僕の隣じゃダメですか？

#1夢の続き

そよ風に純白のワンピースをなびかせ帽子を飛ばされぬように押さえている君の姿…
　　　　　　　　　　　   　　あぁ日和さん…
目の前が白い光に包まれ目を開けるとそのには見覚えしかない冴えない天井。
どうしようもなく虚しい気持ちとともに何か冷たいものが頬を伝った。
「帆影、帆影、起きてー。ご飯出来てるよー」
聞き馴染みのある母の声
「あぁ…ゆ、夢、かぁ…」
「いってきまーす」
こうして僕の平凡な1日が始まる。いつもなら…
いつも通る高校への道にひときわ輝く君がいた。
僕は冴えない高校2年生月橋帆影。先月、僕にもついに春が来ました。だが、そんな春はたった１ヶ月で終わったのであった。