泥の中に咲く女
壇ノ浦の戦い、自らの子が海に沈みゆくところを見ていることしかできなかった。徳子も重いしを懐に忍ばせて、重い着物が水を吸って沈みゆく水の中へ死んでいくつもりだったのだ。海の底の竜宮城で徳子は安徳天皇と幸せに暮らすつもりだったのだ。
落ち行く平家の中で生き残った平家のプリンセス、徳子の人生の話。
『定められた人生が不幸だとは限りません、私は泥の中でも咲く花になりとうございます』
強く、美しく、賢い徳子の人生とは…
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『定められた人生が不幸だとは限りません、私は泥の中でも咲く花になりとうございます』
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