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* 死神生活一年目 *
第66話 死神ちゃんとモップお化け②
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死神ちゃんは〈担当のパーティー〉を見て思わず素っ頓狂な声を上げた。何故なら、パーティーメンバーのうちの一人が〈巨大なうさ吉〉だったからだ。
「えっ、何それ、誰かのペットか? それとも、召喚モンスターか!?」
もふもふの巨大ウサギに興奮気味に抱きつくと、死神ちゃんはキラキラとした目で冒険者を見渡した。そしてウサギの身体に回した腕をギュウギュウと締めたり緩めたりしながら驚きの表情を浮かべた。
「おお、こいつ、すごく柔らかいな! てことは、本物のぬいぐるみ!? もしかして、魔法で動かしてるのか!? すごいな、お前!」
死神ちゃんが側にいた魔法使いを尊敬の眼差しで見つめると、彼女は困っているかのような笑顔を浮かべて頬を掻いた。すると、巨大ウサギからステータス妖精がポンと飛び出した。
* サイオニックの 信頼度が 3 下がったよ! *
妖精の出現に、超能力者らしきウサギは戸惑っていた。しかし、死神ちゃんはそんなことなど気にもせずにウサギをもふもふとまさぐり続けた。
突如、死神ちゃんは顔をしかめた。そしてキョロキョロと辺りを見回し、そのまま顔を上げてウサギのつぶらな瞳を凝視した。
(そこは破廉恥だと、前にも言いましたよね?)
「は? お前、ムークなのか!? ていうか、直接脳内に語りかけてくるなって! 普通に話せよ!」
死神ちゃんが目くじらを立てて怒ると、ムークは静かに頭を掻いた。そして仲間の冒険者達は苦笑交じりに溜め息をついた。
冒険者の間では〈服装を見た目上だけ変えられる指輪〉や〈性別など、外見自体を丸々変えられる指輪〉などのファッションアイテムが密かに流行っている。その指輪へ登録できる〈ファッションデザイン〉に、先日〈着ぐるみ〉というものが加わったのだという。そのため、このようなファンシーな見た目の冒険者が、最近では稀にいるのだそうだ。
「そうか。お前、見た目のせいで仲間に入れてもらえないどころか、危ない目に遭うって言ってたもんな。だから指輪を手に入れたのか」
「いえ、そうではありません」
ムークは首を横に振りながらそう言った。死神ちゃんが不思議そうに眉根を寄せて首を傾げると、ムークはあっけらかんとした口調で続けた。
「先日、里帰りをしたら母がプレゼントしてくれたのです。かぁ~さんがぁ~夜なべ~をして、ぬいぐ~るみ縫ってく~れぇ~たぁ~」
淡々とした口調と声色のまま急に歌い出すムークを、死神ちゃん含め一同は困惑の表情で見つめた。そして冒険者達はひそひそと何やら話し始めた。
「変わってるヤツだとは思ってたけど、アレ、大丈夫なのか……?」
「まさか、本物の着ぐるみだったなんてね。しかも、触った感触も本物のぬいぐるみっぽいんでしょう? 一体何者なの……?」
「俺達、何か悪いモノに誑かされてるなんてことは、無いよな……?」
彼らは一旦話すのをやめると、訝しそうにじっとりとウサギを見つめた。するとムークはこっくりと頷いて「私は善良な冒険者です」と言った。再び熱のこもった密談を始める冒険者達とムークを交互に見つめると、死神ちゃんは呆れ顔を浮かべてぼやくように言った。
「お前、今の一言で余計に怪しまれたぞ」
「何でですか? 本当のことを言っただけなのですが」
死神ちゃんは苦笑いを浮かべてすぐ、疲れた顔をして深い溜め息をついた。
冒険者達の関心は、ダンジョン内のまだ到達していない場所や死神ちゃんよりも〈着ぐるみの中身〉に寄せられた。彼らは戦闘の最中も気がそぞろで、目の前のモンスターではなく仲間のウサギのほうをちらちらと気にして見ていた。しかし、どんなに激しくムークが動いても、首と胴体の間に隙間ができることはなかった。〈頭部は被ってつけるタイプだろう〉と予想し、少しでも〈中身〉が見えるだろうことを期待していた彼らはかなり落胆したようだった。
休憩中も、彼らの視線はウサギに釘付けだった。彼らが一瞬目を離した隙に、着ぐるみの腕と足の部分がまるで中身が何も入っていないかのようにぐにゃぐにゃになっていて、それに気がついた彼らは一生懸命に目をこすっていた。しかし、彼らが目をこするのをやめてウサギを凝視すると、それは元通りのふわふわもこもこへと戻っていた。
ムークは仲間と共に冒険ができるということをとても喜び、そして楽しんでいた。しかしながら、その仲間である彼らは次第に不安と恐怖を募らせていった。
何度目かの休憩の際、死神ちゃんは「あっ」と声を上げると、ムークの背中をまじまじと見つめた。そして眉根を寄せて口を尖らせると、ムークに向かってボソリと言った。
「お前、背中のところ、ちょっと破れてるみたいだぞ」
「おや、それは何てことだ。先ほどの戦闘で引っ掛けられでもしたのでしょうか」
この会話を、仲間達は聞き逃さなかった。彼らは一斉に振り返ると、笑顔を繕ってムークに詰め寄った。
「私、お裁縫得意だから、縫い直してあげましょうか。今すぐに」
「いやでも――」
「魔法使いの裁縫の腕は確かだよ。俺もよく世話になってるし」
「でも、その――」
「大丈夫、仲間でしょう? ほら、さあ、脱いで」
ぎらついた目を瞬きさせることもなく、仲間達は硬い笑顔のままムークにじりじりと近づいた。身の危険を感じたムークは立ち上がろうとしたのだが、時すでに遅く、彼は仲間達に取り押さえられた。
じたばたと抵抗するムークを抑えこみ、彼らは背中にできた穴に手を伸ばした。そして彼らは、穴の中を覗き見た。釣られて死神ちゃんも一緒になって覗き込んだのだが、何故かそのまま視界が白んで死神ちゃんは意識を失ったのだった。
**********
死神ちゃんが意識を取り戻して最初に見たものは白い天井だった。ぼんやりとその白を眺めていると馴染みのある顔が割って入ってきた。彼は死神ちゃんが目を開けたことに、ホッと安堵の笑顔を浮かべた。
「よかったわ、気がついて」
「……マッコイ? 何で? お前、今日非番だろ?」
死神ちゃんがゆっくり起き上がると、マッコイは片手を頬にあてがい困惑の表情を浮かべた。実は、社内の人間にも何が起こったのかが分からないのだという。
死神ちゃんと冒険者達がぬいぐるみの中身を見ようと穴を覗き込もうとしたとき、運が悪いことに待機室のモニターにも穴の中がほんの少しだけ映り込んでいた。そして死神ちゃん達が穴を覗き込んだのと同時に、待機室のモニターもホワイトアウトし、待機室中が謎の光りに包まれたらしい。偶然〈光が収束したあと〉に待機室へと戻ってきた者が累々と倒れ伏している同僚達を見つけ、慌てて課長に連絡し、手の空いている者全員に緊急招集がかけられたそうだ。
「ケイティーや他のみんなは、もうすでに仕事に復帰しているわ。事件現場にいた薫ちゃんは、念のためにデータ取りをするそうよ。アタシはケイティーの穴埋めをする必要がなくなったから、一応薫ちゃんに付き添うようにと言われてね。――体調はどう? まだもう少し休んだほうがいいかしら?」
大丈夫、と言いながら死神ちゃんはベッドから降り、マッコイに付き添われて医務室をあとにした。
医務スペースから実験ブースへと〈アロケーションセンター〉内を移動しながら、死神ちゃんは不思議そうに首を捻ってマッコイを見上げた。
「俺、ダンジョン内で倒れてたのか? それとも、こっちに戻ってきてたのか?」
「こちらに戻ってきていたそうよ。薫ちゃんが担当していたパーティーも、何故か全滅していたみたい」
「一体、何が起こったんだ……」
マッコイは死神ちゃんをじっと見つめると、何も表情のない無機質な顔でポツリと言った。
「深淵に触れること能わず。それを知るべからず……ってことなのかしらね」
「ムークの謎って、そこまで重大なレベルなのか……?」
死神ちゃんは目を見開いて顔を青ざめさせた。マッコイは苦笑いを浮かべると、曖昧な返事をして肩を竦めた。死神ちゃんは苦虫を噛み潰したような顔で彼を睨みつけたが、結局彼は何も答えてはくれなかったのだった。
――――謎は一層深まるばかりなのDEATH。
「えっ、何それ、誰かのペットか? それとも、召喚モンスターか!?」
もふもふの巨大ウサギに興奮気味に抱きつくと、死神ちゃんはキラキラとした目で冒険者を見渡した。そしてウサギの身体に回した腕をギュウギュウと締めたり緩めたりしながら驚きの表情を浮かべた。
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(そこは破廉恥だと、前にも言いましたよね?)
「は? お前、ムークなのか!? ていうか、直接脳内に語りかけてくるなって! 普通に話せよ!」
死神ちゃんが目くじらを立てて怒ると、ムークは静かに頭を掻いた。そして仲間の冒険者達は苦笑交じりに溜め息をついた。
冒険者の間では〈服装を見た目上だけ変えられる指輪〉や〈性別など、外見自体を丸々変えられる指輪〉などのファッションアイテムが密かに流行っている。その指輪へ登録できる〈ファッションデザイン〉に、先日〈着ぐるみ〉というものが加わったのだという。そのため、このようなファンシーな見た目の冒険者が、最近では稀にいるのだそうだ。
「そうか。お前、見た目のせいで仲間に入れてもらえないどころか、危ない目に遭うって言ってたもんな。だから指輪を手に入れたのか」
「いえ、そうではありません」
ムークは首を横に振りながらそう言った。死神ちゃんが不思議そうに眉根を寄せて首を傾げると、ムークはあっけらかんとした口調で続けた。
「先日、里帰りをしたら母がプレゼントしてくれたのです。かぁ~さんがぁ~夜なべ~をして、ぬいぐ~るみ縫ってく~れぇ~たぁ~」
淡々とした口調と声色のまま急に歌い出すムークを、死神ちゃん含め一同は困惑の表情で見つめた。そして冒険者達はひそひそと何やら話し始めた。
「変わってるヤツだとは思ってたけど、アレ、大丈夫なのか……?」
「まさか、本物の着ぐるみだったなんてね。しかも、触った感触も本物のぬいぐるみっぽいんでしょう? 一体何者なの……?」
「俺達、何か悪いモノに誑かされてるなんてことは、無いよな……?」
彼らは一旦話すのをやめると、訝しそうにじっとりとウサギを見つめた。するとムークはこっくりと頷いて「私は善良な冒険者です」と言った。再び熱のこもった密談を始める冒険者達とムークを交互に見つめると、死神ちゃんは呆れ顔を浮かべてぼやくように言った。
「お前、今の一言で余計に怪しまれたぞ」
「何でですか? 本当のことを言っただけなのですが」
死神ちゃんは苦笑いを浮かべてすぐ、疲れた顔をして深い溜め息をついた。
冒険者達の関心は、ダンジョン内のまだ到達していない場所や死神ちゃんよりも〈着ぐるみの中身〉に寄せられた。彼らは戦闘の最中も気がそぞろで、目の前のモンスターではなく仲間のウサギのほうをちらちらと気にして見ていた。しかし、どんなに激しくムークが動いても、首と胴体の間に隙間ができることはなかった。〈頭部は被ってつけるタイプだろう〉と予想し、少しでも〈中身〉が見えるだろうことを期待していた彼らはかなり落胆したようだった。
休憩中も、彼らの視線はウサギに釘付けだった。彼らが一瞬目を離した隙に、着ぐるみの腕と足の部分がまるで中身が何も入っていないかのようにぐにゃぐにゃになっていて、それに気がついた彼らは一生懸命に目をこすっていた。しかし、彼らが目をこするのをやめてウサギを凝視すると、それは元通りのふわふわもこもこへと戻っていた。
ムークは仲間と共に冒険ができるということをとても喜び、そして楽しんでいた。しかしながら、その仲間である彼らは次第に不安と恐怖を募らせていった。
何度目かの休憩の際、死神ちゃんは「あっ」と声を上げると、ムークの背中をまじまじと見つめた。そして眉根を寄せて口を尖らせると、ムークに向かってボソリと言った。
「お前、背中のところ、ちょっと破れてるみたいだぞ」
「おや、それは何てことだ。先ほどの戦闘で引っ掛けられでもしたのでしょうか」
この会話を、仲間達は聞き逃さなかった。彼らは一斉に振り返ると、笑顔を繕ってムークに詰め寄った。
「私、お裁縫得意だから、縫い直してあげましょうか。今すぐに」
「いやでも――」
「魔法使いの裁縫の腕は確かだよ。俺もよく世話になってるし」
「でも、その――」
「大丈夫、仲間でしょう? ほら、さあ、脱いで」
ぎらついた目を瞬きさせることもなく、仲間達は硬い笑顔のままムークにじりじりと近づいた。身の危険を感じたムークは立ち上がろうとしたのだが、時すでに遅く、彼は仲間達に取り押さえられた。
じたばたと抵抗するムークを抑えこみ、彼らは背中にできた穴に手を伸ばした。そして彼らは、穴の中を覗き見た。釣られて死神ちゃんも一緒になって覗き込んだのだが、何故かそのまま視界が白んで死神ちゃんは意識を失ったのだった。
**********
死神ちゃんが意識を取り戻して最初に見たものは白い天井だった。ぼんやりとその白を眺めていると馴染みのある顔が割って入ってきた。彼は死神ちゃんが目を開けたことに、ホッと安堵の笑顔を浮かべた。
「よかったわ、気がついて」
「……マッコイ? 何で? お前、今日非番だろ?」
死神ちゃんがゆっくり起き上がると、マッコイは片手を頬にあてがい困惑の表情を浮かべた。実は、社内の人間にも何が起こったのかが分からないのだという。
死神ちゃんと冒険者達がぬいぐるみの中身を見ようと穴を覗き込もうとしたとき、運が悪いことに待機室のモニターにも穴の中がほんの少しだけ映り込んでいた。そして死神ちゃん達が穴を覗き込んだのと同時に、待機室のモニターもホワイトアウトし、待機室中が謎の光りに包まれたらしい。偶然〈光が収束したあと〉に待機室へと戻ってきた者が累々と倒れ伏している同僚達を見つけ、慌てて課長に連絡し、手の空いている者全員に緊急招集がかけられたそうだ。
「ケイティーや他のみんなは、もうすでに仕事に復帰しているわ。事件現場にいた薫ちゃんは、念のためにデータ取りをするそうよ。アタシはケイティーの穴埋めをする必要がなくなったから、一応薫ちゃんに付き添うようにと言われてね。――体調はどう? まだもう少し休んだほうがいいかしら?」
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「俺、ダンジョン内で倒れてたのか? それとも、こっちに戻ってきてたのか?」
「こちらに戻ってきていたそうよ。薫ちゃんが担当していたパーティーも、何故か全滅していたみたい」
「一体、何が起こったんだ……」
マッコイは死神ちゃんをじっと見つめると、何も表情のない無機質な顔でポツリと言った。
「深淵に触れること能わず。それを知るべからず……ってことなのかしらね」
「ムークの謎って、そこまで重大なレベルなのか……?」
死神ちゃんは目を見開いて顔を青ざめさせた。マッコイは苦笑いを浮かべると、曖昧な返事をして肩を竦めた。死神ちゃんは苦虫を噛み潰したような顔で彼を睨みつけたが、結局彼は何も答えてはくれなかったのだった。
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