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転生2日目
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何か大きいもので包まれているようで、何だかあったかい……ちょっと暑いかもと思考しながら、ぼんやり意識が覚醒していくに任せる。
重い目蓋を開けると、こちらを凝視しているコワモテイケメンのドアップ。
「……うわっ!?」
一気に覚醒した。びっくりし過ぎて思わず声を出して後ろにさがろうとして、ルルガノーシュにがっしり半分抱きこまれて動けなかった。
寝起きにイケメンのドアップとは流石に驚き過ぎて心臓がドクドクいっているが、そういえば転生したのだったと思い出した。
……だからと言って、何故同じベットで寝ているのかは不明だったが。
コワモテイケメンのルルガノーシュは裕人が驚いたことにショックを受けたのか、無表情なのに悲しそうな雰囲気が漂っていた。
「おはようございます。日の光を背景に格好良いガノが居てちょっとびっくりしました」
裕人がフォローを入れると、機嫌はなおったようで(むしろ良くなった?)、表情は変わらないが、喜んでいる雰囲気が伝わってくる。
「言葉」
朝で少しかすれ気味のルルガノーシュも格好良いなと思いつつ、つい癖で敬語になっていたようだ。
……っというか、格好良いってなんだ?
と自分の思考にツッコミを入れつつ、伴侶と言われていたからか、ルルガノーシュからの好意を感じているからか、魂の番だからか、男同士だと言うのにも関わらず嫌悪感はないことに気が付いた。
改めてルルガノーシュを見ると上半身裸で、胸板は厚く、鍛え上げられた筋肉はなんだかエロかった。
「ガ、ガノ。その、ちょっと刺激が強いから寝る時は服着てくれると嬉しいな」
「……分かった。次からはそうしよう」
そう言って、ルルガノーシュはまた裕人を凝視してる。
何だかデジャブのような気がしたが、戸惑いつつも、見つめ返して暫く経った頃、満足したのか一度そっと裕人の頭を撫でるとルルガノーシュは起きて身支度をはじめた。
昨日寝た部屋とは別の部屋のようで、今いる部屋は柳川本家の和室位とても広かった。
すっかり、目覚めてしまったし、僕はどうしようと思って上半身を起こしながらぼーっとルルガノーシュを見てると、一通り身支度を終えたルルガノーシュは突然裕人を左腕に乗せるよう抱えあげた。
「うわっ」
一気に視界が2メートル超えて、不安定だった為思わずルルガノーシュの首に手を絡ませる。
すると、一瞬固まったが何だか嬉しそうな雰囲気で(例によって例の如く、顔は無表情)部屋の外へ向かった。
部屋の外には恐らく護衛だろう獣人さんがいた。
護衛さんは驚くと、何か喋りながら1人走って行った。
ルルガノーシュは気にせず、ズンズン歩き出す。
人は少ないが、働き出してる人達もいて、ルルガノーシュと裕人がすれ違う度に固まり驚いているようだ。
こちらも、色々な獣耳が付いててびっくりですよと思いながら、ルルガノーシュが王というからにはここは城だったりするのだろうかと周りをキョロキョロしながら、ひたすらルルガノーシュに運ばれていると、後ろから凄い勢いで走ってくる人達が見えた。
「へ、陛下! お待ちください」
「む。何だ?」
「何だじゃありません。寝巻きのまま靴も履かせないでどう言うつもりですか?」
「む。昨日から何も食べてないから食堂へ行こうと」
走ってきたのは昨日宰相と名乗ったクロードと、部屋の前にいた護衛さんと、別の護衛さんだった。
そうか食堂に行こうとしてたのかと裕人は納得した。
「……はぁ。取り敢えず、一度部屋にお戻りください」
「でも、食事……」
「そんな寝巻きで色気たっぷりなヒロト様を城の人に見せるんですか?」
「……戻る」
クロードとの会話を終えると、少し不機嫌そうに足早に先程通った廊下を戻っていく。
寝巻きは白いゆったりとしたネグリジェで、膝下まで丈はあるが、抱き上げられると短くなり膝から生足を晒している事になり確かに心許ない。
でも、裕人が昨日食べてない事を気にしてくれたのかな? と思い、大丈夫だよの意味を込めて、そっとルルガノーシュの頭を撫でると、雰囲気は柔らかいものに落ち着いてきた。
部屋に戻り、ルルガノーシュは裕人を抱えたままベットの上に座る。
部屋の中にはクロードだけが入ってきて、早速説教が始まる。
「全く、少しは考えて行動してください。今服を用意してますから。それと暫く食事は部屋でお取りください。まだ、ヒロト様の確認は終わっていないのですから。……やはり早急に侍従は必要ですね」
そうだ。昨日はクロードとの話は途中で終わり、神子っぽいけど、身元不明の不審人物である事には変わらないから、勝手に動くのは良くないだろうと思い謝る。
「すみません。クロードさん」
「いえいえ、ヒロト様には怒って無いですよ。……陛下は威圧するのやめてください」
クロードとしては、言葉の通りポンコツ陛下の気の回らなさに怒っていて、裕人に対しては全く怒っていなかったのに、謝られて逆に驚いていた。
そして、裕人をしょぼんとさせた原因のクロードに対して、ルルガノーシュは苛立っているようで威圧感が増していた。
ルルガノーシュはそんな裕人を慰めでもするように、尻尾を裕人の膝の上付近でフヨフヨ彷徨わせている。
それを見た裕人は一度顔を上げて視線のみでルルガノーシュに触れる許可を貰うとそっと触りだした。
裕人の嬉しそう顔を見たルルガノーシュは威圧を抑え、裕人の行動を見ている。
……クロードは急に始まった2人の甘い世界に、番はここまで人を変えるのかと愕然としていた。
重い目蓋を開けると、こちらを凝視しているコワモテイケメンのドアップ。
「……うわっ!?」
一気に覚醒した。びっくりし過ぎて思わず声を出して後ろにさがろうとして、ルルガノーシュにがっしり半分抱きこまれて動けなかった。
寝起きにイケメンのドアップとは流石に驚き過ぎて心臓がドクドクいっているが、そういえば転生したのだったと思い出した。
……だからと言って、何故同じベットで寝ているのかは不明だったが。
コワモテイケメンのルルガノーシュは裕人が驚いたことにショックを受けたのか、無表情なのに悲しそうな雰囲気が漂っていた。
「おはようございます。日の光を背景に格好良いガノが居てちょっとびっくりしました」
裕人がフォローを入れると、機嫌はなおったようで(むしろ良くなった?)、表情は変わらないが、喜んでいる雰囲気が伝わってくる。
「言葉」
朝で少しかすれ気味のルルガノーシュも格好良いなと思いつつ、つい癖で敬語になっていたようだ。
……っというか、格好良いってなんだ?
と自分の思考にツッコミを入れつつ、伴侶と言われていたからか、ルルガノーシュからの好意を感じているからか、魂の番だからか、男同士だと言うのにも関わらず嫌悪感はないことに気が付いた。
改めてルルガノーシュを見ると上半身裸で、胸板は厚く、鍛え上げられた筋肉はなんだかエロかった。
「ガ、ガノ。その、ちょっと刺激が強いから寝る時は服着てくれると嬉しいな」
「……分かった。次からはそうしよう」
そう言って、ルルガノーシュはまた裕人を凝視してる。
何だかデジャブのような気がしたが、戸惑いつつも、見つめ返して暫く経った頃、満足したのか一度そっと裕人の頭を撫でるとルルガノーシュは起きて身支度をはじめた。
昨日寝た部屋とは別の部屋のようで、今いる部屋は柳川本家の和室位とても広かった。
すっかり、目覚めてしまったし、僕はどうしようと思って上半身を起こしながらぼーっとルルガノーシュを見てると、一通り身支度を終えたルルガノーシュは突然裕人を左腕に乗せるよう抱えあげた。
「うわっ」
一気に視界が2メートル超えて、不安定だった為思わずルルガノーシュの首に手を絡ませる。
すると、一瞬固まったが何だか嬉しそうな雰囲気で(例によって例の如く、顔は無表情)部屋の外へ向かった。
部屋の外には恐らく護衛だろう獣人さんがいた。
護衛さんは驚くと、何か喋りながら1人走って行った。
ルルガノーシュは気にせず、ズンズン歩き出す。
人は少ないが、働き出してる人達もいて、ルルガノーシュと裕人がすれ違う度に固まり驚いているようだ。
こちらも、色々な獣耳が付いててびっくりですよと思いながら、ルルガノーシュが王というからにはここは城だったりするのだろうかと周りをキョロキョロしながら、ひたすらルルガノーシュに運ばれていると、後ろから凄い勢いで走ってくる人達が見えた。
「へ、陛下! お待ちください」
「む。何だ?」
「何だじゃありません。寝巻きのまま靴も履かせないでどう言うつもりですか?」
「む。昨日から何も食べてないから食堂へ行こうと」
走ってきたのは昨日宰相と名乗ったクロードと、部屋の前にいた護衛さんと、別の護衛さんだった。
そうか食堂に行こうとしてたのかと裕人は納得した。
「……はぁ。取り敢えず、一度部屋にお戻りください」
「でも、食事……」
「そんな寝巻きで色気たっぷりなヒロト様を城の人に見せるんですか?」
「……戻る」
クロードとの会話を終えると、少し不機嫌そうに足早に先程通った廊下を戻っていく。
寝巻きは白いゆったりとしたネグリジェで、膝下まで丈はあるが、抱き上げられると短くなり膝から生足を晒している事になり確かに心許ない。
でも、裕人が昨日食べてない事を気にしてくれたのかな? と思い、大丈夫だよの意味を込めて、そっとルルガノーシュの頭を撫でると、雰囲気は柔らかいものに落ち着いてきた。
部屋に戻り、ルルガノーシュは裕人を抱えたままベットの上に座る。
部屋の中にはクロードだけが入ってきて、早速説教が始まる。
「全く、少しは考えて行動してください。今服を用意してますから。それと暫く食事は部屋でお取りください。まだ、ヒロト様の確認は終わっていないのですから。……やはり早急に侍従は必要ですね」
そうだ。昨日はクロードとの話は途中で終わり、神子っぽいけど、身元不明の不審人物である事には変わらないから、勝手に動くのは良くないだろうと思い謝る。
「すみません。クロードさん」
「いえいえ、ヒロト様には怒って無いですよ。……陛下は威圧するのやめてください」
クロードとしては、言葉の通りポンコツ陛下の気の回らなさに怒っていて、裕人に対しては全く怒っていなかったのに、謝られて逆に驚いていた。
そして、裕人をしょぼんとさせた原因のクロードに対して、ルルガノーシュは苛立っているようで威圧感が増していた。
ルルガノーシュはそんな裕人を慰めでもするように、尻尾を裕人の膝の上付近でフヨフヨ彷徨わせている。
それを見た裕人は一度顔を上げて視線のみでルルガノーシュに触れる許可を貰うとそっと触りだした。
裕人の嬉しそう顔を見たルルガノーシュは威圧を抑え、裕人の行動を見ている。
……クロードは急に始まった2人の甘い世界に、番はここまで人を変えるのかと愕然としていた。
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