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第4章(最終章)
【4-39】生々しい情
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涙が止まったイヴは何事も無かったかのように「もう戻る、おやすみ」とだけ言い残して、さっさと退室して行った。彼女を見送ってから、キリエは小さな溜息を落としつつ、イヴが座っていた椅子へ腰を下ろす。そして、向かいへ座るよう、揃えた指先でリアムを促した。リアムは唇を真一文字に引き結んだままだが、キリエの要望通り着席する。
「リアム」
「……なんだ?」
「怒っていますか? それとも……、拗ねてます?」
「どちらでもない。俺はただ……、心配なだけだ」
そう語る藍紫の瞳には、確かに憂いが滲んでいる。だが、彼はそれ以上の言葉は足さず、その心配の対象や内容については黙していた。
「いつになったら、僕は君に心配を掛けなくなるのでしょうね」
リアムが何を憂いているにせよ、その範囲内にはおそらく己がいるはずだと考えたキリエは、そう呟く。囁きにも似た微かな一言を拾い上げたリアムは、小さく笑った。
「生きている限り、お前に関しての俺の心配は続くだろうな」
「えっ!? それは、そのぅ……、僕が頼りなさすぎるから、ですか?」
そうだと肯定されたとしても、否定しようがない。そう考えて項垂れるキリエの頭を、伸びてきたリアムの手がぽんぽんと優しくわずかに撫で叩いた。
「そうじゃない。家族とは、そういうものだ」
「家族だから?」
「そうだ。どれだけ恵まれていようと、どれだけ健やかであろうと、幸せそうだと感じていても、それでも、家族のことは些細なことでも気掛かりになる。……キリエだって、そうだろう。俺のことを信頼していても、それでもあれこれと心配になるんじゃないか?」
「確かにそうですね」
リアム=サリバンは、心身ともに強い男だ。それを理解し、信じていても、彼の中には繊細な部分があり、消えない傷があることも分かっているから、どうしても心配になってしまう。おそらくそれは、今後もずっと続くのだろう。
リアムだけではなく、サリバン邸で共に暮らす皆のことも、かつて教会で苦楽を共にした家族たちのことも、遠くから案じてくれているのだろう祖父母のことも、それぞれの役目を果たさんと頑張っている兄弟たちのことも、キリエは心配している。日々、祈っている。
──しかし、その一方で、キリエの胸の内に、ほんのわずかではあるが、ひんやりとした感情が揺蕩っているのも確かだった。
「家族……、お母様も、お父様も、家族のはずなのに」
「……キリエ?」
「お母様が亡くなったときのことを、おじいさまやおばあさまから聞いたときも。お父様の最期の真実を、先ほどイヴから聞いたときも。気の毒だなと思いますし、悲しくないわけでもないのですが……、そこまで心が揺さぶられるわけでもないのが正直なところでして。……僕はけっこう冷たい人間なのかもしれません」
イヴもリアムも、父王の死因を知ったキリエが受ける衝撃の大きさを心配していたように感じたのだが、キリエ自身はそこまで傷ついているわけではない。事実を事実として受け止め、多少胸を痛めただけだ。
「キリエには御両親に関する記憶が無いし、実際に接した時期が殆ど無いに等しいんだから、無理もない。それは、キリエが冷たいわけではなくて、他の人でも同じだろう」
「そうでしょうか?」
「ああ。お前と同じ境遇で先ほどのイヴの話を聞き、カインへ憤怒や殺意を抱ける者は少数なんじゃないか。なんて酷いことを、と不快感や嫌悪感を抱けたとしても、突き抜けるような強い感情は持てないはずだ。何故なら、対象が血縁者とはいえ、ほぼ関わりが無い相手のことだからだ」
「……そう、なのでしょうか」
しょんぼりと項垂れるキリエを見て、リアムは席を立つ。そして、キリエの傍へ移動し、銀色の頭をそっと撫でた。
「頭を撫でられると落ち着くんだろう?」
「え、あの、……はい」
キリエは嘘をつかない。気恥ずかしそうながらも素直に認め、おとなしくされるがままになる。柔らかな銀髪を何度も撫でつけながら、リアムは言葉を紡いだ。
「これは俺の持論で、正しい見解と言いたいわけじゃない。それを前提として聞いてほしいんだが……、人と人との間に生々しい情が芽生えるのは、直接視線を交わし合ってからだと思うんだ」
「生々しい、情……?」
「ああ。想像上でも、形式上でもなく、心底から湧き上がる現実的な情だ。この人が好きだ、この人が嫌いだ、と何となく感じるのではなく、無意識に感情が揺さぶられているような、そういうもの。……例えば、十一年前。幼いキリエは既に『夜霧の騎士』の存在を知っていたな。王都からルースへ伝わってきた噂話か何かを聞いていたのか?」
「はい、そうです。史上最も若くして名誉称号を得た騎士様だ、と。国王陛下からの信頼も厚く、素晴らしい御活躍だ、と。みんな噂していました。……懐かしいです」
遠い日の故郷を思い出して目を細めるキリエにつられて口元を綻ばせながら、リアムは静かに問う。
「だが、キリエはそこまで俺に関心を抱いていなかったんじゃないか? あの夜、あの森で、俺たちは出会った。それ以前と、それ以降では、キリエの中の『夜霧の騎士』は違う存在になっただろう?」
「確かに……、それまでも、すごいな、かっこいいな、と淡い憧れはあったと思いますが、心が揺さぶられるほど惹きつけられたのは、君と視線を交わしてからでした」
あの夜、キリエとエステルを守るために立ちはだかってくれた背中を、案じて見下ろしてきた藍紫の瞳の輝きを、生涯忘れることはないだろう。あのとき、リアムと眼差しが交わった瞬間から生まれた感情は、今もキリエの心の中で息づいている。
「どれだけ情報を得ても、実際に目の当たりにしなければ、それは己の中での生々しい存在へとなりはしない。──逆に、視線を交わし、言葉を交わし、そうして繋がりを持ってしまった相手との間にある『情』は、なかなか消えはしない。……俺は、それを嫌というほど味わってきた。父も、母も、今でも嫌いになれない。それは、この目で見てきた彼らの姿が、俺の中に生きているからだ」
キリエの頭から離した手を左胸に当て、数瞬だけ唇を結んだリアムは、次にその場で跪き、今度はキリエの胸へ手のひらを押し当てた。
「だが、ここに、キリエの中にオズワルド様はいない。プロテア殿の姿も無い。現実感を伴う強い感情が生まれなくとも何ら不思議はないと、俺は思う」
「リアム……」
「逆に、他の御兄弟は、オズワルド様に対して何らかの生々しい感情を抱いている。だからこその苦しみを、抱かれている」
母から愛されず、父からの唯一の贈り物であるハンカチを大事に持ち続けていたマデリン。
不自然なほど、父王に関して何も言及しようとしないライアン。
父は愚かだったと何度も言い捨て、賢王であろうと足掻くジェイデン。
目の前にいる父から無視されるも同然だった寂しさを引きずっているジャスミン。
確かに、同じ兄弟であっても、皆それぞれに違った想いを抱いている。
「キリエが抱く空虚さと、他の御兄弟がお持ちのそれとは、違ったものだ。どちらがどう、という話ではない。皆様と比べてキリエが冷たい、という話でもない。ここにどれだけ温かな気持ちが息づいているのか、俺はよく知っている」
胸があたたかい。それは、言葉が与えてくれた熱か、それとも宛がわれている手のひらの温もりか。いずれにせよ、彼が伝えてくれたものだ。
「ありがとうございます、リアム。……大丈夫。僕は、大丈夫です」
「ああ。勿論、お前は大丈夫だ」
そっと離れていく手を掴まえ、キリエはリアムの白手袋を剥いだ。驚いている相手へ悪戯めいた微笑を向け、少し骨ばってゴツゴツとしている手の甲へ額を押し当てる。リアムが時折している、主君への敬愛の仕草を真似たのだ。
「な……っ、キリエ、それは駄目だろう!」
「いいじゃないですか。誰も見ていないですし」
「そういう問題では、」
「これ、なんだか落ち着きますね」
暢気に聞こえるよう、わざと間延びした声を出して言いつつ、キリエは鼻の奥がつんとする感覚を堪え、緩みそうな涙腺を懸命に引き締めた。
「リアム」
「……なんだ?」
「怒っていますか? それとも……、拗ねてます?」
「どちらでもない。俺はただ……、心配なだけだ」
そう語る藍紫の瞳には、確かに憂いが滲んでいる。だが、彼はそれ以上の言葉は足さず、その心配の対象や内容については黙していた。
「いつになったら、僕は君に心配を掛けなくなるのでしょうね」
リアムが何を憂いているにせよ、その範囲内にはおそらく己がいるはずだと考えたキリエは、そう呟く。囁きにも似た微かな一言を拾い上げたリアムは、小さく笑った。
「生きている限り、お前に関しての俺の心配は続くだろうな」
「えっ!? それは、そのぅ……、僕が頼りなさすぎるから、ですか?」
そうだと肯定されたとしても、否定しようがない。そう考えて項垂れるキリエの頭を、伸びてきたリアムの手がぽんぽんと優しくわずかに撫で叩いた。
「そうじゃない。家族とは、そういうものだ」
「家族だから?」
「そうだ。どれだけ恵まれていようと、どれだけ健やかであろうと、幸せそうだと感じていても、それでも、家族のことは些細なことでも気掛かりになる。……キリエだって、そうだろう。俺のことを信頼していても、それでもあれこれと心配になるんじゃないか?」
「確かにそうですね」
リアム=サリバンは、心身ともに強い男だ。それを理解し、信じていても、彼の中には繊細な部分があり、消えない傷があることも分かっているから、どうしても心配になってしまう。おそらくそれは、今後もずっと続くのだろう。
リアムだけではなく、サリバン邸で共に暮らす皆のことも、かつて教会で苦楽を共にした家族たちのことも、遠くから案じてくれているのだろう祖父母のことも、それぞれの役目を果たさんと頑張っている兄弟たちのことも、キリエは心配している。日々、祈っている。
──しかし、その一方で、キリエの胸の内に、ほんのわずかではあるが、ひんやりとした感情が揺蕩っているのも確かだった。
「家族……、お母様も、お父様も、家族のはずなのに」
「……キリエ?」
「お母様が亡くなったときのことを、おじいさまやおばあさまから聞いたときも。お父様の最期の真実を、先ほどイヴから聞いたときも。気の毒だなと思いますし、悲しくないわけでもないのですが……、そこまで心が揺さぶられるわけでもないのが正直なところでして。……僕はけっこう冷たい人間なのかもしれません」
イヴもリアムも、父王の死因を知ったキリエが受ける衝撃の大きさを心配していたように感じたのだが、キリエ自身はそこまで傷ついているわけではない。事実を事実として受け止め、多少胸を痛めただけだ。
「キリエには御両親に関する記憶が無いし、実際に接した時期が殆ど無いに等しいんだから、無理もない。それは、キリエが冷たいわけではなくて、他の人でも同じだろう」
「そうでしょうか?」
「ああ。お前と同じ境遇で先ほどのイヴの話を聞き、カインへ憤怒や殺意を抱ける者は少数なんじゃないか。なんて酷いことを、と不快感や嫌悪感を抱けたとしても、突き抜けるような強い感情は持てないはずだ。何故なら、対象が血縁者とはいえ、ほぼ関わりが無い相手のことだからだ」
「……そう、なのでしょうか」
しょんぼりと項垂れるキリエを見て、リアムは席を立つ。そして、キリエの傍へ移動し、銀色の頭をそっと撫でた。
「頭を撫でられると落ち着くんだろう?」
「え、あの、……はい」
キリエは嘘をつかない。気恥ずかしそうながらも素直に認め、おとなしくされるがままになる。柔らかな銀髪を何度も撫でつけながら、リアムは言葉を紡いだ。
「これは俺の持論で、正しい見解と言いたいわけじゃない。それを前提として聞いてほしいんだが……、人と人との間に生々しい情が芽生えるのは、直接視線を交わし合ってからだと思うんだ」
「生々しい、情……?」
「ああ。想像上でも、形式上でもなく、心底から湧き上がる現実的な情だ。この人が好きだ、この人が嫌いだ、と何となく感じるのではなく、無意識に感情が揺さぶられているような、そういうもの。……例えば、十一年前。幼いキリエは既に『夜霧の騎士』の存在を知っていたな。王都からルースへ伝わってきた噂話か何かを聞いていたのか?」
「はい、そうです。史上最も若くして名誉称号を得た騎士様だ、と。国王陛下からの信頼も厚く、素晴らしい御活躍だ、と。みんな噂していました。……懐かしいです」
遠い日の故郷を思い出して目を細めるキリエにつられて口元を綻ばせながら、リアムは静かに問う。
「だが、キリエはそこまで俺に関心を抱いていなかったんじゃないか? あの夜、あの森で、俺たちは出会った。それ以前と、それ以降では、キリエの中の『夜霧の騎士』は違う存在になっただろう?」
「確かに……、それまでも、すごいな、かっこいいな、と淡い憧れはあったと思いますが、心が揺さぶられるほど惹きつけられたのは、君と視線を交わしてからでした」
あの夜、キリエとエステルを守るために立ちはだかってくれた背中を、案じて見下ろしてきた藍紫の瞳の輝きを、生涯忘れることはないだろう。あのとき、リアムと眼差しが交わった瞬間から生まれた感情は、今もキリエの心の中で息づいている。
「どれだけ情報を得ても、実際に目の当たりにしなければ、それは己の中での生々しい存在へとなりはしない。──逆に、視線を交わし、言葉を交わし、そうして繋がりを持ってしまった相手との間にある『情』は、なかなか消えはしない。……俺は、それを嫌というほど味わってきた。父も、母も、今でも嫌いになれない。それは、この目で見てきた彼らの姿が、俺の中に生きているからだ」
キリエの頭から離した手を左胸に当て、数瞬だけ唇を結んだリアムは、次にその場で跪き、今度はキリエの胸へ手のひらを押し当てた。
「だが、ここに、キリエの中にオズワルド様はいない。プロテア殿の姿も無い。現実感を伴う強い感情が生まれなくとも何ら不思議はないと、俺は思う」
「リアム……」
「逆に、他の御兄弟は、オズワルド様に対して何らかの生々しい感情を抱いている。だからこその苦しみを、抱かれている」
母から愛されず、父からの唯一の贈り物であるハンカチを大事に持ち続けていたマデリン。
不自然なほど、父王に関して何も言及しようとしないライアン。
父は愚かだったと何度も言い捨て、賢王であろうと足掻くジェイデン。
目の前にいる父から無視されるも同然だった寂しさを引きずっているジャスミン。
確かに、同じ兄弟であっても、皆それぞれに違った想いを抱いている。
「キリエが抱く空虚さと、他の御兄弟がお持ちのそれとは、違ったものだ。どちらがどう、という話ではない。皆様と比べてキリエが冷たい、という話でもない。ここにどれだけ温かな気持ちが息づいているのか、俺はよく知っている」
胸があたたかい。それは、言葉が与えてくれた熱か、それとも宛がわれている手のひらの温もりか。いずれにせよ、彼が伝えてくれたものだ。
「ありがとうございます、リアム。……大丈夫。僕は、大丈夫です」
「ああ。勿論、お前は大丈夫だ」
そっと離れていく手を掴まえ、キリエはリアムの白手袋を剥いだ。驚いている相手へ悪戯めいた微笑を向け、少し骨ばってゴツゴツとしている手の甲へ額を押し当てる。リアムが時折している、主君への敬愛の仕草を真似たのだ。
「な……っ、キリエ、それは駄目だろう!」
「いいじゃないですか。誰も見ていないですし」
「そういう問題では、」
「これ、なんだか落ち着きますね」
暢気に聞こえるよう、わざと間延びした声を出して言いつつ、キリエは鼻の奥がつんとする感覚を堪え、緩みそうな涙腺を懸命に引き締めた。
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