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* 死神生活一年目 *
第46話 死神ちゃんとお肉屋さん
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「何で炊き出しなんてしてるんだよ。今日、訓練じゃなかったのかよ」
戦闘訓練の会場にやって来た死神ちゃんは呆れ顔を浮かべると、忙しなく調理を行い参加者にスープを振る舞っているマッコイと女性達をぽかんと見つめた。マッコイはそれに気がつくと、死神ちゃんの分のスープを装いながら答えた。
「このおたまね、これ、種別は一応棍棒なのよ」
「……は?」
「こっちの鍋蓋は盾だし、鍋本体は兜ですって。フライパンはブーメランと片手剣の合いの子?」
「使用人が冒険者職として登録されるって話だったが、まさか――」
「ええ、そのまさかよ。使用人実装に向けて産出アイテムも増やすから、早急にテストしなくちゃならないみたいで」
「でも、何で炊き出しなんか」
慌ただしく動きまわる炊き出し班の背後の、積み上げられた荷物の上にちょこんと座ると、死神ちゃんは受け取ったスープをすすりながらマッコイに話しかけた。彼は、振り向くことなく作業を続けながら答えた。
「調理器具としての使用感もチェックしたいんですって。そしてこの後、そのまま戦闘テストでも使うのよ」
「だから〈良ければ食事をとらずにお越しください〉と書いてあったのか。――ていうか、そのまま!?」
「一応洗いはするわよ?」
「……洗うとはいえ、戦闘後に調理じゃなくて本当によかったよ」
マッコイは苦笑交じりにちらりと死神ちゃんのほうを振り向いた。そして鍋に視線を戻すと「試作品テストも楽しいけど、そろそろ通常の戦闘訓練もさせてもらわないと」とこぼした。
普段はこんなにも試作品テスト会が続くということはないそうで、〈急な予定変更ばかりで通常訓練ができていない現状をどうにかしなければ〉と監督者の一人として悩んでいるらしい。死神ちゃんは苦笑いを浮かべると「おかわりをもらうほどの余裕はあるか」と彼に尋ねた。
**********
数日後、使用人が冒険者職としてとうとう実装された。はじめのうちは、使用人として冒険者登録を行う者は、王宮に取り入るためにダンジョン探索をしている貴族達が連れて来ている執事やメイドくらいだった。しかし、宝箱の中からおたまやフライパンが出るようになったという情報がじわじわと広がり、街の料理人から料理が趣味のご婦人までもが〈素晴らしい調理器具〉を求めてダンジョンへとやって来るようになった。
この日死神ちゃんがとり憑いた冒険者も普段は〈街のお肉屋さん〉だそうで、彼は刃渡り四十センチほどの使い古された牛刀をショートソードのように構え、二階の回復の泉の側で熱心に修行に励んでいた。
「俺は肉にはうるさくてね。だから自ら山に入って鹿や猪を狩ることがあるんだが、一階のモンスターは山の獣と比べたら全然弱かったね」
「いや、あんた、そこいらの〈駆け出しの冒険者〉よりは強いと思うよ。しかも、ドワーフの特性か、かなり筋骨隆々だし。そもそも、普通は、外から持ってきた武器でそんな威力出せないし」
死神ちゃんが呆れ口調でそう言うと、肉屋は豪快にガハハと笑いながらモンスターを叩き切った。
「お、ようやく調理器具がドロップしたな」
彼はアイテムに姿を変えゆくモンスターの躯を見て、嬉しそうにそう言った。そしてそれを拾い上げると、彼は満足気に頷いた。
「ピザカッターか。うちの家内はパンを焼くのが趣味でね。肉を切り出して出たクズ肉を使ってハンバーガーとかピザとか作っては、一緒に店で売ってるんだよ。これはいい土産になった」
「じゃあ、そろそろ俺を祓いに戻るよな?」
死神ちゃんがあくびをしながらそう言うと、彼はニヤリと笑って〈否〉と答えた。
泉ですぐさま回復できるからと死神を祓いに行くこともせず修行に励む彼に無駄に付き合わされて、死神ちゃんはそろそろ帰りたいと思っていた。――このあと一体、何にまだ付き合わされるというのか。死神ちゃんはそんなことを考えながら顔をしかめさせた。すると、彼はそんな死神ちゃんのことを気にすることなく意気揚々と奥の方へと歩いて行った。
「この前、もう少し奥の方まで探索したんだよ。そしたら攻撃してこない植物の群生地があったから。ちょいとそこまで行こうかと」
植物の群生地にたどり着くと、肉屋は植物を見てニヤリと笑い、ポーチの中から先ほど手に入れたピザカッターを取り出した。死神ちゃんはそれを見て怪訝な顔を浮かべた。
「まさか」
「おう、そのまさかだ。今からこいつの使い心地を試す」
「いやいやいやいや。だってそれ、奥さんへのお土産にするんだろう? モンスターの体液べったりな代物を渡すのって、どうかと思うんだが」
「ちゃんと洗えば大丈夫だろ。そもそもこの牛刀だって、普段店で使ってるものだぜ?」
「それ、衛生的にどうなんだ!?」
死神ちゃんが驚愕して叫ぶと、お肉屋さんは豪快に笑ってごまかした。
死神ちゃんは先日、調理に使用したあとのものを用いての戦闘訓練だって微妙に嫌な気持ちになったし、〈戦闘後にそれで調理する〉でなくて本当に良かったと心底思った。何故なら、戦場下において仕方なくというわけでもないのに、わざわざ調理器具を武器として併用する必要が無いと思うからだ。死神ちゃんですらそう思うのだから、一般人である奥さんやお客さんは死神ちゃん以上に〈この事実〉を知ったら嫌だと思うに違いない。
そんなことを思いながら、死神ちゃんは盛大に顔をしかめた。そして肉屋はというと、そんな死神ちゃんのことなどはやはり気にすることなく戦闘態勢に入っていた。
「いいか、嬢ちゃん。一見攻撃力の低そうな、このピザカッター。ご家庭でも〈ピザ用のカット道具の割に、きちんとピザが切れない〉という人もいるから、余計に攻撃力が低そうに感じるかもしれないが。それってそもそもがきちんと使いこなせていない証拠なんだ。――いいか、よく見てろよ」
そう言うと、彼はピザカッターを短刀のように構え、そして植物めがけてタックルするように突き刺した。
「まずはしっかり押しこむ! そして、刃が転がるよう一思いに引く!」
言いながら、彼はピザカッターで植物系モンスターの表皮を引き裂いた。ブチブチと音を立て、ねっとりとした液を吹き溢れさせた植物はキュウウという悲鳴(?)を上げながら息絶えた。その様子を見て、死神ちゃんは思わず顔を青ざめさせた。
「ピザカッターって、すごくエグい武器だったんだな……。これなら包丁とかでざっくり切り捨てたほうがまだ――」
満足のいく威力が出たのか、お肉屋さんは嬉しそうな笑い声を上げていた。しかし、それはすぐさま悲鳴に変わった。仲間がやられたことに怒った草達が、彼を攻撃しだしたのだ。今まで一体一体丁寧にしか戦ったことのなかった彼は、初めてモンスターの群れに囲まれた。そして、初めての死亡を経験することとなった。
サラサラと灰化していく彼は、断末魔の代わりに「こいつらが肉なら、俺の勝ちだった」とわけの分からないことを叫んだ。――こいつは冒険者として残っていくんだろうなと思いつつ、死神ちゃんは呆れ顔で溜め息をついた。
**********
今日の夕飯は寮で作るとマッコイが言うので、死神ちゃんは共用のリビングで食事が出来上がるのを同居人達と待っていた。トマトの芳しい香りがミニキッチンのほうから漂ってきてうっとりとしていると、マッコイと女性陣が出来上がった料理を運んできた。
嬉しそうに顔をほころばせながら同居人の数名が「これは酒が合うだろうから、自室から持ってくる」と言ってリビングを出て行く一方で、死神ちゃんはげっそりとした顔を青ざめさせたまま動かなかった。そんな死神ちゃんを、マッコイと女性陣は心配そうに見つめた。
「あら、薫ちゃん。一体どうしたの? 別に、嫌いじゃなかったわよね?」
「あ、うん、むしろ好きだけど。でも、一体どうして」
「ちょうど備品の調理器具のいくつかが買い替えどきだったから、先日リリースされたものを一式注文してね。それが今日届いたから、早速試そうってことになったのよ。それで、みんなでお料理したってわけなんだけど」
ニコリと笑いながら、マッコイはピザカッターを手にとった。美味しそうなピザとピザカッターを交互に見つめると、死神ちゃんは口元を押さえ慌ててリビングから出て行ったのだった。
――――昼間のお肉屋さんのことを思い出して、ちょっと気分が悪くなったけど。でも、お夕飯はちゃんとみんなで美味しく頂きました。何にせよ、調理器具を武器にするのは、やっぱり心証的によろしくない気がするのDEATH。
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「でも、何で炊き出しなんか」
慌ただしく動きまわる炊き出し班の背後の、積み上げられた荷物の上にちょこんと座ると、死神ちゃんは受け取ったスープをすすりながらマッコイに話しかけた。彼は、振り向くことなく作業を続けながら答えた。
「調理器具としての使用感もチェックしたいんですって。そしてこの後、そのまま戦闘テストでも使うのよ」
「だから〈良ければ食事をとらずにお越しください〉と書いてあったのか。――ていうか、そのまま!?」
「一応洗いはするわよ?」
「……洗うとはいえ、戦闘後に調理じゃなくて本当によかったよ」
マッコイは苦笑交じりにちらりと死神ちゃんのほうを振り向いた。そして鍋に視線を戻すと「試作品テストも楽しいけど、そろそろ通常の戦闘訓練もさせてもらわないと」とこぼした。
普段はこんなにも試作品テスト会が続くということはないそうで、〈急な予定変更ばかりで通常訓練ができていない現状をどうにかしなければ〉と監督者の一人として悩んでいるらしい。死神ちゃんは苦笑いを浮かべると「おかわりをもらうほどの余裕はあるか」と彼に尋ねた。
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数日後、使用人が冒険者職としてとうとう実装された。はじめのうちは、使用人として冒険者登録を行う者は、王宮に取り入るためにダンジョン探索をしている貴族達が連れて来ている執事やメイドくらいだった。しかし、宝箱の中からおたまやフライパンが出るようになったという情報がじわじわと広がり、街の料理人から料理が趣味のご婦人までもが〈素晴らしい調理器具〉を求めてダンジョンへとやって来るようになった。
この日死神ちゃんがとり憑いた冒険者も普段は〈街のお肉屋さん〉だそうで、彼は刃渡り四十センチほどの使い古された牛刀をショートソードのように構え、二階の回復の泉の側で熱心に修行に励んでいた。
「俺は肉にはうるさくてね。だから自ら山に入って鹿や猪を狩ることがあるんだが、一階のモンスターは山の獣と比べたら全然弱かったね」
「いや、あんた、そこいらの〈駆け出しの冒険者〉よりは強いと思うよ。しかも、ドワーフの特性か、かなり筋骨隆々だし。そもそも、普通は、外から持ってきた武器でそんな威力出せないし」
死神ちゃんが呆れ口調でそう言うと、肉屋は豪快にガハハと笑いながらモンスターを叩き切った。
「お、ようやく調理器具がドロップしたな」
彼はアイテムに姿を変えゆくモンスターの躯を見て、嬉しそうにそう言った。そしてそれを拾い上げると、彼は満足気に頷いた。
「ピザカッターか。うちの家内はパンを焼くのが趣味でね。肉を切り出して出たクズ肉を使ってハンバーガーとかピザとか作っては、一緒に店で売ってるんだよ。これはいい土産になった」
「じゃあ、そろそろ俺を祓いに戻るよな?」
死神ちゃんがあくびをしながらそう言うと、彼はニヤリと笑って〈否〉と答えた。
泉ですぐさま回復できるからと死神を祓いに行くこともせず修行に励む彼に無駄に付き合わされて、死神ちゃんはそろそろ帰りたいと思っていた。――このあと一体、何にまだ付き合わされるというのか。死神ちゃんはそんなことを考えながら顔をしかめさせた。すると、彼はそんな死神ちゃんのことを気にすることなく意気揚々と奥の方へと歩いて行った。
「この前、もう少し奥の方まで探索したんだよ。そしたら攻撃してこない植物の群生地があったから。ちょいとそこまで行こうかと」
植物の群生地にたどり着くと、肉屋は植物を見てニヤリと笑い、ポーチの中から先ほど手に入れたピザカッターを取り出した。死神ちゃんはそれを見て怪訝な顔を浮かべた。
「まさか」
「おう、そのまさかだ。今からこいつの使い心地を試す」
「いやいやいやいや。だってそれ、奥さんへのお土産にするんだろう? モンスターの体液べったりな代物を渡すのって、どうかと思うんだが」
「ちゃんと洗えば大丈夫だろ。そもそもこの牛刀だって、普段店で使ってるものだぜ?」
「それ、衛生的にどうなんだ!?」
死神ちゃんが驚愕して叫ぶと、お肉屋さんは豪快に笑ってごまかした。
死神ちゃんは先日、調理に使用したあとのものを用いての戦闘訓練だって微妙に嫌な気持ちになったし、〈戦闘後にそれで調理する〉でなくて本当に良かったと心底思った。何故なら、戦場下において仕方なくというわけでもないのに、わざわざ調理器具を武器として併用する必要が無いと思うからだ。死神ちゃんですらそう思うのだから、一般人である奥さんやお客さんは死神ちゃん以上に〈この事実〉を知ったら嫌だと思うに違いない。
そんなことを思いながら、死神ちゃんは盛大に顔をしかめた。そして肉屋はというと、そんな死神ちゃんのことなどはやはり気にすることなく戦闘態勢に入っていた。
「いいか、嬢ちゃん。一見攻撃力の低そうな、このピザカッター。ご家庭でも〈ピザ用のカット道具の割に、きちんとピザが切れない〉という人もいるから、余計に攻撃力が低そうに感じるかもしれないが。それってそもそもがきちんと使いこなせていない証拠なんだ。――いいか、よく見てろよ」
そう言うと、彼はピザカッターを短刀のように構え、そして植物めがけてタックルするように突き刺した。
「まずはしっかり押しこむ! そして、刃が転がるよう一思いに引く!」
言いながら、彼はピザカッターで植物系モンスターの表皮を引き裂いた。ブチブチと音を立て、ねっとりとした液を吹き溢れさせた植物はキュウウという悲鳴(?)を上げながら息絶えた。その様子を見て、死神ちゃんは思わず顔を青ざめさせた。
「ピザカッターって、すごくエグい武器だったんだな……。これなら包丁とかでざっくり切り捨てたほうがまだ――」
満足のいく威力が出たのか、お肉屋さんは嬉しそうな笑い声を上げていた。しかし、それはすぐさま悲鳴に変わった。仲間がやられたことに怒った草達が、彼を攻撃しだしたのだ。今まで一体一体丁寧にしか戦ったことのなかった彼は、初めてモンスターの群れに囲まれた。そして、初めての死亡を経験することとなった。
サラサラと灰化していく彼は、断末魔の代わりに「こいつらが肉なら、俺の勝ちだった」とわけの分からないことを叫んだ。――こいつは冒険者として残っていくんだろうなと思いつつ、死神ちゃんは呆れ顔で溜め息をついた。
**********
今日の夕飯は寮で作るとマッコイが言うので、死神ちゃんは共用のリビングで食事が出来上がるのを同居人達と待っていた。トマトの芳しい香りがミニキッチンのほうから漂ってきてうっとりとしていると、マッコイと女性陣が出来上がった料理を運んできた。
嬉しそうに顔をほころばせながら同居人の数名が「これは酒が合うだろうから、自室から持ってくる」と言ってリビングを出て行く一方で、死神ちゃんはげっそりとした顔を青ざめさせたまま動かなかった。そんな死神ちゃんを、マッコイと女性陣は心配そうに見つめた。
「あら、薫ちゃん。一体どうしたの? 別に、嫌いじゃなかったわよね?」
「あ、うん、むしろ好きだけど。でも、一体どうして」
「ちょうど備品の調理器具のいくつかが買い替えどきだったから、先日リリースされたものを一式注文してね。それが今日届いたから、早速試そうってことになったのよ。それで、みんなでお料理したってわけなんだけど」
ニコリと笑いながら、マッコイはピザカッターを手にとった。美味しそうなピザとピザカッターを交互に見つめると、死神ちゃんは口元を押さえ慌ててリビングから出て行ったのだった。
――――昼間のお肉屋さんのことを思い出して、ちょっと気分が悪くなったけど。でも、お夕飯はちゃんとみんなで美味しく頂きました。何にせよ、調理器具を武器にするのは、やっぱり心証的によろしくない気がするのDEATH。
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