糸斬り導師

平安時代。仏教と神教の争いは激化するばかりだった。

神教祖堂角が御霊下ろしなる禁術を使い都を生きた屍ばかりの地獄へと変貌させた。

対し仏教徒は妖魔を操る力を持つ糸線導師(しせんどうし)と共に神獣の妖力を得た使徒の働きで堂角を討伐した。

だが仏教徒の中に神教に繋がりをもつ者がおり、妖怪の死肉を喰らい妖魔へと変貌したが仏教祖雲海の手で次元の間へ葬られた…しかしその姿はやがて甦る為の微笑しか見えなかった。

そして時は流れ現代。


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