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* 死神生活ニ年目 *
第197話 死神ちゃんとうっかりさん③
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死神ちゃんが〈担当のパーティー〉と思しきノームの僧侶に近づいていくと、地べたに座り込んでポーチを漁っていた彼女は満面の笑みを浮かべた。
「うわあ、死神ちゃん! すごく久しぶりだね~!」
座ったまま手を伸ばしハイタッチを所望してきた彼女にタッチし返してやりながら、死神ちゃんは苦笑いを浮かべて言った。
「お前、挨拶してくれるのはいいが、今のでとり憑いたぞ?」
「あっ、やだ、つい! うっかりしてた!」
ハッとした表情を浮かべながらも、そこまで大事に考えていない様子の彼女の横に腰を掛けると、死神ちゃんは「まあ、俺としては仕事がしやすくていいがな」と肩を竦めた。
彼女は、パーティーとはぐれたり地図を忘れたりという〈うっかり〉をよくやらかす。本日はその〈うっかり〉が発生しても立て直せるようにと、道を覚える訓練のために一人でダンジョンにやってきたそうだ。おやつの軽食を元気よく頬張りながらそう話す彼女に、死神ちゃんも分けてもらったお菓子にかじりつきながら相槌を打った。
しばらくして腹が満たされると、うっかりさんは再びポーチを漁りだした。死神ちゃんが首を傾げて不思議そうに見つめていると、彼女は得意気にあるものを見せびらかしてきた。
「何だよ、それは」
「へっへっへーん。前回は〈歩くだけで回復する装備〉を身に着けていたけれど、逆にそれに頼りすぎてうっかり前方不注意、足元不注意で死ぬことが多発していたでしょ? なので、仲間が別の回復アイテムを用意してくれました!」
「へえ。――で、だから何だよ、それは」
「これはね、魔法の焚き火台だよ。燃料が無くても、マッチひと擦りだけで火が焚けるの。しかも、焚いた火に当たると体力や魔力、スタミナまでもが回復するというグレート仕様!」
そう言ってにこやかな笑みを浮かべながら、焚き火台を自身と死神ちゃんの間に置いた。そしてマッチを擦って台に放り込むと、彼女の説明通り、台の中は空っぽであるにも関わらず暖かな火が揺らめいた。
チラチラと揺れる炎を死神ちゃんが興味深げに眺めていると、台からオルゴールのような不思議な音色が流れてきた。すると、うっかりさんが回復魔法特有の緑の光をまといだしたのだが、彼女はうとうとと船を漕ぎ始めた。
死神ちゃんはギョッとして夢の世界へと即落ちした彼女を見つめた。十分ほどしてオルゴール音が鳴り止むと、どこからともなく風が吹き、焚き火の炎がかき消された。同時に、うっかりさんがもぞりと身じろぎ、欠伸をしながら目を覚ました。
「あっ、死神ちゃん。おはよ~」
「おはようじゃあねえよ。いきなりガン寝されて、本気で驚いたんですけど」
「いやあ、ごめんね~。先に言っておけばよかったね。これ使うと、どう頑張ってもうっかり寝ちゃうのよ」
「いや、うっかり寝ちゃうのよって……。女の子がこんな危険な場所で一人で寝るなよ、危ないなあ」
死神ちゃんが顔をしかめると、うっかりさんはしょんぼり顔で「もっと場違いな〈お子様〉に怒られた」と肩を落とした。死神ちゃんは彼女を睨みつけると、好きでこんな姿をしているわけじゃあないと噛みついた。
うっかりさんは肩に手を当てて首を鳴らしながら、もう少し休憩しようかなと呟いた。そして再びマッチを擦ると、それを焚き火台の中に放り込んだ。炎が勢い良く燃えだすと、オルゴール音が鳴り出した。どうやらこの音が眠気を誘発するらしく、彼女は音が鳴り出してすぐにスコンと寝入ってしまった。死神ちゃんは幸せそうに眠るうっかりさんを眺めながら、苦い顔で独り言ちた。
「これ、寝ている間にモンスターとかが現れたらどうするんだ――って、ええええええ!?」
死神ちゃんは思わず目を剥いて叫んだ。死神ちゃんが心配事を口に出して言っている合間にそれが現実と化したのだが、なんと、うっかりさんはモンスターに殴りかかられても寝続けていたのだ。かなり激しく殴られているにもかかわらず、彼女は健やかな寝顔でむにゃむにゃと寝言を言いながら緑の光りに包まれていた。
「うーん、よく寝たー! ――ん? ゴスン?」
ようやく起きたうっかりさんは、すっきりとした笑顔を浮かべて伸びをした。伸びをしたついでに、どうやら彼女はモンスターを倒したようだった。彼女は目の前でアイテムへと姿を変えゆくモンスンターをきょとんとした顔で眺めながら、不思議そうに首をひねった。
「あれ? もしかして、私、うっかり襲われてた?」
「襲われてた! めっちゃ襲われてた! なのに、何で平然としているんだよ! しかも、グーパンひとつで倒してるし!」
「ここが結構上階層だからかなあ? それとも、ノームの僧侶は殴りが強いからかなあ? ――わーい、何かいいアイテムをゲットした~!」
アイテムを拾い上げてマイペースに喜ぶ彼女にため息をつくと、死神ちゃんは「なんか、疲れた」と呟いた。うっかりさんは首を傾げると、死神ちゃんにお昼寝の提案をした。死神ちゃんはその提案に乗ると、ベッドのミニチュアをポーチから取り出した。巨大化させたそれにもぞもぞと入っていくと、死神ちゃんはため息混じりにお休みの挨拶をした。
しばらくして目を覚ました死神ちゃんは、肉まんに埋もれていることに気がついて絶句した。そこから這い出てみると、添い寝中のうっかりさんはご丁寧にも鎧を脱いで、角にはふわふわのボンボンを付けていた。死神ちゃんはそのボンボンをもぎ取ると、彼女に向かって投げつけた。
「何でお前も一緒に寝てるんだよ!? しかも、何だ、これは! ナイトキャップか何かのつもりかよ!」
「えっ、ああ、うん、そう。角が刺さってうっかり枕破っちゃわないように」
寝ぼけ眼を擦りながら、ぼんやりとした声でうっかりさんが答えた。死神ちゃんはベッドから飛び降りると、ギャアギャアと捲し立てた。
「何で鎧まで脱いで、ガッツリ寝に入ってるんだよ! 今モンスターに襲われたらひと溜まりもないだろうが! お前、それでも冒険者か! うっかりっていうレベルじゃあないぞ!」
「私にあれこれ言うわりに、自分はしっかりベッドまで用意してさ。そんな死神ちゃんに言われたくないなあ。ていうか、このくらいの低階層、全然平気だって」
「俺は良いんだよ! ダンジョンの罠なんだから、モンスターに襲われることなんてないんだし! お前、そんな慢心してると、うっかり死ぬからな!?」
面倒くさそうに頭を掻きながらベッドから降りてきたうっかりさんは、大きく口を開いた。欠伸をして口を閉ざしたのと同時に、彼女はすぐ背後に気配を感じてしょぼしょぼだった目をぱちりと見開いた。恐る恐る振り返ってみると、そこにはゾンビが立っていた。
「ぎゃあああ! 寝起きにこんなグロいの、見たくないよ~! ――あああああ! 素手で殴っちゃった! ぐちょってした! いやあああああ!」
顔面をぐっちゃりと殴り潰されたゾンビが音を立てて倒れたのだが、すぐに次のゾンビが湧いて出て、彼女は泣き叫びながら取り乱した。慌てて鎧を身に着けようとしたのだが、それも間に合わず彼女はゾンビにまみれて消えた。死神ちゃんはため息をつきながらベッドを片づけると、トボトボと壁の中へと消えていった。
**********
待機室に戻ってくると、クリスが不機嫌な顔で詰め寄ってきた。
「薫! あんな男に添い寝されるだなんて、うっかりにもほどがあるよ!」
「別にうっかりしてたわけでもないんだが。ていうか、何でお前がそんなご立腹なんだよ」
「だって、薫は私の王子様なのに!」
「そんなもの、なった覚えはございません」
クリスに向かって死神ちゃんが顔をしかめると、マッコイが近づいてきた。彼は落ち込むクリスの肩にそっと手を置くと、苦笑交じりに言った。
「あんまり気にしたら駄目よ。薫ちゃんのあれは、ああやって若くて可愛い子の胸に埋もれてるのは、日常茶飯事なんですから。――ねえ?」
死神ちゃんは、笑顔でちらりとこちらを見てきたマッコイの目が笑っていないことに頬を引きつらせた。そして自分のうっかりを認め謝罪すると、逃げるようにダンジョンへ出動していったのだった。
――――うっかりは、意外と大惨事に繋がる。些細な事でも、気を緩めずに気をつけたいのDEATH。
「うわあ、死神ちゃん! すごく久しぶりだね~!」
座ったまま手を伸ばしハイタッチを所望してきた彼女にタッチし返してやりながら、死神ちゃんは苦笑いを浮かべて言った。
「お前、挨拶してくれるのはいいが、今のでとり憑いたぞ?」
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「何だよ、それは」
「へっへっへーん。前回は〈歩くだけで回復する装備〉を身に着けていたけれど、逆にそれに頼りすぎてうっかり前方不注意、足元不注意で死ぬことが多発していたでしょ? なので、仲間が別の回復アイテムを用意してくれました!」
「へえ。――で、だから何だよ、それは」
「これはね、魔法の焚き火台だよ。燃料が無くても、マッチひと擦りだけで火が焚けるの。しかも、焚いた火に当たると体力や魔力、スタミナまでもが回復するというグレート仕様!」
そう言ってにこやかな笑みを浮かべながら、焚き火台を自身と死神ちゃんの間に置いた。そしてマッチを擦って台に放り込むと、彼女の説明通り、台の中は空っぽであるにも関わらず暖かな火が揺らめいた。
チラチラと揺れる炎を死神ちゃんが興味深げに眺めていると、台からオルゴールのような不思議な音色が流れてきた。すると、うっかりさんが回復魔法特有の緑の光をまといだしたのだが、彼女はうとうとと船を漕ぎ始めた。
死神ちゃんはギョッとして夢の世界へと即落ちした彼女を見つめた。十分ほどしてオルゴール音が鳴り止むと、どこからともなく風が吹き、焚き火の炎がかき消された。同時に、うっかりさんがもぞりと身じろぎ、欠伸をしながら目を覚ました。
「あっ、死神ちゃん。おはよ~」
「おはようじゃあねえよ。いきなりガン寝されて、本気で驚いたんですけど」
「いやあ、ごめんね~。先に言っておけばよかったね。これ使うと、どう頑張ってもうっかり寝ちゃうのよ」
「いや、うっかり寝ちゃうのよって……。女の子がこんな危険な場所で一人で寝るなよ、危ないなあ」
死神ちゃんが顔をしかめると、うっかりさんはしょんぼり顔で「もっと場違いな〈お子様〉に怒られた」と肩を落とした。死神ちゃんは彼女を睨みつけると、好きでこんな姿をしているわけじゃあないと噛みついた。
うっかりさんは肩に手を当てて首を鳴らしながら、もう少し休憩しようかなと呟いた。そして再びマッチを擦ると、それを焚き火台の中に放り込んだ。炎が勢い良く燃えだすと、オルゴール音が鳴り出した。どうやらこの音が眠気を誘発するらしく、彼女は音が鳴り出してすぐにスコンと寝入ってしまった。死神ちゃんは幸せそうに眠るうっかりさんを眺めながら、苦い顔で独り言ちた。
「これ、寝ている間にモンスターとかが現れたらどうするんだ――って、ええええええ!?」
死神ちゃんは思わず目を剥いて叫んだ。死神ちゃんが心配事を口に出して言っている合間にそれが現実と化したのだが、なんと、うっかりさんはモンスターに殴りかかられても寝続けていたのだ。かなり激しく殴られているにもかかわらず、彼女は健やかな寝顔でむにゃむにゃと寝言を言いながら緑の光りに包まれていた。
「うーん、よく寝たー! ――ん? ゴスン?」
ようやく起きたうっかりさんは、すっきりとした笑顔を浮かべて伸びをした。伸びをしたついでに、どうやら彼女はモンスターを倒したようだった。彼女は目の前でアイテムへと姿を変えゆくモンスンターをきょとんとした顔で眺めながら、不思議そうに首をひねった。
「あれ? もしかして、私、うっかり襲われてた?」
「襲われてた! めっちゃ襲われてた! なのに、何で平然としているんだよ! しかも、グーパンひとつで倒してるし!」
「ここが結構上階層だからかなあ? それとも、ノームの僧侶は殴りが強いからかなあ? ――わーい、何かいいアイテムをゲットした~!」
アイテムを拾い上げてマイペースに喜ぶ彼女にため息をつくと、死神ちゃんは「なんか、疲れた」と呟いた。うっかりさんは首を傾げると、死神ちゃんにお昼寝の提案をした。死神ちゃんはその提案に乗ると、ベッドのミニチュアをポーチから取り出した。巨大化させたそれにもぞもぞと入っていくと、死神ちゃんはため息混じりにお休みの挨拶をした。
しばらくして目を覚ました死神ちゃんは、肉まんに埋もれていることに気がついて絶句した。そこから這い出てみると、添い寝中のうっかりさんはご丁寧にも鎧を脱いで、角にはふわふわのボンボンを付けていた。死神ちゃんはそのボンボンをもぎ取ると、彼女に向かって投げつけた。
「何でお前も一緒に寝てるんだよ!? しかも、何だ、これは! ナイトキャップか何かのつもりかよ!」
「えっ、ああ、うん、そう。角が刺さってうっかり枕破っちゃわないように」
寝ぼけ眼を擦りながら、ぼんやりとした声でうっかりさんが答えた。死神ちゃんはベッドから飛び降りると、ギャアギャアと捲し立てた。
「何で鎧まで脱いで、ガッツリ寝に入ってるんだよ! 今モンスターに襲われたらひと溜まりもないだろうが! お前、それでも冒険者か! うっかりっていうレベルじゃあないぞ!」
「私にあれこれ言うわりに、自分はしっかりベッドまで用意してさ。そんな死神ちゃんに言われたくないなあ。ていうか、このくらいの低階層、全然平気だって」
「俺は良いんだよ! ダンジョンの罠なんだから、モンスターに襲われることなんてないんだし! お前、そんな慢心してると、うっかり死ぬからな!?」
面倒くさそうに頭を掻きながらベッドから降りてきたうっかりさんは、大きく口を開いた。欠伸をして口を閉ざしたのと同時に、彼女はすぐ背後に気配を感じてしょぼしょぼだった目をぱちりと見開いた。恐る恐る振り返ってみると、そこにはゾンビが立っていた。
「ぎゃあああ! 寝起きにこんなグロいの、見たくないよ~! ――あああああ! 素手で殴っちゃった! ぐちょってした! いやあああああ!」
顔面をぐっちゃりと殴り潰されたゾンビが音を立てて倒れたのだが、すぐに次のゾンビが湧いて出て、彼女は泣き叫びながら取り乱した。慌てて鎧を身に着けようとしたのだが、それも間に合わず彼女はゾンビにまみれて消えた。死神ちゃんはため息をつきながらベッドを片づけると、トボトボと壁の中へと消えていった。
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「薫! あんな男に添い寝されるだなんて、うっかりにもほどがあるよ!」
「別にうっかりしてたわけでもないんだが。ていうか、何でお前がそんなご立腹なんだよ」
「だって、薫は私の王子様なのに!」
「そんなもの、なった覚えはございません」
クリスに向かって死神ちゃんが顔をしかめると、マッコイが近づいてきた。彼は落ち込むクリスの肩にそっと手を置くと、苦笑交じりに言った。
「あんまり気にしたら駄目よ。薫ちゃんのあれは、ああやって若くて可愛い子の胸に埋もれてるのは、日常茶飯事なんですから。――ねえ?」
死神ちゃんは、笑顔でちらりとこちらを見てきたマッコイの目が笑っていないことに頬を引きつらせた。そして自分のうっかりを認め謝罪すると、逃げるようにダンジョンへ出動していったのだった。
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