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* 死神生活一年目 *
第77話 死神ちゃんと芸者
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死神ちゃんが〈担当のパーティー〉を求めて彷徨っていると、前方の方からベンベンという軽妙な音が聞こえてきた。ターゲット位置とも合致するため、そちらの方へと行ってみると、一組のパーティーがモンスターと戦っていた。
普段からよく見る光景のはずのそこに〈見慣れぬもの〉が混じっていた。死神ちゃんはそれを興味深げにまじまじと見つめていた。
いかにも〈西洋のファンタジー〉な戦士や魔法使いなどの後ろで、吟遊詩人らしき女が楽器を演奏して戦闘の支援をしていた。しかし、彼女の様相は仲間とは異なっていた。
「イヨッ! ハッ! ヨッ!」
合いの手を入れながら、ジャパニーズな彼女はジャパニーズな楽器を演奏していた。威風堂々と背筋を正し力強く撥を打つ彼女の姿は、見ていて惚れ惚れするものだった。
彼らの戦闘が終わると、死神ちゃんは目をキラキラと輝かせながら拍手をした。観客がいたことに驚いた彼女は目を真ん丸に見開いてぽかんとした顔をすると、死神ちゃんに近づいていき、そして頭を撫でた。
「あらまあ、こんな可愛らしいお客さんが聞いてくれてたとはね」
* 吟遊詩人の 信頼度が 1 下がったよ! *
吟遊詩人は顔をしかめると、何故信頼度が下がるのかと首を捻った。すると仲間達は頬を引きつらせながら「小さな子に優しい顔するようには見えないから、驚いた」というようなことを言った。彼女は不服顔で溜め息をつくと、ベンと楽器をひと鳴らしして悪態をついた。
「ったく、ひどい言いざまだねぇ。あたしだって女だ。そのくらいの優しさは持ち合わせているさぁね。――ねえ、お嬢ちゃん。こいつら、ひどいねえ」
吟遊詩人は悲しそうな素振りを見せながら、死神ちゃんの頭を軽くポンポンした。死神ちゃんはにこやかな笑顔を浮かべると、彼女を見上げて言った。
「こんなダンジョンの中で芸者に出会うとは思わなかったよ。このダンジョンのあるこの国にも、そういう文化があるのか?」
「あら、お嬢ちゃん、芸者を知っているんだね」
芸者は驚いた顔を浮かべると、一転してにこやかな笑みを浮かべた。
彼女は元々遠い国の出身で、そこで芸を披露して生計を立てていたという。しかし、もっと芸を磨きたいという思いと、他の国の人々にも自国の素晴らしい芸を見て知ってもらいたいという思いから旅をして回るようになったのだとか。
そして、芸を披露して旅費を稼ぎながらの旅の途中、彼女は偶然にもこのダンジョンの近くを通りがかった。この国が直面している〈呪い〉とダンジョンについては耳にしてはいたものの、正直そこまで興味はなかった彼女は、初めは冒険者をするつもりはなかったらしい。
「でもね、冒険中に取得したものを売るだけでもまあまあ小銭稼ぎになるっていうのと、あたしのような芸の持ち主はパーティー内でも結構重宝されるって聞いてね。どこまでこの腕が通用するのか、身銭を稼ぎがてら試してみようと思ったのさ」
死神ちゃんが相槌を打つと、芸者は興味深げに死神ちゃんを見つめて首を傾げた。
「お嬢ちゃんは何しにダンジョンへ? 芸者を知ってるってぇことは、小人族の里から出てきたばかりってわけでもなさそうだし」
苦笑いを浮かべて〈自分は死神である〉と死神ちゃんが名乗ると、芸者の仲間達が悲鳴のような声を上げ、そして頭を抱えた。しかし、芸者だけはおかしそうにコロコロと笑い出し、死神ちゃんは不思議そうに眉根を寄せた。
「いやだって、死神ってぇのはもっとおどろおどろしいもんだと思っていたからさ。こんな可愛らしい死神も、世の中にはいるんだねえ」
芸者が笑い止むと、彼らは休憩するのに良さそうな拓けた場所にちょうど辿り着いた。少しばかり休憩したら死神を祓いに戻ろうとういことになり、彼らはそこに腰を落ち着かせた。
しかし、芸者だけは座ることなく立っていた。死神ちゃんが不思議そうに首を傾げて彼女を見上げると、彼女は胸元から扇子を取り出しながらニコリと笑って「あっちに座ってな」と仲間達の方を指し示した。死神ちゃんが指示に従うと、彼女は扇子を広げ、そして舞を舞い始めた。その舞も三味線同様に惹きつけられる何かがあり、死神ちゃんは冒険者達と一心に見入った。
休憩が終わり、一行は一階目指して歩き出した。途中、何度かモンスターと遭遇するも、彼らは何とか撃退していた。しかし、手強い大型モンスターが出現すると、彼らは一気に押され気味となった。
「芸者、もっと気合の入るヤツを頼む!」
「あいよ!」
戦士の要請に威勢よく返事をすると、芸者は魔法のポーチの中を漁り始めた。何か別の楽器でも出てくるのだろうかと興味津々に見つめていた死神ちゃんは、思わず顔をしかめて「えええ」と叫んだ。
楽器はそのままに、しかしながら何故かギュイイイインというエレクトリカルな音がダンジョン内に轟いた。ポーチから躍り出た信楽焼のたぬきに片足を乗せると、芸者は先ほどよりも激しく三味線をかき鳴らし始めた。
どうやらたぬきはアンプのような役割を果たしているようで、たぬきの腹の辺りからけたたましい音が発せられていた。そして、彼女のかき鳴らす音楽に合わせて、たぬきの笠とひょうたん、そしてある一部分がピカピカと光を放っていた。
色とりどりの光を放つたぬきに足をかけ、髪が乱れることを厭わず一心不乱にヘトバンをかます着物姿の女という光景は、それはとてもパンクなものだった。死神ちゃんがその光景を呆然と見つめていると、更にモンスターがやってきて芸者の着物の帯に手をかけた。
突然の出来事に悲鳴を上げ演奏を中断した芸者は、そのまま帯を引っ張られてコマのように回転して転倒した。そして、殿様のような見た目の人間タイプのモンスターがいやらしくデレデレと笑いながら「苦しゅうない苦しゅうない」と言い、倒れた彼女に詰め寄った。
「あたしゃ芸は売っても体は売らないんだよ!」
芸者は演奏だけでなく持ち物もロックだった。彼女の使用している撥は仕掛けが施されており、刃が出てきて短刀のようになった。その短刀で彼女は手早く殿様の首を刎ね落とし、死神ちゃんは思わずヒュウと口笛を吹いた。しかし残念なことに、彼女は次の瞬間、〈群れのリーダー〉がやられて激情したサムライに討ち取られてしまった。
死神ちゃんは無念そうに降り積もった灰を見つめて、少しばかり肩を落とした。そしてすぐさま〈久々にいいモノを見た〉というかのようなにこやかな笑顔を浮かべると、壁の中へと消えていった。
**********
待機室に戻ってくると何故か天狐がそこにいて、彼女は瞳をキラキラとさせ、頬を真っ赤にしてぷるぷると震えていた。そして彼女はニヤリと顔を崩すと、くふくふと笑いだした。
「たぬのふぐりがピカピカ光っておったのじゃ! たぬのふぐりが! たぬのふぐりが!!」
「天狐ちゃん! はしたないわよ!」
「いやでも、マッコ! あれはとても面白いじゃろう! たぬのふぐりが! ピカピカ~ッとなるのは!」
「もう、女の子がそんな破廉恥な言葉を連呼したら駄目ったら!」
興奮して両拳をブンブンと上下に振りながら、天狐は破廉恥な言葉を振りまいた。恥ずかしそうに頬を染めてマッコイが窘めていたのだが、とどまることを知らず、天狐は嬉しそうに連呼しまくった。
「のう、お花も面白いと思うじゃろう!? アレは是非ともアイテム化したいのじゃ! やはり、冒険者の持ち込むアイテムは面白いものが多いのう!」
「いや、あれは正直どうかと思うぞ……」
死神ちゃんは頬を引きつらせてそう言ったが、天狐の耳には届いてはいないようだった。天狐は楽しそうにぴょんぴょんと飛び跳ね、何かの合言葉のように〈たぬのふぐり〉と口ずさみながら死神待機室から出て行った。
後日、天狐の城下町ではここそこが光るたぬきの置き物が流行したという。
――――小さなお子様って、そういう破廉恥な言葉、何故だか物凄く好きだったりするんですよね……。どうしてなんDEATH?
普段からよく見る光景のはずのそこに〈見慣れぬもの〉が混じっていた。死神ちゃんはそれを興味深げにまじまじと見つめていた。
いかにも〈西洋のファンタジー〉な戦士や魔法使いなどの後ろで、吟遊詩人らしき女が楽器を演奏して戦闘の支援をしていた。しかし、彼女の様相は仲間とは異なっていた。
「イヨッ! ハッ! ヨッ!」
合いの手を入れながら、ジャパニーズな彼女はジャパニーズな楽器を演奏していた。威風堂々と背筋を正し力強く撥を打つ彼女の姿は、見ていて惚れ惚れするものだった。
彼らの戦闘が終わると、死神ちゃんは目をキラキラと輝かせながら拍手をした。観客がいたことに驚いた彼女は目を真ん丸に見開いてぽかんとした顔をすると、死神ちゃんに近づいていき、そして頭を撫でた。
「あらまあ、こんな可愛らしいお客さんが聞いてくれてたとはね」
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吟遊詩人は顔をしかめると、何故信頼度が下がるのかと首を捻った。すると仲間達は頬を引きつらせながら「小さな子に優しい顔するようには見えないから、驚いた」というようなことを言った。彼女は不服顔で溜め息をつくと、ベンと楽器をひと鳴らしして悪態をついた。
「ったく、ひどい言いざまだねぇ。あたしだって女だ。そのくらいの優しさは持ち合わせているさぁね。――ねえ、お嬢ちゃん。こいつら、ひどいねえ」
吟遊詩人は悲しそうな素振りを見せながら、死神ちゃんの頭を軽くポンポンした。死神ちゃんはにこやかな笑顔を浮かべると、彼女を見上げて言った。
「こんなダンジョンの中で芸者に出会うとは思わなかったよ。このダンジョンのあるこの国にも、そういう文化があるのか?」
「あら、お嬢ちゃん、芸者を知っているんだね」
芸者は驚いた顔を浮かべると、一転してにこやかな笑みを浮かべた。
彼女は元々遠い国の出身で、そこで芸を披露して生計を立てていたという。しかし、もっと芸を磨きたいという思いと、他の国の人々にも自国の素晴らしい芸を見て知ってもらいたいという思いから旅をして回るようになったのだとか。
そして、芸を披露して旅費を稼ぎながらの旅の途中、彼女は偶然にもこのダンジョンの近くを通りがかった。この国が直面している〈呪い〉とダンジョンについては耳にしてはいたものの、正直そこまで興味はなかった彼女は、初めは冒険者をするつもりはなかったらしい。
「でもね、冒険中に取得したものを売るだけでもまあまあ小銭稼ぎになるっていうのと、あたしのような芸の持ち主はパーティー内でも結構重宝されるって聞いてね。どこまでこの腕が通用するのか、身銭を稼ぎがてら試してみようと思ったのさ」
死神ちゃんが相槌を打つと、芸者は興味深げに死神ちゃんを見つめて首を傾げた。
「お嬢ちゃんは何しにダンジョンへ? 芸者を知ってるってぇことは、小人族の里から出てきたばかりってわけでもなさそうだし」
苦笑いを浮かべて〈自分は死神である〉と死神ちゃんが名乗ると、芸者の仲間達が悲鳴のような声を上げ、そして頭を抱えた。しかし、芸者だけはおかしそうにコロコロと笑い出し、死神ちゃんは不思議そうに眉根を寄せた。
「いやだって、死神ってぇのはもっとおどろおどろしいもんだと思っていたからさ。こんな可愛らしい死神も、世の中にはいるんだねえ」
芸者が笑い止むと、彼らは休憩するのに良さそうな拓けた場所にちょうど辿り着いた。少しばかり休憩したら死神を祓いに戻ろうとういことになり、彼らはそこに腰を落ち着かせた。
しかし、芸者だけは座ることなく立っていた。死神ちゃんが不思議そうに首を傾げて彼女を見上げると、彼女は胸元から扇子を取り出しながらニコリと笑って「あっちに座ってな」と仲間達の方を指し示した。死神ちゃんが指示に従うと、彼女は扇子を広げ、そして舞を舞い始めた。その舞も三味線同様に惹きつけられる何かがあり、死神ちゃんは冒険者達と一心に見入った。
休憩が終わり、一行は一階目指して歩き出した。途中、何度かモンスターと遭遇するも、彼らは何とか撃退していた。しかし、手強い大型モンスターが出現すると、彼らは一気に押され気味となった。
「芸者、もっと気合の入るヤツを頼む!」
「あいよ!」
戦士の要請に威勢よく返事をすると、芸者は魔法のポーチの中を漁り始めた。何か別の楽器でも出てくるのだろうかと興味津々に見つめていた死神ちゃんは、思わず顔をしかめて「えええ」と叫んだ。
楽器はそのままに、しかしながら何故かギュイイイインというエレクトリカルな音がダンジョン内に轟いた。ポーチから躍り出た信楽焼のたぬきに片足を乗せると、芸者は先ほどよりも激しく三味線をかき鳴らし始めた。
どうやらたぬきはアンプのような役割を果たしているようで、たぬきの腹の辺りからけたたましい音が発せられていた。そして、彼女のかき鳴らす音楽に合わせて、たぬきの笠とひょうたん、そしてある一部分がピカピカと光を放っていた。
色とりどりの光を放つたぬきに足をかけ、髪が乱れることを厭わず一心不乱にヘトバンをかます着物姿の女という光景は、それはとてもパンクなものだった。死神ちゃんがその光景を呆然と見つめていると、更にモンスターがやってきて芸者の着物の帯に手をかけた。
突然の出来事に悲鳴を上げ演奏を中断した芸者は、そのまま帯を引っ張られてコマのように回転して転倒した。そして、殿様のような見た目の人間タイプのモンスターがいやらしくデレデレと笑いながら「苦しゅうない苦しゅうない」と言い、倒れた彼女に詰め寄った。
「あたしゃ芸は売っても体は売らないんだよ!」
芸者は演奏だけでなく持ち物もロックだった。彼女の使用している撥は仕掛けが施されており、刃が出てきて短刀のようになった。その短刀で彼女は手早く殿様の首を刎ね落とし、死神ちゃんは思わずヒュウと口笛を吹いた。しかし残念なことに、彼女は次の瞬間、〈群れのリーダー〉がやられて激情したサムライに討ち取られてしまった。
死神ちゃんは無念そうに降り積もった灰を見つめて、少しばかり肩を落とした。そしてすぐさま〈久々にいいモノを見た〉というかのようなにこやかな笑顔を浮かべると、壁の中へと消えていった。
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待機室に戻ってくると何故か天狐がそこにいて、彼女は瞳をキラキラとさせ、頬を真っ赤にしてぷるぷると震えていた。そして彼女はニヤリと顔を崩すと、くふくふと笑いだした。
「たぬのふぐりがピカピカ光っておったのじゃ! たぬのふぐりが! たぬのふぐりが!!」
「天狐ちゃん! はしたないわよ!」
「いやでも、マッコ! あれはとても面白いじゃろう! たぬのふぐりが! ピカピカ~ッとなるのは!」
「もう、女の子がそんな破廉恥な言葉を連呼したら駄目ったら!」
興奮して両拳をブンブンと上下に振りながら、天狐は破廉恥な言葉を振りまいた。恥ずかしそうに頬を染めてマッコイが窘めていたのだが、とどまることを知らず、天狐は嬉しそうに連呼しまくった。
「のう、お花も面白いと思うじゃろう!? アレは是非ともアイテム化したいのじゃ! やはり、冒険者の持ち込むアイテムは面白いものが多いのう!」
「いや、あれは正直どうかと思うぞ……」
死神ちゃんは頬を引きつらせてそう言ったが、天狐の耳には届いてはいないようだった。天狐は楽しそうにぴょんぴょんと飛び跳ね、何かの合言葉のように〈たぬのふぐり〉と口ずさみながら死神待機室から出て行った。
後日、天狐の城下町ではここそこが光るたぬきの置き物が流行したという。
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