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* 死神生活一年目 *
第100話 FU・RU・E・RU★もふ殿パニック②
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「おお、雪化粧姿も素晴らしいな……」
天守閣を仰ぎ見ていた死神ちゃんは、はらりと落ちてきた雪を鼻先に乗せておっさん臭いくしゃみをした。おかしそうに笑うケイティーを睨みつけていると、今度はマフラーと首との間にできた隙間に雪が入り込み、死神ちゃんはビクリと身を捩らせた。身を折って笑うケイティーに顔をしかめさせてフンと鼻を鳴らすと、マッコイがマフラーをきっちりと巻き直してくれた。
本日は町中のお習い事を嗜む者が集まっての新春発表会とあって、門は常に開放されていた。死神ちゃんはマッコイに笑顔で礼を述べると、行き交う人々の合間を縫って門をくぐった。先を行く死神ちゃんが楽しそうに急かしてくるのに返事を返しながら、マッコイとケイティーも後に続いた。
門と城までの間には出店が並んでいた。美味しそうな香りと祭りのような楽しい雰囲気に後ろ髪を引かれながら、死神ちゃんは城の中へと進んだ。会場に着くと、すでにサーシャとアリサが席を確保していてくれて、死神ちゃんは二人と挨拶を交わしながらコートを脱いだ。
「てんこは何番目に出るんだ?」
席に腰掛けながら死神ちゃんがそう言うと、ちょうどプログラムを見ていたサーシャが「第一部の一番最初だね」と教えてくれた。他にも登場予定はあるのかと尋ねると、特にプログラムに記載はないということだった。
第一部の一番最初の演目は合奏だ。どうやら天狐は単独演奏はせず、合同演奏にのみ参加するらしい。意外と緊張しぃな彼女のことだ、一人での演奏に不安でもあったのだろう。しかしながら、一番最初とあっては〈一人じゃない〉という安心感よりも緊張のほうが勝ってしまっていることだろう。――死神ちゃんは「きっと今、緊張でガチガチになっているだろうな」と想像しながらクスリと小さく笑った。
合同演奏から始まるとあって、お琴などの大きな楽器は既に舞台上にセッティングされていた。開会時間となると、司会進行役のおみつがやって来て深々とお辞儀をした。
天狐の城下町には様々な職人や術師がたくさん住んでいる。彼らは単身赴任してきているわけではなく、家族も一緒にここで暮らしているのだそうだ。そのため、彼らのお子さん達のための学校や習い事教室などが町にはいくつかあるそうで、一番最初の合奏はそのお教室に通い始めて日の浅い子供達で行うらしい。――そのような説明を終えると、おみつは子供達に〈入場するように〉と合図を出した。すると、小さな子供達が緊張でカチコチになりながら舞台上に現れた。
どの子も緊張で顔面蒼白となっていた。中でもお琴の前にちょこんと座り込んだ天狐の緊張っぷりは凄いものだった。
一応、彼女はこの子供達の中でも一番長く習い事をしている、言わば〈お姉さん〉だった。本来なら単独演奏のほうに出ていてもおかしくないらしいのだが、都合により合奏のみの出演となったらしい。
そして〈お姉さん〉という立場のため、彼女は周りの〈お琴組〉の面倒を見なければならないようだった。そんな責任を背負っていることがさらに彼女の緊張を高めているようで、天狐は既にどの子供達よりも顔が真っ青で、ぷるぷると小刻みに震えていた。そして他の子達からこそこそと話しかけられるたびに、彼女は頬を引きつらせ、一生懸命に対応していた。
ぷるぷると震える子供達を暖かな目で会場中が見守る中、演奏はスタートした。みんな、ガチガチになりながらも何とか一曲目を弾き終えた。第一関門を突破したことで安心したのか、子供達の表情に余裕が見え始めた。
二曲目も難なく演奏し終えて、最後の一曲となった。子供達はリラックスした様子で最後の一曲に臨んだ。――しかし、ここでアクシデントが起こった。
三曲目を弾いている最中に、天狐のお琴の弦が切れたのだ。盛大に糸が弾け飛んだのと同時に、天狐は動きやすいよう一本に纏めていた尻尾を九本に分かれさせ、その全てをピンと張り詰めさせて固まった。
周りが演奏を続ける中、真っ青な顔の天狐の瞳は次第にうるうるとし出し、小刻みな震えは本日最大となった。しかし、彼女はグッと奥歯に力を入れると、〈何も起きていない〉と言うかのようなおすまし顔を繕って演奏を再開させた。切れた糸のところの音は近くの糸で代用し、彼女は最後まで何とか弾き続けた。
演奏が終わり、子供達は全員揃ってペコリとお辞儀をした。お辞儀をしながら、天狐はやはり涼しげなのを装いきれていないような表情でぷるぷると震えていた。しかし、会場中から暖かな拍手が沸き起こると、彼女は安心したように少しだけ表情を緩めたのだった。
第一部が終わってお昼休憩の時間となると、楽屋裏から出てきた天狐は死神ちゃんの元に一目散に走っていった。抱きついてくる彼女の頭を撫でながら、泣き出すことなく最後まで弾ききることができたことを死神ちゃんは褒めてやった。だが、嬉しそうに顔を上げた彼女の目元は真っ赤に腫れており、どうやら裏で散々泣いてから出てきたようだった。
順調に弾ききることができたことで気が緩んだのか、三曲目前に調弦をした際にきつく糸を締めすぎてしまったのか、もしくは弦を強く弾きすぎてしまったようで、それで糸が切れてしまったのだそうだ。とてもショックで頭の中が真っ白になりパニックを起こしそうになったそうなのだが、一緒に演奏しているみんなよりも〈お姉さん〉である自分が取り乱して演奏を中断させてはならないと思い、何とか踏みとどまったそうだ。
それでも、せっかくの晴れ舞台でやらかしたという衝撃は彼女にはやはり大き過ぎた。そのため、裏に引っ込んでからいろいろなものがこみ上げてきて、結局わんわんと泣いてしまったのだそうだ。しかし、みんなは責めるどころか褒めてくれ、お師匠さんも笑顔で頭を撫でてくれたのだとか。
「アクシデントが起こっても対処できるくらいには冷静でいられたってことだろう? すごく格好良かったよ」
「少し前のわらわだったら、そのまま泣き出して終わっていたと思うのじゃ! わらわも少しずつ成長しているのじゃ!」
照れくさそうながらも得意気に胸を張る天狐に笑いかけながら、死神ちゃんはウンウンと頷き返した。それを見て嬉しそうに瞳を輝かせた天狐は、褒めて褒めてと言いたげにマッコイやケイティーの顔を見上げた。マッコイとアリサ、そしてサーシャは天狐の頭を笑顔で撫でてやり、そしてケイティーは天狐を羽交い締めにしてぐりぐりと頬ずりをした。
「ふふふん、一生懸命頑張ったからの、美味しくご飯が食べられそうじゃ! お花、休憩時間いっぱい、外の出店を一緒に食べ歩くのじゃ!」
満面の笑みを浮かべる天狐に、死神ちゃんは頷いた。そして二人はマッコイ達を伴って、外の出店に向かったのだった。
――――何かをやり遂げた後の達成感は、一回りも二回りも成長させてくれる素敵なもの。そして〈その後の食事〉を一層美味しくしてくれる最高のスパイス。こうして、心も体も満たされた天狐は彼女なりのペースでゆっくりと成長していくのDEATH。
天守閣を仰ぎ見ていた死神ちゃんは、はらりと落ちてきた雪を鼻先に乗せておっさん臭いくしゃみをした。おかしそうに笑うケイティーを睨みつけていると、今度はマフラーと首との間にできた隙間に雪が入り込み、死神ちゃんはビクリと身を捩らせた。身を折って笑うケイティーに顔をしかめさせてフンと鼻を鳴らすと、マッコイがマフラーをきっちりと巻き直してくれた。
本日は町中のお習い事を嗜む者が集まっての新春発表会とあって、門は常に開放されていた。死神ちゃんはマッコイに笑顔で礼を述べると、行き交う人々の合間を縫って門をくぐった。先を行く死神ちゃんが楽しそうに急かしてくるのに返事を返しながら、マッコイとケイティーも後に続いた。
門と城までの間には出店が並んでいた。美味しそうな香りと祭りのような楽しい雰囲気に後ろ髪を引かれながら、死神ちゃんは城の中へと進んだ。会場に着くと、すでにサーシャとアリサが席を確保していてくれて、死神ちゃんは二人と挨拶を交わしながらコートを脱いだ。
「てんこは何番目に出るんだ?」
席に腰掛けながら死神ちゃんがそう言うと、ちょうどプログラムを見ていたサーシャが「第一部の一番最初だね」と教えてくれた。他にも登場予定はあるのかと尋ねると、特にプログラムに記載はないということだった。
第一部の一番最初の演目は合奏だ。どうやら天狐は単独演奏はせず、合同演奏にのみ参加するらしい。意外と緊張しぃな彼女のことだ、一人での演奏に不安でもあったのだろう。しかしながら、一番最初とあっては〈一人じゃない〉という安心感よりも緊張のほうが勝ってしまっていることだろう。――死神ちゃんは「きっと今、緊張でガチガチになっているだろうな」と想像しながらクスリと小さく笑った。
合同演奏から始まるとあって、お琴などの大きな楽器は既に舞台上にセッティングされていた。開会時間となると、司会進行役のおみつがやって来て深々とお辞儀をした。
天狐の城下町には様々な職人や術師がたくさん住んでいる。彼らは単身赴任してきているわけではなく、家族も一緒にここで暮らしているのだそうだ。そのため、彼らのお子さん達のための学校や習い事教室などが町にはいくつかあるそうで、一番最初の合奏はそのお教室に通い始めて日の浅い子供達で行うらしい。――そのような説明を終えると、おみつは子供達に〈入場するように〉と合図を出した。すると、小さな子供達が緊張でカチコチになりながら舞台上に現れた。
どの子も緊張で顔面蒼白となっていた。中でもお琴の前にちょこんと座り込んだ天狐の緊張っぷりは凄いものだった。
一応、彼女はこの子供達の中でも一番長く習い事をしている、言わば〈お姉さん〉だった。本来なら単独演奏のほうに出ていてもおかしくないらしいのだが、都合により合奏のみの出演となったらしい。
そして〈お姉さん〉という立場のため、彼女は周りの〈お琴組〉の面倒を見なければならないようだった。そんな責任を背負っていることがさらに彼女の緊張を高めているようで、天狐は既にどの子供達よりも顔が真っ青で、ぷるぷると小刻みに震えていた。そして他の子達からこそこそと話しかけられるたびに、彼女は頬を引きつらせ、一生懸命に対応していた。
ぷるぷると震える子供達を暖かな目で会場中が見守る中、演奏はスタートした。みんな、ガチガチになりながらも何とか一曲目を弾き終えた。第一関門を突破したことで安心したのか、子供達の表情に余裕が見え始めた。
二曲目も難なく演奏し終えて、最後の一曲となった。子供達はリラックスした様子で最後の一曲に臨んだ。――しかし、ここでアクシデントが起こった。
三曲目を弾いている最中に、天狐のお琴の弦が切れたのだ。盛大に糸が弾け飛んだのと同時に、天狐は動きやすいよう一本に纏めていた尻尾を九本に分かれさせ、その全てをピンと張り詰めさせて固まった。
周りが演奏を続ける中、真っ青な顔の天狐の瞳は次第にうるうるとし出し、小刻みな震えは本日最大となった。しかし、彼女はグッと奥歯に力を入れると、〈何も起きていない〉と言うかのようなおすまし顔を繕って演奏を再開させた。切れた糸のところの音は近くの糸で代用し、彼女は最後まで何とか弾き続けた。
演奏が終わり、子供達は全員揃ってペコリとお辞儀をした。お辞儀をしながら、天狐はやはり涼しげなのを装いきれていないような表情でぷるぷると震えていた。しかし、会場中から暖かな拍手が沸き起こると、彼女は安心したように少しだけ表情を緩めたのだった。
第一部が終わってお昼休憩の時間となると、楽屋裏から出てきた天狐は死神ちゃんの元に一目散に走っていった。抱きついてくる彼女の頭を撫でながら、泣き出すことなく最後まで弾ききることができたことを死神ちゃんは褒めてやった。だが、嬉しそうに顔を上げた彼女の目元は真っ赤に腫れており、どうやら裏で散々泣いてから出てきたようだった。
順調に弾ききることができたことで気が緩んだのか、三曲目前に調弦をした際にきつく糸を締めすぎてしまったのか、もしくは弦を強く弾きすぎてしまったようで、それで糸が切れてしまったのだそうだ。とてもショックで頭の中が真っ白になりパニックを起こしそうになったそうなのだが、一緒に演奏しているみんなよりも〈お姉さん〉である自分が取り乱して演奏を中断させてはならないと思い、何とか踏みとどまったそうだ。
それでも、せっかくの晴れ舞台でやらかしたという衝撃は彼女にはやはり大き過ぎた。そのため、裏に引っ込んでからいろいろなものがこみ上げてきて、結局わんわんと泣いてしまったのだそうだ。しかし、みんなは責めるどころか褒めてくれ、お師匠さんも笑顔で頭を撫でてくれたのだとか。
「アクシデントが起こっても対処できるくらいには冷静でいられたってことだろう? すごく格好良かったよ」
「少し前のわらわだったら、そのまま泣き出して終わっていたと思うのじゃ! わらわも少しずつ成長しているのじゃ!」
照れくさそうながらも得意気に胸を張る天狐に笑いかけながら、死神ちゃんはウンウンと頷き返した。それを見て嬉しそうに瞳を輝かせた天狐は、褒めて褒めてと言いたげにマッコイやケイティーの顔を見上げた。マッコイとアリサ、そしてサーシャは天狐の頭を笑顔で撫でてやり、そしてケイティーは天狐を羽交い締めにしてぐりぐりと頬ずりをした。
「ふふふん、一生懸命頑張ったからの、美味しくご飯が食べられそうじゃ! お花、休憩時間いっぱい、外の出店を一緒に食べ歩くのじゃ!」
満面の笑みを浮かべる天狐に、死神ちゃんは頷いた。そして二人はマッコイ達を伴って、外の出店に向かったのだった。
――――何かをやり遂げた後の達成感は、一回りも二回りも成長させてくれる素敵なもの。そして〈その後の食事〉を一層美味しくしてくれる最高のスパイス。こうして、心も体も満たされた天狐は彼女なりのペースでゆっくりと成長していくのDEATH。
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