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第4章(最終章)
【4-7】イヴとアベル
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玄関へ足早に向かうリアムの背を追うエドワードが、控えめに声を掛ける。
「あ、あのぅ……、オレ、もう一回様子を見てきましょうか?」
「何故だ?」
「えっ、えーと、だって、その、リアム様が危険なんじゃないかなーって、心配で」
「それならお前だって危ないだろう。……ああ、怖いなら、食堂に戻っても構わんぞ」
「戻らないっす! そ、そうじゃなくて……」
「大丈夫だ。そもそも、危険である可能性が高いのであればお前を連れてきていないし、場合によっては俺だって応対せず裏口から皆で逃げたかもしれない」
以前とは異なり、リアムは己の身を犠牲にしたり盾にしたりする選択肢を捨てるようになっていた。キリエとひとつの命を分かち合っている以上、生命の危機に瀕することをするわけにはいかないのだ。
リアムは背後をちらりと振り返り、安心させるように微笑む。
「どういう経緯と目的でやって来た客人かは不明だが、おそらくこちらへ危害を加えようとは思っていないはずだ。お前を連れてきたのは、最初に応対していたのがエドだから。それだけだ」
「はぁ……、じゃあ、普通にリアム様を紹介したらいいんすか?」
「ああ。ただし、俺の名は出すな。先程の応対でも俺の名は出てないんだろう?」
主の問に対し、長身のフットマンは何秒か考えた後、こくりと頷いた。
「はい。あっちも名乗ってないし、こっちも名乗ってないっす。キリエ様の御名前だけ出てきましたけど、他の人の名前はリアム様も含めて出てないっすね」
「分かった。それならやはり、俺の名は出さず、此処の家主を呼んできたとだけ言ってくれるか? それと、ご近所の目もあるから、とりあえず玄関内には通してくれ」
「かしこまりましたぁ!」
そこまで話がついたところで、ちょうど玄関に着く。確認するような視線を寄越すエドワードへリアムが頷くと、フットマンは迷いなく扉を開いた。
ドアのすぐ先には、黒い頭巾を被っている男女が並んでいる。頭巾から少々はみ出している顔周辺の毛髪は確かに緑色であるが、しっかり観察しなければ分からない程度のわずかな量だ。頭巾姿も多少は怪しいとはいえ、こういった姿の不審者は王都にもしばしば現れる。通りすがりに彼らが魔族なのではと疑えた者はいないだろう。エドワードもよく気付いたものだ、とリアムは密かに感心した。
「御客様、お待たせいたしました。当家の主をお呼びいたしました。どうぞ、一歩中へとお進みください」
エドワードは軽く一礼してから片手で扉を押さえつつ、もう片方の手で中へ誘う。すると、客人たちは無言のまま素直に玄関内へ足を踏み入れた。二人ともじっとリアムを見つめてくるが、悪意や敵意はまるで感じられない。
エドワードが恐る恐るといった調子でドアを閉めると、客人たちは黒頭巾を脱ぎ、緑色の髪を堂々と晒す。どちらも陰鬱そうな表情だが、年齢はキリエとそう変わらないだろう。
「──貴方が、リアム=サリバンか」
女性のほうが、静かに確認してくる。不機嫌というわけではないのだろうが陰鬱とした響きの声で、ぼそぼそとした喋り方だ。
そして、この屋敷にわざわざやって来てキリエと話がしたいと要求していることからも分かるが、リアムの予想通り、キリエに近しい人間の情報はある程度把握しているらしい。
「いかにも、私はリアム=サリバンと申します。我が主君へ話があると仰っていたようですが、素性の分からない方をお通しするわけにはまいりません」
「そんなに畏まった喋り方をしなくていい。それが素ではないだろう? そういう態度は、疲れる」
女が憂鬱そうに溜息をつくと、隣の男も物憂げな吐息を零しつつ、彼女を労わるように背を撫でた。彼らの関係性は不明だが、恋仲や夫婦というわけではなさそうだ。
「あたしは、イヴ。こっちは、アベル。貴方たちみたいに、名前にもうひとつ名前がついたりはしない。たぶん察しているだろうけど、魔族。貴方たちが厄介に思っているだろうカインは、あたしたちの兄」
「兄、だと?」
カイン、そして目の前で並ぶイヴとアベル。三人とも顔立ちはあまり似ていない。イヴとアベルは雰囲気は似ているが、彼らとカインは全く真逆の性格のように思えた。
「関係上は兄だけど、あたしは彼を兄だとは思っていない」
「ぼくも、あんなの兄だと思ってない。ぼくの兄弟は、姉様だけでいい」
「そうだね。でも、今その話をしたらややこしくなるから、アベルは少し静かにしていて」
「わかったよ、姉様」
「いい子だね、アベル」
アベルが急に口を挟んできたと思いきや、イヴに窘められるやいなや、すぐに唇を引き結ぶ。リアムは戸惑いながらも、イヴの要求通り素に近い口調で問い掛けた。
「君たちは魔族だが、カインの同志というわけではない。そう解釈していいのか?」
「うん、それでいい。あたしたちは、カインの目を盗んであっちの国から逃げ出してきたんだ。貴方たちに協力するために」
「……俺の直感としては君たちを信じてみたい。だが、それだけを根拠に主君へ会わせるわけにはいかない」
「そう言うと思って、マデリンに手紙を書いてもらった。読んでみて」
イヴはおもむろに己の胸元へ手を突っ込んで、まさぐるような動作を雑に行ったうえで、呆気にとられているリアムへと、折り畳まれている紙を差し出してきた。
「あ、あのぅ……、オレ、もう一回様子を見てきましょうか?」
「何故だ?」
「えっ、えーと、だって、その、リアム様が危険なんじゃないかなーって、心配で」
「それならお前だって危ないだろう。……ああ、怖いなら、食堂に戻っても構わんぞ」
「戻らないっす! そ、そうじゃなくて……」
「大丈夫だ。そもそも、危険である可能性が高いのであればお前を連れてきていないし、場合によっては俺だって応対せず裏口から皆で逃げたかもしれない」
以前とは異なり、リアムは己の身を犠牲にしたり盾にしたりする選択肢を捨てるようになっていた。キリエとひとつの命を分かち合っている以上、生命の危機に瀕することをするわけにはいかないのだ。
リアムは背後をちらりと振り返り、安心させるように微笑む。
「どういう経緯と目的でやって来た客人かは不明だが、おそらくこちらへ危害を加えようとは思っていないはずだ。お前を連れてきたのは、最初に応対していたのがエドだから。それだけだ」
「はぁ……、じゃあ、普通にリアム様を紹介したらいいんすか?」
「ああ。ただし、俺の名は出すな。先程の応対でも俺の名は出てないんだろう?」
主の問に対し、長身のフットマンは何秒か考えた後、こくりと頷いた。
「はい。あっちも名乗ってないし、こっちも名乗ってないっす。キリエ様の御名前だけ出てきましたけど、他の人の名前はリアム様も含めて出てないっすね」
「分かった。それならやはり、俺の名は出さず、此処の家主を呼んできたとだけ言ってくれるか? それと、ご近所の目もあるから、とりあえず玄関内には通してくれ」
「かしこまりましたぁ!」
そこまで話がついたところで、ちょうど玄関に着く。確認するような視線を寄越すエドワードへリアムが頷くと、フットマンは迷いなく扉を開いた。
ドアのすぐ先には、黒い頭巾を被っている男女が並んでいる。頭巾から少々はみ出している顔周辺の毛髪は確かに緑色であるが、しっかり観察しなければ分からない程度のわずかな量だ。頭巾姿も多少は怪しいとはいえ、こういった姿の不審者は王都にもしばしば現れる。通りすがりに彼らが魔族なのではと疑えた者はいないだろう。エドワードもよく気付いたものだ、とリアムは密かに感心した。
「御客様、お待たせいたしました。当家の主をお呼びいたしました。どうぞ、一歩中へとお進みください」
エドワードは軽く一礼してから片手で扉を押さえつつ、もう片方の手で中へ誘う。すると、客人たちは無言のまま素直に玄関内へ足を踏み入れた。二人ともじっとリアムを見つめてくるが、悪意や敵意はまるで感じられない。
エドワードが恐る恐るといった調子でドアを閉めると、客人たちは黒頭巾を脱ぎ、緑色の髪を堂々と晒す。どちらも陰鬱そうな表情だが、年齢はキリエとそう変わらないだろう。
「──貴方が、リアム=サリバンか」
女性のほうが、静かに確認してくる。不機嫌というわけではないのだろうが陰鬱とした響きの声で、ぼそぼそとした喋り方だ。
そして、この屋敷にわざわざやって来てキリエと話がしたいと要求していることからも分かるが、リアムの予想通り、キリエに近しい人間の情報はある程度把握しているらしい。
「いかにも、私はリアム=サリバンと申します。我が主君へ話があると仰っていたようですが、素性の分からない方をお通しするわけにはまいりません」
「そんなに畏まった喋り方をしなくていい。それが素ではないだろう? そういう態度は、疲れる」
女が憂鬱そうに溜息をつくと、隣の男も物憂げな吐息を零しつつ、彼女を労わるように背を撫でた。彼らの関係性は不明だが、恋仲や夫婦というわけではなさそうだ。
「あたしは、イヴ。こっちは、アベル。貴方たちみたいに、名前にもうひとつ名前がついたりはしない。たぶん察しているだろうけど、魔族。貴方たちが厄介に思っているだろうカインは、あたしたちの兄」
「兄、だと?」
カイン、そして目の前で並ぶイヴとアベル。三人とも顔立ちはあまり似ていない。イヴとアベルは雰囲気は似ているが、彼らとカインは全く真逆の性格のように思えた。
「関係上は兄だけど、あたしは彼を兄だとは思っていない」
「ぼくも、あんなの兄だと思ってない。ぼくの兄弟は、姉様だけでいい」
「そうだね。でも、今その話をしたらややこしくなるから、アベルは少し静かにしていて」
「わかったよ、姉様」
「いい子だね、アベル」
アベルが急に口を挟んできたと思いきや、イヴに窘められるやいなや、すぐに唇を引き結ぶ。リアムは戸惑いながらも、イヴの要求通り素に近い口調で問い掛けた。
「君たちは魔族だが、カインの同志というわけではない。そう解釈していいのか?」
「うん、それでいい。あたしたちは、カインの目を盗んであっちの国から逃げ出してきたんだ。貴方たちに協力するために」
「……俺の直感としては君たちを信じてみたい。だが、それだけを根拠に主君へ会わせるわけにはいかない」
「そう言うと思って、マデリンに手紙を書いてもらった。読んでみて」
イヴはおもむろに己の胸元へ手を突っ込んで、まさぐるような動作を雑に行ったうえで、呆気にとられているリアムへと、折り畳まれている紙を差し出してきた。
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