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幽閉returns ⑥アイツは死んだんだ…
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またカニか…?
確かにくみの言う通り
ここら辺りにカニはいなかった筈だ
これだけ一度に見かけるのは
やはり変だ…
しかし、カニに怯えるというのは
くみの奴も少しおかしい…
やはり、あの事件をまだ…
あの娘は忘れられないのか
最近は明るく振舞っているから
私も女房も安心していたが
くみにとっては
忘れられない出来事だろうな
あれだけの体験をしたんだ
いや、させられたんだ
俺とくみで終わらせたが
アイツの存在が未だに
くみの心に影を落としているのか
悲しいが無理もない…
俺は刑事だったから
荒っぽい事件は慣れっこだったが
一般人のくみにとっては
一生一度でも出会いたくない
忌まわしい記憶になってしまった
何もかもアイツのせいだ
だが… もう終わった
アイツはくみ自身の手で
とどめを刺したんだ
そう、アイツは死んだんだ…
俺はヤツの残骸を見た
ヤツの左腕と両脚の残骸だ
あれでは人間なら生きてはいまい
仮に生きてたとしても
半年経った今でも
何も出来はしないだろう
そんな事は無いだろうがな
だからそれは心配ない
くみがカニに怯える事も
一時的なものだろう
また医者に連れて行こう
その日は店を休んだっていい
俺がついて行ってやらなければ…
あの娘は俺達の立った一人の娘なんだ
俺が一生かけても護ってやる
現実的なものからも
くみの嫌な思い出からも
俺が命がけで護ってやるさ
そのために俺は刑事を辞めた
いつも、くみといるためにだ
もう、あの娘を離さない
俺達は親子だ
血のつながっただけじゃなく
命がけであの島を脱出した
同士でもある
あのサイコパス野郎を殺した事は
誰にも言ってない
これだけは女房にもだ
俺とくみだけの秘密…
正当防衛と緊急避難…
どちらも認められるだろう
だが、裁判で無罪となっても
あの娘の心の傷は
癒すことは出来ない
俺と女房との愛だけが
くみを癒してやれる
そう信じて暮らしている
三人で助け合って
そう、これからも…
だから気を付けなければ
くみの様子には…
カニなんかに怯える事のない
昔の明るかったあの娘に
俺達が戻してやらねば
全てを投げ出しても
私達のくみだけは
必ず…
確かにくみの言う通り
ここら辺りにカニはいなかった筈だ
これだけ一度に見かけるのは
やはり変だ…
しかし、カニに怯えるというのは
くみの奴も少しおかしい…
やはり、あの事件をまだ…
あの娘は忘れられないのか
最近は明るく振舞っているから
私も女房も安心していたが
くみにとっては
忘れられない出来事だろうな
あれだけの体験をしたんだ
いや、させられたんだ
俺とくみで終わらせたが
アイツの存在が未だに
くみの心に影を落としているのか
悲しいが無理もない…
俺は刑事だったから
荒っぽい事件は慣れっこだったが
一般人のくみにとっては
一生一度でも出会いたくない
忌まわしい記憶になってしまった
何もかもアイツのせいだ
だが… もう終わった
アイツはくみ自身の手で
とどめを刺したんだ
そう、アイツは死んだんだ…
俺はヤツの残骸を見た
ヤツの左腕と両脚の残骸だ
あれでは人間なら生きてはいまい
仮に生きてたとしても
半年経った今でも
何も出来はしないだろう
そんな事は無いだろうがな
だからそれは心配ない
くみがカニに怯える事も
一時的なものだろう
また医者に連れて行こう
その日は店を休んだっていい
俺がついて行ってやらなければ…
あの娘は俺達の立った一人の娘なんだ
俺が一生かけても護ってやる
現実的なものからも
くみの嫌な思い出からも
俺が命がけで護ってやるさ
そのために俺は刑事を辞めた
いつも、くみといるためにだ
もう、あの娘を離さない
俺達は親子だ
血のつながっただけじゃなく
命がけであの島を脱出した
同士でもある
あのサイコパス野郎を殺した事は
誰にも言ってない
これだけは女房にもだ
俺とくみだけの秘密…
正当防衛と緊急避難…
どちらも認められるだろう
だが、裁判で無罪となっても
あの娘の心の傷は
癒すことは出来ない
俺と女房との愛だけが
くみを癒してやれる
そう信じて暮らしている
三人で助け合って
そう、これからも…
だから気を付けなければ
くみの様子には…
カニなんかに怯える事のない
昔の明るかったあの娘に
俺達が戻してやらねば
全てを投げ出しても
私達のくみだけは
必ず…
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