龍の寵愛を受けし者達

樹木緑

文字の大きさ
上 下
79 / 161

スーとルビー

しおりを挟む
アーウィンとマグノリアはデューデューのセリフから
スーとその母親には何か秘密があるらしいことがわかった。

マグノリアはその秘密を聞くことに少し躊躇したけど、
知りたい欲求には勝てなかった。

暫く悶々と悶えた後、
デューデューに秘密を漏らさないと約束をすると
デューデューが口を開いた。

「スーとあの母親は人ではない。

アイツらはエルフだ。

それもスーはハイエルフの王族だ」

デューデューのその告白にアーウィンとマグノリアは度肝を抜かれた。

「エルフ?! 王族?!」

二人とも大声で叫んだ。

「シーッ、二人とも声が大きいぞ」

デューデューがそう言うと、二人して口を手で押さえた。

「はっ? は~? エルフってだけでもビックリなのに、
目の前にいるのがエルフ?! それもハイエルフですって?!

今までエルフなんて噂だけで見た事も無かったんですけど?

それもハイエルフって……

エルフについては少し聞いた事はあったけどハイエルフって……エルフとはどう違うの?」

マグノリアが頭を抱え尋ねると、

「ハイエルフはエルフよりも、明らかにもっと高い魔力を持っている。

そうだな……妖精や精霊に近いと言った方が良いだろう。

どちらかと言うとエレノアに近い属性を持っている」

そうデューデューが答えた。

「ヒ~ エレノアレベル?! エルフ……確かエルフって成長が遅く長く生きるのよね?

スーが見た目の割には私たちより年上ってその為?!」

「ああ、エルフはそうだがハイエルフは半永久的に生きる……

普段ハイエルフは人間との接触はしないはずなんだが……此処にいると言う事は何か理由があるのだろう」

そうデューデューに言われ、

「もしかして私たちと同じ様な理由かしら?

スーは王族って事は、ルビーはスーの母親じゃないって事?」

そうマグノリアが尋ねた。

「恐らく違うだろう……

スーとルビーは魔力が違いすぎる。

王族はハイエルフの頂点にいるから普通のハイエルフよりも
さらに高い魔力を持っている」

「エルフの里で謀反か何かあったのかしら?」

マグノリが心配そうに尋ねた。

「そこまでは私には分からない。

エルフの事は全くと言って良いほど情報が外に漏れてこない。

だが、王に謀反は起こせないだろう。

それほどハイエルフの王は魔力を持っている」

「そうなんだ…… もし困ってるんだったら何か助けになれないかしら……

まあ、私たちも自分たちの事で手一杯なんだけど……

でもハイエルフって何処に住んでるか分かってるの?」

「ハイエルフも護り神達と同じ様に此処とは違う次元に隠れ家を持っている。

エルフの里と言うんだが妖精や精霊達が全自然界の力を使ってその場所を隠している………

だから今までその里への入り口が見つかった事はない。

見つけるのは恐らく護り神達の地を見つけるよりも難しいだろう」

「そうなんだ……

ハイエルフって凄いのね……

そんな人達がどうしてこの世界に……」

マグノリアがそう言うと、

「あ、でもさ、デューデューはそんな凄い魔法を使う彼らの正体が
どうしてハイエルフだって分かったの?」

聞き手に回っていたアーウィンが不意に尋ねた。

デューデューはアーウィンの方を見ると、

「私には魔法がかかっているものの本当の姿が見える。

奴らには変化の術が掛かっている。

本当の奴らはピンクの髪じゃない。

スーは本来であればエレノアやジェイドの様に銀色の髪に緑の目をしている。

母親のルビーは緑の髪に緑の瞳だ」

そうデューデューが答えた。

「そこまでわかるの?! どうやって分かったの?!

デューデュー、貴方、前はそんことできなかったわよね?」

マグノリアが首を傾げてそう尋ねた。

すると、デューデューの耳がピクピクと動き出した。

「デューデュー? どうかしたの?」

マグノリアが尋ねると、

「シッ!」

デューデューが急に静かにする様に言った。

マグノリアとアーウィンはお互いを見合うと、両手で口を塞いでコクコクと頷いた。

デューデューは首をフリフリとすると、ドアの方を見た。

アーウィンとマグノリアもつられてドアの方を見た。

「誰だ?!」

デューデューがそう言うと、
ドアがガチャっと開いてルビーが中に入って来た。

アーウィンとマグノリが慌てて、

”アウアウ~ デューデュー、姿、姿!“

とアワアワとしていると、デューデューが

「大丈夫だ」

とアーウィンとマグノリにそう言うと、

「入って来たらどうだ」

そう言ってルビーを部屋へ通した。

「え? え? 一体どう言う事?!」

マグノリアが戸惑った様にそう言うと、

「ご心配しないでください。

この龍の事は最初から分かっていました。

貴方もそうですよね?」

ルビーはデューデューを見ると、デューデューに向かってそう尋ねた。

「お前達に変化の術をかけたのは王か?」

デューデューがそう尋ねると、ルビーがコクンと頷いた。

「あの娘は王の子か?」

デューデューが尋ねると、ルビーは頷いた。

「なぜお前達の様な者が姿を変えて此処に住んでいるのだ?」

デューデューが尋ねると、ルビーは

「私は姫の乳母で本当の名はクリスタルと申します。

実を言いますと、クイーンが突然お亡くなりになられました…」

と起こった出来事を話し始めた。

「え? 今デューデューとハイエルは半永久的に生きると話していたばかりなのですが、
ハイエルフでも亡くなるのですか?!」

マグノリが驚いて尋ねた。

ルビーはマグノリアを見ると、

「半永久的に生きると言うのは間違いではないのですが、
実際は1000年ほど生きた後、肉体が最後を迎えると私達は自然界に魂が帰るのです。

そして精霊として生きるのです」

そう説明してくれた。

「そうか、実質的には永遠って言ってもおかしくは無いわよね。

そう言う仕組みだったのですね。

それでクイーンが突然亡くなったと言うのはどう言う意味で亡くなったと言うのですか?」

「実を言うと、ハイエルフ達が突然消え始めたのです……」

ルビーが戸惑った様にしてそう言った。

「え? それはどう言う意味ですか?」

「私たちにもわかりません。

突然体が透けて霞の様になってパッと消えるのです……

それが今エルフの里で起きていて……

妖精達も訳がわからない様で……

精霊達は地の次元に異変が起きているとか……

それで精霊達も突然消えていくんです……

その影響でエルフの里にも異変が起きていると……

私には何の事かサッパリ……

だから王が姫の姿を変えて人間の世界に隠したのです……

姫はエルフの里での事は覚えていません。

王が姫の記憶を消して魔力を封印しました」

「そんな……メルデーナの不在の影響がそんな形でエルフの里に影響してるなんて……」

マグノリアがそう言って拳をギュッと握った。

「あなた方は何か知っているのですか?!」

ルビーがマグノリアに詰め寄った。

マグノリアは話すべきか迷ってアーウィンの方を見た。

アーウィンもどうすれば良いのか迷っている様だった。

「此処までくるとお前達だけの問題では無いはずだ。

この事は全て話した方が良いぞ」

デューデューにそう言われ、

「でも……何処からどう話せば良いのか……」

マグノリアが迷って居ると、

「僕が話すよ」

そう言ってアーウィンが前に出て来た。

アーウィンはスーっと息を大きく吸ってゆっくりと吐き出すと、

「全ての元凶はサンクホルムの王弟であるジューク・アーレンハイムという人物の陰謀です」

そう言ってアーウィンは唇を噛んで拳を震わせた。

ルビーの目をしっかりと見て、

「彼は魔神を呼び起こそうとしています」

そう言うと、

「魔神……ですか?」

ルビーがそう尋ねた。

アーウィンは頷くと、

「貴方は魔神について何か知っていますか?」

そう尋ねると、ルビーは魔神についてはほとんど知らないと言った。

「すみません。 里には外界の情報は殆ど入って来ませんが、
王であればご存じだと思います」

「そうですか……話を続けますか?」

アーウィンが確認すると、

「お願いします」

そうルビーが言ったのでアーウィンは話を続けた。

「それでその魔神を呼び起こすのに、
地、気、水、火の護り神から魔神を封印して居る空間への鍵を奪う必要があります。

アーレンハイム公は先ず地を管理するメルデーナから鍵を奪いました。

今メルデーナは行方が分かりません。

地の空間は現在主人が不在です……

私にはどうなって居るのか分かりません。

そしてメルデーナの双子の姉である聖龍のエレノアも行方が分かりません……

私たちが知って居るのは此処までです」

そう言うとルビーは真っ青になって顔を手で覆った。

「それではこんな事を知って居るあなた方は……?」

ルビーが尋ねると、アーウィンとマグノリアが顔を見合わせて頷いた。

「私はマグノリア・シュレード、旧姓はリヴィグラート……ソレル王国の国王が長女、マグノリア王女です」

そう言うと、次はアーウィンが、

「私はアーウィン・シュレード。

サンクホルム王国の最高大神官です」

そう言うと、

「ではあなた方は……」

「はい、私は先日アーレンハイム公により命を落としたサンクホルムの王子、ジェイド殿下の婚約者でした。

ジェイドは彼の騎士と、この世界を守るためにアーレンハイム公と戦い残念ながら騎士と共に命を落としました。

今は全てを知って居る私たちがアーレンハイム公に狙われています」

マグノリがそう言うと、今度はアーウィンが、

「私はジェイド殿下の専属神官でした。

彼とは彼が5歳の時から8年近くの従者であり一番の友でした。

そして彼が私たちのもう一人の友……私たちと同じ時を共に過ごし、
共にアーレンハイム公と戦って来た灰色の龍のデューデューです。

そして私達もそうですが、今1番アーレンハイム公に狙われて居るのがこの龍のデューデューです」

そう説明すると、ルビーがガクガクと震えた様にして

「少々お待ちください」

そう言うと、急に静かになり目を閉じた。

5分くらいそうしていたかと思うと急に、

「これから王がこちらにいらっしゃいます」

そう言い出した。



しおりを挟む
感想 21

あなたにおすすめの小説

不幸体質っすけど、大好きなボス達とずっと一緒にいられるよう頑張るっす!

タッター
BL
 ボスは悲しく一人閉じ込められていた俺を助け、たくさんの仲間達に出会わせてくれた俺の大切な人だ。 自分だけでなく、他者にまでその不幸を撒き散らすような体質を持つ厄病神な俺を、みんな側に置いてくれて仲間だと笑顔を向けてくれる。とても毎日が楽しい。ずっとずっとみんなと一緒にいたい。 ――だから俺はそれ以上を求めない。不幸は幸せが好きだから。この幸せが崩れてしまわないためにも。  そうやって俺は今日も仲間達――家族達の、そして大好きなボスの役に立てるように―― 「頑張るっす!! ……から置いてかないで下さいっす!! 寂しいっすよ!!」 「無理。邪魔」 「ガーン!」  とした日常の中で俺達は美少年君を助けた。 「……その子、生きてるっすか?」 「……ああ」 ◆◆◆ 溺愛攻め  × 明るいが不幸体質を持つが故に想いを受け入れることが怖く、役に立てなければ捨てられるかもと内心怯えている受け

引き籠りたい魔術師殿はそうもいかないかもしれない

いろり
BL
騎士×魔術師の予定 

前世である母国の召喚に巻き込まれた俺

るい
BL
 国の為に戦い、親友と言える者の前で死んだ前世の記憶があった俺は今世で今日も可愛い女の子を口説いていた。しかし何故か気が付けば、前世の母国にその女の子と召喚される。久しぶりの母国に驚くもどうやら俺はお呼びでない者のようで扱いに困った国の者は騎士の方へ面倒を投げた。俺は思った。そう、前世の職場に俺は舞い戻っている。

【奨励賞】恋愛感情抹消魔法で元夫への恋を消去する

SKYTRICK
BL
☆11/28完結しました。 ☆第11回BL小説大賞奨励賞受賞しました。ありがとうございます! 冷酷大元帥×元娼夫の忘れられた夫 ——「また俺を好きになるって言ったのに、嘘つき」 元娼夫で現魔術師であるエディことサラは五年ぶりに祖国・ファルンに帰国した。しかし暫しの帰郷を味わう間も無く、直後、ファルン王国軍の大元帥であるロイ・オークランスの使者が元帥命令を掲げてサラの元へやってくる。 ロイ・オークランスの名を知らぬ者は世界でもそうそういない。魔族の血を引くロイは人間から畏怖を大いに集めながらも、大将として国防戦争に打ち勝ち、たった二十九歳で大元帥として全軍のトップに立っている。 その元帥命令の内容というのは、五年前に最愛の妻を亡くしたロイを、魔族への本能的な恐怖を感じないサラが慰めろというものだった。 ロイは妻であるリネ・オークランスを亡くし、悲しみに苛まれている。あまりの辛さで『奥様』に関する記憶すら忘却してしまったらしい。半ば強引にロイの元へ連れていかれるサラは、彼に己を『サラ』と名乗る。だが、 ——「失せろ。お前のような娼夫など必要としていない」 噂通り冷酷なロイの口からは罵詈雑言が放たれた。ロイは穢らわしい娼夫を睨みつけ去ってしまう。使者らは最愛の妻を亡くしたロイを憐れむばかりで、まるでサラの様子を気にしていない。 誰も、サラこそが五年前に亡くなった『奥様』であり、最愛のその人であるとは気付いていないようだった。 しかし、最大の問題は元夫に存在を忘れられていることではない。 サラが未だにロイを愛しているという事実だ。 仕方なく、『恋愛感情抹消魔法』を己にかけることにするサラだが——…… ☆描写はありませんが、受けがモブに抱かれている示唆はあります(男娼なので) ☆お読みくださりありがとうございます。良ければ感想などいただけるとパワーになります!

マリオネットが、糸を断つ時。

せんぷう
BL
 異世界に転生したが、かなり不遇な第二の人生待ったなし。  オレの前世は地球は日本国、先進国の裕福な場所に産まれたおかげで何不自由なく育った。確かその終わりは何かの事故だった気がするが、よく覚えていない。若くして死んだはずが……気付けばそこはビックリ、異世界だった。  第二生は前世とは正反対。魔法というとんでもない歴史によって構築され、貧富の差がアホみたいに激しい世界。オレを産んだせいで母は体調を崩して亡くなったらしくその後は孤児院にいたが、あまりに酷い暮らしに嫌気がさして逃亡。スラムで前世では絶対やらなかったような悪さもしながら、なんとか生きていた。  そんな暮らしの終わりは、とある富裕層らしき連中の騒ぎに関わってしまったこと。不敬罪でとっ捕まらないために背を向けて逃げ出したオレに、彼はこう叫んだ。 『待て、そこの下民っ!! そうだ、そこの少し小綺麗な黒い容姿の、お前だお前!』  金髪縦ロールにド派手な紫色の服。装飾品をジャラジャラと身に付け、靴なんて全然汚れてないし擦り減ってもいない。まさにお貴族様……そう、貴族やら王族がこの世界にも存在した。 『貴様のような虫ケラ、本来なら僕に背を向けるなどと斬首ものだ。しかし、僕は寛大だ!!  許す。喜べ、貴様を今日から王族である僕の傍に置いてやろう!』  そいつはバカだった。しかし、なんと王族でもあった。  王族という権力を振り翳し、盾にするヤバい奴。嫌味ったらしい口調に人をすぐにバカにする。気に入らない奴は全員斬首。 『ぼ、僕に向かってなんたる失礼な態度っ……!! 今すぐ首をっ』 『殿下ったら大変です、向こうで殿下のお好きな竜種が飛んでいた気がします。すぐに外に出て見に行きませんとー』 『なにっ!? 本当か、タタラ! こうしては居られぬ、すぐに連れて行け!』  しかし、オレは彼に拾われた。  どんなに嫌な奴でも、どんなに周りに嫌われていっても、彼はどうしようもない恩人だった。だからせめて多少の恩を返してから逃げ出そうと思っていたのに、事態はどんどん最悪な展開を迎えて行く。  気に入らなければ即断罪。意中の騎士に全く好かれずよく暴走するバカ王子。果ては王都にまで及ぶ危険。命の危機など日常的に!  しかし、一緒にいればいるほど惹かれてしまう気持ちは……ただの忠誠心なのか?  スラム出身、第十一王子の守護魔導師。  これは運命によってもたらされた出会い。唯一の魔法を駆使しながら、タタラは今日も今日とてワガママ王子の手綱を引きながら平凡な生活に焦がれている。 ※BL作品 恋愛要素は前半皆無。戦闘描写等多数。健全すぎる、健全すぎて怪しいけどこれはBLです。 .

ボクが追放されたら飢餓に陥るけど良いですか?

音爽(ネソウ)
ファンタジー
美味しい果実より食えない石ころが欲しいなんて、人間て変わってますね。 役に立たないから出ていけ? わかりました、緑の加護はゴッソリ持っていきます! さようなら! 5月4日、ファンタジー1位!HOTランキング1位獲得!!ありがとうございました!

スキルも魔力もないけど異世界転移しました

書鈴 夏(ショベルカー)
BL
なんとかなれ!!!!!!!!! 入社四日目の新卒である菅原悠斗は通勤途中、車に轢かれそうになる。 死を覚悟したその次の瞬間、目の前には草原が広がっていた。これが俗に言う異世界転移なのだ——そう悟った悠斗は絶望を感じながらも、これから待ち受けるチートやハーレムを期待に掲げ、近くの村へと辿り着く。 そこで知らされたのは、彼には魔力はおろかスキルも全く無い──物語の主人公には程遠い存在ということだった。 「異世界転生……いや、転移って言うんですっけ。よくあるチーレムってやつにはならなかったけど、良い友だちが沢山できたからほんっと恵まれてるんですよ、俺!」 「友人のわりに全員お前に向けてる目おかしくないか?」 チートは無いけどなんやかんや人柄とかで、知り合った異世界人からいい感じに重めの友情とか愛を向けられる主人公の話が書けたらと思っています。冒険よりは、心を繋いでいく話が書きたいです。 「何って……友だちになりたいだけだが?」な受けが好きです。 6/30 一度完結しました。続きが書け次第、番外編として更新していけたらと思います。

BLR15【完結】ある日指輪を拾ったら、国を救った英雄の強面騎士団長と一緒に暮らすことになりました

厘/りん
BL
 ナルン王国の下町に暮らす ルカ。 この国は一部の人だけに使える魔法が神様から贈られる。ルカはその一人で武器や防具、アクセサリーに『加護』を付けて売って生活をしていた。 ある日、配達の為に下町を歩いていたら指輪が落ちていた。見覚えのある指輪だったので届けに行くと…。 国を救った英雄(強面の可愛い物好き)と出生に秘密ありの痩せた青年のお話。 ☆英雄騎士 現在28歳    ルカ 現在18歳 ☆第11回BL小説大賞 21位   皆様のおかげで、奨励賞をいただきました。ありがとう御座いました。    

処理中です...