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* 死神生活ニ年目 *
第150話 FU・RU・E・RU★もふ殿パニック③
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「お花ー! こっちじゃ、こっちじゃ~!」
自分の座席のところで笑顔を浮かべてぴょんぴょんと跳ねている天狐に笑顔を浮かべると、死神ちゃんはいそいそとそちらへと向かっていた。本日は天狐の城下町に住む子供達向けの伝統芸能鑑賞会で、死神ちゃんは天狐に招待されてやって来たのだった。
「ていうか、本当に俺も参加して良かったのか?」
「うむ、わらわが許可するのじゃ! むしろ、わらわはお花と一緒に楽しみたいのじゃ! 今日の演目は何じゃろうのう。とても楽しみなのじゃ!」
普段は一本に纏めている尻尾を九本に分かれさせ、うねうねと動かしながら天狐は頬を上気させた。大好きな白浪物の歌舞伎だったら嬉しいなどど言いながら、天狐は両の手でほっぺたを挟んできゃあきゃあと声を上げた。そんな彼女に笑いかけながら、死神ちゃんは座席にコートを置いた。
会場内を見渡してみると子供向けの鑑賞会とあって観客は子供ばかりで、大人はスタッフか保護者くらいだった。その中に、メタリカルな黄色い人の姿を見つけ、死神ちゃんは思わず眉をひそめた。
「何で、ビット所長がお子様に混じっているんだよ……」
「ビットはの、娯楽というものが何よりの好物らしいのじゃ。じゃから、こういう催し物を行う際は、誘わぬと怒って目を真っ赤にチカチカ光らせるのじゃ」
「へえ……」
「ちなみに、一番大好きなのは〈びーきゅうえいが〉だそうなのじゃ!」
「ああ、通りで……」
死神ちゃんはビットを凝視したまま、天狐の言葉に耳を傾けて頬を引きつらせた。天狐は死神ちゃんを見つめて不思議そうに首を傾げて目を瞬かせた。
死神ちゃんは天狐を伴って売店へと繰り出した。上映開始前や休憩中であれば飲食が可能な劇場のため、お菓子と飲み物を見繕おうという算段である。笑顔でおせんべいをチョイスする天狐に「乾き物はのどが渇いて水を飲み過ぎるから、観劇中にトイレに行きたくなって席を立たなければいけなくなるかも」と死神ちゃんが忠告すると、彼女は苦悶の表情でおせんべいを棚に戻し、代わりに甘納豆を手に取った。そんな天狐は死神ちゃんが手にしているものを見て、まるで「裏切り者!」と言いたげな愕然とした表情で固まった。
「何故お花はおせんべいなのじゃ……!」
「だって俺ら死神は、お手洗い不要の体だから」
「ずるいのじゃ……! わらわは我慢するというのに、裏切りなのじゃ……!」
「あー、うん。悪かったよ。じゃあ、きんつばにしておこうかな」
ぷるぷると震える天狐に苦笑いを浮かべると、死神ちゃんはそっとおせんべいを棚に戻した。
おやつを手に入れた死神ちゃんたちは席に戻ると、早速お菓子をシェアして小腹を満たした。天狐は甘納豆を頬張りながら、好きな演目について楽しそうに捲し立てた。そして彼女は一転して面倒くさそうに眉根を寄せると「今日の鑑賞会について感想文を書くという宿題が出ている」と口を尖らせた。
しばらくして、緞帳の隙間から女性が一人現れた。芝居小屋のスタッフと思しき女性はにこやかな笑みを浮かべると、鑑賞会を始めるに当たっての諸注意と、本日の演目について説明をし始めた。どうやら本日は文楽を二本ほど公演するそうで、その前に人形がどのように動いているのかという講座を行うらしい。女性は会場を見渡すと、子供たちに向かって言った。
「今回の鑑賞会は学校の授業の一環となっていますよね? なので、休憩中にはお菓子を食べてもいいけれど、上映中の飲食は止めてくださいね。各自、先生に感想文の提出をしなければいけないと思うので、しっかり集中して見ましょうね」
会場中から元気の良い返事が返ってきたことに満足すると、スタッフの女性は開幕の合図をして去っていった。
緞帳が開くと、人形遣いが四人、笑顔で立っていた。一人が机の上に並べられた人形の顔だけや腕だけのパーツを手に取り、その仕組みを説明しながら仕掛けを動かしたり、舞台用の特殊な下駄について説明したりした。残りの三人は一体の人形を三人がかりで持っており、実際に人形を動かしてみせた。息のあった人形操作に、会場中の子供達が感嘆の声を漏らしていた。天狐も子供たち同様に目をキラキラと輝かせていて、隣に座っている死神ちゃんの方をチラチラと向いては「すごいのう、すごいのう」と言っていた。
一旦幕が下りて、舞台の転換のために小休止が挟まれた。これから一体、どんな演目が繰り広げられるのだろうとワクワクしながら待っていた天狐と子供たちは、上演が始まるやいなやぷるぷると震えだした。どうやら彼らは文楽鑑賞に慣れていないからか、〈小窓から登場人物が顔を出しているシーン〉などで人形遣いが見切れてチラリと視界に入ると、集中しきれず気になってしまうらしい。キリッとした二枚目顔の人形が切なげに語る後ろにチラチラと見えるおっさんの姿に、子供達も天狐も笑いをこらえるのに必死になっていた。
「人形たちが意思を持っているようでさ、表情だって変化がないはずなのに角度によって〈その人物がどう思っているのか〉とかが伝わってきて、とても表情豊かですごかったな」
一演目終わって、死神ちゃんは隣の天狐にそのように声をかけた。しかし、天狐はいまだぷるぷると震えながら笑いを堪えていた。死神ちゃんに声をかけられたことで我に返った天狐は〈しまった!〉という顔で耳と尻尾をピンと立て小刻みに震えると、立てていた耳と尻尾をぺたりと垂れて「今言ったその感想を、参考までにメモらせて欲しい」と言ってきた。どうやら〈見切れたおっさん〉がツボに入りすぎて、話が全然頭に入ってこなかったらしい。死神ちゃんは苦笑いを浮かべると「終わってから、お茶でもしながらゆっくりな」と答えた。
休憩が終わると、早速次の演目が始まった。こちらの演目は、死神ちゃんは歌舞伎のほうで見たことがあるものだった。歌舞伎では、吊るされている鐘が美しい娘の上に落ちて来るのだが、すぐさま引き上げられた鐘の中からは娘ではなく、蛇を思わせる姿の女が現れる――娘役の役者が鐘の中で衣装替えを瞬時に行い、蛇の化身として登場する――というのが最大の見せ場だ。
たしか文楽でも特殊な演出があったようなと思いながら、死神ちゃんは舞台を眺めていた。隣では、ようやく〈背後のおっさん〉を背景として脳内処理出来るようになってきた天狐が、美しい娘の優美な動きにうっとりとしていた。
場面は進んでいき、例の山場が近づいてきた。一体何が起こるのだろうかとハラハラとした空気に包まれていた会場は、一転して氷のように冷たく固まった。――とても美しい娘の人形が、突如ギョリッと表情を変えたのだ。頭からは立派な角が生え、切れ長の黒い瞳はバックリと大きく見開かれた金へと変わり、小さな口がガパッと大きく裂けて牙を剥いたのだ。
死神ちゃんはそれを無表情で見つめながら「何でこれを子供用鑑賞会の演目に選んだんだ」と心の中でツッコミを入れた。案の定、会場内の空気は冷えきっており、ところどころから小さな子供が必死に泣くのを堪える声が聞こえてきた。隣の天狐も耳と尻尾をいつになくピンと立てており、さらには毛という毛を逆立てさせてガタガタと震えていた。
上演が終わると、死神ちゃんはゆっくりと天狐のほうを向いた。彼女は目にいっぱいの涙を溜めて、残像が見えそうなほど小刻みにガクガクと震えていた。
「てんこ。てんこ。もう終わったよ。大丈夫か?」
「――はっ! あまりの怖さに、危うく粗相をしてしまいそうだったのじゃ……」
「あー……。たしかにガブは怖いよな。下手したらトラウマになるよ、あれは。特殊な仕掛けを見せたくて演目のひとつに選んだんだろうが、お子様が見るにはハードだろう、さすがに」
会場が明るくなったことで気が緩んだのだろう、程なくして会場中の子供が泣き出し阿鼻叫喚となった。声を出してまで泣きはしないものの、依然目に涙を浮かべてぷるぷると震えている天狐の頭を死神ちゃんが撫でてやると、天狐はしょんぼりと肩を落とすとともに耳と尻尾をへにゃりと垂れた。
「怖すぎて、今日の記憶が全て吹っ飛んでしまったのじゃ……。お花、申し訳ないのじゃが、今日のこと全部〈かんにんぐ〉させて欲しいのじゃ……」
死神ちゃんは苦笑いを浮かべると、とりあえずお茶屋に移動しようと提案した。天狐は涙を拭って頷くと、死神ちゃんの手をはっしと掴んでピッタリとくっつきながら歩き出した。
困り顔の親に連れられて子供たちが泣きじゃくりながら会場を去っていく中、ビットだけは嬉しそうに目をピンク色にチカチカとさせていた。――後日、まだ冒険者がまともに足を踏み入れていない〈六階の中ほど〉に恐怖の浄瑠璃人形が実装され、死神ちゃんは冒険者とともにそれから必死で逃げ惑うことになるのだが、それはまた別のお話。
――――こういう鑑賞会って、たまに〈演目のチョイス、間違ってない?〉ということがあるけれど。トラウマになるようなチョイスミスだけは勘弁願いたいのDEATH。
自分の座席のところで笑顔を浮かべてぴょんぴょんと跳ねている天狐に笑顔を浮かべると、死神ちゃんはいそいそとそちらへと向かっていた。本日は天狐の城下町に住む子供達向けの伝統芸能鑑賞会で、死神ちゃんは天狐に招待されてやって来たのだった。
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「ビットはの、娯楽というものが何よりの好物らしいのじゃ。じゃから、こういう催し物を行う際は、誘わぬと怒って目を真っ赤にチカチカ光らせるのじゃ」
「へえ……」
「ちなみに、一番大好きなのは〈びーきゅうえいが〉だそうなのじゃ!」
「ああ、通りで……」
死神ちゃんはビットを凝視したまま、天狐の言葉に耳を傾けて頬を引きつらせた。天狐は死神ちゃんを見つめて不思議そうに首を傾げて目を瞬かせた。
死神ちゃんは天狐を伴って売店へと繰り出した。上映開始前や休憩中であれば飲食が可能な劇場のため、お菓子と飲み物を見繕おうという算段である。笑顔でおせんべいをチョイスする天狐に「乾き物はのどが渇いて水を飲み過ぎるから、観劇中にトイレに行きたくなって席を立たなければいけなくなるかも」と死神ちゃんが忠告すると、彼女は苦悶の表情でおせんべいを棚に戻し、代わりに甘納豆を手に取った。そんな天狐は死神ちゃんが手にしているものを見て、まるで「裏切り者!」と言いたげな愕然とした表情で固まった。
「何故お花はおせんべいなのじゃ……!」
「だって俺ら死神は、お手洗い不要の体だから」
「ずるいのじゃ……! わらわは我慢するというのに、裏切りなのじゃ……!」
「あー、うん。悪かったよ。じゃあ、きんつばにしておこうかな」
ぷるぷると震える天狐に苦笑いを浮かべると、死神ちゃんはそっとおせんべいを棚に戻した。
おやつを手に入れた死神ちゃんたちは席に戻ると、早速お菓子をシェアして小腹を満たした。天狐は甘納豆を頬張りながら、好きな演目について楽しそうに捲し立てた。そして彼女は一転して面倒くさそうに眉根を寄せると「今日の鑑賞会について感想文を書くという宿題が出ている」と口を尖らせた。
しばらくして、緞帳の隙間から女性が一人現れた。芝居小屋のスタッフと思しき女性はにこやかな笑みを浮かべると、鑑賞会を始めるに当たっての諸注意と、本日の演目について説明をし始めた。どうやら本日は文楽を二本ほど公演するそうで、その前に人形がどのように動いているのかという講座を行うらしい。女性は会場を見渡すと、子供たちに向かって言った。
「今回の鑑賞会は学校の授業の一環となっていますよね? なので、休憩中にはお菓子を食べてもいいけれど、上映中の飲食は止めてくださいね。各自、先生に感想文の提出をしなければいけないと思うので、しっかり集中して見ましょうね」
会場中から元気の良い返事が返ってきたことに満足すると、スタッフの女性は開幕の合図をして去っていった。
緞帳が開くと、人形遣いが四人、笑顔で立っていた。一人が机の上に並べられた人形の顔だけや腕だけのパーツを手に取り、その仕組みを説明しながら仕掛けを動かしたり、舞台用の特殊な下駄について説明したりした。残りの三人は一体の人形を三人がかりで持っており、実際に人形を動かしてみせた。息のあった人形操作に、会場中の子供達が感嘆の声を漏らしていた。天狐も子供たち同様に目をキラキラと輝かせていて、隣に座っている死神ちゃんの方をチラチラと向いては「すごいのう、すごいのう」と言っていた。
一旦幕が下りて、舞台の転換のために小休止が挟まれた。これから一体、どんな演目が繰り広げられるのだろうとワクワクしながら待っていた天狐と子供たちは、上演が始まるやいなやぷるぷると震えだした。どうやら彼らは文楽鑑賞に慣れていないからか、〈小窓から登場人物が顔を出しているシーン〉などで人形遣いが見切れてチラリと視界に入ると、集中しきれず気になってしまうらしい。キリッとした二枚目顔の人形が切なげに語る後ろにチラチラと見えるおっさんの姿に、子供達も天狐も笑いをこらえるのに必死になっていた。
「人形たちが意思を持っているようでさ、表情だって変化がないはずなのに角度によって〈その人物がどう思っているのか〉とかが伝わってきて、とても表情豊かですごかったな」
一演目終わって、死神ちゃんは隣の天狐にそのように声をかけた。しかし、天狐はいまだぷるぷると震えながら笑いを堪えていた。死神ちゃんに声をかけられたことで我に返った天狐は〈しまった!〉という顔で耳と尻尾をピンと立て小刻みに震えると、立てていた耳と尻尾をぺたりと垂れて「今言ったその感想を、参考までにメモらせて欲しい」と言ってきた。どうやら〈見切れたおっさん〉がツボに入りすぎて、話が全然頭に入ってこなかったらしい。死神ちゃんは苦笑いを浮かべると「終わってから、お茶でもしながらゆっくりな」と答えた。
休憩が終わると、早速次の演目が始まった。こちらの演目は、死神ちゃんは歌舞伎のほうで見たことがあるものだった。歌舞伎では、吊るされている鐘が美しい娘の上に落ちて来るのだが、すぐさま引き上げられた鐘の中からは娘ではなく、蛇を思わせる姿の女が現れる――娘役の役者が鐘の中で衣装替えを瞬時に行い、蛇の化身として登場する――というのが最大の見せ場だ。
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死神ちゃんはそれを無表情で見つめながら「何でこれを子供用鑑賞会の演目に選んだんだ」と心の中でツッコミを入れた。案の定、会場内の空気は冷えきっており、ところどころから小さな子供が必死に泣くのを堪える声が聞こえてきた。隣の天狐も耳と尻尾をいつになくピンと立てており、さらには毛という毛を逆立てさせてガタガタと震えていた。
上演が終わると、死神ちゃんはゆっくりと天狐のほうを向いた。彼女は目にいっぱいの涙を溜めて、残像が見えそうなほど小刻みにガクガクと震えていた。
「てんこ。てんこ。もう終わったよ。大丈夫か?」
「――はっ! あまりの怖さに、危うく粗相をしてしまいそうだったのじゃ……」
「あー……。たしかにガブは怖いよな。下手したらトラウマになるよ、あれは。特殊な仕掛けを見せたくて演目のひとつに選んだんだろうが、お子様が見るにはハードだろう、さすがに」
会場が明るくなったことで気が緩んだのだろう、程なくして会場中の子供が泣き出し阿鼻叫喚となった。声を出してまで泣きはしないものの、依然目に涙を浮かべてぷるぷると震えている天狐の頭を死神ちゃんが撫でてやると、天狐はしょんぼりと肩を落とすとともに耳と尻尾をへにゃりと垂れた。
「怖すぎて、今日の記憶が全て吹っ飛んでしまったのじゃ……。お花、申し訳ないのじゃが、今日のこと全部〈かんにんぐ〉させて欲しいのじゃ……」
死神ちゃんは苦笑いを浮かべると、とりあえずお茶屋に移動しようと提案した。天狐は涙を拭って頷くと、死神ちゃんの手をはっしと掴んでピッタリとくっつきながら歩き出した。
困り顔の親に連れられて子供たちが泣きじゃくりながら会場を去っていく中、ビットだけは嬉しそうに目をピンク色にチカチカとさせていた。――後日、まだ冒険者がまともに足を踏み入れていない〈六階の中ほど〉に恐怖の浄瑠璃人形が実装され、死神ちゃんは冒険者とともにそれから必死で逃げ惑うことになるのだが、それはまた別のお話。
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