奴隷少女は公爵夫婦に助けられました

ニチカ

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ソフィーは朝、目を覚ますと、ベッドの横にたくさんのプレゼントが置いてあった。

「あら、おはようソフィーちゃん」

リリスはたくさんのドレスを持ったまま、にっこりと優しく笑った。それからドレスをメイドにドサッと渡して、プレゼントの中から1番上に置いてあった小さな箱のものを取った。

「これはね、魔法のネックレスなのよ。何かあったらソフィーちゃんを助けてくれるわ」

リリスはソフィーの首にそのネックレスをつけた。青色の宝石がついたきらびやかなネックレスだった。

「とっても似合ってるわ」

ソフィーはそのネックレスを少し眺めた。

「ありがと」

「どういたしまして。下で温かいココアでも飲みましょう」

食堂はとても大きくて、天井には絵画が描かれていた。 

ソフィーは椅子に座ると、リリスが隣に座った。それからメイドがココアと紅茶を持ってきた。

「さぁ、温かいココアよ」

ソフィーは匂いをくんくんと嗅いでから両手でカップを持ち、ゆっくりと飲んだ。それからごくごくと一気に飲みきった。

「こんな美味しいの……初めて」

ソフィーは笑顔は作らずとも、暖かい表情になり、飲みきってしまったココアのカップを見ていた。

「私の紅茶も飲んでみる?」

ソフィーは紅茶を飲んでみたが、1口飲んで苦そうな顔をして、カップを置いてしまった。 

「少し渋いものね。朝食を食べたらプレゼントを開けてみましょう」



リリスとソフィーは朝食を食べ終わり、ソフィーの部屋で、一つ一つプレゼントの箱を開けていた。ドレスやぬいぐるみ、アクセサリーなどなどが入っていた。そしてその中で一つだけソフィーが興味を示したものがあった。

ソフィーが手に取ったのは1冊の本だった。

「シンデレラじゃない。好きなの?」

「友達に……話してもらった。これ以外、お話知らない」

リリスは重いドレスを持ち上げて立ち上がってどこかへと行ってしまった。すぐに帰ってくると、たくさんの本を持っていた。

「これはね、全部お姫様のお話よ。文字は読める?」

ソフィーは首を横に振った。

「シンデレラはなんでわかったの?」

ソフィーは絵を指さした。リリスは鳴っとくして、物語のプリンセスの絵を見せた。

「これはね、白雪姫っていうお姫様なの。髪の長いこのお姫様はラプンツェル。この足が魚になってるお姫様はアリエル」

ソフィーは興味津々で、その絵を見ていた。

「文字が読めないなら私が読んであげるわ。絵を見てごらん」

ソフィーはリリスの隣で本を眺めて、リリスの声を聞いていたが、いつの間にか眠ってしまってリリスに寄りかかった。

「あら眠っちゃったわ」

リリスはソフィーのあたまを撫で、ベッドに寝かせた。

「おやすみなさい」

リリスは部屋のカーテンを閉め、部屋を出ていった。
































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