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* 死神生活ニ年目 *
第131話 死神ちゃんと保護者⑤
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死神ちゃんは三階の修行スポットにて、〈担当のパーティー〉と思しき集団を見つけて口をあんぐりとさせた。そして思わず、素っ頓狂な声を上げた。
「お前、よくパーティー組んでもらえたなあ!」
死神ちゃんの目の前には小人族が五人。そしてなんと、そこに保護者が混ざっていた。彼女はデレッと相好を崩すと、死神ちゃんに飛びついてきた。
「可愛い子ちゃん、私の冒険者とぉしてぇの将来を、案じぃてくれていぃたの?」
「いや、それは別に。ただ単に、よく小人族とパーティー組めたなと思って」
保護者に羽交い締めにされたまま、死神ちゃんは顔をしかめた。その様子を見ていた小人族たちはわらわらと保護者の周りに集まると、彼女を見上げて首を傾げた。同時に、保護者の腕輪からステータス妖精さんが飛び出した。
* 僧侶の 信頼度が これ以上下げたくても 下げられないよ! *
「ねえねえ、保護者さん。もしかして、その子も攫うの?」
「……おい、お前の犯罪、露呈してるじゃないか」
なおも羽交い締めにされたまま、死神ちゃんは保護者をギロリと睨んだ。すると、小人族の一人がニッコリと笑って言った。
「僕たち小人族の間では〈小人族攫い〉として最早有名になっているんだよ、彼女。最初はどうにか取り締まってもらえないかと思っていたんだけれど、彼女、やり口が上手いのかギルドの目も警察の目もすり抜けちゃうみたいで。だから逆に、その〈しつこいまでの保護欲〉を利用してやることにしたんだ! 馬鹿とはさみは使いようって言うものね!」
得意気に胸を張る小人族を呆れ眼で見つめると、死神ちゃんはようやく離れてくれた保護者へと視線を移した。彼女は照れくさそうにもじもじとしていて、死神ちゃんは眉間のしわを一層深めると低い声でぼそぼそと言った。
「お前、散々な言われかたしてるのに、何て言うか、逞しいな……」
小人族も逞しいけれど、と死神ちゃんが苦笑いを浮かべてポツリと言うと、小人族たちももじもじとしだした。死神ちゃんは乾いた声で短く笑うと、そのまま深くため息をついた。
彼らはまだレベルがあまり高くないそうで、保護者に支援の全般を頼んで経験値稼ぎをしているそうだ。
僧侶が全員に支援魔法を盛々にかけ、モンスターが現れると盗賊がデコイを設置する。そのデコイに群がる敵を、背後から僧侶以外の全員が揃って攻撃をしかけ、デコイが破壊されるまでに倒せず彼らの方にモンスターが流れてきた場合には、僧侶も一緒になってモンスターを殴りねじ伏せる。――そんな、修行スポットではよく見る戦闘スタイルを彼らも採用していた。
保護者も愛すべき可愛い子ちゃんたちのために真面目に働いていたため、至って普通の冒険者の狩りの風景がそこにはあった。死神ちゃんは壁にもたれかかって座り込むと、その〈ごく普通の光景〉をぼんやりと眺めた。
それにしても――死神ちゃんは心中でそう呟くと、ほっこりとした笑みを浮かべて目を細めた。というのも、目の前の戦闘風景は本来なら血なまぐさいものであるはずだというのに、妙に心和むものがあったからだ。
まず、戦士が敵の背中に向かって一生懸命に両手斧を振りかざしているのだが、その斧のサイズがどう見ても小さいのだ。人間だったら、きっと片手斧として扱えるのではというくらいに小ぶりのそれを、フウフウと息を切らしながら懸命に振っている姿は、正直愛らしいものがあると死神ちゃんは思った。
盗賊が手にしているナイフも、普通のナイフと比べたら一回りか二回りほど小さく、まるで果物用ナイフのようだ。
これらの武器は彼ら小人族用に特別にあつらえられたものではない。〈裏〉で作っている装備品は、冒険者の中でも一番多い人間の平均サイズに合わせて装備を制作しているのだが、持ち主の体格によってサイズが変化するように魔法がかけられている。だから、彼らが今使用している武器は強さはそのままに、サイズだけが本来のものよりも小ぶりに変化している。
そして死神ちゃんは彼らが今使用している武器の〈本来のサイズ〉のものを見たことがあった。そのため、余計に〈ミニチュア感〉を覚えたのだった。
死神ちゃんが何とも言えぬほっこりとした気持ちで彼らを眺めていると、デコイが破壊されモンスターが彼らの方へと雪崩れていった。保護者は慌てて彼らに走り寄ると、戦闘に加勢してモンスターを殴り倒した。
小人族たちも保護者も、少しだけ手傷を負った。保護者は彼らに回復魔法をかけると、一旦休憩しましょうと声をかけて死神ちゃんの方へと歩いてきた。
死神ちゃんは不思議そうに眉根を寄せると、首を捻って保護者に尋ねた。
「お前、自分のことは回復かけなくていいのかよ?」
「ええ。私ぃは大丈夫よ。だって――」
言葉を切ると、彼女は盗賊の方を向くとニッコリと微笑んだ。そして、盗賊に向かって声をかけた。
「盗賊ちゃん。戦闘中、私ぃの回復が間にぃ合わなぁいと困るぅから、回復薬の作成、しぃておきましょうぅか」
言い終えると、先ほどの微笑みはどこへやら、彼女は血走った目を皿のようにし、盗賊のすぐ近くにしゃがみ込んだ。彼女に食い入るように見つめられながら、盗賊は苦笑いを浮かべながらも回復薬の作成をし始めた。
盗賊は罠に火薬や酸を仕掛けるため、錬金術士ほどではないにせよ薬の調合ということを行う。彼らが覚える調合レシピの中には回復薬の作り方もあり、盗賊はその独自の回復薬を罠にも似た専用の器機に入れて噴射することで、自分や仲間の回復を行うことができるのだ。
保護者は、その〈特別な回復薬〉を念のために作っておくようにと盗賊に指示したのだが、もちろんそれは言葉通り〈緊急時に備えての、念のため〉ということらしい。では結局、彼女は自分の回復をどうするのか。――そう思って怪訝な表情を浮かべていた死神ちゃんは眉間のしわを一層深めると、思わず「えええ」と呻くように声を上げた。何故なら、盗賊を舐めるように観察していた保護者の身体が、癒やしの光で包まれ始めたからだ。
「何で!? 回復薬を作る姿を見ているだけで回復って、どういうことだよ!?」
「ふふふ。私ぃだぁからできる、特別な回復法なぁのよ。ちなぁみにぃ、実際に目ぇにしなくぅても、回復薬を作ってぇいる可愛い子ちゃんの姿を妄想すぅるだけで回復できぃるわよ」
「きもっ! 気持ち悪っ! いくらなんでも、それは無いだろう!」
死神ちゃんが苦虫を噛み潰したような顔で保護者をじっとりと見つめると、彼女は淑女のようなしとやかな笑みを浮かべてフッと笑った。死神ちゃんはひどいしかめっ面のまま、〈ないわー〉とでも言うかのように無言でゆっくりと首を横に振った。
その後も、戦闘して休憩して、血走った目で盗賊が薬を作るのを眺めて回復してを繰り返した。そのルーチンワークに死神ちゃんが飽き始めたころ、保護者に疲れが見え始めた。どうやら彼女の〈視姦するだけで回復〉は気合いによるものであるらしく、物理的に疲れが蓄積して精神にも陰りが見えてくると、さすがに〈愛しい可愛い子ちゃん〉を目にするだけでは回復が追いつかなくなるようだった。
彼女は血走った目で「ハグか、もしくは添い寝をさせて欲しい」というようなことを呪文のように唱え始めた。小人族は怯えながら、自分にも回復をかけたらどうかと提案したのだが、彼女は「この魔力は可愛い子ちゃん達のためのものだから」といって拒否した。
しかたなく、小人族の一人が「ハグや添い寝は嫌だけど、手を繋ぐくらいなら」といって手を差し伸べた。保護者はまるで神でも崇めるかのような、キラキラとした瞳でその小さな手をとると、嬉しそうにギュッと握りしめた。そして――
ブバッという凄まじい音を立てて、彼女は鼻血を吹いた。この世の春とでもいうかのような満ち足りた笑みを湛えながら、彼女はボタボタと鼻血を垂らした。そしてそのまま、灰になって散っていった。
「嬉しさのあまり鼻血出して死ぬって、どうなんだよ……」
小人族たちが怯えたウサギのように涙を目に溜めてふるふると震える中、死神ちゃんだけが冷静にツッコミを入れた。そしてため息をつくと、死神ちゃんは壁の中へと消えていったのだった。
――――好きなものを眺めるだけで元気が出るということはあるけれど。限度ってものがあるのDEATH。
「お前、よくパーティー組んでもらえたなあ!」
死神ちゃんの目の前には小人族が五人。そしてなんと、そこに保護者が混ざっていた。彼女はデレッと相好を崩すと、死神ちゃんに飛びついてきた。
「可愛い子ちゃん、私の冒険者とぉしてぇの将来を、案じぃてくれていぃたの?」
「いや、それは別に。ただ単に、よく小人族とパーティー組めたなと思って」
保護者に羽交い締めにされたまま、死神ちゃんは顔をしかめた。その様子を見ていた小人族たちはわらわらと保護者の周りに集まると、彼女を見上げて首を傾げた。同時に、保護者の腕輪からステータス妖精さんが飛び出した。
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「……おい、お前の犯罪、露呈してるじゃないか」
なおも羽交い締めにされたまま、死神ちゃんは保護者をギロリと睨んだ。すると、小人族の一人がニッコリと笑って言った。
「僕たち小人族の間では〈小人族攫い〉として最早有名になっているんだよ、彼女。最初はどうにか取り締まってもらえないかと思っていたんだけれど、彼女、やり口が上手いのかギルドの目も警察の目もすり抜けちゃうみたいで。だから逆に、その〈しつこいまでの保護欲〉を利用してやることにしたんだ! 馬鹿とはさみは使いようって言うものね!」
得意気に胸を張る小人族を呆れ眼で見つめると、死神ちゃんはようやく離れてくれた保護者へと視線を移した。彼女は照れくさそうにもじもじとしていて、死神ちゃんは眉間のしわを一層深めると低い声でぼそぼそと言った。
「お前、散々な言われかたしてるのに、何て言うか、逞しいな……」
小人族も逞しいけれど、と死神ちゃんが苦笑いを浮かべてポツリと言うと、小人族たちももじもじとしだした。死神ちゃんは乾いた声で短く笑うと、そのまま深くため息をついた。
彼らはまだレベルがあまり高くないそうで、保護者に支援の全般を頼んで経験値稼ぎをしているそうだ。
僧侶が全員に支援魔法を盛々にかけ、モンスターが現れると盗賊がデコイを設置する。そのデコイに群がる敵を、背後から僧侶以外の全員が揃って攻撃をしかけ、デコイが破壊されるまでに倒せず彼らの方にモンスターが流れてきた場合には、僧侶も一緒になってモンスターを殴りねじ伏せる。――そんな、修行スポットではよく見る戦闘スタイルを彼らも採用していた。
保護者も愛すべき可愛い子ちゃんたちのために真面目に働いていたため、至って普通の冒険者の狩りの風景がそこにはあった。死神ちゃんは壁にもたれかかって座り込むと、その〈ごく普通の光景〉をぼんやりと眺めた。
それにしても――死神ちゃんは心中でそう呟くと、ほっこりとした笑みを浮かべて目を細めた。というのも、目の前の戦闘風景は本来なら血なまぐさいものであるはずだというのに、妙に心和むものがあったからだ。
まず、戦士が敵の背中に向かって一生懸命に両手斧を振りかざしているのだが、その斧のサイズがどう見ても小さいのだ。人間だったら、きっと片手斧として扱えるのではというくらいに小ぶりのそれを、フウフウと息を切らしながら懸命に振っている姿は、正直愛らしいものがあると死神ちゃんは思った。
盗賊が手にしているナイフも、普通のナイフと比べたら一回りか二回りほど小さく、まるで果物用ナイフのようだ。
これらの武器は彼ら小人族用に特別にあつらえられたものではない。〈裏〉で作っている装備品は、冒険者の中でも一番多い人間の平均サイズに合わせて装備を制作しているのだが、持ち主の体格によってサイズが変化するように魔法がかけられている。だから、彼らが今使用している武器は強さはそのままに、サイズだけが本来のものよりも小ぶりに変化している。
そして死神ちゃんは彼らが今使用している武器の〈本来のサイズ〉のものを見たことがあった。そのため、余計に〈ミニチュア感〉を覚えたのだった。
死神ちゃんが何とも言えぬほっこりとした気持ちで彼らを眺めていると、デコイが破壊されモンスターが彼らの方へと雪崩れていった。保護者は慌てて彼らに走り寄ると、戦闘に加勢してモンスターを殴り倒した。
小人族たちも保護者も、少しだけ手傷を負った。保護者は彼らに回復魔法をかけると、一旦休憩しましょうと声をかけて死神ちゃんの方へと歩いてきた。
死神ちゃんは不思議そうに眉根を寄せると、首を捻って保護者に尋ねた。
「お前、自分のことは回復かけなくていいのかよ?」
「ええ。私ぃは大丈夫よ。だって――」
言葉を切ると、彼女は盗賊の方を向くとニッコリと微笑んだ。そして、盗賊に向かって声をかけた。
「盗賊ちゃん。戦闘中、私ぃの回復が間にぃ合わなぁいと困るぅから、回復薬の作成、しぃておきましょうぅか」
言い終えると、先ほどの微笑みはどこへやら、彼女は血走った目を皿のようにし、盗賊のすぐ近くにしゃがみ込んだ。彼女に食い入るように見つめられながら、盗賊は苦笑いを浮かべながらも回復薬の作成をし始めた。
盗賊は罠に火薬や酸を仕掛けるため、錬金術士ほどではないにせよ薬の調合ということを行う。彼らが覚える調合レシピの中には回復薬の作り方もあり、盗賊はその独自の回復薬を罠にも似た専用の器機に入れて噴射することで、自分や仲間の回復を行うことができるのだ。
保護者は、その〈特別な回復薬〉を念のために作っておくようにと盗賊に指示したのだが、もちろんそれは言葉通り〈緊急時に備えての、念のため〉ということらしい。では結局、彼女は自分の回復をどうするのか。――そう思って怪訝な表情を浮かべていた死神ちゃんは眉間のしわを一層深めると、思わず「えええ」と呻くように声を上げた。何故なら、盗賊を舐めるように観察していた保護者の身体が、癒やしの光で包まれ始めたからだ。
「何で!? 回復薬を作る姿を見ているだけで回復って、どういうことだよ!?」
「ふふふ。私ぃだぁからできる、特別な回復法なぁのよ。ちなぁみにぃ、実際に目ぇにしなくぅても、回復薬を作ってぇいる可愛い子ちゃんの姿を妄想すぅるだけで回復できぃるわよ」
「きもっ! 気持ち悪っ! いくらなんでも、それは無いだろう!」
死神ちゃんが苦虫を噛み潰したような顔で保護者をじっとりと見つめると、彼女は淑女のようなしとやかな笑みを浮かべてフッと笑った。死神ちゃんはひどいしかめっ面のまま、〈ないわー〉とでも言うかのように無言でゆっくりと首を横に振った。
その後も、戦闘して休憩して、血走った目で盗賊が薬を作るのを眺めて回復してを繰り返した。そのルーチンワークに死神ちゃんが飽き始めたころ、保護者に疲れが見え始めた。どうやら彼女の〈視姦するだけで回復〉は気合いによるものであるらしく、物理的に疲れが蓄積して精神にも陰りが見えてくると、さすがに〈愛しい可愛い子ちゃん〉を目にするだけでは回復が追いつかなくなるようだった。
彼女は血走った目で「ハグか、もしくは添い寝をさせて欲しい」というようなことを呪文のように唱え始めた。小人族は怯えながら、自分にも回復をかけたらどうかと提案したのだが、彼女は「この魔力は可愛い子ちゃん達のためのものだから」といって拒否した。
しかたなく、小人族の一人が「ハグや添い寝は嫌だけど、手を繋ぐくらいなら」といって手を差し伸べた。保護者はまるで神でも崇めるかのような、キラキラとした瞳でその小さな手をとると、嬉しそうにギュッと握りしめた。そして――
ブバッという凄まじい音を立てて、彼女は鼻血を吹いた。この世の春とでもいうかのような満ち足りた笑みを湛えながら、彼女はボタボタと鼻血を垂らした。そしてそのまま、灰になって散っていった。
「嬉しさのあまり鼻血出して死ぬって、どうなんだよ……」
小人族たちが怯えたウサギのように涙を目に溜めてふるふると震える中、死神ちゃんだけが冷静にツッコミを入れた。そしてため息をつくと、死神ちゃんは壁の中へと消えていったのだった。
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