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* 死神生活一年目 *
第119話 死神ちゃんと弁護士
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死神ちゃんは前方にいる〈担当のパーティー〉と思しき冒険者を見て困惑した。というのも、彼女はダンジョンという場にそぐわない格好をしていたからだ。
体の線がはっきりと分かる悩ましげなスーツに、短めのスカート。そしてピンヒール。――使用人の中でもメインの職種となる執事やメイドの装備として、ごく一般的なものと見た目の大差ない衣類は確かに産出する。しかし、彼女の身につけているそれらは、贔屓目に見ても使用人とは言い難く、どちらかと言えばキャリアウーマンという出で立ちだった。
彼女は腰に冒険者ご愛用の〈魔法のポーチ〉をつけていた。しかしながらそれは、少々見た目が豪華に装飾されていた。
とりあえず、スーツ姿にそぐわぬポーチを腰に付け、腕には緑の腕輪をしているのだから、冒険者であることは間違いないらしい。死神ちゃんは気を取り直すと天井スレスレを移動して彼女の前へと回りこみ、そして一気に急降下した。
彼女は叫び声を上げつつも、キレの良いストレートを放ってきた。死神ちゃんはそれを上方に宙返りするようにして躱すと、そのまま彼女の頭に片肘突いて頬杖した。
「うーん、想像よりも殺傷能力がありそうなパンチだな。あんた、冒険者としての職業は一体何? 最初は使用人かと思っていたんだが――」
「えっ、やだ、ちょっと、何!? 降りて! 降りなさいってば!」
身をほんの少しだけ屈めてあわあわと両手を振る彼女の頭上から退くと、死神ちゃんはひっくり返った状態でふよふよと浮かびながら首を捻った。
「で、職業は?」
「私は弁護士よ! あなたこそ、一体何者なの!?」
「いや、普段の仕事の話じゃあなくてだな……。ちなみに、俺は死神」
「はっ!? 異議あり! そんな可愛らしい死神がいるわけがないわ! 死神といったらおどろおどろしい骸骨と相場が決まっているでしょう!?」
死神ちゃんは面倒臭そうに頭を掻きながら、地面に着地した。そして軽く溜め息をつくと、しかめっ面で弁護士を見上げた。
「こっちが〈異議あり〉言いたいわ。ここは弁護士先生がいらっしゃるような場所じゃあないんだよ。一体何しに来たんだよ」
彼女は咳払いをひとつすると「体を鍛えに来た」と言った。訝しげに顔を歪めて不服気な声を上げた死神ちゃんを真面目くさった表情で見下ろすと、彼女はゆっくりと話し始めた。
彼女は、現在この国にいる弁護士の中でも赤丸急上昇中の売れっ子なのだそうだ。売れっ子であるがために敵も少なくなく、法廷の中でも外でもよく暴力を受けるらしい。しかしながら、彼女はそんな理不尽を跳ね除けながら、常に勝ちをもぎ取ってきたそうだ。
「これからも安定して勝ちを得るために、私はさらなる努力を必要としているの。だから、こうしてダンジョンで腕試しをしているというわけ。――というわけで、私の冒険者としての職業は闘士です」
「えっ、わけが分からない。弁護士が勝つために鍛えるなら、知識や弁論能力だろうが。どうして腕っぷしを強くしようと思ったんだよ」
「さっきも言ったと思うけれど、私、よく理不尽な暴力を受けるのよ。それに、裁判に勝ちに行くにはやっぱり必要なことなのよ」
「〈理不尽な暴力〉を何とかするのは、警備員とかの仕事だろう? 鍛えたいなら、街のカルチャースクールで護身術を習う程度で十分だろ」
死神ちゃんが眉根を寄せると、彼女は〈分かってないな〉と言いたげに肩を竦め、フウと息をつきながら首を横に振った。そして腰に手を当て不敵に笑うと、彼女は尤もらしい口調で言った。
「クライアントに不利な証言をしそうなヤツを消すためには、力は絶対不可欠でしょう。だから、モンスターだって一捻りできるくらいには強くないと」
「……はい?」
「それにね、腕っぷしだけじゃあないのよ? こちらに有利な証言をしてもらうために、色仕掛けなんかも不可欠ね。だから、美しいボディーラインを常に保っておかなきゃならなくて。ダンジョン探索は、腕っぷしも強くできて、適度な運動で体も絞れて、一石二鳥なのよ」
胸を張って悪徳なことを堂々と宣った彼女は、突如現れたモンスターに挑みかかっていった。目の前で勇猛果敢に暴れまわるスーツ姿の女をじっとりと見つめると、死神ちゃんは低い声でボソリと漏らした。
「お前が法廷の内外で受ける暴力は、とても正当なものだってことが理解できたよ」
「異議あり! 異議ありだわ!」
死神ちゃんの独り言が聞こえていたようで、弁護士は地団駄を踏んで憤った。彼女はダンジョン探索によって脚力も鍛えられているようで、彼女がダンダンと足を振り下ろすたびに、地に倒れ伏したモンスターが血しぶきを上げながら苦しそうに喘いだ。
死神ちゃんはそれを苦々しげな顔で見つめながら、思わず呻いた。
「うわあ、えげつな。ていうか、武器もなしでその強さとか、おかしいだろ」
「一応武器も携帯しているのよ? 普段はこのポーチの中に、大切にしまい込んであるの。このポーチには魔法がかかっていてね、持ち主以外の人間は触ることすらできないの。――私の武器は家宝にして、伝家の大宝刀だから。盗難対策はばっちりってわけ」
死神ちゃんが適当に相槌を打つと、彼女は爽やかな笑みを浮かべた。そして何かを所望するかのように手を差し出すと〈寄越せ〉というジェスチュアをとった。死神ちゃんが眉根を寄せると、彼女はにやりと笑って言った。
「今から死神祓いのために一階に戻るんだもの、損害賠償を請求します」
「これは、死神罠が発動するまでダンジョン内に留まっていたあなたの過失です。よって、その請求は棄却致します」
死神ちゃんは嫌味なほどニッコリと笑って言い返してやった。すると、彼女は不服そうに「異議あり」と繰り返した。
一階へと戻る道すがら、弁護士は遭遇する敵の全てをキレのある殴りと蹴りで蹴散らしていた。しかし、耐久力のあるモンスターが現れると、彼女の快進撃に陰りが見え始めた。
彼女は強敵を見つめて生唾を飲み込むと「伝家の大宝刀を抜く時が来たようね」と呟いた。そしてポーチに手をかけると、取り出した武器を手にモンスターへと襲いかかった。
「ええええええ!? その戦い方、異議あり! 異議あり!!」
死神ちゃんは思わず叫んだ。弁護士は死神ちゃんの抗議に対して「却下!」と連呼しながら、一心不乱に武器を振り下ろした。そして力尽き、崩れ落ちたモンスターを足蹴にすると、額の汗を拭いながら満足気に額の汗を拭った。――開いた片手で、彼女は〈伝家の大宝刀〉である大辞典よりも分厚い本を抱きしめていた。
「これぞ弁護士の真骨頂、法律書ボンバーよ! これさえあれば、いつだって私の勝訴! 勝訴は常に確定なのよ!」
これまでも様々な者の血を吸ってきたのであろう、本の角の部分は赤を通り越し、黒くくすんだ色をしていた。そしてさらに、本からは何かよからぬ気配が漂っていた。きっと、数えきれぬ者の恨みつらみが篭っているのだろう。
死神ちゃんは口をあんぐりとさせると、目を見開いたまま眉間のしわを深めた。
「本って、すごく貴重な品じゃあなかったのか?」
「ええ、そうよ。これだけ分厚い本になると、結構な財産になるわね。だから盗難対策が欠かせないんじゃないの」
彼女が手にしているのは、この国の法律の全てが書き記された本なのだそうだ。これだけの分厚さがあるがために発行部数も少ないそうで、そのため、全ての弁護士がこれを所持しているわけではないのだという。大抵の弁護士は、必要な時にだけ自身が師事する師匠から本を借りるのだそうだが、彼女の家は弁護士の一門を率いている名家だそうで、そのために本を個人所蔵しているのだそうだ。――つまり、この法律書は文字通り〈家宝〉というわけだ。
「そんな大切なものを、武器として使用して良いのかよ」
「私の家では代々、こういう使い方をしていたけれども」
「使用方法、間違ってるよ、それ! 異議あり! 異議あり!!」
死神ちゃんが喚き散らすのもお構いなしに、彼女は新たに現れたモンスターめがけて本を投げつけた。しかし、それは綺麗に跳ね返され、彼女の頭にクリンヒットした。死神ちゃんは弁護士がサラサラと灰になっていくの呆然と見つめた。
灰に突き刺さるように落下した本からは、黒い煙が上がったように見えた。それと同時に、本が纏っていた禍々しさがほんの少しだけだが薄れたような気がした。死神ちゃんは頬を引きつらせると「本日はこれにて閉廷」と呟き、壁の中へと消えていったのだった。
――――正攻法だけでは勝てない戦いというのは、確かにある。でも、法廷では正々堂々と、知識と弁論能力で戦って欲しいのDEATH。
体の線がはっきりと分かる悩ましげなスーツに、短めのスカート。そしてピンヒール。――使用人の中でもメインの職種となる執事やメイドの装備として、ごく一般的なものと見た目の大差ない衣類は確かに産出する。しかし、彼女の身につけているそれらは、贔屓目に見ても使用人とは言い難く、どちらかと言えばキャリアウーマンという出で立ちだった。
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「えっ、やだ、ちょっと、何!? 降りて! 降りなさいってば!」
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「で、職業は?」
「私は弁護士よ! あなたこそ、一体何者なの!?」
「いや、普段の仕事の話じゃあなくてだな……。ちなみに、俺は死神」
「はっ!? 異議あり! そんな可愛らしい死神がいるわけがないわ! 死神といったらおどろおどろしい骸骨と相場が決まっているでしょう!?」
死神ちゃんは面倒臭そうに頭を掻きながら、地面に着地した。そして軽く溜め息をつくと、しかめっ面で弁護士を見上げた。
「こっちが〈異議あり〉言いたいわ。ここは弁護士先生がいらっしゃるような場所じゃあないんだよ。一体何しに来たんだよ」
彼女は咳払いをひとつすると「体を鍛えに来た」と言った。訝しげに顔を歪めて不服気な声を上げた死神ちゃんを真面目くさった表情で見下ろすと、彼女はゆっくりと話し始めた。
彼女は、現在この国にいる弁護士の中でも赤丸急上昇中の売れっ子なのだそうだ。売れっ子であるがために敵も少なくなく、法廷の中でも外でもよく暴力を受けるらしい。しかしながら、彼女はそんな理不尽を跳ね除けながら、常に勝ちをもぎ取ってきたそうだ。
「これからも安定して勝ちを得るために、私はさらなる努力を必要としているの。だから、こうしてダンジョンで腕試しをしているというわけ。――というわけで、私の冒険者としての職業は闘士です」
「えっ、わけが分からない。弁護士が勝つために鍛えるなら、知識や弁論能力だろうが。どうして腕っぷしを強くしようと思ったんだよ」
「さっきも言ったと思うけれど、私、よく理不尽な暴力を受けるのよ。それに、裁判に勝ちに行くにはやっぱり必要なことなのよ」
「〈理不尽な暴力〉を何とかするのは、警備員とかの仕事だろう? 鍛えたいなら、街のカルチャースクールで護身術を習う程度で十分だろ」
死神ちゃんが眉根を寄せると、彼女は〈分かってないな〉と言いたげに肩を竦め、フウと息をつきながら首を横に振った。そして腰に手を当て不敵に笑うと、彼女は尤もらしい口調で言った。
「クライアントに不利な証言をしそうなヤツを消すためには、力は絶対不可欠でしょう。だから、モンスターだって一捻りできるくらいには強くないと」
「……はい?」
「それにね、腕っぷしだけじゃあないのよ? こちらに有利な証言をしてもらうために、色仕掛けなんかも不可欠ね。だから、美しいボディーラインを常に保っておかなきゃならなくて。ダンジョン探索は、腕っぷしも強くできて、適度な運動で体も絞れて、一石二鳥なのよ」
胸を張って悪徳なことを堂々と宣った彼女は、突如現れたモンスターに挑みかかっていった。目の前で勇猛果敢に暴れまわるスーツ姿の女をじっとりと見つめると、死神ちゃんは低い声でボソリと漏らした。
「お前が法廷の内外で受ける暴力は、とても正当なものだってことが理解できたよ」
「異議あり! 異議ありだわ!」
死神ちゃんの独り言が聞こえていたようで、弁護士は地団駄を踏んで憤った。彼女はダンジョン探索によって脚力も鍛えられているようで、彼女がダンダンと足を振り下ろすたびに、地に倒れ伏したモンスターが血しぶきを上げながら苦しそうに喘いだ。
死神ちゃんはそれを苦々しげな顔で見つめながら、思わず呻いた。
「うわあ、えげつな。ていうか、武器もなしでその強さとか、おかしいだろ」
「一応武器も携帯しているのよ? 普段はこのポーチの中に、大切にしまい込んであるの。このポーチには魔法がかかっていてね、持ち主以外の人間は触ることすらできないの。――私の武器は家宝にして、伝家の大宝刀だから。盗難対策はばっちりってわけ」
死神ちゃんが適当に相槌を打つと、彼女は爽やかな笑みを浮かべた。そして何かを所望するかのように手を差し出すと〈寄越せ〉というジェスチュアをとった。死神ちゃんが眉根を寄せると、彼女はにやりと笑って言った。
「今から死神祓いのために一階に戻るんだもの、損害賠償を請求します」
「これは、死神罠が発動するまでダンジョン内に留まっていたあなたの過失です。よって、その請求は棄却致します」
死神ちゃんは嫌味なほどニッコリと笑って言い返してやった。すると、彼女は不服そうに「異議あり」と繰り返した。
一階へと戻る道すがら、弁護士は遭遇する敵の全てをキレのある殴りと蹴りで蹴散らしていた。しかし、耐久力のあるモンスターが現れると、彼女の快進撃に陰りが見え始めた。
彼女は強敵を見つめて生唾を飲み込むと「伝家の大宝刀を抜く時が来たようね」と呟いた。そしてポーチに手をかけると、取り出した武器を手にモンスターへと襲いかかった。
「ええええええ!? その戦い方、異議あり! 異議あり!!」
死神ちゃんは思わず叫んだ。弁護士は死神ちゃんの抗議に対して「却下!」と連呼しながら、一心不乱に武器を振り下ろした。そして力尽き、崩れ落ちたモンスターを足蹴にすると、額の汗を拭いながら満足気に額の汗を拭った。――開いた片手で、彼女は〈伝家の大宝刀〉である大辞典よりも分厚い本を抱きしめていた。
「これぞ弁護士の真骨頂、法律書ボンバーよ! これさえあれば、いつだって私の勝訴! 勝訴は常に確定なのよ!」
これまでも様々な者の血を吸ってきたのであろう、本の角の部分は赤を通り越し、黒くくすんだ色をしていた。そしてさらに、本からは何かよからぬ気配が漂っていた。きっと、数えきれぬ者の恨みつらみが篭っているのだろう。
死神ちゃんは口をあんぐりとさせると、目を見開いたまま眉間のしわを深めた。
「本って、すごく貴重な品じゃあなかったのか?」
「ええ、そうよ。これだけ分厚い本になると、結構な財産になるわね。だから盗難対策が欠かせないんじゃないの」
彼女が手にしているのは、この国の法律の全てが書き記された本なのだそうだ。これだけの分厚さがあるがために発行部数も少ないそうで、そのため、全ての弁護士がこれを所持しているわけではないのだという。大抵の弁護士は、必要な時にだけ自身が師事する師匠から本を借りるのだそうだが、彼女の家は弁護士の一門を率いている名家だそうで、そのために本を個人所蔵しているのだそうだ。――つまり、この法律書は文字通り〈家宝〉というわけだ。
「そんな大切なものを、武器として使用して良いのかよ」
「私の家では代々、こういう使い方をしていたけれども」
「使用方法、間違ってるよ、それ! 異議あり! 異議あり!!」
死神ちゃんが喚き散らすのもお構いなしに、彼女は新たに現れたモンスターめがけて本を投げつけた。しかし、それは綺麗に跳ね返され、彼女の頭にクリンヒットした。死神ちゃんは弁護士がサラサラと灰になっていくの呆然と見つめた。
灰に突き刺さるように落下した本からは、黒い煙が上がったように見えた。それと同時に、本が纏っていた禍々しさがほんの少しだけだが薄れたような気がした。死神ちゃんは頬を引きつらせると「本日はこれにて閉廷」と呟き、壁の中へと消えていったのだった。
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