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* 死神生活一年目 *
第68話 死神ちゃんとハム④
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死神ちゃんは三階の奥地へとやって来ると、あまりの衝撃に愕然とした。そして、思わず叫んだ。
「ハム!? お前、本当にハムなのか!?」
顔を青ざめさせて硬直し、その場から動かない死神ちゃんに、静かに座禅を組んでいたハムはゆっくりと目を開くとニコリと微笑んだ。
「やあ、お嬢さん。お久しぶりですね」
「嘘だろ!? 嘘だって言ってくれよ! 誰だよ、お前!」
爽やかな笑みを浮かべて近づいてきたハムの腹や太ももをまさぐりりながら、死神ちゃんは今にも泣きそうな顔で叫んだ。そして、死神ちゃんは失意のあまりに膝をつき、声をわななかせた。
「確かに俺はトレーニングを禁止したよ……。だからって、何でまた、こんな一ヶ月足らずでそんなげっそりと痩せこけて……。病気を疑う速度だろ、そんなの……」
「お嬢さん、そんな落ち込まないでください。おかげで私は、もう少しで悟りを開けそうなのですから」
そう言って、ハムは穏やかに微笑んだ。何でも、筋トレを禁止されてから〈代わりに何かできないか〉と考えたハムは、自分が属する僧兵の宗派とは別の宗派で行われている訓練に興味を持ったのだそうだ。彼らは別宗派のハムを拒むどころか〈目指すところが同じ〉ということで歓迎してくれたのだとか。
「それからというもの、私は筋トレとは別の修行に精を出しました。――我が体内に眠るオーラパワーを引き出すことができれば、宇宙に続く奇跡の道も歩めるという。しかし、それには精神のほうも同時に鍛えていかねばならない。だから私は、筋トレの前段階として、柔軟な肢体と精神を得るためにとヨガを始めたのです」
ヨガを始めてからというものの、心持ちがとても穏やかになったそうだ。精神を一層研ぎ澄ますために座禅を組むようにもなり、おかげで何かを掴み取るまでにあと一歩というところまで来たという。一体何が掴めそうなのかと死神ちゃんが尋ねると、彼は笑顔に心なしか自信の色を含ませた。
「あともう一歩で、座禅を組んだ状態で浮遊できそうなのです。腕を伸ばしたり、炎を吹いたりということもできそうな気がするのです」
「それ、ヨガの間違ったイメージだから!」
死神ちゃんが思わずツッコミを入れると、ハムは白い歯を見せて朗らかに笑った。
「ご冗談を。ここの宗派のトップは浮遊はもちろん、瞬間移動も行いますよ?」
「それ、魔法使いとか司教の使う技を引き継いできただけなんじゃないのか……?」
「いやいや、またご冗談を」
死神ちゃんが何か言いたげに眉間にしわを寄せると、ちょうどそこにモンスターが現れた。ハムは「修業の成果を見せる」などと言ってモンスターに悠々と向かって行った。たしかに、前よりも動きにキレがあり、しなやかさも増していた。しかし、彼の魅力のひとつであったダイナミックさが欠片も無くなっていて、死神ちゃんは心の底からがっかりした。
涼やかな笑顔で颯爽と戻ってくるハムに、死神ちゃんは険しい顔付きでボソリと言った。
「お前は、本当にそれでいいのか?」
ハムは不思議そうに首を傾げさせた。死神ちゃんは眉間のしわを一層深くさせると、先ほどよりもはっきりとした声で繰り返した。
「お前は、本当にそれでいいのか!?」
「どういうことでしょう?」
「お前、アイデンティティーが崩壊してるよ! お前はそれで、本当に〈夜空の青い彗星〉になれると思っているのか? 夢の帆を張れると思っているのか!?」
「わたしの、あいでんててー……」
死神ちゃんの熱い問いかけに、ハムは虚空をぼんやりと見つめだした。そして、苦悶の表情を浮かべると、頭を抱えてうずくまった。
「これは、指揮官様からの念波? 〈神の宿む星目前で、お前は引き返すつもりなのか? 死神にたぶらかされてしまうのか?〉だと……? うっ、頭が……」
「お前、それ、その指揮官様ってヤツのほうが絶対にお前のことをたぶらかしてるよ! 頑張れ、ハム! お前は、そんな怪しいヤツに負けるような男なのか!?」
賢明に、死神ちゃんはハムを励ました。しかし、ハムの耳には届いていないようで、彼はブツブツと「わたしの、あいでんててー」という言葉を繰り返しながら、新しく現れたモンスターのもとにフラフラと歩み寄った。
指揮官からの洗脳念波とせめぎ合うように「わたしの、あいでんててー」という言葉を呪文のように口にし続けながら、ハムはモンスターと相対した。心ここにあらずの彼は精細に欠け、ここそこに傷を負った。
研ぎ澄まされた精神のおかげであまり痛みを感じはしなかったが、ハムは心にぼんやりと思い浮かんだことをふと呟いた。
「この前までは、筋肉のおかげで銃弾すら弾いたんだったけなあ。それなのに、今はこの程度で傷ついて……」
「そうだ、ハム! 思い出せ! お前のアイデンティティーは何だ!?」
死神ちゃんは、再びハムに問いかけた。そして、彼は先ほど同様「わたしの、あいでんててー」と唱えた。しかし、先ほどとは違う反応を彼は示した。虚ろだった瞳に光が差し戻り、頬が上気してきたのである。
「私の……いや、俺のアイデンティティー。――そう、それは筋肉ッ!」
そう叫びながら、ハムはモンスターに復活のストレートパンチを撃ち込んだ。ズシンと音を立てて地に沈むモンスターを背に、ハムは弾けんばかりの笑顔で死神ちゃんに向き直った。
「バランスのとれた素晴らしい筋肉を育てるためには、たしかにしなやかさも必要だ! そして、ヨガはしなやかさとインナーマッスルを鍛えるのに最適だった! 精神も研ぎ澄まされ、いい修行になったと思う! しかし、俺はまた道を違えてしまった! 精神を鍛えるつもりが、その過程で何か別のものに汚染されていた! ――俺は、筋肉に申し訳ないことをした! 筋肉を裏切ってしまった! だが……筋肉は俺を裏切らなかった!!」
「ハム、お前、よくぞ帰って来た!」
「嬢ちゃん、すまねえ! 心配かけちまったな!」
死神ちゃんが満面の笑みで拳を差し出すと、ハムはいつもの暑苦しい笑顔で死神ちゃんの拳に自身の拳を打ち重ねた。そして、復活を遂げたハムは〈しなやかさと最強の精神を手に入れた今なら火吹き竜も倒せるかもしれない〉というようなことを口走ると、死神ちゃんの制止も振り切って四階へと降りていった。
呆れ顔でハムの後を追いかけていった死神ちゃんは、ハムが意外と善戦しているのを見て感嘆の唸り声を上げた。
重たすぎる筋肉がなくなったことで、彼はドレイクの攻撃を躱し続けることができていた。そして、的確にパンチを撃ち込んでいた。しかし、筋肉が今までと比べてなくなり体重も激減してしまったことによって、そこまで〈重い一撃〉とはいえない威力しか出ておらず、ドレイクとの戦いは延長線へと雪崩れ込んだ。そして――
「ハムぅぅぅぅぅッ!!」
「また、会おう、な……。嬢ちゃ……ん……」
残念ながら、あと一歩というところでドレイクよりも先にハムのスタミナが切れた。しかし、炎の中で灰と化していくハムの顔は誇りに満ちていた。死神ちゃんもまた、そんな彼の姿を誇らしげに見届けたのだった。
**********
待機室に戻ってくると、モニター前にいたグレゴリーが真剣な表情で腕を組んでいた。彼は帰ってきた死神ちゃんのほうをゆっくりと向くと、至って真面目な声でぼそぼそと言った。
「なあ、俺もヨガを極めたら、舌が伸びるようになると思うか?」
「だから、それ、ヨガの間違ったイメージです!」
「そうか……。カメレオンの〈角が生えてて舌も伸びる〉の、カッコ良くて少し憧れてたんだがなあ……」
「イグアナ、十分格好いいじゃないですか。俺、好きですよ」
しょんぼりとしつつも嬉しそうな雰囲気をそこはかとなく醸し出すグレゴリーに苦笑いを浮かべると、死神ちゃんはこっそりと溜め息をついたのだった。
――――大いなる目的のためとはいえ、自分を見失ってしまっては本末転倒。そもそも、そのままのあなたで十分美しい。自信をもって〈自分〉を貫き通せばいいのDEATH。
「ハム!? お前、本当にハムなのか!?」
顔を青ざめさせて硬直し、その場から動かない死神ちゃんに、静かに座禅を組んでいたハムはゆっくりと目を開くとニコリと微笑んだ。
「やあ、お嬢さん。お久しぶりですね」
「嘘だろ!? 嘘だって言ってくれよ! 誰だよ、お前!」
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「確かに俺はトレーニングを禁止したよ……。だからって、何でまた、こんな一ヶ月足らずでそんなげっそりと痩せこけて……。病気を疑う速度だろ、そんなの……」
「お嬢さん、そんな落ち込まないでください。おかげで私は、もう少しで悟りを開けそうなのですから」
そう言って、ハムは穏やかに微笑んだ。何でも、筋トレを禁止されてから〈代わりに何かできないか〉と考えたハムは、自分が属する僧兵の宗派とは別の宗派で行われている訓練に興味を持ったのだそうだ。彼らは別宗派のハムを拒むどころか〈目指すところが同じ〉ということで歓迎してくれたのだとか。
「それからというもの、私は筋トレとは別の修行に精を出しました。――我が体内に眠るオーラパワーを引き出すことができれば、宇宙に続く奇跡の道も歩めるという。しかし、それには精神のほうも同時に鍛えていかねばならない。だから私は、筋トレの前段階として、柔軟な肢体と精神を得るためにとヨガを始めたのです」
ヨガを始めてからというものの、心持ちがとても穏やかになったそうだ。精神を一層研ぎ澄ますために座禅を組むようにもなり、おかげで何かを掴み取るまでにあと一歩というところまで来たという。一体何が掴めそうなのかと死神ちゃんが尋ねると、彼は笑顔に心なしか自信の色を含ませた。
「あともう一歩で、座禅を組んだ状態で浮遊できそうなのです。腕を伸ばしたり、炎を吹いたりということもできそうな気がするのです」
「それ、ヨガの間違ったイメージだから!」
死神ちゃんが思わずツッコミを入れると、ハムは白い歯を見せて朗らかに笑った。
「ご冗談を。ここの宗派のトップは浮遊はもちろん、瞬間移動も行いますよ?」
「それ、魔法使いとか司教の使う技を引き継いできただけなんじゃないのか……?」
「いやいや、またご冗談を」
死神ちゃんが何か言いたげに眉間にしわを寄せると、ちょうどそこにモンスターが現れた。ハムは「修業の成果を見せる」などと言ってモンスターに悠々と向かって行った。たしかに、前よりも動きにキレがあり、しなやかさも増していた。しかし、彼の魅力のひとつであったダイナミックさが欠片も無くなっていて、死神ちゃんは心の底からがっかりした。
涼やかな笑顔で颯爽と戻ってくるハムに、死神ちゃんは険しい顔付きでボソリと言った。
「お前は、本当にそれでいいのか?」
ハムは不思議そうに首を傾げさせた。死神ちゃんは眉間のしわを一層深くさせると、先ほどよりもはっきりとした声で繰り返した。
「お前は、本当にそれでいいのか!?」
「どういうことでしょう?」
「お前、アイデンティティーが崩壊してるよ! お前はそれで、本当に〈夜空の青い彗星〉になれると思っているのか? 夢の帆を張れると思っているのか!?」
「わたしの、あいでんててー……」
死神ちゃんの熱い問いかけに、ハムは虚空をぼんやりと見つめだした。そして、苦悶の表情を浮かべると、頭を抱えてうずくまった。
「これは、指揮官様からの念波? 〈神の宿む星目前で、お前は引き返すつもりなのか? 死神にたぶらかされてしまうのか?〉だと……? うっ、頭が……」
「お前、それ、その指揮官様ってヤツのほうが絶対にお前のことをたぶらかしてるよ! 頑張れ、ハム! お前は、そんな怪しいヤツに負けるような男なのか!?」
賢明に、死神ちゃんはハムを励ました。しかし、ハムの耳には届いていないようで、彼はブツブツと「わたしの、あいでんててー」という言葉を繰り返しながら、新しく現れたモンスターのもとにフラフラと歩み寄った。
指揮官からの洗脳念波とせめぎ合うように「わたしの、あいでんててー」という言葉を呪文のように口にし続けながら、ハムはモンスターと相対した。心ここにあらずの彼は精細に欠け、ここそこに傷を負った。
研ぎ澄まされた精神のおかげであまり痛みを感じはしなかったが、ハムは心にぼんやりと思い浮かんだことをふと呟いた。
「この前までは、筋肉のおかげで銃弾すら弾いたんだったけなあ。それなのに、今はこの程度で傷ついて……」
「そうだ、ハム! 思い出せ! お前のアイデンティティーは何だ!?」
死神ちゃんは、再びハムに問いかけた。そして、彼は先ほど同様「わたしの、あいでんててー」と唱えた。しかし、先ほどとは違う反応を彼は示した。虚ろだった瞳に光が差し戻り、頬が上気してきたのである。
「私の……いや、俺のアイデンティティー。――そう、それは筋肉ッ!」
そう叫びながら、ハムはモンスターに復活のストレートパンチを撃ち込んだ。ズシンと音を立てて地に沈むモンスターを背に、ハムは弾けんばかりの笑顔で死神ちゃんに向き直った。
「バランスのとれた素晴らしい筋肉を育てるためには、たしかにしなやかさも必要だ! そして、ヨガはしなやかさとインナーマッスルを鍛えるのに最適だった! 精神も研ぎ澄まされ、いい修行になったと思う! しかし、俺はまた道を違えてしまった! 精神を鍛えるつもりが、その過程で何か別のものに汚染されていた! ――俺は、筋肉に申し訳ないことをした! 筋肉を裏切ってしまった! だが……筋肉は俺を裏切らなかった!!」
「ハム、お前、よくぞ帰って来た!」
「嬢ちゃん、すまねえ! 心配かけちまったな!」
死神ちゃんが満面の笑みで拳を差し出すと、ハムはいつもの暑苦しい笑顔で死神ちゃんの拳に自身の拳を打ち重ねた。そして、復活を遂げたハムは〈しなやかさと最強の精神を手に入れた今なら火吹き竜も倒せるかもしれない〉というようなことを口走ると、死神ちゃんの制止も振り切って四階へと降りていった。
呆れ顔でハムの後を追いかけていった死神ちゃんは、ハムが意外と善戦しているのを見て感嘆の唸り声を上げた。
重たすぎる筋肉がなくなったことで、彼はドレイクの攻撃を躱し続けることができていた。そして、的確にパンチを撃ち込んでいた。しかし、筋肉が今までと比べてなくなり体重も激減してしまったことによって、そこまで〈重い一撃〉とはいえない威力しか出ておらず、ドレイクとの戦いは延長線へと雪崩れ込んだ。そして――
「ハムぅぅぅぅぅッ!!」
「また、会おう、な……。嬢ちゃ……ん……」
残念ながら、あと一歩というところでドレイクよりも先にハムのスタミナが切れた。しかし、炎の中で灰と化していくハムの顔は誇りに満ちていた。死神ちゃんもまた、そんな彼の姿を誇らしげに見届けたのだった。
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待機室に戻ってくると、モニター前にいたグレゴリーが真剣な表情で腕を組んでいた。彼は帰ってきた死神ちゃんのほうをゆっくりと向くと、至って真面目な声でぼそぼそと言った。
「なあ、俺もヨガを極めたら、舌が伸びるようになると思うか?」
「だから、それ、ヨガの間違ったイメージです!」
「そうか……。カメレオンの〈角が生えてて舌も伸びる〉の、カッコ良くて少し憧れてたんだがなあ……」
「イグアナ、十分格好いいじゃないですか。俺、好きですよ」
しょんぼりとしつつも嬉しそうな雰囲気をそこはかとなく醸し出すグレゴリーに苦笑いを浮かべると、死神ちゃんはこっそりと溜め息をついたのだった。
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