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僕だけの冬の太陽…
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今日も寒い朝だ…
今年一番の寒さと毎日テレビのニュースが言っている
最近のバカみたいに暑い夏よりも
過ごしやすいとは思うけど
寒いものは寒いんだ
僕はかじかんだ手に息を吹きかけながら
何度も足を上げたりおろしたりする
うーん…まだかな…?
僕は腕時計の時間を見た
さっきから何度見てるだろう
まだ少ししか針は動いてはいなかった
えっ、何を待ってるのかって?
えへへ、彼女さ…
もちろん僕のね
今日はデートなんだ
ここで彼女と待ち合わせ
今日は夜まで彼女と過ごすんだ
そう思うと僕の顔の締まりが無くなっちゃう
危ない危ない…
こんな顔を彼女に見られたら…
だから寒くても平気なんだ
でも…やっぱり寒い
早く来ないかな…?
なんだろう…?
救急車のサイレンかな?
寒いから誰か具合を悪くしたのかな?
それとも凍った道で滑って頭をぶつけた?
サイレンが大きくなってきた
この近くみたいだ…
僕はまた時計を見た
やっぱり彼女の来るのが遅い…
そして近くで止まった救急車…
変な想像をしてしまう…
まさか…
彼女の身に何か…?
僕は救急車の方へ行って見る事にした
まさか…まさか…
僕が救急車にたどり着いた時…
ちょうど救急車が走り出した
はあ、はあ、はあ…
間に合わなかった、ちくしょう…
僕は近くにいた人に聞いてみた
そしたら運ばれたのは
若い女性だって…
僕は走り去る救急車を見つめた
どうしよう…
彼女なのか…?
僕はスマホを取り出して
彼女の家にかけてみた
救急車に乗ったのが彼女なら
家にかけてみたほうがいい
彼女のお母さんが出た
お母さんの様子は普通だった
もう彼女はとっくに出かけたとの事…
僕は礼を言って電話を切った
まだお母さんには言えない
彼女が救急車で運ばれたって
決まった訳じゃないから…
でも…やっぱり変だ
もうとっくに着いていていいはず…
僕は救急車を追いかける事にした
ちょうどタクシーが来た
止めようとしたら…
ダメだ、客が乗ってる…
僕は他にタクシーを探した
そうすると…
さっきのタクシーが僕の傍で止まった
ドアが開いて降りてきたのは…
彼女だった…
僕は安心して真っ白な息を吐いた
彼女の顔を見たら涙が出て来た
遅れた事を謝る彼女…
僕の泣き顔を不思議そうに見てる
僕は何も言わずに
彼女を抱きしめた
彼女はビックリしてた
でも抱きしめながら泣く僕に
訳も分からないままに
頬をすり寄せて来た
温かい…
抱きしめた彼女の体温が
寒さと心配で凍えて震えていた
僕の心と身体を解凍した
僕も抱きしめながら頬を押し付けた
彼女は笑いながら逃げようとする
でも僕は逃がさない
絶対に放すもんか…
僕の身体と心を
内と外から温めてくれる君…
君は僕を温める存在…
寒さから僕を開放してくれる人
そう…
君は僕だけの冬の太陽なんだ
今年一番の寒さと毎日テレビのニュースが言っている
最近のバカみたいに暑い夏よりも
過ごしやすいとは思うけど
寒いものは寒いんだ
僕はかじかんだ手に息を吹きかけながら
何度も足を上げたりおろしたりする
うーん…まだかな…?
僕は腕時計の時間を見た
さっきから何度見てるだろう
まだ少ししか針は動いてはいなかった
えっ、何を待ってるのかって?
えへへ、彼女さ…
もちろん僕のね
今日はデートなんだ
ここで彼女と待ち合わせ
今日は夜まで彼女と過ごすんだ
そう思うと僕の顔の締まりが無くなっちゃう
危ない危ない…
こんな顔を彼女に見られたら…
だから寒くても平気なんだ
でも…やっぱり寒い
早く来ないかな…?
なんだろう…?
救急車のサイレンかな?
寒いから誰か具合を悪くしたのかな?
それとも凍った道で滑って頭をぶつけた?
サイレンが大きくなってきた
この近くみたいだ…
僕はまた時計を見た
やっぱり彼女の来るのが遅い…
そして近くで止まった救急車…
変な想像をしてしまう…
まさか…
彼女の身に何か…?
僕は救急車の方へ行って見る事にした
まさか…まさか…
僕が救急車にたどり着いた時…
ちょうど救急車が走り出した
はあ、はあ、はあ…
間に合わなかった、ちくしょう…
僕は近くにいた人に聞いてみた
そしたら運ばれたのは
若い女性だって…
僕は走り去る救急車を見つめた
どうしよう…
彼女なのか…?
僕はスマホを取り出して
彼女の家にかけてみた
救急車に乗ったのが彼女なら
家にかけてみたほうがいい
彼女のお母さんが出た
お母さんの様子は普通だった
もう彼女はとっくに出かけたとの事…
僕は礼を言って電話を切った
まだお母さんには言えない
彼女が救急車で運ばれたって
決まった訳じゃないから…
でも…やっぱり変だ
もうとっくに着いていていいはず…
僕は救急車を追いかける事にした
ちょうどタクシーが来た
止めようとしたら…
ダメだ、客が乗ってる…
僕は他にタクシーを探した
そうすると…
さっきのタクシーが僕の傍で止まった
ドアが開いて降りてきたのは…
彼女だった…
僕は安心して真っ白な息を吐いた
彼女の顔を見たら涙が出て来た
遅れた事を謝る彼女…
僕の泣き顔を不思議そうに見てる
僕は何も言わずに
彼女を抱きしめた
彼女はビックリしてた
でも抱きしめながら泣く僕に
訳も分からないままに
頬をすり寄せて来た
温かい…
抱きしめた彼女の体温が
寒さと心配で凍えて震えていた
僕の心と身体を解凍した
僕も抱きしめながら頬を押し付けた
彼女は笑いながら逃げようとする
でも僕は逃がさない
絶対に放すもんか…
僕の身体と心を
内と外から温めてくれる君…
君は僕を温める存在…
寒さから僕を開放してくれる人
そう…
君は僕だけの冬の太陽なんだ
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