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防具を買いに行く
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結局、講習会に行った後ダウンして3日間強制的にお休みさせられた。
なんか、魔力枯渇症の後遺症で疲れやすいらしい。
それから、絶対に魔力が一割切らないように言われた……
けど、俺の魔力が一割切る事態とかあれば相当だと思うよ?
モブから魔王へなっちゃうんですか? って位人外じみた魔力総量になっている。
な・の・に!
増やす為に魔力枯渇状態に近付けてすらいないのに、毎日じわじわまだ増え続けているのだ。
魔力枯渇症になってから、魔力にはとても敏感になったので、人の魔力や自分の魔力などの量・流れが分かるようになったものの、今過去実際に見た人物で一番多い魔力量を持っていたのが父上だったが、今父上の6倍はある……。
俺討伐されないよね?
モルモットにされるのも嫌だ。
なるべく目立たずに、でも何かあった時に対処が出来るように体を鍛えようと思った矢先に、疲れやすい為、無理すると体調を崩すという後遺症発覚!
魔力チートで何とかなるかと思いきや、チートは魔力だけだった!!
となると、魔力チートと前世知識をフル動員し、俺を守ってくれる最強の布陣を作るしか無い。
そして、重要なのはお金!
シルバリウスを無理矢理助け出したようにお金が有れば大抵は何とかなるのだ。
くくく、お主も悪よのぅ。
「どうした? 可愛い顔をして」
シルバリウスが俺の着替えを手伝いながら、声をかけてきた。
「可愛いって。俺は下卑た笑みを浮かべてたつもりなんだけど」
「楽しそうにしか見えなかったぞ。さぁ寒く無いか?」
「大丈夫」
シルバリウスは目にあまり性能の良くないフィルターがかかっている模様。
それに、後遺症が発覚してから、シルバリウスの過保護に輪がかかり、疲れたら抱っこされる事を約束させられた。
この歳で抱っことか!!!
姫抱っこは回避したが、それ以上は譲られず、守れないならこのままダンジョンへは行かず屋敷へ帰ると言うので仕方なく折れた。
まぁ、疲れる程動かなきゃいいわけだしね。
人前で抱っこされるのが嫌なだけで、別に人がいなきゃいいし……
ハッ!
俺洗脳されてる?
まぁ、疲れる事しなきゃ良いんだ。
今回は久しぶりの馬での移動のうえ、久しぶりに人混みを歩いて、ダンジョン協会ではしゃぎすぎたからね。
そして、上着もしっかり着込み俺の準備が整ったのでお買い物へ!
俺の防具とか無いし、シルバリウスにもしっかりしたものを用意したいからね。
この寝込んだ3日間で事前情報を取得出来て、必要なものやダンジョンで出現する魔物などの事も学べたから良かったのかもしれない。
テンションあがりすぎていて、情報は大事だという事を忘れていたからね。
そしてうちの万能執事、俺たちが居なくても用意できるものは用意してくれて、武器屋等は良い所を調べてくれていたので、あとはスチュアートおすすめの店に行って良いものを選ぶだけだ。
因みに、この3日間でシルバリウスと一緒にお金の種類を教えてもらった。
シルバリウスは隣国生まれの隣国育ちだから、知らなくて当然。
俺の場合、日本の一般市民は知っているのが当たり前でも、今世は貴族だからね!
個人資産があるから金貨の存在だけは何となくは知っていたけど、今までちゃんとは触れて来なかったから。
結果、金貨の下には、銀貨、銅貨、銅板があり、それぞれ前世で言うと金貨が一万円、銀貨が千円、銅貨が百円、銅板が十円で、金貨の上の白金貨は百万円みたいなイメージらしい。
……何故日本円にしたかって? それは俺がまだこの世界の物価がなんとなくしか分からないからだ。昨日のダンジョン協会の説明の中でも金貨しか出て来なかったし。
これからは国外逃亡も視野に入れようと思っているので、今のうちに小さい額を中心に使う平民にも慣れておくべきだろう。
通り過ぎるお店の品物と値段を見つつ、スチュアートおすすめの防具屋でまずは2人の防具を注文する事にした。
今回スチュアートはお留守番でシルバリウスと2人で買い物に行く。その為にお金を覚えたのだ。
そして防具屋へ入ってすぐ、知った衝撃の事実!
この店の服はセミオーダーメイドなので、すぐにはダンジョンへいけない事が分かったのだ。
またしばらくお預けかと悲しんでいた所、完全オーダーメイドじゃ無い為、3日で用意出来ると店主に言われて俺の機嫌は治った!
シルバリウスはスピードタイプになる筈だから、やはり重い鎧は無しで、頑丈な皮のベスト型の防具にした。
一見ただの服にしか見えないが、貴重な魔物の素材と魔法の付与で、鎧と同じくらいの防御力を誇る。
……その分、お値段はおそろしく高く、シルバリウスの防具だけで、白金貨を超える額が必要になった事だけ記しておく。
良いものは長持ちするからね!!
決して、イケメン度がゲームの時以上に上がったとか、前世理想のキャラクター以上になったからとかじゃ無いから!!
そして、俺の防具も似た感じ。
まぁ、俺の場合は体力がなくて、重い防具は疲れるからという理由がメインだけど。
自分の服には拘りがないので、シルバリウスに任せたが、なんだか可愛いすぎないだろうか?
まぁ、一応男性用らしいので良いだろう。(可愛いのは子供用だからでした)
そして、2人とも訳ありなので、フード付きの温度調節機能付きローブを購入した。
因みにこちらも言うまでもなく、1着白金貨以上した。
……絶対に”店に忘れてきた”とかないようにしないといけない。
なんか、魔力枯渇症の後遺症で疲れやすいらしい。
それから、絶対に魔力が一割切らないように言われた……
けど、俺の魔力が一割切る事態とかあれば相当だと思うよ?
モブから魔王へなっちゃうんですか? って位人外じみた魔力総量になっている。
な・の・に!
増やす為に魔力枯渇状態に近付けてすらいないのに、毎日じわじわまだ増え続けているのだ。
魔力枯渇症になってから、魔力にはとても敏感になったので、人の魔力や自分の魔力などの量・流れが分かるようになったものの、今過去実際に見た人物で一番多い魔力量を持っていたのが父上だったが、今父上の6倍はある……。
俺討伐されないよね?
モルモットにされるのも嫌だ。
なるべく目立たずに、でも何かあった時に対処が出来るように体を鍛えようと思った矢先に、疲れやすい為、無理すると体調を崩すという後遺症発覚!
魔力チートで何とかなるかと思いきや、チートは魔力だけだった!!
となると、魔力チートと前世知識をフル動員し、俺を守ってくれる最強の布陣を作るしか無い。
そして、重要なのはお金!
シルバリウスを無理矢理助け出したようにお金が有れば大抵は何とかなるのだ。
くくく、お主も悪よのぅ。
「どうした? 可愛い顔をして」
シルバリウスが俺の着替えを手伝いながら、声をかけてきた。
「可愛いって。俺は下卑た笑みを浮かべてたつもりなんだけど」
「楽しそうにしか見えなかったぞ。さぁ寒く無いか?」
「大丈夫」
シルバリウスは目にあまり性能の良くないフィルターがかかっている模様。
それに、後遺症が発覚してから、シルバリウスの過保護に輪がかかり、疲れたら抱っこされる事を約束させられた。
この歳で抱っことか!!!
姫抱っこは回避したが、それ以上は譲られず、守れないならこのままダンジョンへは行かず屋敷へ帰ると言うので仕方なく折れた。
まぁ、疲れる程動かなきゃいいわけだしね。
人前で抱っこされるのが嫌なだけで、別に人がいなきゃいいし……
ハッ!
俺洗脳されてる?
まぁ、疲れる事しなきゃ良いんだ。
今回は久しぶりの馬での移動のうえ、久しぶりに人混みを歩いて、ダンジョン協会ではしゃぎすぎたからね。
そして、上着もしっかり着込み俺の準備が整ったのでお買い物へ!
俺の防具とか無いし、シルバリウスにもしっかりしたものを用意したいからね。
この寝込んだ3日間で事前情報を取得出来て、必要なものやダンジョンで出現する魔物などの事も学べたから良かったのかもしれない。
テンションあがりすぎていて、情報は大事だという事を忘れていたからね。
そしてうちの万能執事、俺たちが居なくても用意できるものは用意してくれて、武器屋等は良い所を調べてくれていたので、あとはスチュアートおすすめの店に行って良いものを選ぶだけだ。
因みに、この3日間でシルバリウスと一緒にお金の種類を教えてもらった。
シルバリウスは隣国生まれの隣国育ちだから、知らなくて当然。
俺の場合、日本の一般市民は知っているのが当たり前でも、今世は貴族だからね!
個人資産があるから金貨の存在だけは何となくは知っていたけど、今までちゃんとは触れて来なかったから。
結果、金貨の下には、銀貨、銅貨、銅板があり、それぞれ前世で言うと金貨が一万円、銀貨が千円、銅貨が百円、銅板が十円で、金貨の上の白金貨は百万円みたいなイメージらしい。
……何故日本円にしたかって? それは俺がまだこの世界の物価がなんとなくしか分からないからだ。昨日のダンジョン協会の説明の中でも金貨しか出て来なかったし。
これからは国外逃亡も視野に入れようと思っているので、今のうちに小さい額を中心に使う平民にも慣れておくべきだろう。
通り過ぎるお店の品物と値段を見つつ、スチュアートおすすめの防具屋でまずは2人の防具を注文する事にした。
今回スチュアートはお留守番でシルバリウスと2人で買い物に行く。その為にお金を覚えたのだ。
そして防具屋へ入ってすぐ、知った衝撃の事実!
この店の服はセミオーダーメイドなので、すぐにはダンジョンへいけない事が分かったのだ。
またしばらくお預けかと悲しんでいた所、完全オーダーメイドじゃ無い為、3日で用意出来ると店主に言われて俺の機嫌は治った!
シルバリウスはスピードタイプになる筈だから、やはり重い鎧は無しで、頑丈な皮のベスト型の防具にした。
一見ただの服にしか見えないが、貴重な魔物の素材と魔法の付与で、鎧と同じくらいの防御力を誇る。
……その分、お値段はおそろしく高く、シルバリウスの防具だけで、白金貨を超える額が必要になった事だけ記しておく。
良いものは長持ちするからね!!
決して、イケメン度がゲームの時以上に上がったとか、前世理想のキャラクター以上になったからとかじゃ無いから!!
そして、俺の防具も似た感じ。
まぁ、俺の場合は体力がなくて、重い防具は疲れるからという理由がメインだけど。
自分の服には拘りがないので、シルバリウスに任せたが、なんだか可愛いすぎないだろうか?
まぁ、一応男性用らしいので良いだろう。(可愛いのは子供用だからでした)
そして、2人とも訳ありなので、フード付きの温度調節機能付きローブを購入した。
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……絶対に”店に忘れてきた”とかないようにしないといけない。
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