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* 死神生活一年目 *
第111話 死神ちゃんと救済者
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死神ちゃんは地図上の〈担当のパーティー〉の位置を頼りに三階のゾンビ部屋へとやって来た。何の気なしにゾンビ部屋へと入ろうとした死神ちゃんだったが、慌てて室外へと後退した。
死神ちゃんが出ていってすぐ、部屋の中は神聖な雷光で満たされ、ゾンビ達がここそこで断末魔の呻きを上げた。
「あっぶな……。危うく怪我するところだった……」
死神ちゃんは恐る恐る部屋を覗き見ると、げっそりとした顔でゾンビの行く末を見守った。そしてふと、顔をしかめた。――こんなことが、たしか年明け前にもあったような。
死神ちゃんは満ち満ちている神聖な光が落ち着いてから、そっと部屋の中へと入った。そして、部屋中が再び光で満ちぬ前にと慌ててターゲットを目指した。
目標が年明け前と違うと分かると、死神ちゃんは気を引き締めた。普通の、常識のある冒険者なら攻撃行動に出てくるはずだからだ。
案の定、風を切りながら突進してくる死神ちゃんに気がついた僧侶の男は、慌てて杖を構えると神聖な魔法を打ち放った。死神ちゃんはそれを巧みに躱すと、彼の上空を通過して通り過ぎつつ、身を翻して彼の額をひと叩きした。
彼は部屋中を包み込むほどの規模の魔法を再び放った。しかし、既にとり憑きを完了させた死神ちゃんには効果がなかった。しかめっ面で眩しそうに目を細める死神ちゃんを眺めながら、彼は怪訝な表情を浮かべた。そして光が収まるのと同時に、彼は死神ちゃんに跳びかかり、思いっきりメイスを振り下ろした。
死神ちゃんの背骨を綺麗になぞるように、メイスはスカッとすり抜けた。死神ちゃんが気持ち悪そうに苦々しげな顔を浮かべるのを見て、彼は顔を青ざめさせた。
「魔法も物理も効かないだと……!? どういうことだ! こんな、面妖な……!」
「面妖も何もあるか。ただの死神だよ。そのくらい、ちょっと考えればすぐさま気づけるだろう」
「ああ、死神か。どうりで……って、死神!?」
彼は〈一生の不覚〉とばかりに愕然として崩れ落ちた。死神ちゃんは面倒臭そうに頭をわしわしと掻きながら、膝を折ってうなだれる僧侶を見下ろした。
「あんた、一体何していたんだ? 何かの練習か?」
僧侶は顔を上げると、許せないことがあるのだと呟くように言った。
何でも、彼は〈闇堕ちしてモンスター化した僧侶〉のことがどうにも許せないのだとか。もちろん、そのモンスター僧侶に恨みがあるというわけではない。彼は自身の信心深さから、〈僧侶がモンスター化している〉というのが許せないのだそうだ。そして、それを〈許せない〉と思ってしまう自分の器の小ささと、何度挑んでも救済に至れない自分の技量の低さが許せないのだとか。
そんなもの放っておけば良いだろうにと死神ちゃんは思ったのだが、彼は一人でも多くの〈道から外れた者〉に救いの手を差し伸べたいのだそうだ。
「何事も、赦すことが救済の第一歩だというのに。私はまだまだ、修行が足りないようです。そういうことも含め、闇堕ちした僧侶を、かつては同胞であったであろう者を救済できたとき、私は僧侶として一人前になれる気がしまして。――先ほどの魔法は、彼に挑む前の肩慣らしですね。彼はアンデットというわけではないので、さほど効果はありませんが。もしかしたら、神聖な光が彼の闇に染まった心に光を取り戻してくれるやもしれませんし」
死神ちゃんが相槌を打つと、彼は頭を抱えて悩み始めた。せっかくこれから宿敵と相対しようと思っていた矢先の不幸を取り払うために一階へと戻るべきか、最悪消滅に至る可能性という重荷を背負うことで己の覚悟をより確固たるものとすべきかと。
後者を選択した彼は、死神ちゃんについてくるようにと言うとゾンビ部屋をあとにした。
「目撃情報によると、最近はこの辺りに居るそうなのだが……」
そう呟きながら、彼は暗く陰鬱とした通路を彷徨っていた。いまだ〈僧侶のレプリカ〉を見たことがなく、その姿に興味のあった死神ちゃんも一緒になって視線を走らせた。そして、死神ちゃんは盛大に顔をしかめた。
「なあ、あんたの探しているヤツって、もしかして、アレ?」
「ああ、そうです! アレです!」
死神ちゃんの指差すほうを向き、目を凝らして眉根を寄せていた彼は一転して顔を明るくした。死神ちゃんはしかめっ面のまま、心なしか首を捻ると低い調子でぼそぼそと言った。
「たしかに、僧侶だな。でも、お前の同胞とは違うだろう」
「宗派や信仰する対象が違えど、僧侶には違いありません。〈教えを守り、民にもそれを説き、導く〉という点では同じです」
そう言って、彼は暗がりに佇む〈袈裟懸けの同胞〉を見つめ、悲しげに顔を歪めた。死神ちゃんは〈溜飲が下がらない〉と言いたげな顔をすると、いやでもと口ごもった。
「そうだろうけどさ。こういうダンジョンで〈僧侶〉って言ったら、あんたみたいな〈神に仕えし者〉って格好のヤツを言うだろう。ありゃあどう見ても坊さんじゃあないか。なんか、しっくり来ないっていうか」
「でも、僧侶は僧侶です。違いはありません」
死神ちゃんはなおも〈納得しかねる〉と言いたげに口を尖らせると、鼻から軽くフンと息をついた。
血塗られた真紅の瞳を頭巾の中から覗かせているその僧侶は、ところどころが擦り切れている袈裟に身を包んでいた。額に鬼のような角を生やし、大きな体躯にギラついた雰囲気を漂わせる姿はまさに〈修羅の道に堕ちた破戒僧〉というに相応しかった。
「なんと禍々しい……。己が力に溺れ、修羅の道に堕ちてしまったのでしょう。――今度こそ、私は彼に救いの手を差し伸べるのです!」
彼は自身にかけられる限りの支援魔法をかけると、破戒僧に果敢に挑んでいった。荒々しく振り下ろされる錫杖をメイスで受け止め、必死に応戦する彼の姿を眺めながら、死神ちゃんは思案顔を浮かべて首を捻った。
というのも、僧侶のレプリカを見るのは初めてのはずだというのに、どこかであの破戒僧を見たことがあるような気がするのだ。モヤモヤとした気持ちを抱えながら、目元だけが覗く頭巾を纏った破戒僧をジッと死神ちゃんは見つめた。そして何かに思い至り、死神ちゃんは思わず嗚呼と大声を上げた。
モヤモヤから救済され表情に光が差した死神ちゃんとは対照的に、僧侶の彼には闇が訪れた。唐突に発せられた死神ちゃんの大声に驚いて集中を切らした彼は、その一瞬を突かれ破戒僧に脳天をかち割られてしまったのだ。
サラサラと散っていく彼の姿を気まずそうに見つめながら頭を掻くと、死神ちゃんはそそくさとその場から立ち去った。
**********
「おう、薫ちゃん、お疲れ!」
待機室に戻ってくるなり、死神ちゃんは住職に声をかけられた。死神ちゃんが彼に近寄ると、彼はニヤリと笑って死神ちゃんを見下ろした。
「薫ちゃん、アレが俺だって気づくの遅えよ。毎日顔を合わせてるっていうのに、何で分からなかったんだよ」
「いやだって、お前の坊主スタイルを見たのって歌謡コンテストのときだけだし。いつも洋服だから、いまいち脳内で繋がらなくて。しかもあのレプリカ、何故だか角生えてたしさ」
住職はケラケラと笑うと〈あれは衣装も含め、転生前の姿そのままである〉と教えてくれた。戒律に背き修羅に走って鬼と化した生前の彼には角があったのだが、こちらの世界に転生するにあたって彼は〈赦し〉を受けた。そして、闇堕ちする前の姿に戻されたのだそうだ。だから、現在は角がないのだとか。
「寮長達のレプリカも薫ちゃんのレプリカも、こちらの世界に合わせた衣装が用意されていて、しかもすごく格好いいのに。俺は何故かそのまんまなんだよな。すごく浮いていると思うんだが、ビット所長があの姿を気に入っているらしくてな」
黒歴史だから、正直恥ずかしい。――そう言って、彼はしょんぼりと肩を落とした。
ジャパニーズなモンスターがちらほらと出てくるのは何故だろうかと日頃から疑問に思っていた死神ちゃんだったが、ようやくその謎が解けて思わず笑みを漏らした。
「ずっとつっかえていたものがとれた気分だよ。ありがとう、住職」
「何〈救われた〉的な顔してるんだよ。わけが分からないし、何か癪に障るなあ」
死神ちゃんが苦笑いを浮かべて軽く謝罪すると、住職は二本の指をビッと死神ちゃんに差し向けた。そして「今晩、酒を奢ってくれるならチャラだ」と言いながら、彼はダンジョンへと降りていったのだった。
――――救いたいと願っても、うっかりすれば掬われる。また、その人にとって何が〈救い〉になるかは分からない。本当に、奥が深くて難しいのDEATH。
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「魔法も物理も効かないだと……!? どういうことだ! こんな、面妖な……!」
「面妖も何もあるか。ただの死神だよ。そのくらい、ちょっと考えればすぐさま気づけるだろう」
「ああ、死神か。どうりで……って、死神!?」
彼は〈一生の不覚〉とばかりに愕然として崩れ落ちた。死神ちゃんは面倒臭そうに頭をわしわしと掻きながら、膝を折ってうなだれる僧侶を見下ろした。
「あんた、一体何していたんだ? 何かの練習か?」
僧侶は顔を上げると、許せないことがあるのだと呟くように言った。
何でも、彼は〈闇堕ちしてモンスター化した僧侶〉のことがどうにも許せないのだとか。もちろん、そのモンスター僧侶に恨みがあるというわけではない。彼は自身の信心深さから、〈僧侶がモンスター化している〉というのが許せないのだそうだ。そして、それを〈許せない〉と思ってしまう自分の器の小ささと、何度挑んでも救済に至れない自分の技量の低さが許せないのだとか。
そんなもの放っておけば良いだろうにと死神ちゃんは思ったのだが、彼は一人でも多くの〈道から外れた者〉に救いの手を差し伸べたいのだそうだ。
「何事も、赦すことが救済の第一歩だというのに。私はまだまだ、修行が足りないようです。そういうことも含め、闇堕ちした僧侶を、かつては同胞であったであろう者を救済できたとき、私は僧侶として一人前になれる気がしまして。――先ほどの魔法は、彼に挑む前の肩慣らしですね。彼はアンデットというわけではないので、さほど効果はありませんが。もしかしたら、神聖な光が彼の闇に染まった心に光を取り戻してくれるやもしれませんし」
死神ちゃんが相槌を打つと、彼は頭を抱えて悩み始めた。せっかくこれから宿敵と相対しようと思っていた矢先の不幸を取り払うために一階へと戻るべきか、最悪消滅に至る可能性という重荷を背負うことで己の覚悟をより確固たるものとすべきかと。
後者を選択した彼は、死神ちゃんについてくるようにと言うとゾンビ部屋をあとにした。
「目撃情報によると、最近はこの辺りに居るそうなのだが……」
そう呟きながら、彼は暗く陰鬱とした通路を彷徨っていた。いまだ〈僧侶のレプリカ〉を見たことがなく、その姿に興味のあった死神ちゃんも一緒になって視線を走らせた。そして、死神ちゃんは盛大に顔をしかめた。
「なあ、あんたの探しているヤツって、もしかして、アレ?」
「ああ、そうです! アレです!」
死神ちゃんの指差すほうを向き、目を凝らして眉根を寄せていた彼は一転して顔を明るくした。死神ちゃんはしかめっ面のまま、心なしか首を捻ると低い調子でぼそぼそと言った。
「たしかに、僧侶だな。でも、お前の同胞とは違うだろう」
「宗派や信仰する対象が違えど、僧侶には違いありません。〈教えを守り、民にもそれを説き、導く〉という点では同じです」
そう言って、彼は暗がりに佇む〈袈裟懸けの同胞〉を見つめ、悲しげに顔を歪めた。死神ちゃんは〈溜飲が下がらない〉と言いたげな顔をすると、いやでもと口ごもった。
「そうだろうけどさ。こういうダンジョンで〈僧侶〉って言ったら、あんたみたいな〈神に仕えし者〉って格好のヤツを言うだろう。ありゃあどう見ても坊さんじゃあないか。なんか、しっくり来ないっていうか」
「でも、僧侶は僧侶です。違いはありません」
死神ちゃんはなおも〈納得しかねる〉と言いたげに口を尖らせると、鼻から軽くフンと息をついた。
血塗られた真紅の瞳を頭巾の中から覗かせているその僧侶は、ところどころが擦り切れている袈裟に身を包んでいた。額に鬼のような角を生やし、大きな体躯にギラついた雰囲気を漂わせる姿はまさに〈修羅の道に堕ちた破戒僧〉というに相応しかった。
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サラサラと散っていく彼の姿を気まずそうに見つめながら頭を掻くと、死神ちゃんはそそくさとその場から立ち去った。
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「おう、薫ちゃん、お疲れ!」
待機室に戻ってくるなり、死神ちゃんは住職に声をかけられた。死神ちゃんが彼に近寄ると、彼はニヤリと笑って死神ちゃんを見下ろした。
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「いやだって、お前の坊主スタイルを見たのって歌謡コンテストのときだけだし。いつも洋服だから、いまいち脳内で繋がらなくて。しかもあのレプリカ、何故だか角生えてたしさ」
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「何〈救われた〉的な顔してるんだよ。わけが分からないし、何か癪に障るなあ」
死神ちゃんが苦笑いを浮かべて軽く謝罪すると、住職は二本の指をビッと死神ちゃんに差し向けた。そして「今晩、酒を奢ってくれるならチャラだ」と言いながら、彼はダンジョンへと降りていったのだった。
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