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* 死神生活ニ年目 *
第133話 死神ちゃんと覗き魔②
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死神ちゃんが〈担当のパーティー〉を求めて彷徨っていると、それと思しき冒険者のほうから走り寄ってきた。そしてそいつは、滑りこむように死神ちゃんの足元に寝そべり、至福の息を漏らしながらスカートの中を仰ぎ見た。死神ちゃんは〈反吐が出る〉と言いたげな表情でそれを何度も踏みつけた。
「おっ、今日はカボパンじゃあない――ぐえっ! やめっ! やめてっ!」
「うるせえっ! 怪しいやつめ、出て行け!」
死神ちゃんが肩で荒く息をつきながら怒り声を張り上げると、スカートの中を覗くのが趣味という変態ドワーフがぶちぶちと文句を垂れながら起き上がった。不服顔で服についた汚れを払う覗き魔を睨みつけると、死神ちゃんはフンと鼻を鳴らして言った。
「お前、とうとうパーティーから追い出されでもしたのか。ざまあないな」
「いんやー、残念ながらそうじゃないよ。ちょいと、探しものしててね」
「探しものぉ?」
死神ちゃんが眉間のしわを一層深めると、覗き魔は頷いた。しかし、彼は頷いただけで〈何を探しているのか〉までは語らなかった。
彼は特定のモンスターを探しているようで、武器を片手にキョロキョロとしながら「こいつじゃない。こいつでもない」と呟いていた。死神ちゃんが怪訝な顔でそれを眺めていると、彼は突如一瞬だけ嬉しそうな顔を覗かせた。そして、自身に支援魔法を盛々にかけると、モンスターに向かって突っ込んでいった。
彼が戦いを挑みに行ったのは泣き女だった。それを倒したあとも、彼は〈女性型のモンスター〉ばかりを選んで戦闘を繰り返していた。そしてどうでもいいことなのだが、スカートを履いているものが相手のときは、モンスターと対峙しながら〈その足元に滑り込みたい気持ち〉とも戦っているのか、彼の動きは鈍くなり、時折ビクビクと震えながらメイスを振るっていた。
その様子を、死神ちゃんは不思議そうに眺めた。彼の戦闘が一段落すると、死神ちゃんは顔をしかめてポツリと尋ねた。
「お前、桃源郷を覗き見させてくれない女達への腹いせでも始めたのか?」
「違う違う! 探しものをしてるって言ったでしょうが! それに、桃源郷はこっそりと拝むのが礼儀だから。だから〈向こうから見させてくれる〉とか、そういうのはまた違う話っていうか」
「お前の〈拝む〉はこっそりじゃあないだろうが。――で、結局何を探しているんだよ?」
死神ちゃんが顔色を変えることなくそう言うと、彼は不敵に笑って「ストロベリードット」と言った。それは一体何なのかと死神ちゃんが尋ねると、彼は一転して爽やかな笑顔を浮かべた。
「もうすぐ、新年度が到来しますよね」
「はあ……。それが何か?」
「今日は入学式の日です」
「はあ?」
「これから始まる高等教育学校での毎日に、夢を抱いて胸を弾ませながら。まだ成長途中のちっぱいをぷるぷると物理的にも弾ませて少女が走っているわけですよ。憧れの先輩と同じ学校に受かることができた喜びに頬を緩ませながら、『それ以外にも、自分好みのイケメンと素敵な出会いがあったりしちゃってキャー!』とか心の中で言いながら走っているわけですよ。しか~し! 彼女は今、遅刻しそうなのよ! これから始まる新しい生活にミソがつきそうな状態なわけ! だから、そんな妄想をしつつも必死に走っているの! こう、甘くて苦いマーマレードを塗りたくったパンを口に咥えて『いっけなーい、遅刻遅刻~!』って言いながら走っているわけよ!」
目の前の小汚いドワーフのおっさんが空想上の女子の声真似をしながら身振り手振りで熱く語るのを、死神ちゃんは面倒くさそうに聞いていた。適当に相槌を打ってやると、彼は拳を強く握りこみながら真剣な表情で言葉を続けた。
「曲がり角を曲がった先で、彼女は人とぶつかるの。そのとき、キャアと悲鳴を上げながらすっ転ぶ彼女のスカートがふわりと捲れ上がって、桃源郷がほんの少しだけチラッとお目見えするわけ! そのチラッと見えた先にある、ストロベリードットはまさに、これから始まる彼女の甘酸っぱい初恋を象徴する重要な――」
「何だよ、お前が探しているのはただの〈いちご柄パンツ〉かよ。ストロベリードットなんて格好いい言いかたするから、何かと思ってたら」
「ただのとは失敬な! 重要なキーアイテムでしょうが!」
彼は目をカッと見開くと、鼻息荒く憤った。どうやら彼は〈こういうお尻にはこんな下着〉というこだわりがあると前に言ってはいたが、それだけでなくシチュエーションごとにも下着のこだわりがあるらしい。
「その桃源郷の中央に鎮座在す肥沃の大地を覆う神秘のヴェールが! そのお尻、そのシチュエーションにとってベストなものであれば! 桃源郷は極楽浄土にまで昇華するわけよ! ――というわけで、死神ちゃんもストロベリードットを履こう? 絶対に似合うと思うのよ」
「うるせえよ! 誰が履くか! ていうか、お前がそれをゲットしたところでどうするんだよ! 理想の女子に履いてもらってシチュエーションを想像でもするのか? それとも実際にそれを再現してもらうのか? どちらにせよ、変態ここに極まれりだよな!」
死神ちゃんが声を荒らげると、覗き魔は口を尖らせた。そして〈何で理解してくれないのだろう〉とでも言うかのような不服顔で狩りを再開させた。
「ていうか、モンスターから下着なんてドロップするんだな」
「うん、稀にだけどするんよ。装備品の一種なのよね」
「ドロップしても、使用したくないよ。まるで、そのモンスターがさっきまで身につけてたお下がり品みたいじゃあないか」
「いやあ、そんなことはないよ? きちんと包装された新品なものがドロップするんだよ」
死神ちゃんが苦虫を噛み潰したような顔をすると、覗き魔がヘラヘラと笑った。
死神ちゃんはげんなりとした顔でポツリとこぼした。
「俺、もう帰りたいからさ、アイテム掘りは一旦中断して祓いに行ってくれないかな。もしくは、死ぬか」
「えええ、嫌だよ。一人でアイテム掘りしてると飽きてくるから、ちょうど話し相手が欲しかったところだったんだよなあ」
「じゃあ、早く死ねよ」
「だからそれも嫌だって」
死神ちゃんは面倒くさそうに顔を歪めると、諦めて暇つぶしをすることにした。何をしようかと考えあぐねた結果、死神ちゃんは縄跳びをすることに決めた。――幼女の身体は持久力が乏しいため、死神ちゃんはそれを強化するための様々なトレーニングを常日頃から行っている。縄跳びも、そのうちのひとつだった。
ポーチの中から縄跳び用の縄を取り出すと、死神ちゃんはアスリートよろしく縄跳びをし始めた。最初、覗き魔は「幼女らしくない、微笑ましくない縄跳びの仕方だ」と言って苦笑いを浮かべていたが、死神ちゃんの激しい縄の飛び方を少しずつ気にし始めた。
ひらひらと舞い上がるスカートが気になって仕方がないのか、戦闘をしていても気がそぞろで死神ちゃんのほうばかりをチラチラと見ていた。
「あっ!」
突如、死神ちゃんがそのように声を上げた。うっかり縄が足に引っかかり、転びかけたのだ。そして、それと同時に覗き魔は完全にモンスターから視線を外し、死神ちゃんのほうを勢い良く振り向いた。しかしながら桃源郷を拝むことは出来ず、彼は悔しそうに顔を歪めた。
それもつかの間、彼もまた「あっ」と声を上げた。そして、目を離した隙にバンシーに抱きつかれた彼の腕輪からステータス妖精さんが飛び出した。
* 僧侶の 冒険者レベルが 3 下がったよ! *
バンシーに経験値を吸われ生気も吸われた覗き魔は、耳をつんざくような魔物の叫び声に耐え切れずに灰と化した。
再び縄跳びをしようと縄を握りしめたまま、死神ちゃんはその様子を呆然と眺めていた。そして黙々と縄をひとまとめにして片付けを始めると、縄を手にしたまま表情もなく壁の中へと消えていったのだった。
――――大いなる目標を達成したければ、煩悩は捨て去らねばならない。欲を抱えたまま挑めば、足元を掬われることになるのDEATH。
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「うるせえっ! 怪しいやつめ、出て行け!」
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「お前、とうとうパーティーから追い出されでもしたのか。ざまあないな」
「いんやー、残念ながらそうじゃないよ。ちょいと、探しものしててね」
「探しものぉ?」
死神ちゃんが眉間のしわを一層深めると、覗き魔は頷いた。しかし、彼は頷いただけで〈何を探しているのか〉までは語らなかった。
彼は特定のモンスターを探しているようで、武器を片手にキョロキョロとしながら「こいつじゃない。こいつでもない」と呟いていた。死神ちゃんが怪訝な顔でそれを眺めていると、彼は突如一瞬だけ嬉しそうな顔を覗かせた。そして、自身に支援魔法を盛々にかけると、モンスターに向かって突っ込んでいった。
彼が戦いを挑みに行ったのは泣き女だった。それを倒したあとも、彼は〈女性型のモンスター〉ばかりを選んで戦闘を繰り返していた。そしてどうでもいいことなのだが、スカートを履いているものが相手のときは、モンスターと対峙しながら〈その足元に滑り込みたい気持ち〉とも戦っているのか、彼の動きは鈍くなり、時折ビクビクと震えながらメイスを振るっていた。
その様子を、死神ちゃんは不思議そうに眺めた。彼の戦闘が一段落すると、死神ちゃんは顔をしかめてポツリと尋ねた。
「お前、桃源郷を覗き見させてくれない女達への腹いせでも始めたのか?」
「違う違う! 探しものをしてるって言ったでしょうが! それに、桃源郷はこっそりと拝むのが礼儀だから。だから〈向こうから見させてくれる〉とか、そういうのはまた違う話っていうか」
「お前の〈拝む〉はこっそりじゃあないだろうが。――で、結局何を探しているんだよ?」
死神ちゃんが顔色を変えることなくそう言うと、彼は不敵に笑って「ストロベリードット」と言った。それは一体何なのかと死神ちゃんが尋ねると、彼は一転して爽やかな笑顔を浮かべた。
「もうすぐ、新年度が到来しますよね」
「はあ……。それが何か?」
「今日は入学式の日です」
「はあ?」
「これから始まる高等教育学校での毎日に、夢を抱いて胸を弾ませながら。まだ成長途中のちっぱいをぷるぷると物理的にも弾ませて少女が走っているわけですよ。憧れの先輩と同じ学校に受かることができた喜びに頬を緩ませながら、『それ以外にも、自分好みのイケメンと素敵な出会いがあったりしちゃってキャー!』とか心の中で言いながら走っているわけですよ。しか~し! 彼女は今、遅刻しそうなのよ! これから始まる新しい生活にミソがつきそうな状態なわけ! だから、そんな妄想をしつつも必死に走っているの! こう、甘くて苦いマーマレードを塗りたくったパンを口に咥えて『いっけなーい、遅刻遅刻~!』って言いながら走っているわけよ!」
目の前の小汚いドワーフのおっさんが空想上の女子の声真似をしながら身振り手振りで熱く語るのを、死神ちゃんは面倒くさそうに聞いていた。適当に相槌を打ってやると、彼は拳を強く握りこみながら真剣な表情で言葉を続けた。
「曲がり角を曲がった先で、彼女は人とぶつかるの。そのとき、キャアと悲鳴を上げながらすっ転ぶ彼女のスカートがふわりと捲れ上がって、桃源郷がほんの少しだけチラッとお目見えするわけ! そのチラッと見えた先にある、ストロベリードットはまさに、これから始まる彼女の甘酸っぱい初恋を象徴する重要な――」
「何だよ、お前が探しているのはただの〈いちご柄パンツ〉かよ。ストロベリードットなんて格好いい言いかたするから、何かと思ってたら」
「ただのとは失敬な! 重要なキーアイテムでしょうが!」
彼は目をカッと見開くと、鼻息荒く憤った。どうやら彼は〈こういうお尻にはこんな下着〉というこだわりがあると前に言ってはいたが、それだけでなくシチュエーションごとにも下着のこだわりがあるらしい。
「その桃源郷の中央に鎮座在す肥沃の大地を覆う神秘のヴェールが! そのお尻、そのシチュエーションにとってベストなものであれば! 桃源郷は極楽浄土にまで昇華するわけよ! ――というわけで、死神ちゃんもストロベリードットを履こう? 絶対に似合うと思うのよ」
「うるせえよ! 誰が履くか! ていうか、お前がそれをゲットしたところでどうするんだよ! 理想の女子に履いてもらってシチュエーションを想像でもするのか? それとも実際にそれを再現してもらうのか? どちらにせよ、変態ここに極まれりだよな!」
死神ちゃんが声を荒らげると、覗き魔は口を尖らせた。そして〈何で理解してくれないのだろう〉とでも言うかのような不服顔で狩りを再開させた。
「ていうか、モンスターから下着なんてドロップするんだな」
「うん、稀にだけどするんよ。装備品の一種なのよね」
「ドロップしても、使用したくないよ。まるで、そのモンスターがさっきまで身につけてたお下がり品みたいじゃあないか」
「いやあ、そんなことはないよ? きちんと包装された新品なものがドロップするんだよ」
死神ちゃんが苦虫を噛み潰したような顔をすると、覗き魔がヘラヘラと笑った。
死神ちゃんはげんなりとした顔でポツリとこぼした。
「俺、もう帰りたいからさ、アイテム掘りは一旦中断して祓いに行ってくれないかな。もしくは、死ぬか」
「えええ、嫌だよ。一人でアイテム掘りしてると飽きてくるから、ちょうど話し相手が欲しかったところだったんだよなあ」
「じゃあ、早く死ねよ」
「だからそれも嫌だって」
死神ちゃんは面倒くさそうに顔を歪めると、諦めて暇つぶしをすることにした。何をしようかと考えあぐねた結果、死神ちゃんは縄跳びをすることに決めた。――幼女の身体は持久力が乏しいため、死神ちゃんはそれを強化するための様々なトレーニングを常日頃から行っている。縄跳びも、そのうちのひとつだった。
ポーチの中から縄跳び用の縄を取り出すと、死神ちゃんはアスリートよろしく縄跳びをし始めた。最初、覗き魔は「幼女らしくない、微笑ましくない縄跳びの仕方だ」と言って苦笑いを浮かべていたが、死神ちゃんの激しい縄の飛び方を少しずつ気にし始めた。
ひらひらと舞い上がるスカートが気になって仕方がないのか、戦闘をしていても気がそぞろで死神ちゃんのほうばかりをチラチラと見ていた。
「あっ!」
突如、死神ちゃんがそのように声を上げた。うっかり縄が足に引っかかり、転びかけたのだ。そして、それと同時に覗き魔は完全にモンスターから視線を外し、死神ちゃんのほうを勢い良く振り向いた。しかしながら桃源郷を拝むことは出来ず、彼は悔しそうに顔を歪めた。
それもつかの間、彼もまた「あっ」と声を上げた。そして、目を離した隙にバンシーに抱きつかれた彼の腕輪からステータス妖精さんが飛び出した。
* 僧侶の 冒険者レベルが 3 下がったよ! *
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再び縄跳びをしようと縄を握りしめたまま、死神ちゃんはその様子を呆然と眺めていた。そして黙々と縄をひとまとめにして片付けを始めると、縄を手にしたまま表情もなく壁の中へと消えていったのだった。
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