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* 死神生活一年目 *
第98話 死神ちゃんとかわいこちゃん②
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死神ちゃんは四階のとある場所へとやってきた。ここは〈祝福の像〉のある三階への階段から遠く、凶悪なモンスターが低頻度で出現するという、修行するにはあまり美味しくないスポットだ。しかしながら、実は知る人ぞ知る〈モンスターからドロップするアイテムが美味しい〉というスポットでもあった。
死神ちゃんはそこでアイテム掘りしている冒険者にゆっくりと近づくと、驚かしざまにとり憑いた。だが、驚かせた側の死神ちゃんのほうが心なしか驚いてしまった。死神ちゃんはびっくり顔をしかめると、冒険者にぼそぼそと話しかけた。
「お前、まだビジネスゲイやってたのか」
彼――かわいこちゃんは以前、可愛い容姿を逆手に取り、女性用の装備で身を固め、あたかも女性であるような素振りを見せることで男性冒険者をいいように利用していた。彼は本物のオカマさんを侮辱するような発言をしたがためにアルデンタスの怒りを買って酷い目に遭ったのだが、今もなお女装をし続けていた。そのことに、死神ちゃんは少々不快に思ったのだ。
死神ちゃんに驚かされて尻もちをついたかわいこちゃんは、怒り顔を浮かべると口を尖らせた。
「誰かと思ったら、あの散々な目に遭った時にとり憑いてた死神か。言っとくけど、今はビジネスゲイなんてやってねえよ」
「じゃあ、そっちの世界に目覚めたのか」
かわいこちゃんは嫌忌の表情を浮かべながら「それも違う」と声を荒げさせた。どう違うのかと死神ちゃんが尋ねると、彼は心なしか頬を染めながら照れくさそうに答えた。
「目覚めたは目覚めた。でも、そういうのじゃなくて、〈可愛い格好をする楽しさ〉に目覚めっちゃったんだよなー」
何でも、彼はあの後も性懲りもなく男性冒険者を搾取していたそうだ。同時に、彼はアルデンタスからの恫喝に怒りを覚えていた。冒険者として少しでも美味しい思いをして楽に事を進めるために、女のフリをして何が悪いんだという思いが拭えなかったからだ。
ムカッ腹が立って仕方のなかった彼は「だったら可愛らしさをとことん追求してやろう」と思ったそうだ。そして〈いかに女性よりも可愛く見えるか〉を追求していくうちに、可愛い格好をすることに快感を得るようになったのだとか。
「可愛い俺って、すごくイケてるんだよ。もう、自分で自分に惚れそうっていうか。――王都には〈異性が好きだけど、似合うから女装する〉っていうヤツがちらほらいるらしくて。だから俺も自分のことを〈男の娘〉と称して、堂々と〈男だ〉と公言してパーティーに混ぜてもらってるんだよ」
「はあ、そう……。それって、お前が毛嫌いしていたオカマと混同されて扱われたりはしないのか?」
「全然。おもしろがられはするけど。――結局、女に飢えてる男が多いから、見た目だけでも女なのを連れて歩きたいんじゃねえの? 一応、薔薇の道に目覚めてもいいとか言い出すほどに飢えてるようなヤツかどうかの見極めは、おかげさまでできるようにはなってるから、それで自分の身は守ってる。そういう努力をしてでも、俺は可愛い格好をしていたいんだ。だって、今の俺は、とても〈自分らしい〉と思えるんだよ」
死神ちゃんが相槌を打つと、ちょうどモンスターが現れた。彼は剣をとると、目の前の強敵に対峙知ることに集中した。
敵を倒し終えた彼に、死神ちゃんは「何をしているんだ」と尋ねた。すると彼は真剣な表情で「欲しいものがある」と答えた。
「欲しいもの?」
「そう。すごく欲しい鎧があるんだよ。赤い色が可愛らしい、すごくフェミニンな鎧なんだけど!」
彼は目を爛々と輝かせると、その鎧がいかに可愛らしいか、それを身につけた自分はいかに可愛くなるのかということを矢継ぎ早に話しだした。死神ちゃんが苦笑いを浮かべてその長ったらしいプレゼンを聞いていると、再びモンスターが現れた。彼は言葉を切ると、慌てて剣を手にモンスターへと向かって行った。
「とりあえず、前みたいな軽い気持ちで〈女の姿〉でいるわけではないってことだけは分かったよ」
死神ちゃんは戦闘を終えたかわいこちゃんに向かって、笑顔で声をかけた。〈こうありたいと思う姿〉や〈自分らしい姿〉のために努力ができるというのは、とても素晴らしいことだと思ったのだ。死神ちゃんのその思いが通じたのか、笑顔を向けられたかわいこちゃんは照れくさそうに頬を掻いていた。
欲しいモノを自力で入手すべくアイテム掘りに精を出していた彼は、次の戦闘でとうとうお目当ての鎧を手に入れた。嬉しそうに顔を綻ばせ、早速手に入れた鎧をいそいそと身につけた彼は次の瞬間、盛大に顔をしかめた。――彼の周囲に呪いを示す黒い靄が立ち込め、そして消えたのだ。
「げっ、マジか。これ、呪い装備だったのかよ。どこかでチラッと見かけた時に〈可愛いから絶対欲しい〉としか思わずに、性能をリサーチするとかまでは頭が回ってなかった。どうしよう、何の呪いだろ……」
かわいこちゃんはしょんぼりと肩を落とすと、解呪と死神祓いをするために一階へ戻ることにした。道中、彼は何やらもやもやとした表情を浮かべていた。どうしたのかと死神ちゃんが尋ねると、彼は怪訝な表情を浮かべて首を捻った。
「何か、微妙に力が出ない感じがする。体力が持っていかれてる感じはしないんだけど……」
歯切れ悪くそう言う彼の目の前に、突如モンスターが現れた。物理攻撃よりも魔法攻撃のほうが効きやすいモンスターで、魔法も幾つか習得していたかわいこちゃんは慌てて呪文詠唱をし始めた。そしてモンスターに向かって手を差し出し魔法を放とうとしたのだが、ボフッという残念な音を立てただけで魔法は発動しなかった。
「嘘だろ!? 魔力が減っていく呪いだったのかよ!」
かわいこちゃんは絶叫するとともに灰と化した。霊界に降り立った彼は神妙な面持ちで首を傾げさせると「でも、やっぱりあの鎧は着てたいから、魔力が回復する装備品を探そうかな」と呟いていた。死神ちゃんは苦笑いを浮かべると、壁の中へと消えていった。
**********
「分かる! あの男の娘の努力、めっちゃ分かる!」
死神ちゃんが待機室に戻ってくると、腕を組んだケイティーが真顔でウンウンと頷いていた。死神ちゃんが近づいていくと、彼女は顔をクシャッとさせて小首を傾げさせた。
「私もさあ、ムキムキだけど可愛い格好したいからさ、どんな服をどういう風に着たら可愛く見えるか、すごく研究してるんだよ。可愛い格好したいけど、でも筋肉量減らすのは自分らしくないと思うから、だから〈少しでも似合うように見える服選びや着こなし〉をね、いっつも考えてるってわけ。だから何か、苦労が分かるっていうか!」
死神ちゃんは頷くと、隣にいたマッコイを見上げて尋ねた。
「お前は? やっぱり〈女らしい、可愛らしい格好をしたい〉って思う?」
「アタシ? アタシは別に、そういうのはいいかなあ。どうせ何やっても似合わないし、似合う人が着ているのを見ているだけで十分」
「そんなことないと思うけど。なんなら、私が見繕ってあげようか? 可愛く姉妹コーデしようよ。ね?」
にっこりと笑うケイティーに「いいわよ、そんな」と遠慮すると、マッコイは〈女性らしさを追求したり楽しんだりということは、見た目意外のことでもできる〉というようなことを話しだした。彼は石鹸にこだわってみたり、ボディークリームを手作りしたりしているそうで、これが意外と奥が深くて、とても好きなことのひとつなのだそうだ。
ニコニコと笑みを浮かべながら楽しそうに話していたマッコイは、一瞬何やら言い淀んだ。死神ちゃんとケイティーが目を瞬かせると、彼は遠慮がちにポツリと呟くように言った。
「……でも、乙女としてはやっぱり、いつかウエディングドレスだけは着てみたいかも」
照れくさそうに肩を竦めるマッコイに、死神ちゃんとケイティーは優しい笑顔を浮かべた。ケイティーは一転してニヤニヤとした笑みを浮かべると、死神ちゃんを見下ろした。
「とりあえず、小花は何の努力をしなくても可愛らしい格好が似合うんだから、私の目の保養のためにフリッフリのやつを着ようか」
「それは〈俺らしくない〉ので却下です」
死神ちゃんが苦々しげに顔を歪めると、ケイティーが「小花のケチ!」と叫びながら地団駄を踏んだ。死神ちゃんは溜め息をつくと、本日最後の出動のためダンジョンへと降りていったのだった。
――――〈自分らしくある〉ということ。そして、〈好きと思えることを追求できる〉ということ。それらはどちらも、とても幸せなことだと思うのDEATH。
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「誰かと思ったら、あの散々な目に遭った時にとり憑いてた死神か。言っとくけど、今はビジネスゲイなんてやってねえよ」
「じゃあ、そっちの世界に目覚めたのか」
かわいこちゃんは嫌忌の表情を浮かべながら「それも違う」と声を荒げさせた。どう違うのかと死神ちゃんが尋ねると、彼は心なしか頬を染めながら照れくさそうに答えた。
「目覚めたは目覚めた。でも、そういうのじゃなくて、〈可愛い格好をする楽しさ〉に目覚めっちゃったんだよなー」
何でも、彼はあの後も性懲りもなく男性冒険者を搾取していたそうだ。同時に、彼はアルデンタスからの恫喝に怒りを覚えていた。冒険者として少しでも美味しい思いをして楽に事を進めるために、女のフリをして何が悪いんだという思いが拭えなかったからだ。
ムカッ腹が立って仕方のなかった彼は「だったら可愛らしさをとことん追求してやろう」と思ったそうだ。そして〈いかに女性よりも可愛く見えるか〉を追求していくうちに、可愛い格好をすることに快感を得るようになったのだとか。
「可愛い俺って、すごくイケてるんだよ。もう、自分で自分に惚れそうっていうか。――王都には〈異性が好きだけど、似合うから女装する〉っていうヤツがちらほらいるらしくて。だから俺も自分のことを〈男の娘〉と称して、堂々と〈男だ〉と公言してパーティーに混ぜてもらってるんだよ」
「はあ、そう……。それって、お前が毛嫌いしていたオカマと混同されて扱われたりはしないのか?」
「全然。おもしろがられはするけど。――結局、女に飢えてる男が多いから、見た目だけでも女なのを連れて歩きたいんじゃねえの? 一応、薔薇の道に目覚めてもいいとか言い出すほどに飢えてるようなヤツかどうかの見極めは、おかげさまでできるようにはなってるから、それで自分の身は守ってる。そういう努力をしてでも、俺は可愛い格好をしていたいんだ。だって、今の俺は、とても〈自分らしい〉と思えるんだよ」
死神ちゃんが相槌を打つと、ちょうどモンスターが現れた。彼は剣をとると、目の前の強敵に対峙知ることに集中した。
敵を倒し終えた彼に、死神ちゃんは「何をしているんだ」と尋ねた。すると彼は真剣な表情で「欲しいものがある」と答えた。
「欲しいもの?」
「そう。すごく欲しい鎧があるんだよ。赤い色が可愛らしい、すごくフェミニンな鎧なんだけど!」
彼は目を爛々と輝かせると、その鎧がいかに可愛らしいか、それを身につけた自分はいかに可愛くなるのかということを矢継ぎ早に話しだした。死神ちゃんが苦笑いを浮かべてその長ったらしいプレゼンを聞いていると、再びモンスターが現れた。彼は言葉を切ると、慌てて剣を手にモンスターへと向かって行った。
「とりあえず、前みたいな軽い気持ちで〈女の姿〉でいるわけではないってことだけは分かったよ」
死神ちゃんは戦闘を終えたかわいこちゃんに向かって、笑顔で声をかけた。〈こうありたいと思う姿〉や〈自分らしい姿〉のために努力ができるというのは、とても素晴らしいことだと思ったのだ。死神ちゃんのその思いが通じたのか、笑顔を向けられたかわいこちゃんは照れくさそうに頬を掻いていた。
欲しいモノを自力で入手すべくアイテム掘りに精を出していた彼は、次の戦闘でとうとうお目当ての鎧を手に入れた。嬉しそうに顔を綻ばせ、早速手に入れた鎧をいそいそと身につけた彼は次の瞬間、盛大に顔をしかめた。――彼の周囲に呪いを示す黒い靄が立ち込め、そして消えたのだ。
「げっ、マジか。これ、呪い装備だったのかよ。どこかでチラッと見かけた時に〈可愛いから絶対欲しい〉としか思わずに、性能をリサーチするとかまでは頭が回ってなかった。どうしよう、何の呪いだろ……」
かわいこちゃんはしょんぼりと肩を落とすと、解呪と死神祓いをするために一階へ戻ることにした。道中、彼は何やらもやもやとした表情を浮かべていた。どうしたのかと死神ちゃんが尋ねると、彼は怪訝な表情を浮かべて首を捻った。
「何か、微妙に力が出ない感じがする。体力が持っていかれてる感じはしないんだけど……」
歯切れ悪くそう言う彼の目の前に、突如モンスターが現れた。物理攻撃よりも魔法攻撃のほうが効きやすいモンスターで、魔法も幾つか習得していたかわいこちゃんは慌てて呪文詠唱をし始めた。そしてモンスターに向かって手を差し出し魔法を放とうとしたのだが、ボフッという残念な音を立てただけで魔法は発動しなかった。
「嘘だろ!? 魔力が減っていく呪いだったのかよ!」
かわいこちゃんは絶叫するとともに灰と化した。霊界に降り立った彼は神妙な面持ちで首を傾げさせると「でも、やっぱりあの鎧は着てたいから、魔力が回復する装備品を探そうかな」と呟いていた。死神ちゃんは苦笑いを浮かべると、壁の中へと消えていった。
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「分かる! あの男の娘の努力、めっちゃ分かる!」
死神ちゃんが待機室に戻ってくると、腕を組んだケイティーが真顔でウンウンと頷いていた。死神ちゃんが近づいていくと、彼女は顔をクシャッとさせて小首を傾げさせた。
「私もさあ、ムキムキだけど可愛い格好したいからさ、どんな服をどういう風に着たら可愛く見えるか、すごく研究してるんだよ。可愛い格好したいけど、でも筋肉量減らすのは自分らしくないと思うから、だから〈少しでも似合うように見える服選びや着こなし〉をね、いっつも考えてるってわけ。だから何か、苦労が分かるっていうか!」
死神ちゃんは頷くと、隣にいたマッコイを見上げて尋ねた。
「お前は? やっぱり〈女らしい、可愛らしい格好をしたい〉って思う?」
「アタシ? アタシは別に、そういうのはいいかなあ。どうせ何やっても似合わないし、似合う人が着ているのを見ているだけで十分」
「そんなことないと思うけど。なんなら、私が見繕ってあげようか? 可愛く姉妹コーデしようよ。ね?」
にっこりと笑うケイティーに「いいわよ、そんな」と遠慮すると、マッコイは〈女性らしさを追求したり楽しんだりということは、見た目意外のことでもできる〉というようなことを話しだした。彼は石鹸にこだわってみたり、ボディークリームを手作りしたりしているそうで、これが意外と奥が深くて、とても好きなことのひとつなのだそうだ。
ニコニコと笑みを浮かべながら楽しそうに話していたマッコイは、一瞬何やら言い淀んだ。死神ちゃんとケイティーが目を瞬かせると、彼は遠慮がちにポツリと呟くように言った。
「……でも、乙女としてはやっぱり、いつかウエディングドレスだけは着てみたいかも」
照れくさそうに肩を竦めるマッコイに、死神ちゃんとケイティーは優しい笑顔を浮かべた。ケイティーは一転してニヤニヤとした笑みを浮かべると、死神ちゃんを見下ろした。
「とりあえず、小花は何の努力をしなくても可愛らしい格好が似合うんだから、私の目の保養のためにフリッフリのやつを着ようか」
「それは〈俺らしくない〉ので却下です」
死神ちゃんが苦々しげに顔を歪めると、ケイティーが「小花のケチ!」と叫びながら地団駄を踏んだ。死神ちゃんは溜め息をつくと、本日最後の出動のためダンジョンへと降りていったのだった。
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