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* 死神生活ニ年目 *
第132話 死神ちゃんと中二病
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死神ちゃんは〈担当のパーティー〉と思しき冒険者たちの様子を窺っていた。戦士が複数人いるパーティーなのだが、そのうちのひとりの動きが少々鈍かった。
あの鈍臭そうな戦士にとり憑いたら手早く仕事を終えられそうだ。後衛よりも前衛の方が、死ぬ率も高いだろうし。――そんなことを考えた死神ちゃんは、そろりそろりと近づいていくと動きの鈍い戦士の背中めがけて降下した。
* 忍者の 信頼度が 4 下がったよ! *
「ん? 忍者?」
死神ちゃんが顔をしかめると、いきなり背中にのしかかられて膝をついた彼が地響きのような声を響かせた。
「おおお……ッ! まるで、邪悪な闇の力が俺を阻んでいるかのようだ。いきなり、体が重くなったぁ……ッ!」
「いや、お前、物理的にのしかかられているから。だから、重くなったのは当然だから。――まあ、邪悪な何かに阻まれたっていうのは、あながち間違いではないだろうけど。だって、ステータス妖精が飛び出してきたし」
呆れ顔で仲間たちは彼を見下ろした。どうやら忍者であるらしい彼は、仲間たちの言葉に「何っ!?」と驚きの声を上げると、勢い良く立ち上がった。死神ちゃんを背中にくっつけたままキョロキョロと辺りを見回す彼にため息をつくと、仲間のうちのひとりが彼の背中から死神ちゃんを引き剥がした。
脇の下に手を入れられ、持ち上げられた状態のまま、死神ちゃんは忍者と対面した。ニコリと微笑み、爽やかに「どうも、死神です」と名乗った死神ちゃんを忍者はまじまじと見つめると、首を傾げてポツリと言った。
「最近の死神というのは、幼女の姿をしているものなのだな。何て言うか、闇に堕ちた変態の妄執を具現化させたかのようだな」
死神ちゃんが心底不本意そうに顔をしかめると、彼の仲間が「お前が言うなよ」と頬を引きつらせた。
彼らは経験値を稼ぎながらの探索の最中だった。そのため、モンスターを回避して少しでも奥へ進むというよりも、遭遇した敵は丁寧に殲滅しながら進むということをしていた。
というのも、パーティー全体のレベルがそこまで高いとは言えないからだ。少しでも多く経験を積みたいが、だからといって修行ばかりでは何のために冒険者になったか分からない。だから、彼らは〈戦いながらの探索〉を行っていたというわけだ。
「でも、だったら何で忍者がこんな重装備で前衛で戦っていたんだ? 忍者って、もっと軽装備で、後ろからこっそりって感じだろ?」
「こいつ、こう見えて実はすごく強いんだよ。一緒にパーティーを組んで側にいさえすれば何もしなくても経験値が得られるから、後ろから敵の全てを薙ぎ倒してもらえたら楽に経験値も稼げるかもしれないけれどもさ。でも、それで上がるのは〈腕輪で管理されている冒険者レベル〉であって、〈俺らの、冒険者としての実質的な腕〉ではないだろう? それじゃあ本当の意味で強くはなれないから、俺らも戦闘に参加できるように、前衛で戦闘の補助をしてもらっているってわけ」
だから、前衛をするに耐えうる防御力を得るために、彼は重装備をしているんだよ。――そう言って、仲間の一人が苦笑いを浮かべた。死神ちゃんが相槌を打つと、忍者が頭巾の中からギラリと目を光らせた。
「そう……。この重々しい鎧によって、俺は真なる力を封印しているのだ。この封印が解かれしとき、俺は敵とって災いをもたらす紅蓮の刃と化すだろう」
何か暗いものをこじらせたかのようなセリフとともに不敵な笑い声を轟かせる忍者をじっとりと見つめると、死神ちゃんは呆れ眼でボソリと言った。
「何て言うか、あれだ。中二病だな」
「ちゅうにびょう?」
死神ちゃんは苦虫を噛み潰したかかのような表情で〈思春期の頃に羅患する、ちょっとイタい症状である〉と説明した。中二病な忍者の仲間達は薄ら笑いを浮かべると、納得の意を込めて頷いた。
「ああ、中等教育の二年目のころって、ああいうのがクラスにいっぱい湧いてたな、そう言えば。――中二病か。うまく表現したなあ」
誰もが唸るほどの強さを有するにも関わらずどこのパーティーにも属さない忍者に、現在の仲間である彼らは恐る恐る「一緒にパーティーを組んでくれないか」と声をかけた。高レベルな彼に〈低レベルな我々に力を貸して欲しい〉と頼むのは失礼ではないか、孤高な彼の怒りを買うのではないかと冷や冷やとしていたそうなのだが、彼は逆に挙動不審気味にそわそわとし、声を裏返しながらも了承してくれたそうだ。
どうして忍者は常に独りだったのだろう。ストイックに、己が強さを追い求めていたのだろうか。だとしたら、声をかけること自体、迷惑だったのではないか。――そんなことを考えて、仲間達は気を揉んでいたそうなのだが、何てことはない、忍者は思春期の年ごろを抜けても中二病から脱することができない者よろしく、どこのパーティーからもあぶれていただけだったのだ。
「こいつ、たまにおかしなことを言うなとは思っていたけれど、そういうことだったのか」
何か支えたものがとれたかのような、晴れやかな笑顔を仲間達は浮かべた。どうやら忍者の奇行は、彼らにとってさほど苦ではないらしい。そして、自分の暗黒面を意外にも受け入れてもらえたのが嬉しかったのか、忍者も黒い笑みを湛えていた。死神ちゃんは苦笑いを浮かべたあと、げっそりとした顔でため息をついた。
死神を祓いには行かずにそのまま先を進むことを選択した彼らは、先ほどよりも丁寧に戦闘を行っていた。忍者の中二病は絶好調で、痛々しいセリフの数々を披露しながら殲滅戦に一役買っていた。
「〈俺の左手が疼く〉とか言いながら、本当に左手から魔法を繰り出すやつ、初めて見たよ……」
死神ちゃんが半眼でぐったりとそう言うと、忍者はダークな笑みを浮かべて得意気に胸を張った。
しばらくして、彼らは強敵と相対した。レベルの低い彼らが戦うには骨の折れる、少々厄介な敵だった。
僧侶の回復が追いつかず、前衛陣は手傷を負ったまま戦闘を続けていた。注意力が散漫し、戦士の一人が盾を跳ね飛ばされた。もはやこれまでと戦士は目をつぶったが、しかし敵の剣は彼を両断しなかった。――恐る恐る目を開けた戦士の前には忍者が立っており、彼が大クナイで敵の剣を受け止めていたのである。
「大丈夫か、同胞よ!」
振り向くことなく声を張り上げる忍者に、戦士は必死に声を絞り出して「ああ」と答えた。すると忍者は敵の刃を跳ね飛ばし、地鳴りのような低い声で高笑いした。
「今こそ、封印が解かれしとき! この世の果てなるものを、貴様らに見せてやろう!」
忍者はモンスターを指差してそう言うと、フンと気合いの篭った声を上げた。それと同時に、彼の装備は頭巾を残して全て吹き飛んだ。死神ちゃんは思わず顔をしかめると声をひっくり返した。
「おいおいおい、何で頭巾は残してあるんだよ! 隠すなら股の間のものを隠せよ、見苦しいな!」
「ヒーローは決して素顔を晒さない。――基本であろう?」
「いや、そうだけどさあ!」
死神ちゃんがさらなる抗議をしようとしたのもつかの間、忍者は襲いかかってくる敵の方へと向き直り、筋骨隆々な裸体を踊らせ手刀でバッタバッタと薙ぎ倒し始めた。
「封印が解かれた今! 俺は虎よりも強く、神に祝福されし巫をも凌ぐパワーを手に入れた! 終焉の時、ここに来たれり!」
圧倒的な強さで敵を蹂躙していく忍者を、一同はぽかんとした顔で見つめていた。しかしながら、彼の終焉もまた、あっけなく訪れた。高笑いを響かせながら敵を消していく彼は自身の強さに陶酔しすぎていたのか、背後に魔法攻撃が得意なモンスターが近づいてきていることに気づかなかった。そして最強の自分を見つめる仲間たちの眼差しに心震わせながら、また、股間の間にあるものをぶるんぶるんと震わせながら、彼はモンスターの魔法に身を焦がして散っていった。
降り積もる灰を呆然と見つめながら、仲間のうちの一人がポツリと言った。
「何だろう、こじらせもここまで突き抜けると、逆におもしろいよな……」
こじらせ忍者が力を見せつけている間に立て直しのできた彼らは、どことなくニヤニヤとした笑みを浮かべながら残りの敵を一掃することに集中し始めた。死神ちゃんは失笑すると、彼らに背を向け、その場から立ち去ったのだった。
――――脛の傷を気にしているのは、本人だけだったりすることがある。意を決して飛び込んでいけば、意外と受け入れてもらえるものなのDEATH。
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「最近の死神というのは、幼女の姿をしているものなのだな。何て言うか、闇に堕ちた変態の妄執を具現化させたかのようだな」
死神ちゃんが心底不本意そうに顔をしかめると、彼の仲間が「お前が言うなよ」と頬を引きつらせた。
彼らは経験値を稼ぎながらの探索の最中だった。そのため、モンスターを回避して少しでも奥へ進むというよりも、遭遇した敵は丁寧に殲滅しながら進むということをしていた。
というのも、パーティー全体のレベルがそこまで高いとは言えないからだ。少しでも多く経験を積みたいが、だからといって修行ばかりでは何のために冒険者になったか分からない。だから、彼らは〈戦いながらの探索〉を行っていたというわけだ。
「でも、だったら何で忍者がこんな重装備で前衛で戦っていたんだ? 忍者って、もっと軽装備で、後ろからこっそりって感じだろ?」
「こいつ、こう見えて実はすごく強いんだよ。一緒にパーティーを組んで側にいさえすれば何もしなくても経験値が得られるから、後ろから敵の全てを薙ぎ倒してもらえたら楽に経験値も稼げるかもしれないけれどもさ。でも、それで上がるのは〈腕輪で管理されている冒険者レベル〉であって、〈俺らの、冒険者としての実質的な腕〉ではないだろう? それじゃあ本当の意味で強くはなれないから、俺らも戦闘に参加できるように、前衛で戦闘の補助をしてもらっているってわけ」
だから、前衛をするに耐えうる防御力を得るために、彼は重装備をしているんだよ。――そう言って、仲間の一人が苦笑いを浮かべた。死神ちゃんが相槌を打つと、忍者が頭巾の中からギラリと目を光らせた。
「そう……。この重々しい鎧によって、俺は真なる力を封印しているのだ。この封印が解かれしとき、俺は敵とって災いをもたらす紅蓮の刃と化すだろう」
何か暗いものをこじらせたかのようなセリフとともに不敵な笑い声を轟かせる忍者をじっとりと見つめると、死神ちゃんは呆れ眼でボソリと言った。
「何て言うか、あれだ。中二病だな」
「ちゅうにびょう?」
死神ちゃんは苦虫を噛み潰したかかのような表情で〈思春期の頃に羅患する、ちょっとイタい症状である〉と説明した。中二病な忍者の仲間達は薄ら笑いを浮かべると、納得の意を込めて頷いた。
「ああ、中等教育の二年目のころって、ああいうのがクラスにいっぱい湧いてたな、そう言えば。――中二病か。うまく表現したなあ」
誰もが唸るほどの強さを有するにも関わらずどこのパーティーにも属さない忍者に、現在の仲間である彼らは恐る恐る「一緒にパーティーを組んでくれないか」と声をかけた。高レベルな彼に〈低レベルな我々に力を貸して欲しい〉と頼むのは失礼ではないか、孤高な彼の怒りを買うのではないかと冷や冷やとしていたそうなのだが、彼は逆に挙動不審気味にそわそわとし、声を裏返しながらも了承してくれたそうだ。
どうして忍者は常に独りだったのだろう。ストイックに、己が強さを追い求めていたのだろうか。だとしたら、声をかけること自体、迷惑だったのではないか。――そんなことを考えて、仲間達は気を揉んでいたそうなのだが、何てことはない、忍者は思春期の年ごろを抜けても中二病から脱することができない者よろしく、どこのパーティーからもあぶれていただけだったのだ。
「こいつ、たまにおかしなことを言うなとは思っていたけれど、そういうことだったのか」
何か支えたものがとれたかのような、晴れやかな笑顔を仲間達は浮かべた。どうやら忍者の奇行は、彼らにとってさほど苦ではないらしい。そして、自分の暗黒面を意外にも受け入れてもらえたのが嬉しかったのか、忍者も黒い笑みを湛えていた。死神ちゃんは苦笑いを浮かべたあと、げっそりとした顔でため息をついた。
死神を祓いには行かずにそのまま先を進むことを選択した彼らは、先ほどよりも丁寧に戦闘を行っていた。忍者の中二病は絶好調で、痛々しいセリフの数々を披露しながら殲滅戦に一役買っていた。
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しばらくして、彼らは強敵と相対した。レベルの低い彼らが戦うには骨の折れる、少々厄介な敵だった。
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「何だろう、こじらせもここまで突き抜けると、逆におもしろいよな……」
こじらせ忍者が力を見せつけている間に立て直しのできた彼らは、どことなくニヤニヤとした笑みを浮かべながら残りの敵を一掃することに集中し始めた。死神ちゃんは失笑すると、彼らに背を向け、その場から立ち去ったのだった。
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