転生死神ちゃんは毎日が憂鬱なのDEATH

小坂みかん

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* 死神生活一年目 *

第115話 ちょっと早めの★お花見パーティー

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「おお、すごい。見事だな! 何て言うか、たわわだな!」


 死神ちゃんは枝もたわむほどに花を咲かせる梅の木を見上げると、満面の笑みでそう言った。木々を通り抜けた先にある広場では、広げたシートの上で天狐がぴょんぴょんと飛び跳ねながら「こっちじゃこっちじゃ!」と声を上げていた。死神ちゃんは振り返ってマッコイとケイティーを見やると、いそいそと天狐の元へと駆けていった。



   **********



 何とも間抜けな幕切れをした第二回目の鬼ごっこの帰り際、天狐が死神ちゃんのもとへと走り寄った。どうしたのかと死神ちゃんが目をパチクリとさせていると、天狐は何かをはっしと渡してきて、そしてニヤリと笑った。天狐は同じことをマッコイとケイティーにも行い、今にもキャアキャア騒ぎ出しそうな笑顔で走り去った。
 去っていく彼女の背中を呆然と死神ちゃんが呆然と眺めていると、その横でマッコイが早速手渡されたものを確認していた。それはどうやら手紙のようで、彼は内容を目にするや否やきょとんとした顔で「あら」と声を上げた。


「鬼ごっこの日程を組む際に、それ以降のシフトについても聞かれたのは、こういうことだったのね」


 彼の言葉に死神ちゃんが首を傾げさせると、彼は貰った手紙を見せてくれた。そこには、こう記されていた。


@@@@@@@@@@

【しょうたいじょう】

△月◯日、わらわのじょうかまちのにほんていえんで、お花見会をします。

ひとりひとついじょう、たべものをもちよって、たのしいお花見をしましょう。

@@@@@@@@@@


 ミミズがのたくったような、あまり綺麗とは言い難い字で紙いっぱいにクレヨンで書きなぐられたそれを、死神ちゃんは微笑ましく思いながら眺めた。その手紙にはさらに〈マッコの美味しい料理を楽しみにしている〉というようなことが書き添えられていて、どうやら招待状を渡した一人一人に違ったコメントを追加記載しているようだった。
 自分の手紙には何が書いてあるんだろうと思い、死神ちゃんは手紙を開いてみた。そして、眉根を寄せて首を捻った。


「あら、どうしたの? 何か変なことでも書いてあった?」

「いや、何でもない!」


 不思議そうに見下ろしてくるマッコイに苦笑いを向けると、死神ちゃんは慌てて手紙をしまい込んだ。死神ちゃんの慌てっぷりに不思議そうに目を瞬かせたマッコイだったが、すぐさま笑顔を浮かべて「当日、何が食べたい?」と尋ねてきた。死神ちゃんはホッと胸を撫で下ろすと、美味しい食べ物に思いを馳せた。



   **********



 新年度に入ってしまうと、組織のトップ陣である天狐とアリサは今以上に目が回るような忙しさになるのだという。また、死神課に新人が三人入ってくる関係で、マッコイとケイティーも新年度早々から一ヶ月ほどは忙しいのだそうだ。つまり今回のこのお誘いは、〈新年度に向けての準備が一旦落ち着いたところを狙って、お花見をしよう〉ということらしい。
 死神ちゃんとマッコイ、そしてケイティーの三人は一緒にお花見の会場へと向かった。まだ桜はちらほらとしか咲いてはいなかったものの、代わりに梅が見ごろ真っ盛りという状態だった。今回はにゃんこも気が向いたらしく、彼女はすでにやって来ていて木の上で丸くなっていた。
 アリサやサーシャもやって来て、さっそくお花見会が始まった。マッコイが持参した重箱の蓋を開けると、天狐がそれを覗き込みながら目をキラキラと輝かせた。


「ふおおおお……! わらわの大好きなハンバーグが入っているのじゃ!」

「ふふふ、それは俺が作ったんだぜ」


 天狐は耳と尻尾を興奮気味にピンと立てると、早速自分の皿にハンバーグを取り、勢い良く頬張った。そして目を真ん丸にして耳をピクピクと動かすと、感嘆の声を上げた。


「すごいのじゃ! チーズが入っているのじゃ!」


 死神ちゃんが得意気に胸を張ると、天狐は死神ちゃんを尊敬の眼差しで見つめながら言った。


「すごいのう、お花! 最初から最後まで、全部一人で作ったのかえ?」

「おう!」

「すごいのじゃ……! わらわはまだ、包丁も握らせてはもらえないのじゃ! もしや、マッコに教えてもらったのかえ?」

「いや、そうじゃなくて――」


 死神ちゃんが答える前に、天狐はパアと笑みを浮かべて「じゃあ、お父上じゃな!?」と言った。死神ちゃんが頬を引きつらせるのもお構いなしで、天狐は捲し立てた。


「わらわの父上はお花のお父上に負けない〈だんでぃー〉じゃが、料理まではできないのじゃ! お花のお父上はすごいのじゃ! 羨ましいのう!」

「ああ、まあな……」


 複雑そうに苦笑いを浮かべる死神ちゃんの横で、何故かアリサが得意気に胸を張った。天狐が訝しげな表情でそれを指摘すると、アリサは「別に」と答えながらも我が物顔でホホホと笑った。

 マッコイに続いて、サーシャやアリサが持参した重箱の蓋を開ける中、ケイティーはそれをニコニコと眺めているだけだった。死神ちゃんは不思議そうに彼女を見上げると、何を持ってきたのかと尋ねた。すると、彼女はニヤリと笑いながらポーチを漁りだした。――中から出てきたのは、ビールや焼酎、日本酒などだった。


「美味しい料理を食べながら、綺麗な花と可愛らしいのを愛でつつ酒を飲むってさ。絶対幸せだと思うんだよね――って、ちょっとあんた、何で端からしまっていってるんだよ!?」


 ケイティーが酒を取り出すたびに、マッコイがそれをポーチの中へとしまっていっていた。ケイティーが愕然とした表情でマッコイに苦情を言うと、彼は表情もなくさらりと言った。


「アンタ、このあと勤務でしょう? 駄目よ、飲んじゃ」

「何でだよ、マッコイのケチ! 楽しみにしていたのに!」

「だから、勤務があるでしょう? 楽しむのは、料理と花と、可愛いのだけにしておきなさい」

「ケチーッ!!」


 ケイティーはマッコイに向かって叫ぶと、スンスンと鼻を鳴らしながら天狐を抱きかかえた。天狐の豊かな髪の毛に顔を埋め、尻尾をもふもふさせながら拗ねるケイティーの様子に、一同は苦笑いを浮かべた。

 料理をつつきながら、話題は死神寮のキッチンが豪華になったという話になった。アリサは不思議そうに首を傾げると、マッコイに尋ねた。


「鬼ごっこの報酬として、お願いしたんですって? ミニキッチンって、そんなに不便だったの?」

「ええ、実は結構。初めて天狐ちゃんがお泊りに来たときも、どうコンロを使い回そうか悩んだし。一人でもそんな感じだから、何人かで取り合いになるともう地獄絵図のようで」

「最初、あんたがああ言い出したときは〈何だそりゃ〉くらいにしか思わなかったけどさ、キッチンが広くなった途端にうちの寮でも料理する回数増えたんだよ」

「でしょう?」


 マッコイが苦笑いを浮かべると、ケイティーはうんうんと頷いた。そして頬を緩めると、彼女は何かに思いを馳せるかのようなうっとり顔を浮かべてポツポツと言った。


「食事はもちろんだけどさ、お菓子もいいよね。あんたの特製マフィン、めっちゃ美味しくて、私、大好きなんだよね。スコーンも、ドーナツも、ブラウニーも。……あ、この前のバレンタインのチョコマカロンも最高だった。――あんなに美味しいものを作れるなら、そりゃあおやつ買いに行かないよな、うん」

「……ちょっと。今アンタが言ったメニューの中に、食べさせた覚えのないものまで入っているっていうのは、一体どういうことなのよ」

「へっ? だって、小花おはなが分けてくれるから。こいつさ、いつも結構大きめの保存容器に入れて、大量に持ち歩いてるんだよ」


 あっけらかんと答えたケイティーから視線を外すと、マッコイはじっとりと死神ちゃんを見つめた。死神ちゃんがバツが悪そうに苦笑いを浮かべると、マッコイは呆れ眼を細めてボソリと言った。


「まさか、『ちょっと分けて』って言うたびにそこまでしっかりとした保存容器まで持参してるとは思わなかった。どうりで減りが早いわけよ」

「いやだって、すごく美味しいものだから、つい……」

「あれ、一応、寮長仕事の合間に食べるために用意しているものなんですけど」


 目くじらを立てるマッコイと怒られてしょんぼりと肩を落とす死神ちゃんを見つめてムッとすると、アリサは死神ちゃんを抱え込んだ。死神ちゃんは怪訝な面持ちでアリサを見上げると「何?」とだけ口にした。すると、アリサは不服そうに口を尖らせた。


「私が用意した料理には全然箸をつけていないじゃない。頑張って作ったんだから、食べてよ。――サーシャとマッコイの特訓を受けて作ったものだから、安心してくれていいから」


 彼女がそう言うと、サーシャとマッコイが顔を伏せた。二人とも少しばかり疲れたような表情をしており、何度も呼びつけられ、へとへとになりながら教えたのだろうことが想像できた。
 死神ちゃんは苦笑いを浮かべると、アリサの重箱の唐揚げを食べた。普通に美味しいということに驚くと、サーシャとマッコイがこっそりと胸を撫で下ろしているのが視界の端に入った。


「お前、本当に頑張っているんだなあ。――ていうか、昔からこのくらい頑張って欲しかったよ」

「昔だって頑張っていたわよ。ただ、ちょっと、頑張り方を間違えてただけで。――ほら、もっと食べて。ね?」


 死神ちゃんは促されるがまま、いくつかのおかずを摘んで口に運んだ。そして餃子っぽいものを口に含んだ途端、死神ちゃんは顔を真っ赤にさせてすぐに青ざめさせ、アリサの膝から崩れるように降りた。そのままコップ片手にヨロヨロとサーシャの横に置いてある飲み物群へと向かったのだが、死神ちゃんはそこに辿り着く前に力尽きた。
 慌てたサーシャが飲み物を注いでやり、死神ちゃんはそれを飲み干して再びぐったりと倒れこんだ。サーシャが死神ちゃんに膝を貸してやると、死神ちゃんはそれを抱え込むようにしてうずくったまま、ふるふると震えだした。

 その様子を不審に思ったマッコイは、死神ちゃんが食べたのと同じものを食べてみた。そして勢い良くむせ返ると、煽るように飲み物を飲み干し、さらに何度か飲み物をおかわりした。


「おかしいわね。お店で食べた〈青唐辛子とパクチーの餃子〉がとても美味しかったから、作ってみたのだけど」

「アリサちゃん。それ、レシピは見ながら作った?」

「いいえ。見つからなかったから、適当に」


 サーシャの問いかけに、アリサは当然とばかりにそう答えた。サーシャとマッコイはアリサを睨みつけると、声を揃えて言った。


「〈まだ、レシピ通り以外のことはするな〉って口を酸っぱくして言ったの、忘れたの!?」


 アリサが笑ってごまかすのを見て、サーシャとマッコイは深く溜め息をついた。いまだサーシャの膝で震えている死神ちゃんに、天狐は心配そうに近寄った。大丈夫かと声をかけてきた彼女に頷きながら、死神ちゃんは声をひそめて言った。


「なあ、そう言えば。招待状の〈相談事〉って何だ?」


 死神ちゃんの貰った招待状には〈そうだんごと。おみつにはないしょ〉と書いてあったのだ。天狐はわざとらしく「元気になるおまじないをするのじゃ!」と言うと、おまじないと称して相談内容をこそこそと耳打ちしてきた。それは、相談というよりも待ち合わせのための連絡のようだった。
 死神ちゃんは不思議に思いつつも、ニッコリと笑っておまじないに対する礼を述べた。


「さあ、デザートも用意してありますからね。気を取り直して、どんどん頂いてくださいませね」


 おみつが笑顔でそう言うと、天狐は自分の席へと戻っていった。死神ちゃんもサーシャに礼を述べると自分の席へと戻り、口直しに甘いものを食べながらぼんやりと上を見上げた。


「本当に、綺麗だなあ。桜にも劣らない、見事な咲きっぷりだよ。――ていうか、にゃんこ、あいつ、完全に寝入ってるな。降りてくる気配が全然ないよ」

「この梅はの、実もとても立派なのじゃ! 実のる季節になったら、一緒に梅干し作りをするのじゃ!」


 死神ちゃんは天狐に向かって頷くと、再び梅を仰ぎ見た。みんなもまた、美しい梅を堪能しながら、忙しさから解放された一時いっときを慈しむように、気の置けない仲間との楽しい時間を尊ぶように笑顔を浮かべたのだった。




 ――――仲間との大切な時間も、息抜きも、とても貴重だし必要なもの。守っていきたい、大切なものだと死神ちゃんは心の底から思いました。あと、初心者さんにとってはお料理レシピって絶対に〈守るべき、大切なもの〉DEATHよね……。
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