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第4章(最終章)
【4-4】きっと変わっていけるはず
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入れ代わりに近づいてきたのは、レオンとルーナだ。レオンはいつも通りの騎士服だが、ルーナは普段の制服ではなく落ち着いた色合いとデザインのドレスに身を包んでいる。
「ご、ご、ごきげん、よう、キ、キリエ様」
「こんにちは、殿下」
「こんにちは! ふふっ、いつもみたいにキリエって呼び捨てで呼んでいただいて大丈夫なのに」
妙にすました顔をしているルーナが面白くて、キリエは笑いながら言ったのだが、当の彼女はニヤリとしながらも首を振った。
「いやいや、流石にこれだけお客さんがいる中でそれは無理だねぇ。陛下だっているし」
「……け、けい、敬語」
「あぁ、そうか。気をつけるよ」
気安く言葉を返すルーナを、レオンがすぐに嗜める。注意されたルーナは気分を害することなく、素直に頷いた。
「……それより、陛下も参加されるような祝宴に私まで招いてもらって、本当に良かったのかい?あまりにも場違いな気がするんだけどねぇ」
これはキリエではなく、リアムへ向けられた疑問だ。問い掛けられたリアムは、穏やかな表情で答える。
「陛下がそうしたいと仰ったんだから、何も問題は無いだろう。お前は隠密護衛として何度も働いてキリエ様とも親しいし、近い将来レオンさんの奥方となる存在でもある。堂々としていればいい」
そう、レオンとルーナは婚約しているのだ。意外な組み合わせのようではあるが、本人たちは出会ってすぐに意気投合しており、あっという間に婚約する運びとなったらしい。しかし、ルーナは婚約に対し、微妙な心境なようだ。
「結婚ねぇ……、私としては、今からでも考え直せとこの人に言いたいところだ。いくら爵位を継ぐ存在ではないとはいえ、レオンも貴族の子息だからねぇ。再婚とはいえ、こんな女を選ばないほうがいいはずなのに」
「そんなことありませんよ。ルーナを素敵な人だと思っているから、レオンはお嫁さんになってほしいと婚約を申し込んだのでしょう?」
「は、はい。も、もち、勿論、で、ござ、ございます」
「それに、ルーナの身の上にさほど問題は無いだろう?強いて言えば、庶民というだけだ。陛下のお取り計らいがあったからな」
キリエの言葉に対しレオンはどもりながら答え、何度も頷く。更なる援護として、リアムも静かに言い添えた。
ジェイデンの取り計らいとは、彼の隠密部隊に加わっているということではない。彼は徹底してルーナの出自を隠蔽しており、元盗賊の頭領だと知る者は殆どいないのだ。従って、表向きはルーナは一般国民であり、貴族に嫁入りする庶民は少数派とはいえ、そこまで奇異な存在ではない。
「ああ、まったく、陛下には頭が上がらないよ。それには感謝してるさ。レオンにも出会えたし、私自身もそれなりに年齢を重ねたし、真っ当な生き方ってのも悪くはないかもとは思ってる。……ただねぇ、元々の性分ってのは、そう簡単に直るものでもないだろうしさ。実際、更生を目指して、結果的には余計に破滅していった奴を何人も見てきたからねぇ」
ルーナの言葉に嫌味や揶揄の意図は皆無で、彼女の中にある不安や迷いが素直に表れている。レオンは、孤児院にいるルーナの息子も引き取ると言っているようで、彼女はそれにも複雑な気持ちを抱いているようだった。
自由に生きていたいと主張して、盗賊として好きなようにしていたルーナだが、ジェイデンに息子の存在を知られてからは国王に従順になって働いている。そして、悪さをせず、一般国民として普通の生活をすることになるのも構わないという意識で、レオンの傍にいるのだ。
この一年で、キリエも色々と変わったが、ルーナも劇的に変化している。出会った頃の盗賊として暗躍していたルーナを思い出したキリエは、懐かしさと共に喜びを感じた。
「僕は、最近のルーナをとても素敵だと思っていますよ。レオンと一緒に幸せになってほしいです。……大切な人たちと一緒にいるためなら、今までの自分を変えることだって出来ると思います。僕もそう意識しながら頑張っていますから、その、えぇと……、だから、一緒に頑張っていきましょう!」
上手く言葉をまとめられず、キリエは照れ笑いする。そんなキリエを驚いたように見つめていたルーナだが、次の瞬間には柔らかく笑った。
「……美しいものは奪ってでも自分の手元に置いて、自分の好きなように磨き上げて、いつでも眺められるようにするのが一番だと長年思っていたけど、そういうわけでもないようで」
「えっ?」
「この一年で、強く美しく育った王兄殿下。貴方の成長を近くで見守るためになら、私もごく普通の一般国民になれるかもしれません。……とはいえ、大きな戦いが終わり、穏やかな日常が訪れるまでは、剣を握り続けますけどねぇ」
そう言って淑女らしい所作でお辞儀をしてみせたルーナの背後から、ジェイデンとジャスミン、そして二人の側近騎士が現れる。ルーナとレオンはキリエとジェイデンたちの双方へ一礼してから、寄り添い合うようにして場を離れていった。
「ご、ご、ごきげん、よう、キ、キリエ様」
「こんにちは、殿下」
「こんにちは! ふふっ、いつもみたいにキリエって呼び捨てで呼んでいただいて大丈夫なのに」
妙にすました顔をしているルーナが面白くて、キリエは笑いながら言ったのだが、当の彼女はニヤリとしながらも首を振った。
「いやいや、流石にこれだけお客さんがいる中でそれは無理だねぇ。陛下だっているし」
「……け、けい、敬語」
「あぁ、そうか。気をつけるよ」
気安く言葉を返すルーナを、レオンがすぐに嗜める。注意されたルーナは気分を害することなく、素直に頷いた。
「……それより、陛下も参加されるような祝宴に私まで招いてもらって、本当に良かったのかい?あまりにも場違いな気がするんだけどねぇ」
これはキリエではなく、リアムへ向けられた疑問だ。問い掛けられたリアムは、穏やかな表情で答える。
「陛下がそうしたいと仰ったんだから、何も問題は無いだろう。お前は隠密護衛として何度も働いてキリエ様とも親しいし、近い将来レオンさんの奥方となる存在でもある。堂々としていればいい」
そう、レオンとルーナは婚約しているのだ。意外な組み合わせのようではあるが、本人たちは出会ってすぐに意気投合しており、あっという間に婚約する運びとなったらしい。しかし、ルーナは婚約に対し、微妙な心境なようだ。
「結婚ねぇ……、私としては、今からでも考え直せとこの人に言いたいところだ。いくら爵位を継ぐ存在ではないとはいえ、レオンも貴族の子息だからねぇ。再婚とはいえ、こんな女を選ばないほうがいいはずなのに」
「そんなことありませんよ。ルーナを素敵な人だと思っているから、レオンはお嫁さんになってほしいと婚約を申し込んだのでしょう?」
「は、はい。も、もち、勿論、で、ござ、ございます」
「それに、ルーナの身の上にさほど問題は無いだろう?強いて言えば、庶民というだけだ。陛下のお取り計らいがあったからな」
キリエの言葉に対しレオンはどもりながら答え、何度も頷く。更なる援護として、リアムも静かに言い添えた。
ジェイデンの取り計らいとは、彼の隠密部隊に加わっているということではない。彼は徹底してルーナの出自を隠蔽しており、元盗賊の頭領だと知る者は殆どいないのだ。従って、表向きはルーナは一般国民であり、貴族に嫁入りする庶民は少数派とはいえ、そこまで奇異な存在ではない。
「ああ、まったく、陛下には頭が上がらないよ。それには感謝してるさ。レオンにも出会えたし、私自身もそれなりに年齢を重ねたし、真っ当な生き方ってのも悪くはないかもとは思ってる。……ただねぇ、元々の性分ってのは、そう簡単に直るものでもないだろうしさ。実際、更生を目指して、結果的には余計に破滅していった奴を何人も見てきたからねぇ」
ルーナの言葉に嫌味や揶揄の意図は皆無で、彼女の中にある不安や迷いが素直に表れている。レオンは、孤児院にいるルーナの息子も引き取ると言っているようで、彼女はそれにも複雑な気持ちを抱いているようだった。
自由に生きていたいと主張して、盗賊として好きなようにしていたルーナだが、ジェイデンに息子の存在を知られてからは国王に従順になって働いている。そして、悪さをせず、一般国民として普通の生活をすることになるのも構わないという意識で、レオンの傍にいるのだ。
この一年で、キリエも色々と変わったが、ルーナも劇的に変化している。出会った頃の盗賊として暗躍していたルーナを思い出したキリエは、懐かしさと共に喜びを感じた。
「僕は、最近のルーナをとても素敵だと思っていますよ。レオンと一緒に幸せになってほしいです。……大切な人たちと一緒にいるためなら、今までの自分を変えることだって出来ると思います。僕もそう意識しながら頑張っていますから、その、えぇと……、だから、一緒に頑張っていきましょう!」
上手く言葉をまとめられず、キリエは照れ笑いする。そんなキリエを驚いたように見つめていたルーナだが、次の瞬間には柔らかく笑った。
「……美しいものは奪ってでも自分の手元に置いて、自分の好きなように磨き上げて、いつでも眺められるようにするのが一番だと長年思っていたけど、そういうわけでもないようで」
「えっ?」
「この一年で、強く美しく育った王兄殿下。貴方の成長を近くで見守るためになら、私もごく普通の一般国民になれるかもしれません。……とはいえ、大きな戦いが終わり、穏やかな日常が訪れるまでは、剣を握り続けますけどねぇ」
そう言って淑女らしい所作でお辞儀をしてみせたルーナの背後から、ジェイデンとジャスミン、そして二人の側近騎士が現れる。ルーナとレオンはキリエとジェイデンたちの双方へ一礼してから、寄り添い合うようにして場を離れていった。
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