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りゅう
嵐を恐れる
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湾の岩陰に隠して停泊していた二艘の小早舟には、九人ずつ、十八人の海賊がいたが、そのうち浜辺に降りていたのは六人。
権藤たちを発見して迎撃のために降りてきたのが四人の、計十人であった。
そのとき、若白髪と侮蔑されていた山川久三郎は、舟には乗り込む予定がないために、浜辺で煙管を吸っていた。
海賊たちが騒ぎ始めたと同時に刀を抜いて表に出たのは、さすがに柳生新陰流の師範代まで勤めた剣士という反応であった。
だが、すぐ目の前にいた海賊に銛が刺さり、事切れて倒れたことに気づくと、飛び道具を警戒して再び岩陰に引っ込んだ。
剣士ならではの素早い判断といえたが、そのせいで突貫してきたのが権藤と木曽野という道場の同門であることに気がつかなかった。
もし、即座に気が付いていたら、もう少し有利な状況で斬りあいに臨めたかもしれない。
だが、彼が敵が権藤たちであると認識したときには、すでに海賊たちの輪の中に飛び込まれていた。
グォォォォォと仰天するような獣の吠え声が崖に覆われた湾内に響き渡る。
戦場で聞けば死を思わせる不吉な叫び。
咆哮で人は殺せぬ以上ただの威嚇でしかないが、目の前でこの大音声を出されればたいていのものは怯む。
水軍くずれとはいっても所詮は海賊。鍛えぬいた剣士ではない。
戦国時代の先祖たちと比べるべくもなかった。
権藤は、海賊どもが怯んだと見るや否や、その顔面に荒すぎる剣を叩きつける。
刃を引いて斬るのではなく、ぶん殴るような粗さの目立つ剣術は決して柳生新陰流のものではない。
だが、それでいい。
権藤伊左馬の膂力をもってすれば、顔面を大剣で抉られればそれで仕留めることができる。
そのくせ、運足―――足捌きについては練りに練られた新陰流の剣士のもので、変幻自在に海賊どもを薙ぎ倒していく。
踏んばりにくい砂浜であっても、縦横無尽の摺り足はハンデとならない。
さらに権藤が始末をつけ損ねた、またはとり逃がした獲物は木曽野が冷静に刈り取っていく。
こちらはまさに正調の新陰流の剣士であり、精緻で計算されつくした剣さばきで海賊の武器を握る拳を切り裂き、咽喉を突く。
木曽野もまともな実戦という斬りあいは初めてである。
ただし、その技は十数年かけて磨いたものだ。
荒々しいのだけが取り柄の海賊殺法などとは天と地ほどの差があった。
「その声は―――権藤か!」
斬りあいの段階に突入したことで、上からの飛び道具による攻撃が止んだとみて姿を現そうとした山川は、ここでようやく敵に権藤伊左馬がいることを悟った。
脳裏に勝浦での出来事が蘇る。
あのときは役人連れであったため、いかに権藤が頭のおかしい男でも黙らせることができた。
しかし、実際に斬りあいとなったら、戦慄しか覚えない。
同門ではあったが、そもそも四十八歳の山川とは二十以上の若さの違いがあるうえ、餓鬼の頃からとてつもない怪力でひきはだ竹刀を振り回す化け物であった。
道場に通っていた頃は、竹刀でなければできない小細工でならば一本をとることができたが、肉体が完成された今となっては通じるはずもない。
下手に立ち向かえば即座に殺される。
しかもちらりと見たところ、隣に並んで剣を振るっているのは木曾野蔵之介であった。
こちらも並々ならぬ腕前の剣士だ。
だが、あの奉行所の同心は今頃、藩に戻って奉行所に昨日の結果を報告していなければならないはずだ。
なぜ、権藤と組んでここにいる。
「け、犬一! なんとかしろ! あいつらは厄介な連中だ!」
「なんだと! わいに偉そうな口を抜かすな! たった、二人じゃねえか!」
「一人は同心だ。もしかしたら、奉行所の者たちが潜んでいるかもしれん。ここは退くぞ!」
奥の小早舟で出航の準備をしていた犬一は、突然の面倒ごとに唾を吐きたくなった。
そろそろ、沖で待っている彼らの唯一の関船のもとへ手配していた千石船が合流するはずだ。
そうしたら、老朽化してこれ以上の航海はできない小早も関船も捨てて、手に入れた竜珠を松井誠玄に引き渡し、攫ってきた女を慰み者にして遊びながら、江戸に向かう予定だった。
もう水軍も海賊も廃業し、たまに悪行でもしながら、呑気に暮らしていくつもりだった。
江戸にいづらくなったらシナにいってもいい。
もしくは陸の盗賊に堕ちても構わない。
どうせ、もう紀伊の海には未練もなかった。
なのに、逃げる寸前にこの突然の敵襲だ。
山川久三郎のみっともない慌てぶりが気に障る。
「仕方ねえ、てめえら、舟を出せ!」
「へい」
ひっかけてあった丸太を外すと、潮の流れもあってか小早舟が湾内に浮く。
五人の海賊たちが櫓をこぐと、小早舟はなんとか動き出した。
もう一艘は囮にするつもりで、浜辺で斬りあっている連中は捨てていく。
今となっては分け前は多い方がいいだろう。
情けなく袴を濡らして走って追ってきた山川だけをひっ張り上げると、犬一の指揮する小早舟は湾の外へと漕ぎ出した。
「逃がすか!」
権藤は浜辺に落ちていた早矢銛を拾い上げて小早舟めがけて投擲した。
ゴオと空気が唸りを上げた。
狙いは良かったが、わずかに距離が足りず舟の側面に刺さっただけで終わってしまう。
崖の上にいる猟夫たちを見上げるが、権藤以外のでは銛を打っても到底届かない距離であることは誰の眼にも明らかだった。
「……伊左馬!」
木曽野が最後まで抵抗していた海賊の右拳を、柳生新陰流の合撃で切り払うと、隣にやってきた。
息は荒く返り血は浴びているが傷一つついていない。
「若白髪を逃がした。それに、くそっ、お汐もだ」
もう一艘の舟艇に山親父の娘お竹と二人の娘が転がっていた。
お汐だけがいない。
弄び用の女は二手に分けておいたと見える。
「どうする? 竜珠は山川が持っているはずだ」
「竜珠など知らん! お汐だ! それにここで奴らを逃がせば鵜殿の恥が雪げない。それは断固として阻止せねばならん!」
権藤は吠えた。
自分でもよくわからない心の動きだった。
焦慮なのかもしれない。
少なくとも、彼は自覚しているよりもお汐に対して思うところがあったのは間違いなかった。
「確かに鵜殿はこのままではとり潰されかねない」
木曽野はすでに松井の描いた陰謀という図面の内容を読んでいた。
これは松井による鵜殿潰しなのだ。
太地角右衛門をずっと前より恨んでいる松井誠玄という男が企み、山川久三郎が手先となった陰謀。
権藤はまたしても松井誠玄により居場所を奪われることになるかもしれないのである。
「今頃、鵜殿の襲撃については藩に報告がいっておろう。そして、吉右衛門どのや勝太夫どのをはじめとする主だったものたちは、きっとよからぬ罪状をでっちあげられて捕縛されるはずだ。そのために、わしらは今日の朝まで松井の屋敷の牢に閉じ込められていたのだからな。……きっとお主は若白髪のために、鵜殿にとって不利な証言をするように強制される役回りだったはずだ」
「……おそらくな。そうすればとり潰しは確実だろう。殿が何を言ってももうどうにもならぬ。ご家老の狙いはそれだ。まったく、ご家老は猜疑心の強い、嫉妬に塗れた妖怪よ。よほど、太地どのが憎いらしい」
「そうはさせてたまるものか。いつも奴の思い通りにさせるものかよ」
権藤は崖の上の弥多たちを手招きして呼んだ。
少しして水夫たちは降りてくる。
上から状況は見えていた。
自分たちに権藤が何を望んでいるのかもよくわかっていた。
「小早舟を扱えるか?」
「当然でさ。勢子舟に比べれば赤子の手をひねる様なもので」
それでもかつて似たような舟を操船した経験のあるものだけを選び出し、水夫たちは次々に飛び乗っていく。
弥多も同じ。
木曽野も続いた。
「私も行く。山川の最期を見届けねばならん」
「海に出たら命がけだぞ。それに見ろ」
権藤は沖を指さした。
空に黒い雲が流れ始めていた。
絶望を墨で描いたかのように不吉な光景だった。
「あの空の荒れようには覚えがある。でかい嵐が来るかもしれん」
「構わんよ。俺は山川に顔を見られている。奴が生きていたら、どのみち生贄にされるだろうさ。だったら、なんとしてでもあいつを仕留めねばならん」
「わかった。ついてこい。海に落ちたら自力で泳げよ」
九人乗りの小早舟は、権藤と木曽野、そして指揮を執るための弥多、そして猟夫たちが乗り込みいっぱいになった。
銛の数が少ないのだけが不安材料だ。
舳先に立つ権藤に、弥多がぼそりと呟いた。
「権藤はん、昨日の夜にまたお汐が風が吹くと言っていたぞ。―――あのときと一緒だ」
あのときといえば、あのすべてがおかしくなった漁の日しかない。
「そうか。……また、あいつがでるかもしれんな」
「ああ」
もう誰も口を利かなかった。
そして、沖へと舟は出ていった。
嵐が来るのを承知の上で。
権藤たちを発見して迎撃のために降りてきたのが四人の、計十人であった。
そのとき、若白髪と侮蔑されていた山川久三郎は、舟には乗り込む予定がないために、浜辺で煙管を吸っていた。
海賊たちが騒ぎ始めたと同時に刀を抜いて表に出たのは、さすがに柳生新陰流の師範代まで勤めた剣士という反応であった。
だが、すぐ目の前にいた海賊に銛が刺さり、事切れて倒れたことに気づくと、飛び道具を警戒して再び岩陰に引っ込んだ。
剣士ならではの素早い判断といえたが、そのせいで突貫してきたのが権藤と木曽野という道場の同門であることに気がつかなかった。
もし、即座に気が付いていたら、もう少し有利な状況で斬りあいに臨めたかもしれない。
だが、彼が敵が権藤たちであると認識したときには、すでに海賊たちの輪の中に飛び込まれていた。
グォォォォォと仰天するような獣の吠え声が崖に覆われた湾内に響き渡る。
戦場で聞けば死を思わせる不吉な叫び。
咆哮で人は殺せぬ以上ただの威嚇でしかないが、目の前でこの大音声を出されればたいていのものは怯む。
水軍くずれとはいっても所詮は海賊。鍛えぬいた剣士ではない。
戦国時代の先祖たちと比べるべくもなかった。
権藤は、海賊どもが怯んだと見るや否や、その顔面に荒すぎる剣を叩きつける。
刃を引いて斬るのではなく、ぶん殴るような粗さの目立つ剣術は決して柳生新陰流のものではない。
だが、それでいい。
権藤伊左馬の膂力をもってすれば、顔面を大剣で抉られればそれで仕留めることができる。
そのくせ、運足―――足捌きについては練りに練られた新陰流の剣士のもので、変幻自在に海賊どもを薙ぎ倒していく。
踏んばりにくい砂浜であっても、縦横無尽の摺り足はハンデとならない。
さらに権藤が始末をつけ損ねた、またはとり逃がした獲物は木曽野が冷静に刈り取っていく。
こちらはまさに正調の新陰流の剣士であり、精緻で計算されつくした剣さばきで海賊の武器を握る拳を切り裂き、咽喉を突く。
木曽野もまともな実戦という斬りあいは初めてである。
ただし、その技は十数年かけて磨いたものだ。
荒々しいのだけが取り柄の海賊殺法などとは天と地ほどの差があった。
「その声は―――権藤か!」
斬りあいの段階に突入したことで、上からの飛び道具による攻撃が止んだとみて姿を現そうとした山川は、ここでようやく敵に権藤伊左馬がいることを悟った。
脳裏に勝浦での出来事が蘇る。
あのときは役人連れであったため、いかに権藤が頭のおかしい男でも黙らせることができた。
しかし、実際に斬りあいとなったら、戦慄しか覚えない。
同門ではあったが、そもそも四十八歳の山川とは二十以上の若さの違いがあるうえ、餓鬼の頃からとてつもない怪力でひきはだ竹刀を振り回す化け物であった。
道場に通っていた頃は、竹刀でなければできない小細工でならば一本をとることができたが、肉体が完成された今となっては通じるはずもない。
下手に立ち向かえば即座に殺される。
しかもちらりと見たところ、隣に並んで剣を振るっているのは木曾野蔵之介であった。
こちらも並々ならぬ腕前の剣士だ。
だが、あの奉行所の同心は今頃、藩に戻って奉行所に昨日の結果を報告していなければならないはずだ。
なぜ、権藤と組んでここにいる。
「け、犬一! なんとかしろ! あいつらは厄介な連中だ!」
「なんだと! わいに偉そうな口を抜かすな! たった、二人じゃねえか!」
「一人は同心だ。もしかしたら、奉行所の者たちが潜んでいるかもしれん。ここは退くぞ!」
奥の小早舟で出航の準備をしていた犬一は、突然の面倒ごとに唾を吐きたくなった。
そろそろ、沖で待っている彼らの唯一の関船のもとへ手配していた千石船が合流するはずだ。
そうしたら、老朽化してこれ以上の航海はできない小早も関船も捨てて、手に入れた竜珠を松井誠玄に引き渡し、攫ってきた女を慰み者にして遊びながら、江戸に向かう予定だった。
もう水軍も海賊も廃業し、たまに悪行でもしながら、呑気に暮らしていくつもりだった。
江戸にいづらくなったらシナにいってもいい。
もしくは陸の盗賊に堕ちても構わない。
どうせ、もう紀伊の海には未練もなかった。
なのに、逃げる寸前にこの突然の敵襲だ。
山川久三郎のみっともない慌てぶりが気に障る。
「仕方ねえ、てめえら、舟を出せ!」
「へい」
ひっかけてあった丸太を外すと、潮の流れもあってか小早舟が湾内に浮く。
五人の海賊たちが櫓をこぐと、小早舟はなんとか動き出した。
もう一艘は囮にするつもりで、浜辺で斬りあっている連中は捨てていく。
今となっては分け前は多い方がいいだろう。
情けなく袴を濡らして走って追ってきた山川だけをひっ張り上げると、犬一の指揮する小早舟は湾の外へと漕ぎ出した。
「逃がすか!」
権藤は浜辺に落ちていた早矢銛を拾い上げて小早舟めがけて投擲した。
ゴオと空気が唸りを上げた。
狙いは良かったが、わずかに距離が足りず舟の側面に刺さっただけで終わってしまう。
崖の上にいる猟夫たちを見上げるが、権藤以外のでは銛を打っても到底届かない距離であることは誰の眼にも明らかだった。
「……伊左馬!」
木曽野が最後まで抵抗していた海賊の右拳を、柳生新陰流の合撃で切り払うと、隣にやってきた。
息は荒く返り血は浴びているが傷一つついていない。
「若白髪を逃がした。それに、くそっ、お汐もだ」
もう一艘の舟艇に山親父の娘お竹と二人の娘が転がっていた。
お汐だけがいない。
弄び用の女は二手に分けておいたと見える。
「どうする? 竜珠は山川が持っているはずだ」
「竜珠など知らん! お汐だ! それにここで奴らを逃がせば鵜殿の恥が雪げない。それは断固として阻止せねばならん!」
権藤は吠えた。
自分でもよくわからない心の動きだった。
焦慮なのかもしれない。
少なくとも、彼は自覚しているよりもお汐に対して思うところがあったのは間違いなかった。
「確かに鵜殿はこのままではとり潰されかねない」
木曽野はすでに松井の描いた陰謀という図面の内容を読んでいた。
これは松井による鵜殿潰しなのだ。
太地角右衛門をずっと前より恨んでいる松井誠玄という男が企み、山川久三郎が手先となった陰謀。
権藤はまたしても松井誠玄により居場所を奪われることになるかもしれないのである。
「今頃、鵜殿の襲撃については藩に報告がいっておろう。そして、吉右衛門どのや勝太夫どのをはじめとする主だったものたちは、きっとよからぬ罪状をでっちあげられて捕縛されるはずだ。そのために、わしらは今日の朝まで松井の屋敷の牢に閉じ込められていたのだからな。……きっとお主は若白髪のために、鵜殿にとって不利な証言をするように強制される役回りだったはずだ」
「……おそらくな。そうすればとり潰しは確実だろう。殿が何を言ってももうどうにもならぬ。ご家老の狙いはそれだ。まったく、ご家老は猜疑心の強い、嫉妬に塗れた妖怪よ。よほど、太地どのが憎いらしい」
「そうはさせてたまるものか。いつも奴の思い通りにさせるものかよ」
権藤は崖の上の弥多たちを手招きして呼んだ。
少しして水夫たちは降りてくる。
上から状況は見えていた。
自分たちに権藤が何を望んでいるのかもよくわかっていた。
「小早舟を扱えるか?」
「当然でさ。勢子舟に比べれば赤子の手をひねる様なもので」
それでもかつて似たような舟を操船した経験のあるものだけを選び出し、水夫たちは次々に飛び乗っていく。
弥多も同じ。
木曽野も続いた。
「私も行く。山川の最期を見届けねばならん」
「海に出たら命がけだぞ。それに見ろ」
権藤は沖を指さした。
空に黒い雲が流れ始めていた。
絶望を墨で描いたかのように不吉な光景だった。
「あの空の荒れようには覚えがある。でかい嵐が来るかもしれん」
「構わんよ。俺は山川に顔を見られている。奴が生きていたら、どのみち生贄にされるだろうさ。だったら、なんとしてでもあいつを仕留めねばならん」
「わかった。ついてこい。海に落ちたら自力で泳げよ」
九人乗りの小早舟は、権藤と木曽野、そして指揮を執るための弥多、そして猟夫たちが乗り込みいっぱいになった。
銛の数が少ないのだけが不安材料だ。
舳先に立つ権藤に、弥多がぼそりと呟いた。
「権藤はん、昨日の夜にまたお汐が風が吹くと言っていたぞ。―――あのときと一緒だ」
あのときといえば、あのすべてがおかしくなった漁の日しかない。
「そうか。……また、あいつがでるかもしれんな」
「ああ」
もう誰も口を利かなかった。
そして、沖へと舟は出ていった。
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