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第6話「ザミエル最後の頼み? そして、戦場は空へ…」

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「ザミエル… ザミエル!」
 僕の悪魔が血を吐いて空中から落ちた。
 僕はザミエルに駆け寄り、彼が床に落ちる前にそっと受け止めた。

「おい! ザミエル、しっかりしろ! 僕のためにこんな姿になりやがって…」
 僕の左目からはあふれる涙が止まらなかった。

「なんだ… お前…何やってる… まだあの魔物どもは二匹とも死んじゃいないぜ… お前は『魔弾の射手』だろう? とどめを刺せ…
 ヤツらは何度でも人を捕まえて自分達のあるじに捧げるぞ。ヤツら自身でも人を喰い続けるぞ…必ずな。
 お前しかアイツらを止められない… ゴフッ…」

 ザミエルは苦しそうに話しながら血を吐いた。かなりの出血だ…

「分かった… アイツらは僕が必ず倒すよ… だから、もう静かにしてろ。しゃべるんじゃない。」
 僕はそっと床にザミエルを寝かそうとした。

「待て… 大河たいが… お前に一つだけ頼みがある… 悔しいが自分ではもう飛べそうにない…」
 ザミエルが僕のために一つだけになってしまった小さな左の目で、僕をじっと見つめながら必死に訴えている。
 コイツのこんな必死な姿なんて初めて見た。プライドの高いザミエルが僕に頼み事をするなんて…よっぽどの事だ。

「ビュッ!」
 空気を切りく音がして、僕の左側から何かが僕の頭めがけて飛んで来た。僕はそっちを見る事も頭をよける事も無く、左手で飛来してきたモノをキャッチした。
 そして、そのつかみ取ったモノを確認する事も無く、左手で握りつぶした。

「グシャッ!」
「ギィヤァーッ!」

 僕が握りつぶしたモノは、床から立ち上がったガイラが僕に向けて高速で伸ばして来たヤツの舌だった。
 この黒と黄色のまだら模様の舌が僕の両腕と右目を奪い、大場エリカの腹部をつらぬいて彼女の命を奪ったのだ…
 僕はガイラの舌の付け根付近を右目で捉え、床に置いていた真っ黒なコルトパイソン.357マグナムの形状をした魔弾銃を目にも止まらぬ速さで拾い上げて発射した。
 発射された魔弾は僕がねらった部分を、寸分もはずす事無く着弾した。

「ブシュッ!」
 僕が左手で握っていたガイラの舌が小刻みに震えたかと思うと、付け根部分の魔弾が着弾し切断した箇所から灰のようにくずれ去り消滅していった。
 どうやら、ガイラの本体から切り離された末端部分は消滅する様だ。

「グギャアアアッ!」

またガイラは床に倒れて転げ回った。

「よ…よくもやりやがったな、貴様あっ!」
 ガイラが床に倒れたまま顔をこちらに向け、僕らの方を見て叫んでいた。右手で僕に魔弾で撃たれた股間を、左手はガマガエルのように大きな口を押さえている。
 どちらからも、かなり大量の血が出ている様だった…

 とにかく僕はガイラの事は構わずに、もう一度銃を床に置いてザミエルをかかえ起こした。

「おい、しっかりしろ… ザミエル、お前の頼みって何だ?」
 僕はザミエルを抱く手は優しく… だが、気を失いかけてる彼にはっきり聞こえる様に大きな声で呼びかけた。
 ザミエルは僕の声が届いたのか閉じていた左目を開いて僕を見つめた。

「あ、ああ… 気を失っていたか…
 大河… お前、今…魔弾を撃ったな。覚えておけ… 魔弾銃が打てる魔弾は7発だ… 撃ち尽くせば、次に魔弾銃が撃てるのは半日後だ…
 人間界の時間で12時間つまで、お前は魔弾を使えなくなる… 今…撃ったのを入れてすでに3発撃ってる、俺もさっき…1発撃ったから…な、 あと撃てるのは4…発だぞ…
 常に残弾数に、気を付けろ… いいな…」

 ザミエルはしゃべること自体が苦痛になってきているようだった… 途切れがちにしか話せなくなっている。
 無理もなかった。右目と両腕を僕に譲る前から、マンティに胴体を分断されて上半身のみなのだから… かなりの量の出血をしているんだ。

「もう、あんまりしゃべるな。お前が僕に頼みたい事だけ言え…」
 僕の話しかけにザミエルは小さくうなずいた。

「ああ… そうする… 俺を…あの娘の遺体…まで連れて行け…
 そして…遺体の…傷口の上に…置け…」
 ザミエルの言いたい事は分かったが、僕にはその理由までは不明だった。だが、彼のたっての頼みなのだ。聞いてやらねばならなかった。
 
 僕はチラッと魔物のガイラとマンティを見た。部屋のすみでへたり込んでいるマンティの方へ、ガイラがいずっているところだった。
 だが、僕は2匹の魔物は取りあえず無視する事にした。ザミエルの頼みをかなえる方が先だ。

 僕はうつせに倒れている大場エリカの遺体まで、ザミエルを連れて行った。
 僕はザミエルをそっと床に置くと、大場エリカの遺体を優しく仰向あおむけの姿勢に戻してやった。そして、彼女のほっそりとした両手を胸の上に組ませるように置いた。
 僕は顔にかかっている彼女の長い髪を払ってやった。彼女の顔は死してなお美しかった。
 そして約束通りザミエルの身体を抱き上げて、大場エリカの腹部のガイラの舌によって無残に開けられた傷口の上に彼を乗せた。

「これでいいんだな、ザミエル…」
僕は彼に確かめるように聞いた。

「あ、ああ… ありがとう…」

僕は自分の耳を疑った…
 今、ザミエルが僕に礼を言ったぞ…「ありがとう」って…
僕はさらに彼の事が好きになった。
 でも、彼に残された時間は長くはなさそうだった。

「ぎゃああああっ!」
「バキッ! バキバキッ! グシャッ!」

 けたたましい絶叫と異様な音が背後から聞こえてきた。振り返った僕が見た光景は…
 目にしたくもないほど、おぞましい光景だった。

 ガイラがピンク色をしたカマキリタイプの魔物であるマンティを、巨大な口をさらに大きく開いて頭から飲み込んでいるところだった。すでにマンティの上半身は、ガイラの口の中に消えていた。
 ガイラの口からはみ出たマンティの両脚が無残にもバタバタと宙をっていた。
 ガイラの口は、下顎の下ののどの部分が巨大な風船のようにふくれ上がり、中でマンティが暴れているのが伸びたガイラの皮膚越しに確認出来る。
 僕は吐きそうな気分になった。実際に胃液が口までこみ上げてきた。

「生きたまま仲間を飲み込んでやがる… 仲間割れか…?」

 僕はザミエルに意見を聞こうと振り返った。
 だが、そこに横たわっている大場エリカの遺体の腹に開いた傷口の部分に、僕が乗せたはずのザミエルの姿は消えていた。

「おい…? ザミエル… どこへ行ったんだ?」

 僕の呼びかけにもザビエルの答えは無かった…
まさか… 死んでしまったのか…?

「ゴッキュン!」
 食べ物を飲み込む時の大きな音がした。
 また後ろを振り返ると、そこにマンティの姿は無かった…
 ガイラがすでに、マンティの全身を飲み込み終わっていたのだ。

「ゲブウッ!」
 今度は部屋中に響き渡るような大きなゲップを出しやがった。実際に食器棚の食器がカタカタ鳴るほどの大きな音だった。
何て下品なヤツだ… 僕は顔をしかめた。

 ところが、下品なゲップの音どころでは無かったのだ。
 ガイラの身体が大きく膨張ぼうちょうしていく…

 そして膨張が止まった時には、カエルとイグアナを合わせた様な形状だったガイラの身体は、元のサイズより二回り以上も大きくなっていたのだ…身長で言うと3mといったところか…?
 もう立っていると天井につかえてしまうために、ヤツは四つんいの姿勢になっていた。
 つまり… ガイラは喰って吸収したマンティを即座に取り込み、自分の身に反映させたという事か…
 しかも、さらに気持ちの悪い事に…後ろを向いたガイラの背中の部分がふくらみ盛り上がってきたかと思うと表面がはじけてけ、恐ろしい勢いで中から何かが飛び出して来た。
 そして見る間に、飛び出したモノが全景を現した。
 それは巨大だが向こう側がけて見えるほど薄く、葉脈の様なスジが通っていた。それはまるで…

「昆虫のはね…?」
 広げられたそれは5mを越える巨大さだが、見た目はまさしく昆虫の翅以外の何物でも無かった。
 
 見る見るうちに広がったガイラの背中の翅は、細かい振動の羽ばたきを始め、部屋中にすさまじい羽音と共に物すごい風を巻き起こした。
 翅の羽ばたきによる激しい振動で、部屋中にあるガラスや陶器は全て粉砕された。そして、ソファーを含めて置かれていた家具も何もかもが、ガイラから遠ざかる方向の壁へと飛ばされていく…
 僕自身も風で飛ばされないように床に伏せていつくばった。
 そして、横たわっていた大場エリカの遺体も飛ばされないように、しっかりと抱きかかえた。

 信じられない事に、僕の見ている前でガイラの四つんいに這っていた3mを超す巨体が翅の振動と共に浮き上がった。
 ガイラが飛翔ひしょうを始めたのだ。

「へへへへ… 俺はマンティを喰って、ヤツのカマキリの翅を手に入れたぜ…
 これで俺は空を飛べるぞ! さあ、俺と一緒にお空の散歩に行こうぜ!『魔弾の射手』さんようっ!」
 そう言ったかと思うと、ガイラはピンク色をした綱引きの綱ほどの太さのヌメヌメとした舌を口から吐き出した。

「しまった、ヤツはまだ舌を持ってたのか!」

 吐き出されたガイラの舌が高速で僕の方へ飛来し、僕の左足首に巻き付いた。
 僕はとっさの判断で、飛ばされまいと抱きしめていた大場エリカの身体を手離した。

「ひゃっはははあ! 飛ぶぞおっ!」

 ガイラはその巨体の重さをものともせずに床から浮き上がり、そのままベランダの窓に突進した。
 ベランダの窓がいくら広いと言っても、今のガイラの巨体が通れるはずが無い。窓のアルミサッシを含めて部屋の窓側の壁をぶち破ったガイラは、外の空間へと飛び出した。

「ズザザザザザーッ!」
 僕はガイラの舌に左足首を捕らわれたまま床を引きずられて行く。そして、ガイラに遅れて部屋から夜の空へと飛び出した!

「うわああああ~っ!」

 ガイラは巨大な虫のはねで羽ばたきながら、上空へと猛スピードで上昇して行く。
 凄まじい逆向きのG(重力加速度)が僕に襲いかかる。
 僕は逆さまになりながら、ガイラに引っ張り上げられていった。
 下を見下ろした僕の目には、僕の住むマンションがどんどん遠ざかっていく。そして美しい夜景が眼下にいっぱいに広がった。
 僕は息苦しさと寒さを覚えた。どのくらいの高度まで上がってるんだ…?
 あの地上の夜景からすると飛行機で飛ぶくらいの高さだろうか?

「魔弾はあと4発… ガイラは倒せても、この高さから落ちたら絶対に助からない…」
 僕は右手に握った黒い.357マグナムの回転式シリンダー(弾倉)を振り出した。シリンダー内には6発分のチャンバー(薬室)があるが、弾は3発しか装填そうてんされていなかった。

「撃った弾の薬きょうが残っていない… そうか…『魔弾の射手』の使う魔弾はリアルな銃弾では無いんだ。弾を撃てば薬きょうがチャンバー内に残る訳では無いのか…
 でも… ザミエルは魔弾は7発だと言ってた…
 シリンダーに6発分のチャンバーしかないのはいったい…?」

 僕はガンマニアで銃については結構詳しい。
 本物は見た事無いけど、.357マグナムは一番好きな銃でモデルガンも持っているんだ。だからこの魔弾銃も正確に頭に思い描けた。でもザミエルは、撃てる魔弾は7発だと言った…

「何ブツブツ言ってやがる? お前の命もここまでだ。さあ、どうやって殺されたい? お前に選ばせてやるぜ。
 この高さから落ちて死にたいか、それとも俺様が食ってやろうか? ああ、そうだ。こんな手もあるぜ…」

 ガイラがそう言ったかと思うと、逆さまになった僕が見たものはヤツの両肩がモコモコと浮かび上がり、背中の翅の時と同じ様にその部分の皮膚の表面がはじけて、中からふしのあるピンク色をした細長い棒状の物が出て来た。
 ピンクの棒は節の部分で折れ曲がったかと思うと、カマキリのかまへと姿を変えた。

「あれは、マンティの鎌…?」

「御名答だ。俺たち悪魔は体内に取り込んだ生物を同化させ、その能力を自分のモノにできる。それだけ食う前よりも強くなるってわけだ。すごいだろ?
 どうだ、このマンティの鎌でお前をザミエルのように切りきざんでやろうか?
 どの死に方でも、お前に好きなのを選ばせてやるぜ。」

 僕はあざ笑うガイラの声を聞いていて、だんだんと腹が立ってきた。
 こいつが僕を部屋へ呼ばなければ、僕はこんな目にわずにんだんだ。
 こいつさえいなければ、大場さんもザミエルも命を落とさなかった…
全部、こいつのせいだ…
 
 逆さまに上空へとり上げられて頭に血が上るのと、僕自身の怒りに火がいたのとで、たぶん僕の顔は真っ赤になっていただろう。 僕は左目をつむり、右目でガイラの左肩に生えたマンティの鎌をロックオンした。

「喰らえ、我が魔弾!」

僕は引き金を引いた!

「ダギューンッ!」

 はずれるはずが無かった。ガイラの左肩の鎌は一瞬で消え失せた。

「残り二発!」
僕は叫んだ。

「ぐっぎゃああああ! きっさっまあぁっ! よくもっ! もうめだっ、このまま5,000m上空から貴様を地面へとたたきつけてやる!」
 僕の左足首に巻き付いていたガイラの舌がほどかれて、僕の足を束縛そくばくから解放した。

「うわああああ~っ!」

 僕は地上5,000mの上空から放り出された。
 自由落下とはいえ高高度からの落下に、情け容赦のない逆向きのすさまじいG(重力加速度)が僕の身体に反対側におそいかかる。

「僕もこれで終わりか…畜生!
僕は何も出来なかった…
ごめんよ大場さん… ごめんなザミエル!」

 僕の身体は速度を増しながら、地上めがけて落下していった…



***************



 大河が落下し始めた同じ時、破壊された田辺の部屋で…
 大量の血が流れ、散乱したガラスや陶器とうきの破片が散乱した床を歩く一人の者がいた。

「パキッ、サクッ、サクッ、パキパキ…」

 その何者かは、ガイラが飛び立ち、原形をとどめていないベランダに立った。
 5階から見下ろす下の道路には、多くの野次馬と赤色灯を回転させながら到着した数台のパトカーが止まり、大騒ぎとなっていた。

 ベランダに立ったその者は、はるか上空を見上げた。
そして、次の瞬間には…
 その者の姿はき消すようにいなくなった。消失したのだ。

いったい、どこへ消えたのか…?
そして、その者の正体は…?
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