないか。気を遣った予想をして損したよ。――ていうか、ここはフリマスペースじゃあないんだから、そういう座り方しなくたっていいだろうが」
「おっと、たしかにそうだ。いつもの癖で。失礼、失礼~!」
ノームの彼女――二束三文にもならない品を、破廉恥な小細工をすることで法外な値段で売りさばくフリマ出店者は苦笑いを浮かべると、蝋燭に絡めていた脚を解いた。彼女は最近ハンドメイドにはまっていて、壊れた装備品を自分で直してフリマで売るということも行っている。本日は、手直しのために必要な皮を集めに来たのだそうだ。
「ほら、皮製の装備品って、意外と多く産出されるじゃん? しかも、粗悪品が多いじゃん? だからね、それをちょちょいと手直ししたり装飾したりして〈ノームがヒイヒイ言いながら抜いたり刺したりしたアイテム〉って看板立てて売るんだよ。そうすると、元々が粗悪品だってのに、みんなそんなこと気にすることなく大金はたいて買ってくれてね」
「期待を裏切ることなく、下品でえげつない売り方してるな。何だよ、ヒイヒイ言いながら抜き刺しって」
「別に? 息切れを起こすくらい一生懸命、縫い針を動かしているってだけだけれど。ほら、皮って厚さによってはかなり硬いから。だから、嘘は言っていない!」
得意げに胸を張って鼻を膨らませてフンと息をつく彼女を、死神ちゃんは呆れ返って見つめて小さく鼻を鳴らした。
彼女は休憩を終えると、さっそく皮探しを始めた。オークを追いかけては棍棒でしばき倒し、ユニコーンを追いかけては何やら興奮されて逆に追いかけられた。死神ちゃんは、こんな破廉恥の塊でも乙女認定されるということが納得できずにモヤモヤとした。しばらくして、彼女のもとに大量の皮が集まった。しかし、それらを手にした彼女は何故か不服そうだった。
「なんで念願の皮を手に入れて、そんな〈気に食わない〉って顔してるんだよ」
「いやあ、こっちのこれ、〈かなり良い皮〉だから使うの勿体無いなあと思って。たかだか、粗悪品をほんの少し飾り立てるだけのためになんてねえ。それにこっちは〈みずぼらしい皮〉なんだよ。ちょっとこれだと、ボロボロすぎて使えないんだよね。〈貧素な皮〉か〈ごく普通の皮〉が手に入ってくれたら、ちょうどいいんだけれども。こっちのこれなんかは――」
「ちょっと待て。産出する皮の種類、そんなにあるのかよ」
「うん。むしろ、もっとあるよー」
死神ちゃんが呆気にとられて口をあんぐりとさせていると、彼女はハッと表情を固くした。どうしたのかと尋ねると、彼女は〈途方に暮れた〉と言わんばかりにしょんぼりと肩を落とした。
「いろいろと拾いすぎて、ポーチの中に入らない。同じ名称のものだったら、同じポケットに入ってくれるのに」
何でも、魔法のポーチは〈同じ名前のアイテム〉であれば、同じポケットに一定数をまとめて一緒に入れることができるのだという。逆を言うと、少しでも名前が違うと一緒に入れることができないのだそうだ。
「どうにか整理できないのかよ」
「んー、どれもこれも、持ち帰りたいしなあ……。――あ、そうだ。これをポーチから出しちゃえば少しは空きができるじゃん。今回もですね、ひと針ひと針真心込めて作らせて頂いたんですよ。というわけで、さっそくお着替えしましょうか。私のお店のマスコットちゃん」
「いやだから、マスコットはしないって何度も言って――おお、凄くカッコイイな、この皮ジャン。こういうの、普通に売ったら良いじゃないか。こんなの作れるだなんて、すごいな、お前」
「おや、今回は気に入ってくれましたか。では、さっそく――」
死神ちゃんは、素晴らしく出来の良い皮ジャンを見て目を輝かせた。すると、フリマ出店者はニヤリと怪しげな笑みを浮かべた。死神ちゃんが怪訝な表情を浮かべると、彼女はそれに構うことなく死神ちゃんの服を脱がしにかかった。
「何でだよ、皮ジャンなんだから脱ぐ必要なんかないだろう!」
「皮ジャンだけと思うたか! 甘いのう! 甘いのう!!」
「騙したな!? あと出しとか、卑怯だろう!?」
ギャアという死神ちゃんの悲鳴がこだましてしばらくすると、今度はスンスンと鼻を鳴らす音が響いた。死神ちゃんは両手で顔を覆い隠し、めそめそと泣きながらうなだれた。
「無理矢理は、よろしくないと思います」
「いやいや、今回は乗り気だったじゃあないですか。いやだなあ」
「皮ジャンだけだと思ったんだよ! こんな下着みたいな格好、誰が好き好んでするかよ!」
死神ちゃんは皮ジャンの下にブラトップ、そしてミニスカという少々ロックな格好に着替えさせられていた。フリマ出店者は満足げにうなずくと、ポーチ内の整理を再開させた。しかし、それでも入手した皮の全てをポーチに収めることはできなかった。
仕方なく、彼女は大量の皮を抱えて帰ることにした。よたよたと歩きながら、彼女は不安げに頬を引きつらせた。
「ねえ、なんか、あとをつけられている気がするんだけど。気のせいかな?」
「粗悪な皮も多いからな、綺麗になめせてなくて獣臭さが残っているんじゃあないか?」
「つまり、その匂いに釣られて、何かがついてきてるってことだよね? やっぱり」
一瞬足を止め、フリマ出店者はちらりと振り返った。彼女の背後には、大鉈を担いだトカゲ人間やら鉤爪自慢のライオン人間やらワービーストの類が、よだれを垂らして列を成していた。
「ヒエッ! なんか肉食な感じの方々が、大量にいらっしゃるよ!」
「あー、たしかに。この人たち、普段から肉大っ好きだわ」
「やっぱりぃ!? ひえ~! ノームはたしかに羊角だけど、羊の味なんて全然しないよ~!? しませんよ~!? だから、美味しくない―― ぎゃあああああ! 追いかけてきたああああああ!」
必死に〈食べないで〉アピールをしながら、フリマ出店者はじりじりと後ずさりしていたのだが、その努力も虚しく彼女はワービーストたちの狩りの獲物とされた。皮の臭いが原因ならと、手持ちの皮を投げ捨ててみたものの、それでもビーストたちの気を反らせることは叶わなかった。そしてとうとう、彼女は逃げ切ることができずに狩られてしまったのだった。
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仕事が明けて一時間ほどのち。死神ちゃんはピエロのぬいぐるみを拾い上げると、ほくほく顔でポーチに詰めた。
「これでようやく、十三体集まったか。つらい道のりだったなあ」
死神ちゃんは仕事帰りや休日も使って、少しずつ七階の第一関門のリドル品を集めにきていた。そのリドル品も、本日ようやく集まったのだった。死神ちゃんが本日の狩りを手伝ってくれたマッコイと住職に礼を述べると、マッコイが「帰る前にお夕飯のお肉を調達していきましょう」と言った。
ミノタウロスがよく出没するエリアに移動すると、グレゴリーと第二班副長の雌ライオンさんが牛ハントに精を出していた。彼らは狩りに夢中となり、まるで転生前に戻ったみたいに牙を剥いてミノタウロスを追いかけ回していた。普段は獰猛に鼻を荒く鳴らしてこちらに突っ込んでくるミノタウロスが怯えて逃げるほどの迫力で全力疾走する彼らを眺めながら、死神ちゃんは首を傾げた。
「あら、薫ちゃん。どうしたの?」
「いや、今日、勤務中にもこういう光景を見た気がして……」
マッコイは苦笑いを浮かべながら、クーラーボックスを床に置いた。そして死神ちゃんたちも肉狩りを始めたのだが、死神ちゃんはクーラーボックスの中を覗き込んで首をひねった。
「あら、なあに? また首を傾げて」
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