13 / 29
第1章【閻魔の息子・輪廻】
【閻魔の息子】13
しおりを挟む「沙羅、沙羅!どうしたのだ!輪廻に何かあったのか?」
「“大丈夫です大王様、輪廻様は無事に到着しました~“」
「ふぅ…そうか…よかった」
沙羅の一言に安堵する閻魔。
「”詳しい事は後程、急がないと輪廻様の身体が駄目になっちゃうので”」
「俺の?」
「ウヒー!沙羅さーま!早く!」
遠くでもう一人の死神が沙羅を呼ぶ。
「今行く~、さぁリン様、急いで!」
「リン様ってなぁ…うひゃ!」
魂の襟元をむんずとくわえ?裏山を猛スピードで駆け降りた。
「魂じゃなきゃ死んでるって~○×△☆…。」
目を回す輪廻を後目に大きな建物の裏手に着いた。
「死神~どうなの~!」
「ウヒ、まだ、大丈夫、でも、あとすこし」
「オッケー、リン様!リン様!」
「ふにゃ?沙、羅さん?ここはどこ?」
「病院よ、びょ、う、い、ん。リン様よく聞いて、今死神が見張っている病棟にリン様の身体となる人間がいるの。間もなくその身体は死ぬわ」
「死ぬって?もしかして、その身体を?」
「そう、それしか方法が無いの。急いで、あの死神がいる木の所よ」
「素性も知れない人間の身体?大丈夫か?」
「大丈夫、飛んで」
死神が見張っている枝に飛び上がる。
「ウヒ、名前、紀藤慎二、人間の歳、22歳、身寄り、いない、天涯、孤独、仕事中、バイク、子供、避ける、転倒、事故、意識、無い、もうすぐ、死ぬ」
“なんて運のない…歳格好は大体同じか…ま、もっともこっちは毎年留年学生だけど”
「いいですか~リン様~身体が息を引き取った瞬間に入れ替わって~!リン様の姿は人間には見えないから安心してね~!」
「ウヒ、そろそろ、行って」
「わかった」
病室の窓の隙間から抜けると、そこには人工呼吸器を着け、包帯に包まれた男が横たわっていた。廊下では医者らしき男が関係者らしい人たちに説明している。
続く
0
お気に入りに追加
0
あなたにおすすめの小説
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
ちょっと大人な体験談はこちらです
神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な体験談です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではPixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。



【ショートショート】おやすみ
樹(いつき)@作品使用時は作者名明記必須
恋愛
◆こちらは声劇用台本になりますが普通に読んで頂いても癒される作品になっています。
声劇用だと1分半ほど、黙読だと1分ほどで読みきれる作品です。
⚠動画・音声投稿サイトにご使用になる場合⚠
・使用許可は不要ですが、自作発言や転載はもちろん禁止です。著作権は放棄しておりません。必ず作者名の樹(いつき)を記載して下さい。(何度注意しても作者名の記載が無い場合には台本使用を禁止します)
・語尾変更や方言などの多少のアレンジはokですが、大幅なアレンジや台本の世界観をぶち壊すようなアレンジやエフェクトなどはご遠慮願います。
その他の詳細は【作品を使用する際の注意点】をご覧下さい。
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる