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* 死神生活一年目 *
第69話 死神ちゃんと指揮官様
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冒険者達に人気の修行スポットにて、白い道着姿の厳つい男が色とりどりの道着を着た若者達に囲まれて泣いていた。
「私がきちんと〈死神罠〉の発動時間を把握していれば……。指導者として失格だ。本当に申し訳ない……」
「道士様、泣かないでください! 私達も修行に集中しすぎて失念していましたし、こればかりは仕方がないです!」
「そうです! 私も、とり憑かれてしまったことなど全然苦には思っておりません! ですから、どうか涙を拭いてください!」
師と弟子達は互いに抱きしめ合うと、みんなで暑苦しくむせび泣いた。そんな様子をぼんやりと眺めながら、死神ちゃんは小さく溜め息をついた。
この闘士の集団は〈昨日のことは振り向かず、君の未来を守り通す〉をモットーに街の自警団として活動している武道道場の師匠と精鋭メンバーだそうで、修行の一環として冒険者として度々ダンジョンを訪れているらしい。
体よ跳べ、心よ叫べなどと言いながら爽やかに訓練を行う彼らの一人に死神ちゃんはとり憑いたわけなのだが、とり憑いた途端に道士と呼ばれる男が膝をつき、泣き出してしまい今に至る。「一体、何の青春ドラマなんだ」などと思いながら死神ちゃんが彼らを呆れ眼で眺めていると、そこへ彼らと似たような六人組がやって来た。
「道士よ。弟子達にそのような迷惑をかけるとは、何とも情けないですね。やはり、指導者として優れているのは私のようだ」
尊大な態度でそう言った男は、道士達とは異なるデザインの道着を着ていた。そして、やはり色とりどりの道着を着た若者を従えていた。しかし道士達と違い、弟子と思しき若者達の纏っていた道着は〈一揃いの色違い〉ではなく、各々異なるデザインのものだった。どうやら、こちらの指導者は様々な宗派から手当たり次第に弟子をとっているらしい。
死神ちゃんは新たに現れた六人に目をやると、顔をしかめて首を捻った。
「なあ、あっちの若いの、ちょっと目が飛んでないか? 焦点が合ってないっていうかさ」
「む? 何やら小人族が混じっていると思っていたが、もしや貴様、我が期待の新人をたぶらかした死神だな?」
死神ちゃんが眉間のしわを一層深めると、男が「あの男も、もう少しで〈神の宿む星〉に辿りつけたというのに」と言いながら溜め息をついた。死神ちゃんは顔をしかめたまま目を見開くと、勢い良く立ち上がって叫んだ。
「お前かあ! ハムをたぶらかした〈指揮官様〉ってヤツは!」
道士は険しい顔つきで死神ちゃんを振り返った。死神ちゃんが先日のハムの一件をざっくりと話すと、彼は握った拳をふるふると震わせた。
どうやら道士と指揮官は若かりし頃に同じ釜の飯を食って修行に明け暮れた仲だったそうで、当時は指揮官も熱い気持ちを胸に鍛錬に励む良き武人だったそうだ。それがいつの頃からか、怪しい超能力に手を染め始め、道士とも袂を分かったのだという。
「お前はまた、怪しい術で若者をたぶらかしているのか……」
「何を言うか。私は正しき道に誘っているだけだ。それを今、たっぷりと分からせてやろう。――さて、お前の弟子は、私の弟子に勝てるかな?」
言いながら、指揮官は座禅を組み、そしてそのままふわりと浮かび上がった。死神ちゃんは思わず「本当に浮くんだ!」と声を上げた。そんなことなどお構いなしに、道士の弟子達は構えの姿勢をとった。
「待て、お前ら! 死神が憑いた状態で、戦ってはならん!」
「大丈夫です、道士。我ら〈五つ星〉、あんな怪しげなサイキッカーになど負けるはずがありません。それに、微笑みを忘れた者が再び微笑むことのできる明日を掴みとれずして、どうして〈五つ星〉を名乗れましょう。私達は、必ず彼らの笑顔を取り戻します!」
道士は弟子達の熱い思いに涙ぐむと、彼らに支援魔法を一通りかけてやった。それを見た指揮官も、弟子達に支援魔法を盛り盛りにかけまくった。
こうして二つの派閥の激闘が幕を切ったのだが、息がぴったりの道士側に対して指揮官側は足並みが揃っておらず、高みの見物をしていた指揮官が段々と苛々し始めた。そして、聞くに堪えない罵詈雑言を吐き散らかしながら、指示を飛ばし始めた。
「青を攻撃しろ! 青だ、青青青青青青青青青青青青青! ――っあー! もう! 黄色はまだいいんだって! あー、これ、負け確? お、今、緑が狙い目だ! 緑だ緑! 緑緑緑緑緑緑緑緑緑緑緑!」
対して、道士側は気持ちの良い応援の掛け声が飛び交い、とても雰囲気良く戦っていった。その対比も相まって、指揮官側の弟子達は洗脳されているだろうにもかかわらずモチベーションを下げていっているようだった。
しばらくして、道士側の若者が傷つき意識を失った。それを見て、指揮官は意気揚々と捲し立てた。
「やはり私のほうが指揮官として有能のようだ! 息子よ、私の元を去ったこと、さぞ後悔していることだろう! 今なら、戻ることを許してやっても良いのだぞ?」
「お前、息子いるの!? 誰? どいつ!?」
死神ちゃんが驚いて素っ頓狂な声を上げると、赤い道着を着た筋骨逞しい青年が苦々しげな顔を浮かべた。そして、彼は指揮官を睨みつけると毅然とした態度できっぱりと言った。
「洗脳し、無理矢理に従わせることのどこが〈有能な指揮官〉なのか! 俺は、たまに判断を間違うことがあったとしても、ともに泣きともに笑い、ともに成長することのできる道士様のほうがよっぽど素晴らしいと思っている! ――俺は、道士様の元で真っ赤な炎を燃やし尽くすんだ!」
彼の言葉に道士は男泣きし、彼の仲間達は笑顔で彼の肩を叩き、拳と拳を合わせた。その模様に、指揮官側の弟子達の顔つきが徐々に変わっていき、動きも鈍化していった。そしてついに、彼らは自我を取り戻し、誰かの「この指揮官、キックしようぜ」の言葉をきっかけに道士側の面々に背を向けると、パーティー離脱をして〈かつての師〉をタコ殴りにしたのだった。
**********
「……ということがあってさ。その後、指揮官側の弟子達は道士に弟子入り志願していたよ」
言いながら箸を口に運ぶ死神ちゃんに、一緒に食事に来ていたマッコイや同居人達が相槌を打った。死神ちゃんは口の中のものを飲み干すと、照れくさそうに視線を落として話を続けた。
「やっぱさ、上司や仲間の〈質〉って大事だよな。俺、今日のそれ見て考えて、改めて〈第三〉に配属されて本当に良かったと思ったよ。――もちろん他の寮のヤツらもいいヤツばかりだけどさ。でも、俺には〈第三〉が一番だなって。マッコイはすごく〈出来た上司〉だし、友人としても最高にいいヤツだし。みんなも、幼女のナリにさせられた俺のことを、馬鹿にしたり疎ましく思ったりせずに気持よく受け入れてくれて。本当に最高なヤツらばかりで。俺、もう、本当に幸せ者だなって……」
周りが静まり返ったことを不審に思った死神ちゃんは、怪訝な顔を浮かべると顔を上げた。すると、マッコイが〈感極まった〉という体ではらはらと涙を流しており、他のみんなも照れくさそうに頬を染めて静かに頬や頭を掻いていた。
「何で泣いてるんだよ。いつも思うんだけど、お前、涙腺弱すぎじゃないか?」
「そうね、数ヶ月くらい前辺りから、何だか急に弱くなっちゃって……」
「ていうか、お前らも何もじもじテレテレしてるんだよ。何か、気持ち悪いな」
涙を拭いながらはにかむマッコイともじもじとしている同居人達を死神ちゃんがしかめっ面で見渡すと、同居人の一人が「ホント、天然って怖い」と言って笑った。釣られて他のみんなも笑い出すと、死神ちゃんは不思議そうに首を傾げさせたのだった。
―――ー理屈抜きに力がみなぎってくるのは、良き師、良き友があればこそ。死神ちゃんも冒険者達も、明日もまた真っ赤な炎を燃やし尽くすのDEATH。
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「道士様、泣かないでください! 私達も修行に集中しすぎて失念していましたし、こればかりは仕方がないです!」
「そうです! 私も、とり憑かれてしまったことなど全然苦には思っておりません! ですから、どうか涙を拭いてください!」
師と弟子達は互いに抱きしめ合うと、みんなで暑苦しくむせび泣いた。そんな様子をぼんやりと眺めながら、死神ちゃんは小さく溜め息をついた。
この闘士の集団は〈昨日のことは振り向かず、君の未来を守り通す〉をモットーに街の自警団として活動している武道道場の師匠と精鋭メンバーだそうで、修行の一環として冒険者として度々ダンジョンを訪れているらしい。
体よ跳べ、心よ叫べなどと言いながら爽やかに訓練を行う彼らの一人に死神ちゃんはとり憑いたわけなのだが、とり憑いた途端に道士と呼ばれる男が膝をつき、泣き出してしまい今に至る。「一体、何の青春ドラマなんだ」などと思いながら死神ちゃんが彼らを呆れ眼で眺めていると、そこへ彼らと似たような六人組がやって来た。
「道士よ。弟子達にそのような迷惑をかけるとは、何とも情けないですね。やはり、指導者として優れているのは私のようだ」
尊大な態度でそう言った男は、道士達とは異なるデザインの道着を着ていた。そして、やはり色とりどりの道着を着た若者を従えていた。しかし道士達と違い、弟子と思しき若者達の纏っていた道着は〈一揃いの色違い〉ではなく、各々異なるデザインのものだった。どうやら、こちらの指導者は様々な宗派から手当たり次第に弟子をとっているらしい。
死神ちゃんは新たに現れた六人に目をやると、顔をしかめて首を捻った。
「なあ、あっちの若いの、ちょっと目が飛んでないか? 焦点が合ってないっていうかさ」
「む? 何やら小人族が混じっていると思っていたが、もしや貴様、我が期待の新人をたぶらかした死神だな?」
死神ちゃんが眉間のしわを一層深めると、男が「あの男も、もう少しで〈神の宿む星〉に辿りつけたというのに」と言いながら溜め息をついた。死神ちゃんは顔をしかめたまま目を見開くと、勢い良く立ち上がって叫んだ。
「お前かあ! ハムをたぶらかした〈指揮官様〉ってヤツは!」
道士は険しい顔つきで死神ちゃんを振り返った。死神ちゃんが先日のハムの一件をざっくりと話すと、彼は握った拳をふるふると震わせた。
どうやら道士と指揮官は若かりし頃に同じ釜の飯を食って修行に明け暮れた仲だったそうで、当時は指揮官も熱い気持ちを胸に鍛錬に励む良き武人だったそうだ。それがいつの頃からか、怪しい超能力に手を染め始め、道士とも袂を分かったのだという。
「お前はまた、怪しい術で若者をたぶらかしているのか……」
「何を言うか。私は正しき道に誘っているだけだ。それを今、たっぷりと分からせてやろう。――さて、お前の弟子は、私の弟子に勝てるかな?」
言いながら、指揮官は座禅を組み、そしてそのままふわりと浮かび上がった。死神ちゃんは思わず「本当に浮くんだ!」と声を上げた。そんなことなどお構いなしに、道士の弟子達は構えの姿勢をとった。
「待て、お前ら! 死神が憑いた状態で、戦ってはならん!」
「大丈夫です、道士。我ら〈五つ星〉、あんな怪しげなサイキッカーになど負けるはずがありません。それに、微笑みを忘れた者が再び微笑むことのできる明日を掴みとれずして、どうして〈五つ星〉を名乗れましょう。私達は、必ず彼らの笑顔を取り戻します!」
道士は弟子達の熱い思いに涙ぐむと、彼らに支援魔法を一通りかけてやった。それを見た指揮官も、弟子達に支援魔法を盛り盛りにかけまくった。
こうして二つの派閥の激闘が幕を切ったのだが、息がぴったりの道士側に対して指揮官側は足並みが揃っておらず、高みの見物をしていた指揮官が段々と苛々し始めた。そして、聞くに堪えない罵詈雑言を吐き散らかしながら、指示を飛ばし始めた。
「青を攻撃しろ! 青だ、青青青青青青青青青青青青青! ――っあー! もう! 黄色はまだいいんだって! あー、これ、負け確? お、今、緑が狙い目だ! 緑だ緑! 緑緑緑緑緑緑緑緑緑緑緑!」
対して、道士側は気持ちの良い応援の掛け声が飛び交い、とても雰囲気良く戦っていった。その対比も相まって、指揮官側の弟子達は洗脳されているだろうにもかかわらずモチベーションを下げていっているようだった。
しばらくして、道士側の若者が傷つき意識を失った。それを見て、指揮官は意気揚々と捲し立てた。
「やはり私のほうが指揮官として有能のようだ! 息子よ、私の元を去ったこと、さぞ後悔していることだろう! 今なら、戻ることを許してやっても良いのだぞ?」
「お前、息子いるの!? 誰? どいつ!?」
死神ちゃんが驚いて素っ頓狂な声を上げると、赤い道着を着た筋骨逞しい青年が苦々しげな顔を浮かべた。そして、彼は指揮官を睨みつけると毅然とした態度できっぱりと言った。
「洗脳し、無理矢理に従わせることのどこが〈有能な指揮官〉なのか! 俺は、たまに判断を間違うことがあったとしても、ともに泣きともに笑い、ともに成長することのできる道士様のほうがよっぽど素晴らしいと思っている! ――俺は、道士様の元で真っ赤な炎を燃やし尽くすんだ!」
彼の言葉に道士は男泣きし、彼の仲間達は笑顔で彼の肩を叩き、拳と拳を合わせた。その模様に、指揮官側の弟子達の顔つきが徐々に変わっていき、動きも鈍化していった。そしてついに、彼らは自我を取り戻し、誰かの「この指揮官、キックしようぜ」の言葉をきっかけに道士側の面々に背を向けると、パーティー離脱をして〈かつての師〉をタコ殴りにしたのだった。
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言いながら箸を口に運ぶ死神ちゃんに、一緒に食事に来ていたマッコイや同居人達が相槌を打った。死神ちゃんは口の中のものを飲み干すと、照れくさそうに視線を落として話を続けた。
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周りが静まり返ったことを不審に思った死神ちゃんは、怪訝な顔を浮かべると顔を上げた。すると、マッコイが〈感極まった〉という体ではらはらと涙を流しており、他のみんなも照れくさそうに頬を染めて静かに頬や頭を掻いていた。
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―――ー理屈抜きに力がみなぎってくるのは、良き師、良き友があればこそ。死神ちゃんも冒険者達も、明日もまた真っ赤な炎を燃やし尽くすのDEATH。
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